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女神と夫婦になるために  作者: たつ
5章 帝都にて
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第68話! ◆想いに答えて ◆想いを殺して

最終話らへんの分岐が決定するお話です。


想いに答えてと想いを殺しては細部は微妙に違いますが、ラスト以外はほとんど同じです。


では、お楽しみ頂けると幸いです。

 心を無理やり偽ることをせずにルクソルーゼ……ルーゼと話した。何故心が壊れているのか、どんな人生を送ってきたのか、どんな女性を周りに侍らせているか、どんな女性が好きなのか、どんな料理が好きなのかなどなどなど。


 ルナにすら言っていないようなことをルーゼ(とキリツ)に話した。あとルーゼは心を治した影響で相手の心をあまり見れなくなったらしい。色くらいならまだ見れると言っていた。


「なら、カズシ様はマールという神様……神から人間になった者が攻めてくるから、強くならないといけないんですね?」


「そういうことだな」


「それなら、仲間の方々を説得して、まずはカズシ様がその神の領域まで強くなってから、仲間の強さをどうにかするべきです。普通の人はその100レベルという神の領域になっても、神に到達なんてしないでしょうから」


「やっぱりそうなのかな」


 今の状況は俺が胡座を組んでいて、その上にルーゼが座っている。その後にキリツが立っている。


 甘えたいと言われたので、お姫様抱っこをしたり、ハグをしたりしたが、この姿勢に落ち着いた。兄や姉にもやってもらったことがあって、これが一番落ち着くようだ。


「マールという人が誕生したことはわかっている。そしてカズシ様に刺客を送る程度には成長している。なら、いつ攻めてきてもおかしくないですよね?」


「うん」


「今の状態でマールという人間に勝てるんですか?」


 前までならなんとでもなると思っていたが、


 実際はとっても不安だし、負けたら仲間が、嫁が凌辱確定だから凄く怖い。今までは本心を自ら塗り替えて、虚勢を張っていたようなものだからな……吐きそう。てか、吐いた。亜空間に飛ばしておいた。


「……無理だな。俺は神の力を持っているが、使いこなすための訓練すら出来ていない。何故か持ってる神殺しが効かないかもしれないし」


 今の俺は何故か、神にダメージを与えることが出来る何かを持っている。普通なら神よりも力が強かったとしても、神に干渉する力がないとダメなんだがな。


 だが俺の場合は、俺は人間でもあり、神でもあるがただの人間に殺されることも可能。攻撃が当たる当たらないは考えないものとしてだけどね。


 人間と神の両方の属性を持っているマールに攻撃を加えるには、何もいらないかもしれないし、神の力も神殺しの力も必要かもしれない。後者なら圧倒的に不利になる。神歴数年で力の殆どを使っていない俺と神歴何億以上のマールとでは比べるまでもない。


「そう思っているのであれば、尚更早く強くならなければならないと思います。本当は私の護衛などしないで言って欲しいのですが」


「姫様!」


 姫が自分を蔑ろにしたら、近衛からしたら溜まったもんじゃないよね。


「それはダメだな。俺がやってきた愚行を力もないお前が教えてくれた。そんな奴を放置できるわけがないだろう? しかも、ルーゼは心を取り戻した。笑うことだってできる」


「はい!」


 満点の笑顔で答えてくれた。目つきが悪いのは、目が悪いのかな? ガラスはあったから眼鏡でも作るか? なんとなく仕組みはわかる。


「心を取り戻したことが、前に薬を飲ませた奴が知ったら、お前はまたなんかされるだろうし、リーゼも今回の式典中に襲われるだろうから守らないといけない」


 リーゼの名前を聞いた瞬間に表情が固まり、なんか顔がひくひくし始めた。これが地雷なの? そんなことはないよね?


「そ、そういえば、この前リーゼが私に話してくれたんです」


 手を繋いできたけど、爪が立てられていて思いっきり握られていて、痛くはないけどなんかやばい雰囲気だぞ?


「そ、そうなのか?」


「はい、その時には運命の出会いをしたとか、王子様にあったとか言ってたんです……流石にカズシ様でも王族の娘ふたりを娶ることは出来ません……戦争ですね!」


 ニッコリ(青筋が立っている気がしなくもない)と笑いかけてくれながら、戦争とか言い出した。修羅場っているが、今の俺ならなんとでもなる。


「リーゼとルーゼが戦争なんてしたら、俺はこの国を出てい「ごめんなさい」よろしい」


 こういう脅しは卑怯だと思うけど、仲が良いであろう王族姉妹が男1人取り合いで戦争とか、地球でもそういう歴史は稀にあるから、無理やり止めた。


 その後は雑談をして、ガンスとの合流時間になった。





 ◆想いに答えて分岐



「それじゃあ、ガンスとの合流時間に近づいているから、行くね」


 その時、狐の鳴き声が聞こえた気がした。とても懐かしい優しい心を感じた気がする。


「はい、明後日はよろしくお願いします」


「明後日は共に姫様を守ろう」


 二人に手を差し伸べられてたので、握手で返して部屋を出た。


『虚像の心は不安でいっぱいの癖になんか余裕があるね』


 スラリンは俺の異常性について、何度も指摘してくれていたんだよね。そういえば。


『なんとなく思ったんだけどさ、マールは人間になってるわけじゃん。人間として人間と触れ合っているなら、変わっていたら嬉しいなって思ってさ。心は体に引っ張られるって言うし』


 そんなことを言うと、スラリンは呆れたような雰囲気を出し始めた。なぜ?


『前までマール殺すべしって感じだったのに、えらい考えの変わりようだね』


『あいつだって神として生きるうちに、心が壊れた結果、ああなったんじゃないかと思ってね。許しはしないけど。それを人間になって、周りが恵まれれば認識できるだろうし、幸せに暮らせているなら、なんとかなるんじゃないかと思ってね』


 あいつが人間に転生したなら、きっと恵まれているだろう。なんとなくそう感じる。


『それは今のカズシの本心?』


『虚像の心だったとしても、別にいいんじゃない? もうそういうのを深く考えるのはやめた』


『いきなり心変わりしすぎて訳が分からないよ』


『訳が分からないくらいが一番いいんじゃない? 心なんてそんなもんだろう?』


 部屋の前にいた騎士に連れられて、ガンスと分かれた場所まで歩く。




 ◆想いを殺して分岐




「それじゃあ、ガンスとの合流時間に近づいているから、行くね」


 何かが聞こえたような気がしたが、気のせいだろう。


「はい、明後日はよろしくお願いします」


「明後日は共に姫様を守ろう」


 二人に手を差し伸べられてた手を取らずに、二人の頭に手を置いた。


「カズシ様?」


 信じられないようなものを見る目でこちらを見てきた。


「ごめんね。ルーゼがいてくれたおかげでいろいろ考えがまとまったよ」


「なんでそんなに黒いんですか」


 心の色かな? そんなことはないと思うんだけどな


「やはり貴様! ひ「【スリープ】」」


 ドサっと音と共にキリツは倒れた。


「やっぱりこんな風に心が軽い状態で、本音を語れる状態でマールと相対したら、前回の二の前になりそうだから、あいつを完全に殺すまでは、化物でいることにするよ」


「まっ「【スリープ】」」


 ルーゼも倒れた。


 やっぱり余裕や優しさはマールを殺す時に、剣先を鈍らせそうだからね。こいつは人間を経験して、愛する人などができたかもしれない。なら、対話でどうにかなるかもなんて考えてしまっていたからね。こんな甘えはダメだ。


『スラリン。このふたりのさっきの語り合いの記憶を奪ってくれ』


『いつもは言わないけど、今回は言うよ?』


 いつにも増して、スラリンが真剣な声(思念だけど)で聞いてきた。


『おう』


『その考えは野生では必要だけど、人間として生きていくにはあまりにも凶暴すぎる。多分今回を逃したら、心が本当に壊れるよ?』


月神(ぜったいあく)マールを殺せるならそれでも構わない。殺せなかったら、仲間が凌辱され、蔑まれ、疎まれ、痛めつけられ、ハブられ、その末に殺されてしまうからな』


『わかった。キリツの後ろで姫様はカズシの自己紹介を聞いていたと思うから、その後にすぐに立ち去ったってことにするよ?』


『それで頼む』


 姫を席に座らせて、女騎士をその横に座らせて、俺はこの部屋を出た。


『本物の心を取り戻すために、これは必要なことだ』


 部屋の前にいた騎士に連れられて、ガンスと分かれた場所まで歩く。

お疲れ様でした。


これから想いに答えてのカズシで進行していくか、想いを殺してのカズシで進行していくか迷う。やっぱり答えた方がいいのかな


次回は式典が始まる

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