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女神と夫婦になるために  作者: たつ
3章 狐の嫁入り
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第39話!解決と報告

【リルヒ登場回で身長がミア<リルヒと書いてありましたが、ミア>リルヒです。他の回で、身長順を書いた気がしますが、どこの話か忘れてしまい、確認作業をする時間がないです。記憶にある方で教えてやんよという方はいましたら、何かしらの方法を教えて下さると有難いです】


身長順がリルヒ 150未満=ルナ<ミア 160前半<フィーネ 165くらい=アルミエ<ホムラ 160後半<カズシ 170前半<フラン 170後半


リルヒ まな板柔らかい絶壁男の胸筋に負ける胸<カズシ 胸筋<ルナ=ミア 成長しているだと!<フィーネ 豊満<フラン ビキニアーマーが似合うくらい<ホムラ 着物で邪魔だから、サラシを巻いてる<アルミエ 豊穣の女神だしね


この情報が確定版です。


では、お楽しみいただけると幸いです。



『地球産の魂を持つ人を幽閉なんてしてよかったの? 同郷の人だったんだよね?』


 クロがなんか聞いてきたけど、なんでそんなことを聞くんだ? マールが関わっているなら、全て消さないとならないだろうに。


『別にいいんだよ。あいつはもし人間に戻せても、考えが歪んでしまってたから、迷惑がかかるだけだし』


『そうかな』


 クロが悲しそうな気配を漂わせているけど、なぜだ?


『私は今のカズシは間違っていると思うけど、自分で気がついてね』


 スラリンがまた意味深なことを言っているけど、意味がわからん。これからどうしようかな。


『カズシは教祖とかいう奴もマールの手先だっていうのかい?』


「いや、あいつはそそのかされただけだろう。ルナに任せる」


『ここも教会の中だよね? なら今聞きに行けば?』


 確かにそうだな、スラリンの言う通りだ。ていうか、自分の崇められている教会本部が見えなくなったとか、相当やばかったんだな。


「それもそうだな。ルナあげてくれ」


『はいはーい』


 一瞬意識を失い、起きると神界についていた。毎回ブラックアウトするけど、慣れないのかね。


「教会内にあった、魔物の良くないものを集めて、邪神を呼ぶ魔法陣は壊して浄化したけど、もう見えるようになったよな?」


 え? 意味がわからん。いつもの服装は古代ギリシャの白い布地の服みたいなのをルナは着ている。なのに今回はなんで赤白巫女服? 銀髪碧眼のルナが着ているのに、似合っているのが不思議だ。


「ええ、これで解決ね。あと魔物のよくないもののことは、魔瘴気って呼んでいるから…………どう! コスプレしてみたの!」


 漫画とかゲームを楽しんでいるのは知っていたけど、地球のそっち系の文化に染まりすぎ!


「とても似合ってるよ……アルミエはどうしたの? いつもなら出迎えに来ると思ったんだが」


 言っていなかったが、ルナはチビだ。リルヒと同じくらい。


 アルミエは165くらいある。似合ってると言いながら頭を撫でるだけで、待ちわびた主人が帰ってきた時の子犬のように喜ぶから、撫でるのも楽しいな。


「今は仕事してるよ。カズシのことを覗くことばかりしていたから、仕事を溜め込んだみたいだね」


「お前はやらなくていいのか?」


「見ながらだってさらさらさらーと終わらせられるよ」


 やはり、女神としては有能なのかな?


「あと、その巫女服買うために俺の金を勝手に使ってないよな?」


「あ、当たり前じゃない! 自作よ、自作。調べたら自分で作るべきとか書いてあったから、作ってみたの」


「それならいい、楽しそうで何よりだ。今回は教祖レスタルが悪魔に唆されて邪神降臨の儀式をしていたというのが、今回の件のすべてだな」


「レスタルはルー教の信者というよりも、私自身の熱狂なファンって感じの金髪イケメンだからね。多分私を召喚できるとか聞いて唆されたんだね。でも、悪魔? そんなのこの世界にはいないはずよ」


「別の世界から来た奴だからな」


「いやいやいや、私は高位の神の中でも上位に位置しているのよ! その神が別世界から流れてくるような奴らは、本気で排除しているのにそれはない」


 ルナの話では、神隠しとかの一部はたまたま異世界との穴が開いてしまい、そこに落ちた結果、異世界漂流してしまうケースもあるらしい。ルナはそれがあると、いろいろ不都合が出るらしく、本気で対策をしているらしい。この世界には偶然転移や転生は起こらないと断言していた。


「お前は高位だろ? 相手が最高位の神の仕業だったら、お前だって防げないだろ?」


「いやいやいや、それこそないわよ。最高位の神なんて5柱……カズシが悪神を倒したから、4柱しかいないのよ? 最高神様、全知全能神様、女神の神様、男神の神様しかいないのよ?」


 なんだそれ? 神の神?


「神の神って何? 戦いの神とか人間の神みたいに、神にもそんなのがいるの?」


「いるわよ。カズシはさんざん見てきたからわかると思うけど、神は会社みたいなものなの。さっき言った4柱は役職みたいなものね。最高神様は神のトップ、女神の神様は女神を統べるお方、男神の神様は男神を統べるお方、全知全能神様は長生きしていて、それ故に数多の知識を有しているお方」


 最高神のじじいって神のトップだったんだな。それでも僕は敬わない。仕事まーるごろししたのに報酬をほとんど払わないブラック野郎だしな。


「なんで最高位の神に月の神なんて入っていたんだ? あいつにも役職があったのか?」


「あの神はそんな物ないわよ? ただの問題児。でも、生まれつき力が強く、強い神には弱点となる生き物や武器があるのに、あの神は生まれてまもない時に、天敵を殺して様々なことをしたから、最高位になったの」


「俺が神になったらどうなるの? 最高位の力を引き継いでいるだろ?」


 マールは死ね! だけど、力は関係ない。元がマールのものでも力は力。


「さあ? 最高神様にでも聞いてよ。私はそういうの分からないし、カズシはコネがあるでしょ?」




「さっきの話の続きをする前に、あるやつを呼ぶ。そいつと話している間に教祖にでも、声をかけて改心させて、奉仕活動でも命じといて。殺すよりも利用した方がいいだろう。殺された亜人や獣人の身内に殺されたら、しょうがないけどな」


「わかった。で、あるヤツって?」


 俺が神関係で呼べるやつなんて分かってるんじゃねえの?……本気でわかってないわこの子。有能なのにアホの子なのかな? それとも一人間が最高神を呼べないと思っているのか。


『おい、じじい応答しろ。世界全体の危機だぞ』


『うるさいな。神々の会合の最中なのだが、危機とはなんぞ?』


『マールが生きていた』


『「なんだとぉぉお!」』


 念話って驚いたりすると、脳内の言葉が口でも出ちゃうことって良くある。この叫び声もきっと口で叫んでる。


『ルナの神界にいるから、来てくれ』


「もう着いたわ。詳細を話せ」


「最高神様!?」


 白髪の髪をオールバックにした、2mを超えるスーツの大男が来た。こいつこそが神のトップの最高神か。トップとかどうでもいいけどね。


 ていうか、まじで俺は何者だ? マールの世界でステカンストさせただけで、神トップの最高神が殺されないか警戒するようになるとか、俺の素質はどうなっているんだ?


「ルナの世界にいない悪魔が、この世界トップの宗教のお偉いさんを唆して、邪神を召喚しようとした。その悪魔は元々日本人で、ある奴に死んだ自分を悪魔として、転生してもらったと言っていた。その悪魔は俺と変わらない質や色の魔力をしていて、神マールが転生させたと言っていた」


「誠か?」


 今までどんな奴よりも強い殺気とともに、睨みを聞かせて聞いてきた。


「睨むな、暑苦しい。本当だ……悪魔は殺せなかったから、一生無しかない空間に幽閉しているのだが、いるか?」


 殺気があるだけ有情。殺気がなく仲間が殺された事のある俺には効かぬわ!


「おお、殺してなかったのか……お前が殺せなかっただと?!」


 このジジイは表情をコロコロ変えて大変だね。


「空間魔法【個別アナザー空間穴生成ディメンション】」


 目の前の空気にいきなり穴が開き、悪魔が落ちてきた。


「ああ、ああああ、あああああああ。やっと闇以外の場所に出れた!」


 中の空間とこの世界の時間軸が違ったのかな? 本の数分だと思ったが、あっちは違ったらしい。空間を作るのは難しいね。


「うむ、月神の気配を、しかもあいつの気配を感じるな」


「こいつは月の権能で転生させられているから、俺だと浄化出来ないんだよね。魂の情報がまっさらになるように消してくれないか?」


 こいつも巻き込まれただけかもしれないからな、あの時は頭がイってたわ。あいつに関わるものをすべて消すなら、俺も消えないといけなくなってしまう。


「それは俺もするつもりだよ。今の新神達には月神マール何ていうものは、いないものとして教育しているからな」


「反面教師とかにした方がいいんじゃないのか?」


「それをしてもいいのだが、それをすると最高位の神ですら、人間は殺すことができるようになる。という事に目がいってしまって、人間を滅ぼしてしまう神が増えそうだからやめた。【転生浄化】」


「神だって死ぬからな。それだけで魂をちゃんと浄化出来てるのか?」


「俺は最高神だぞ? 俺手ずから転生の儀を行うことなんて稀だぞ……ルナ君はなかなか可愛いではないか」


 …………ふむ。


「殺すよ?」


「まてまて、可愛いと褒めただけだ。お前の女を奪って戦いになどなりたくないわ」


「……ならいい。あと質問。なんで神トップのお前が最高位の神を殺した人間とはいえ、人間を恐れるんだ?」


「俺もそれは思っていたのだよ。なぜお前はそんなにも体から神気……神の力が溢れているのだ?」


「俺が聞いてるんだよ。知らんわ」


「神を食事的な意味で食ったりしてないよな?」


「俺がそんなことをするやつに見えるか」


「うむ」


「【転移】【転移】【転移】【…………一撃くらい喰らえよ」


 転移を連続で発動して、拳を振るい続けるも全てガードされた。


「その程度の攻撃を食らうほど、落ちぶれてないわ」


「カズシ……大丈夫なの? そんなことして」


「大丈夫だろ。こいつは楽しんでるし」


「俺に遊びでも立ち向かってくる奴なんて、今は全くいないからな……マールはまた別な」


 空間魔法である【転移】はカンが恐ろしく鋭い奴らは簡単に分かってしまう。こいつは一応最高神みたいだし、無理だな。縮地を覚えたい。


「感傷に浸っているみたいだけど、どうでもいい。俺のことは調べておいてくれ。あとマールのことは特に頼む。多分あいつはまた俺を巻き込んで、なにかするはずだから」


「それはわかっておる。今回こそは最初から手を貸せるからな!」


「頼んだぞ?」


「わかってると言っておろうが。神を信じられないのはわかるが、しつこいのは良くないぞ」


 言葉を発しながら、消えていった。瞬間移動系統の魔法でもスキルでもなかったな。何だろう?


「最高神様と話すとか凄く緊張したー。カズシは色々すごいね」


「お前はほとんど話してなかったけどね。教祖はどうなった? 並行作業で対処してたんだろう」


「やっぱり分かるよね。カズシの麻痺が解けてすぐに「我が信者よ。あなたは悪魔に唆され、万物の掟を破ろうとしました。ですが、あなたは敬虎に祈ってくれていたので、あなたの過ちに対して私の使者を送り、あなたを止めさせました。その過程であなたを麻痺させました。あなたはこれから、やってしまった事に対して悔い改め、世のため人のために働いてくれることを切に祈っています」って言ったら、号泣してたし何とかなるでしょ?」


「そりゃ、自分の崇めていた神が、自分の愚行を自ら使者を出して、悔い改める機会を作ってくれたんだもんな」


「やっぱりそうよね。私は基本的に威厳があるからね!」


「巫女服のコスプレしながら言われてもね」


「あああああ! 最高神様が生暖かい目で見ていたのはそういうことか!」


「お前やっぱり業務以外はアホだな」


「アホっていうな!」


 その後も少しだけ話して、俺は戻ることにした。


「じゃあまた来るから」


「ええ、いってらっしゃい」


 いってらっしゃいのキスと共に、意識が落ちた。

お疲れ様でした。


この作品では戦闘という戦闘を起こせないからな。ミア達も既に頭がおかしい感じになっているし、シンイチの方は元々おかしいし。


カズシの精神の高ぶりや暴走がすぐに収まる異常性は仕様です。


次回、第40話!決まっていない!

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