第5話!持ち物とステータスと初戦闘
ブクマ16人に増加ありがとうございます。そして見てくれている人もありがとうございます。
前の話で魔核の処理する魔法を同化魔法と言ってましたがミスです。魔核浄化魔法です。
今回は8割書いてぶっ飛んで書き直しなものです。バックアップの重要性!バックアップの重要性!
潜在の数値は人間だけで別の種族、エルフとか魔物のゴブリンとかは違う数値になってますので加筆。
では第5話よろしくおねがいします。
たしか俺が送られる大陸で1.2を争う大国の商業都市の近くに転移されたはずだと思いながら、目を開けて周りを見ると木々が生い茂り、土の匂い、狼の遠吠えが聞こえてきた。自分が異世界に来たのだと実感できる。
マップを見てみる。自分の半径数キロの地図が表記されていてその外側は黒く塗りつぶされている。行ったことのある場所であれば自分の半径数キロ圏内でなくても見ることが出来るはずだ。縮尺も変えられるがマップの更新は周囲数キロだけのはず。
数キロ圏内の自分から離れたところに赤い点がポツポツとあった。これは魔物か盗賊などの犯罪者、俺に敵意や悪意を向けてくる相手とかだと赤い点で表示される。仲間なら青、無関係の人たちなら緑で表され教会でならこの設定を変えられると言っていた。
ひとまず周りに敵がいないことを確認できたのでアイテムボックスの中になにが入ってるのか見てみることにする。アイテムボックスは念じたり唱えたりすれば中身のフォルダが表示され操作できる。アイテムボックスと念じながら取りたいものを思えば表示を介さずにに手元に出せる。
「アイテムボックス」
アイテムボックスの中にあったものは上下服3着、下着3着、革の鎧上下、革のグローブ、革の靴、ノーマルボウ、弓矢20本、投げナイフ10本、野営に必要なものが一通り、携帯食料3食分、水筒(空)、背負い袋、金貨と大銀貨と銀貨が1枚ずつそして手紙が入っていた。
至れり尽せりバンザイ!
ちなみに通貨は銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨となっていて10枚単位で次の硬貨1枚になる。パンは銅貨1つで買うこともでき、最低限の生活なら食費が銀貨2枚くらいらしいが、黒パンとクズ野菜のスープでこのくらい。そんな生活はしたくない。
1年は12ヶ月でひと月は30日の世界で月のようなものもある。
手紙の内容は「やっほールナです。必要そうなものを一通り入れておきました!あまり強いものを欲しがってなかったけど店で安価で買える弓だよ、使ってね。伝えることがいくつかあって、マップで見て左が西なんだけど、そっちに行くと街があるのでなにかない限りそこに向かった方がいいと思うよ!あと南東に少し行ったところに盗賊のアジトがあるので通報するなり潰すなりして欲しいです。盗賊のアジトを一つづつ信託なんてやるのはダメなのでお願いします。サーチは鑑定のような機能があるのは知ってると思うけど、マップに出てくる点に対しても使えるので活用してね!あとステータスカードという身分証明賞になるものが「ステータスカード」と唱えたりすれば出てくるのでそこに表示されるものは表示するかしないかを選べるのでいじっておくことをオススメします。あとわからないことがあったら協会に来てくれれば聞けるから頑張ってね!!あなたの女神ルナより」
手紙に書いているとおりにマップを見てみると、たしかに少し西に行ったところに街道?人や馬が踏みならした様な道があるのがわかる。あれを辿れば街に行けるのだろう、後ほど向かおう。
今着ている服を脱いで入っていた服に着替えることにした。現代の服は目立つからな……人がいないから普通に着替えたのであって露出とかそんなんじゃないから! ザ村人のような上下の服を着て、鎧にグローブ、靴を装備してコートを羽織る。このコートは勇者召喚の時の初期から使っていたただの帽子付きの灰色のコート。特に効果はないけどずっと使ってたからなんとなく持ってきたのはいいが結構端とか擦り切れてるけどね!
次に推奨されている、ステータスカードを見てみることにする。「ステータスカード」
名前:カズシ
年齢:18
種族:人間
Lv:3
職業:無職
スキル:片手剣術 大剣術 槍術 双剣術 棒術 槌術 弓術 格闘術 盾術 火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 光魔法 闇魔法 雷魔法 音魔法 回復魔法 神聖魔法 空間魔法 錬金魔法 無属性魔法 結界魔法 付加魔法 気配察知 魔力察知 熱察知 隠密 魔力操作 精力強化 MP回復速度上昇
罰則:なし
たしかにこれは変えておかないと面倒くさいことになりそうだ、ということで変えてみた。使うものや役に立つものを表示している。表示してないものを使えても別に問題ないだろう。冒険者なんて手札を隠してなんぼだろうし。この世界に来たばっかだからだけど無職ってのがやだな。
名前:カズシ
年齢:18
種族:人間
Lv:3
職業:無職
スキル:片手剣術 盾術 火魔法 回復魔法 錬金魔法 気配察知
罰則:なし
戦闘スタイルが剣と盾で攻撃魔法も回復もできることを示せて、そこら辺にある薬草や毒草とかで錬金魔法が出来そうだから表示。そして便利な気配察知。何が便利か?それはマップを使った行動で不審に思われないため。
あとステータスカードにはスキルレベルが表示されない。表示する物がまだ開発されていないらしい。それでもスキルが強くなったことは体感でわかる。
サーチのマップとの連携も試してみよう。
マップに出てくる点の一つにサーチを使ってみると
名前:ゴブリン
Lv:6
筋力:E 耐久:E 俊敏:E 魔力:F 幸運:F
スキル:棒術 精力強化
と表示された。これを見て俺は直感でわかってしまった。きっとこの精力強化よりも俺の持つ精力強化の方がスキルレベルが高いことに…………愛ゆえに致し方なし....
一通り確認が終わったので街に行く前に盗賊のアジトを見に行くことにする。とりあえず今回は偵察で出来そうなら潰すつもりだ。無属性魔法の「消音」「消臭」「透明化」などある程度理屈が分かっていればイメージして発動させることが出来る。
いきなりだがこの世界の魔法はどういうものか。
魔法を使うことを意識して呪文を唱えて放つのが一般的だ。ただしその発動するものを少しでも理解していないと詠唱しても発動しない。火魔法なら火はものを燃やすものなど。もちろんMPは消費する。
魔法は無詠唱でも使える。だが詠唱をするものとしてこの世界では教育されているので詠唱をしなければ魔法が使えないという固定概念がある。魔法になれた人なら略式詠唱もするけれど無詠唱はいないはずだ。
無詠唱は発動するものを少しは理解していてイメージをしながら発動することを念じれば発動する。でもこの世界は俺がいた世界みたいにテレビもないし漫画なんてものもないからイメージ掴みづらい。凝った魔法も使えないし雷を落とそうとしても原理を全く知らないと使えない。結果自然現象に属性を付与した程度になるもしくは魔物が使った攻撃の模倣。核とかを魔法でイメージして理論が完璧でも発動しないようになっているらしい。ダメ絶対!
魔法は詠唱があるから習得するのも読み書きできる人に限られていて、しかも魔法を勉強できるほど余裕のある家庭は少ないので習得している人も少ない。詠唱はイメージを肩代わりしてもらう代わりにMPを消費するから無詠唱よりも数割消費が多くなる。何度も使ってイメージができているのであれば詠唱してもほとんど詠唱で消費されない。
長々と書いたけど要は無詠唱魔法の方が低燃費で早くて最強!ということだ。
気配を消す系の魔法にスキルの隠密により足音の軽減や聞き耳が強くなるなどを重ねてアジトがあるという方に走っていく。
ちなみに今の走る速度は車に併走できる程度。
走り始めて数時間、だいたい昼前。マップの端に赤い点が固まっていたのでサーチしてみると盗賊だった、なのである程度近づいて見てみると草やコケ、木々によって洞窟の入口が巧妙に隠されていて、ここに盗賊がいることがわからなければ見逃してしまうような場所だった。
中にいたり外で見張りをしている盗賊をサーチするとこんな奴がいた!
名前:アレックス
年齢:36
種族:人間
Lv:29
職業:盗賊
筋力:B 耐久:D 俊敏:D 魔力:E 幸運:A
スキル:大剣術 格闘術 鍛冶 気配察知 斬耐性 打耐性 突耐性 炎耐性 毒耐性
罰則:殺人 強姦 強盗 人身売買(ry
と18レベルの魔法使いで魔法の潜在がCで火と風の魔法が使えるヤツ、あとは10レベルの前後のやつら全員ギルティー………………え? 意外に強くね? てかあのステータスがどのくらいの動きをするかわかんねえしこれってヘタ売ったらやばい奴か?……そうだなまた今度にしよう!未知は恐怖。街に行ってあれがどのくらいか分かって手に負えなかったら通報なりしよう。しかもあれがメンバーの全員じゃない可能性の方が高いしな!昼だし。
ということでまだ強さの基準が分からないので一度放置することにした。でもただ放置するのもなんかダメだと思うのでレベルが上から高い順に5人ほどと今いる場所にマップ機能でピンを立てることにした。
まずマップは自分のいる周囲数キロなら点表示で敵か味方か分かるのだが、その範囲外に出てしまうとマップで地形は見れるけど点の表示はなくなる。
地図上の地形にピンを打つとそこに俺がいる判定になるのその周囲数キロで点が表示されて動きが分かる。また、生物にピンを打った場合そいつが動いても常にマップに表示される。その代わりに地形に打ったのとは違い、周りの点を見ることは出来ない。
今やれることはやったので次は街の方に走り出す。
この世界に降りた地点と今の地点から予想して街までの最短ルートにゴブリンが3体ほどいるので倒してみることにする。
さっき表示したゴブリンとレベルが1違うか同じ程度なのでスキル的にも問題なく倒せるだろう。ゴブリンだし!
走りながら気配を消していた魔法を解除して、隠密も解除、ルナ剣を取り出し鞘をボックスに戻して、相手に気が付かせるためにゴブリンの近くにファイアーボールを放つ。
そうするとゴブリン達はいっせいにこちらを向き気がついて寄ってくるが、さらに走る速度を上げてゴブリンたちを追い越しながら端にいたゴブリンの首に一閃。
バターの様な柔かさで首が飛びと……コートに返り血がぐっしょりついた…………忘れてた、確かに首を切れば血が飛び散るよな。くせえ、紫の血がくさい。
戦いの最中にどうでもいいことを考えつつ振り向きざまに一閃。その一振りで1匹のゴブリンの胴が二つに別れる。
交差のタイミングで仲間2匹がやられたゴブリンは怒ったのか?棍棒をブンブン振り回しながら近づいてきた。それを出来るだけ小さい動きで避けながら剣を仕舞い、ゴブリンの顔面を殴る。しっかり当たらなかったのかレベルが低くく筋力が低いのか1発では死ななかったのでもう一発顔面を殴ると血を吹き出して死んだ。
うん、現代に戻って何年も生活したけど魔物なら何ともないな!初っ端が人間だったら躊躇しただろうけど魔物のしかもゴブリンなら大丈夫!
剥ぎ取りとかの前にコートを脱いで水魔法でアクアボールを浮かべながらその中で洗い、あらかた落として神聖魔法の浄化(浄化はそういう意味の浄化ではないだろうけどイメージによるゴリ押し)で汚れを落とし火魔法と風魔法で水が完全に抜けきらない適度に乾かし着る。完全に水分を抜くと痛むからな!
ゴブリンの魔核は心臓部分とお約束なのでそこをルナ剣で開いていくと、赤黒いビー玉より少し大きい程度の玉でなぜか切り開いて取ったのにほとんど血で汚れていない。この作業をあと2回してアイテムボックスに入れた。
ゴブリンは素材にならないだろうけど一応持っとくかと思い、入れてアイテムボックス一覧を確認してみたらゴブリンの死体のところに「解体」と表示されていた…………解体をして見ると皮や肉、骨や血など部位ごとに分けられていた。次回から活用しよう!
と異世界レミルスの初戦闘は簡単に終わった。
その後は街まで走りながらゴブリンを合計13体程狩った。その辺りで街を覆っているであろう5mくらいの高さの壁が見えてきた。
………………え?お前の全ステータスを表示してないじゃないかだって?ですね、サーチ
名前:カズシ
年齢:18
種族:人間
Lv:5
職業:無職
HP:G MP:G
筋力:G 耐久:G 俊敏:G 魔力:G 幸運:G
スキル:
武術系統
片手剣術:5 大剣術:2 槍術:2 双剣術:2 棒術:2 槌術:1 弓術:2 格闘術:3 盾術:3
魔術系統
火魔法:1 水魔法:1 風魔法:1 土魔法:1 光魔法:1 闇魔法:1 雷魔法:1 回復魔法:1 神聖魔法:3 空間魔法:1 錬金魔法:1 無属性魔法:1 結界魔法:1 付加魔法:2
生産系統
技術系統
気配察知:3 魔力察知:4 熱察知:1 隠密:3 魔力操作:4
耐性系統
その他
精力強化:3 MP回復速度上昇:2 魔核浄化魔法 神(太陽と輪廻)召喚:? 神(愛と豊饒)召喚:? 月を司る 重力魔法
罰則:なし
現状ではスキルは白色で表示されているが神召喚はグレーで反応がない。一緒にベッドで寝て起きたら取得していた。なんでだろう(棒)
月を司ると重力魔法は首につけていた二つが吸収された時かな?さら月を司るをサーチ
月を司る
月の神の権能
月の夜は我が時間
月の地は我が故郷
月の魔は我がもの
月の力は我がもの
月の死は我が滅亡
魔物の生成
魔物の改造
魔王への促進
魔王の改造
と出た。時間と滅亡以外の上の塊はグレー表示。ここからさらにサーチしようとしても出来なかった。滅亡の方はわかるけどね……クソガ
下4つは危ないのでスルー
あと潜在のCとかEとかはこうなっている
潜在はFは2、Eは3、Dは4、Cは5、Bは7、Aは10、Sが14を自分のレベルに掛けることによってその数字が出るようになっているらしい。この数値は人間だけのもので、エルフや魔物のゴブリンなどは違う数値になっている。エルフは魔力の数値が高く筋力の数値が低いとかな。
え?お前のGはなにか?Gは20でゴッドだな多分。
バックアップの重要性!
お疲れ様でした。なんか始てから情報がわかってるから情報が多くて読み飛ばした人もいるかもしれませんが、多分フィーリングでわかると思うので大丈夫です!
次回、第6話!ギルドとテンプレとスライムと