第62話! やはり王族
せっかく作ったキャラなのにアミレイアは今後あまり出番がないなー。そういえば今回は話の仲介役ってだけだったなー。話を書こう。アミレイアが勝手に動いていくぞ!?
壊滅描けませんでした。次回こそは次回こそは!次回こそは!!書きます。というかその手前まで来ましたし、大丈夫だ。問題ない。
では、お楽しみ頂けると幸いです。
リーゼから不意打ちキスをされてから数日が経過した。
その間は誰かが常に俺のそばにいた……トイレまで入ってこなくたっていいじゃないか!?
過保護タイムの間はみんなの要望に答えたりするのに時間を費やした。
チーズケーキを作ったり、料理を教えたり、風魔法の活用法を模索したり、チーズケーキ作ったり、吸血をし合ったり、チーズケーキ作ったり、自然に出来た雷で遊んだり、一緒に本を読んだり、中二全開の魔法を作ったり、デートをしたり、チーズケーキを作成したりした。
チーズケーキは俺の魔法で無理やり肉体の疲労を回復させ続けている、ガンスの精神安定剤とかしている。ここのギルドは使える奴がほとんどいなかったため、急遽ルキナの休みを前倒しにされた。
それことにルキナは喜んでいたが、ついてみれば書類の山山山。俺はギルド員ではないから手伝えないけど、変装をして手伝った。ガンスに泣くほど感謝されて大変だったな。
休み増加だと騙されたので、その代わりに一日デート券を主張したルキナは周りと戦争状態になり、ギルド員としての特権をチラつかせて脅し(非合法)勝ち取ったみたい。どんな脅し方をしたんだ?
そんなこんなで数日が経過したので、王族の寝室に勝手に入り、色々やらせる時にいたアミレイア皇后と連絡を取ることにした。まだ監視があるけど、やらないと先に進まないからな。ケーキ屋はまだか!? と充血した目で聞いてくるガンスは怖いし。
『屋敷のハンモックで本を読んでいるであろう、フウは至急応答してくださーい』
屋敷でゆっくりしているであろう、フウに念話をした。
『プライバシーの欠片もない呼びかけありがと』
『どうも。ということでフウの嫌いなお仕事の時間です』
『待って。私は仕事は好きな方。でも、流石に30連続徹夜とかを繰り返していたら、嫌になる。カズシの環境は最高』
フウは1月ほど休みがなかったサラリーマンの様な顔をしていたから、あまり力を借りなかったんだよね。
『なら良かった。憑依したいから呼ぶよ?』
『ほい』
『【転移】からの』
『『憑依』』
転移で引き寄せて、憑依した。フウと憑依すると胸のせいで肩が重くなるのが嫌だ。まあ、この姿で戦うわけじゃないからいいけどね。ということでアミレイア皇后に念話をしましょう。
『あー、アミレイア皇『凄い! 遠距離通話魔道具ver8.32よりも音がクリアだし、これってフウさんが単独で使っているんですよね? どういう仕組みなんでしょう? 精神魔法が併用されていると思いますが、私達と同じように魔力を伝達させて通話しているのでしょうか? でも、それだとこの音のクリアさは出せないはずだし……光!? もしかして光を伝達……そうよ! 魔力という不安定な物よりも光ならいいんじゃない? 昼ならそこらじゅうにあるし……うーん研究しようかしら? でも、費用がなー』あのー』
魔法に熱心なんですねー。めっちゃ大きな思念で飛んできたから頭が痛い。あと神様謹製能力です。自分で念話を使おうと思えば使えるけど、常に使っていないと通話ができないから相手からかけてくることが出来ない。精神と空間を使えば出来そうだね。
『ああ、ごめんなさい。ますます貴方が欲しくなってしまったわ』
魔法に関しては並々ならぬ関心を持ち、夫と子供と国以外はどうでもいいというやばい人って説明を受けた。リーゼから受けた。うん、怖い!
『あはは。で、今からアミレイア皇后のところに行こうと思うのですが』
『ええ、今はちょうど研究室にいるから、飛んでくるんでしたっけ? 来ても大丈夫ですよ』
との事なので転移してきたのだが、
「ふふふ」
とか言いながら、私は手錠をつけられた。しかも、魔法を使って外そうとしたが、この物質には魔法を霧散させる性質があるのか、使えないし。
『いやあああああ。ルドメイ皇帝助けてえええ、まじでなにこれ? え? なんで…………コホン、アミレイア皇后の部屋に来たら魔力霧散させる手錠をつけられたので、至急助けてくだしあ』
反射的にルドメイ皇帝にこんな念話を送っていた。
『男なのにこんな叫び方した……辛い』
『体に精神が引っ張られているんだよ。しょうがない』
『とても面白かった』
『我が半身もいきなり拘束されれば驚くのだろう……ぷぷぷ』
スラリンは慰め、フウは感想、クロは許さねえ。
『チョコケーキ半分没収の刑』
『……我? まづで! 嫌だ! ほんどうにごめんなざい。ゆるじでぐだざい』
『減刑はしておいてやる』
『ふぐ……えっぐ』
私特製チョコケーキの没収という言葉でガチ泣きしちゃったよ。私が悪いみたいな流れになっていて泣きそう。
『な!? これはフウ君か。レイアが馬鹿したか! 今ゆくからしばし待っていてくれ』
なんか体をまさぐられているのに耐えて数分。王族はこんなんばっかだから嫌や。バン! と扉を開けて皇帝が入ってきた。
「レイア! 何をやっている。なんでフウ君が魔法重犯罪者用の手枷をつけているのか、説明してもらおう」
「だってこの子がいれば魔法は百年は進歩するのよ!? しかも、可愛いから欲しくなるのは当たり前のことでしょ?」
「レイアがフウ君とはwin-winの関係を維持しようと言っていたじゃないか!」
『というか、我が半身。なんで手枷を力で壊さないの? パンチで剣を折れるなら出来るでしょ?』
……混乱してしまって忘れてた。
『私なら余裕で壊せたわね』
言い争いをしている二人に声をかけて、
「あのー……あのー!」
「ああ、なんだいフウ君」
「なあに? 私のフウちゃん」
まじ怖い。この人は綺麗だけど、絶対に危ない人。一緒の部屋では絶対に寝れない人。
「手枷は自分で壊すのでいいです。ルシファーに潜入しているミラさんには連絡は取れました?」
言いながら手枷をバキッと壊させてもらった。壊した時に出た欠片は貰っていく。
「え? オーガでも壊せないのに」
「おお、なんて剛の力! ぜひ手合わせしたいな!……どうだろう? 私の四番目の妻にならないか? やはり自分と同等かそれ以上の女性を妻にしたいと思っていたのだよ」
この夫だからこそ、この妻なのね。
「何を言ってるの? フウちゃんは私の専属メイドにして、上司権限で色んなことをしながら、魔法の発展を目指すに決まってるじゃない!」
「だから、君は何を言っているんだ? オレが………………」
また言い争いを始めたし。
『カズシよりも話を聞かない人なんて初めて見た』
スラリンは何を言っているんだ? 俺はめっちゃお願いとか聞いてるじゃん。
『身内入りしていない人のお願いなんて、聞きもしないのに何を言ってるんだか』
『………………』
「「なら、二人の共有財産にしよう!」」
「ちょっと待ったあああああ」
なんで私がツッコミ役なのよ!
「私は貴方達の物じゃないの? わかる? そして貴方達は私にミラさんからの返答を返せばいいの」
すごく頭が痛いわ。
『それがいつものガンスの痛み』
自重しようと決意する。
「とりあえずはミラからの返事を言おう……なになに『式典二週間前に幹部会議があるので、そこで何かをするならしてください。あと残すとしたらそちらが言っていたように、女性の仲良し3人組と男二人は更生が可能です。残り男ふたりと女ひとりは即刻死刑にできるでしょう』だそうだ」
二日後に会議があるのか。痛みと快楽で仲間に引きずり込んだ幹部のネイムは着くのかな? まあ、いいか。
「分かりました。その日が旧ルシファーの終わりですので、新ルシファーは私が受け持ちます。もちろんミラさんはトップに置いておきますので、勝手に活用してください。では」
急いでここから出ようとしたが、次は魔法が使えない空間にされたようだ。念話は神謹製の能力だから使えるけど、転移はただの魔法だから逃げられねえ。
「とりあえず私と剣を使って語り合おうじゃないか!」
「私と一緒に魔法を編み出していきましょうね!」
辛い。
お疲れ様でした。
精神が肉体に引っ張られても、恐怖も何も感じない。当たり前だと思っているカズシ君でした。
次回、壊滅! やっとかける。




