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女神と夫婦になるために  作者: たつ
4章 暗躍せし勇者
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第64話! 壊滅

次々回から式典が始まるかも知れませんが、イベントに恵まれ、何十手先を操作しようとしているカズシはどうするのか?!


多分始まらないだろうけどね。第二皇女と会ってすらいないし、女騎士出したいし。この作品はプロットが飛んでからやりたい放題やらせてもらっています。


では、お楽しみ頂けると幸いです。

 俺と敵対した、ナイフと貴族みたいな奴とケバ女と頭首とその取り巻きは呻き声でうるさいので、


「ボッシュートになります。精神魔法【痛み分け】空間魔法【亜空間】……うん、すっきり」


 地面で呻いている奴らに、今まで痛めつけたり殺した相手の大体の痛みを受けさせるという、スラリンが記憶を読めるからこそできる魔法。俺は記憶を読めないから、相手が犯した罪のフィードバックがどんな痛みなのか知らない。自分には絶対に使わない。


 もちろん、愛し愛されている人達には痛み分けは使ってないよ? 精神にダメージが変換されるけど、切られた痛みは残るから呻いているだけだし。でも大丈夫。痛みで頭がおかしくならないようにしているから。痛み分けの奴らは知らん。


 そして、痛み分けを受けた奴らは亜空間に落として、勝手に痛みのループの果てに餓死して死ね。幹部の奴らは後で首から上は使うから回収するけど。


『カズシはリルヒの数日前の言葉で泣いたのに……これはどうなの?』


『俺が狂っていても、壊れていても、破綻していても、相手は悪だし。それはそれこれはこれ』


(そんな考えじゃ魔物と変わらないんだけど……気がついてないよね?)


 スラリンは反応を返さないで意識を沈めたようだ。まるで俺がおかしいみたいじゃん。敵だから殺す。当然だよな?


「フォルフさんはこれから俺と戦いますか? なんか手合わせしてから、俺につくかつかないかを決めるとか言ってたんですよね?」


 ライオン獣人のフォルフさんはこんなことをした俺に、怯えることもなく言い返してきた。


「うぬ、握手をしてくれないか?」


「そんなことならお安い御用」


 フォルフの俺よりも大きな手と握手をした。


「うぬぬ、俺よりも小さいのにどんな力がその腕、いや体に蓄えているのか……俺はお前、カズシに協力するぜ」


「あれ? 俺が何をするのか聞かないでそんなことを言っていいんですか? 世界征服とかするかもしれませんよ? 貴方は悪いことがしたいわけじゃないでしょ?」


 この人はなんとなくこの組織に助けられた恩とか、強いヤツと戦いたいからって理由でいそうだしな。


「ここにいるメンバーは悪い事がしたい訳では無い奴を集めたくせに何を言ってんだか。俺はお前を認めたんだ。それに冒険者の評判も知っている。そんな奴が組織の悪を潰して、自分がトップに立とうとしているのに積極的に悪なんてしないだろう」


「うーん。その考えは」


 どうなのだろう? と言おうとしたら、被せられた。


「俺のカンがお前なら大丈夫って言ってんだから、問題ねえよ。後はガンスがお前を推薦してるってのがでけえな」


 獣人ってどの世界でも、創作でもカンを重要視するよね。ガンスって本当に凄いんだな。どこに行ってもガンスのおかげで信用が稼げている気がする。


「それでカズシはルシファーをどう変えるのでしょうか?」


 聞いてきたのはアルベルという男の人間だな。こいつにメガネをかければ、インテリヤクザとかインテリメガネってあだ名がつきそうだな。茶色の髪をオールバックにしているし。


「ネイムから聞いてるんだろう?」


「はい、確かに聞きました。違法性のぎりぎりない今までの仕事というのは理解できますが、新しく飲食というのはなにを?」


「そのことね。これを食べてみて……紙をめくって中身を出すして。持ち運びのしやすいタイプの新しいケーキだな。もちろん食べ歩き仕様じゃないやつもあるけど、それはまた後で」


 国の密偵()なミラとネイム以外は訝しんで、匂いを嗅いだりしている。まあ、初めてチョコを見たらあれだと思うよね。


「美味しい!」


「これは……聞いていた以上です」


 ネイムはお代わりを要求来てきて、ミラも小さい声で言ってきた。王達が言ってあったのね。その反応を見て周りの人達も食べ始めて一気にうるさくなった。


「すごーい!」「これって苦いあの実なのかな?」「うぬうぬぬ」


「あの苦い実を使ったもの以外は?」


「これだよ」


 と言って、いろんな種類のケーキを出した。全部スティックだけどね。


「おおおお!! このチーズケーキとかいうのは凄いな! これ程の美味があったのか!」


 フォルフが叫んでるけど、ガンスとフォルフはガタイが似ている……こういう奴らはチーズケーキが好きなのか? それともキャラ的に似てるから好みも似るのか?


「これを貴族王族専用店と庶民専用店の二種類を出す。Sランク冒険者の名前を使えば、貴族が庶民の方に行くこともないだろう。ホムラの名前も使ってもいいかもね」


「ホムラってあの狐火とか豪炎狐とか呼ばれていて、結婚出来ない?」


 ダークエルフのラーラはなかなかにズバッ! というのだな。ここにホムラがいたら泣いてるぞ? 褐色の肌に銀髪の黒目巨乳。ダークエルフ感が出てていいね。うちのエルフはエルフらしからぬ体型だからな。


「俺はホムラに勝ったから夫婦だぞ?」


「マジですか!? それはやばい。あの火の光線か集結されたファイアーボールを突破したってことですもんね」


 ニーアとかいう人間の女は見た目は茶髪のイケイケギャルに見えるけど、こいつとアルベルが情報収集力が高いから見た目なんて関係ない。


「後、ミラが国からの密偵ってことは知ってるよな?」


「ちょっ!」


 焦って俺の口を塞ごうとしたが、俺の方が早くミラの口を塞いだ。仲間なんだから秘密はなしだぜ! 俺は話さねえけど。


「「「知ってます」」」


「そんなことは利益をしっかり出せる有能な人材だったから無視していた」


「まじかー。まあ、いいんじゃね? ミラちゃんがいたから俺は馬鹿みたいに暴れられたんだし」


 三人娘は知っていた。アルベルは利益>被害なので問題なしとのこと。フォルフはアホ。


「え、私はここの情報を流していたんですよ?」


「でも、その代わりに国からサタンとかシャイタンの情報を入れてくれてましたよね? 情報収集の役割の私には別組織を漁ることをさせなかったし」


「ええ、あそこにも幹部として潜入している一家がありますから」


「なら問題なかろう。というか、やり過ぎた奴を締め出していただけだろう? そういう奴は損害の方が大きいから、法で裁けて逆にありがたいわ」


 満場一致でミラはこの場に残ることになった。俺がそういう流れを作って、拒否できなくしたというのもあるが、腐った物を絞り出したから、人材が足りんかな。


「この幹部会議の後の流れはどういう風になっているんだ?」


「集まれる構成員は集まっているから、会議で決まったことを発表とかだな」


「俺は出た方がいいか?」


「お願いします。新しい頭首が出てこないとうるさい奴らもいますので」


 ミラの指示でこの会議は終わり、構成員のいる上の階層に来た。てか、構成員が一気に集まっても大丈夫なのね。


 構成員がたくさんいる場所の一段高くなっている場所に上る。幹部が現れたことで静かなったが、不信な声もあるな。


「まず、みなさんにこの組織が変わることをお話しなければなりません」


 ミラがさっきあったナイフ達と俺の戦いを話し、方針が変わることを話したのだが、やはり反発するやつがいるね。


「ふざけんな! 俺とも戦って示してみろ!」とか「犯罪行為も容認していたからいるのになんだよそれ!」とか聞こえた。


『精神魔法【催眠】光魔法【刷り込み】』


 これで話を聞いてくれるね!


「【拡声魔法】えー! みなさんはじめまして。見たことがある人もいるかな? Sランク冒険者のカズシです。まず、力示せと思う方は手をあげてください」


 全体の1/4くらいの人が手を上げたかな?


「重力魔法【加重】……はい、手をあげた人の中で俺の魔法を受けても立ってられるのなら、発言を許可します」


 手をあげた全員潰れたんだけどね。魔法解除っと。


「魔法じゃなくて近接なら負けねえ! って人はナイフを使っていた幹部と貴族みたいな幹部の取り巻き、ケバ女の取り巻きを同時に相手出来るというのであれば、向かってきてください」


 これで武闘派の奴らは静かになったな。


「次にさっき言われた食品の販売です。これを売り出すので食べてみてください。手をお椀みたいにして待機してね」


「皆さんもこれを食べればきっと売れる! と思うだろう。それにこれは完全この人のオリジナルだ! 裏のことなんてしなくても、がっぽり儲けられるぞ!」


 ブロック状のいくつかの味のケーキを全員の手に転移させた。


「さあ、食べてみろ! 私は食べて仰天したぞ」


 ラーラの声とともに皆が食べ始めて、大半が男のうめえという鳴き声が場を支配した。女の子の声があまり聞こえねえな。


「静まれー!……無風複合魔法【消音の風】……よし、無理やりだが静かになったな。えーと、家族がいる人はその人へのお土産分も用意してある。戦いたいなら魔物と戦え! ある程度の武器なら売上で用意もしてやる。殺人がしたい奴は今すぐ殺す。あと」


『あれとあれとあれがルシファーであれがシャイタン』


「ルシファーとシャイタンの工作員は痛みに悶えろ精神魔法【痛み分け】」


 四箇所から悲鳴が聞こえる。この人数だと、スラリンが分体をたくさん出しても時間がかかったな。


『ありがと』


『別にいい』


 またすぐに潜っちゃったよ。何を考えているんだろうな。


「あと、表の職でやってみたいことがあったら言ってくれ。支援してやる。この中にドワーフで鍛冶がしたいけど、こんな組織にいるから諦めたとか、商人をやってみたかったとかいるだろう。大いに結構! すぐは出来ないけど、やりたい仕事をやらせてやる!」


 おおお!!! という雄叫びとともに新ルシファーが始動し始めた…………


「あと最後に! 俺の名前やホムラの名前を店の後援者とかでだそうと思っているが、俺とかの名前を使って脅迫とかの悪事をしたら、どうなるかわかってるな?」


 魔力を開放してしっかり釘も刺すことを忘れない。



お疲れ様でした。


とっても眠いので誤字脱字チェックはしてません。明日の更新までにはやれるかな?


あと今後数日はこの時間以降の更新になると思います。更新が危ない時は量の少ない番外編やらシンイチの方で濁すこともあるかもです。


次回、???どうしよう?

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