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女神と夫婦になるために  作者: たつ
3章 狐の嫁入り
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第37話!教祖レスタル

サブタイトルに名前が出るほどだし、いい感じの勝負をしてくれるんだろう。


カズシは月の権能をうまく使えてないから、こんなデメリットが出来ているだけ。まだ人間だからね。


では、お楽しみいただけると幸いです。

 スライムネズミでいろいろ調べた夜。


「やっと動けるようになったわ……長かったわ。これからはお前らに足を向けて寝れないな」


「もうお世話は終わり? うちはもっとお世話したかったな……我は真なる姿に戻る」


「ありがとうクロ。スラリンもありがとうね」


 この日の夜になった時から動けるようになった。丸三日かかった。動けるようになったら、クロは精霊サイズに戻ってしまった……無念。そして、雑談の時とかは中二発言が戻ってきた。


「クロ、スラリン入ってもいいですか?」


 スラリンとクロと雑談をしていたら、二人が俺の部屋に来た。昨日も夜飯を食べ終わったら、調べたことを教えに来てくれていた。


「いいぞ」


「失礼します……やっぱり治ったんですね」


 声でわかったのか……喋れなかったからね。さっきまでは。


「これで本格的に調査ができますね!」


「まあ、とりあえず座ってくれ」


 備え付けのイスに誘導して、アイテムボックスに入ってる淹れたての紅茶とお茶請けを出す。ファベログが入れてくれた紅茶に、ライが焼いてくれたスコーンは美味しいな。少し飲んでからきり出す。


「まず、調査はあらかた済んだ」


 この世界では万能で最強を自負しているし、事件が起こる前にぶっ潰してもいいよね? 問題ないはずだ。事件が起きた時の規模がひどいし、主神ルナに許可も得ている。


「はい?」


「どういう事ですか? カズシさんは動けなかったんですよね? スラリンとクロも看病してましたし」


 看病……確かにそうだな。スラリンとクロになら、もう見られて恥ずかしいことなどない……訳では無いか。


「スラリンの体の一部を小動物に変身されて、内部を調査したんだよ」


「え? あの教会本部って結界とかガチガチに固めてて、魔物は入れませんよね?」


「確かに普通なら入れないだろうな。でも、スラリンは基本的にどんな魔法でも使えちゃうわけよ。建物の中で影が繋がってないところなんて殆どないし、あの程度の結界なら、気が付かれずに抜けることくらいできる」


 影と転移はやっぱり狡いわ。


「えげつねえ……問題の部分は分かったんですか?」


「分かったけど、とりあえず二人の今日手に入れた情報を教えてくれ」


「はい、といっても、私達は殆ど新しい情報はないんですよね……あるとすれば教祖が二、三日祈祷をしているくらいですね」


「それだよ」


「今回の首謀者は教祖様なんですか!?」


「動機とか理由とか想いとかそんなものは知らないけど、秘密の地下室みたいなところに、魔物の良くない瘴気みたいなものを集める魔法陣と獣人たちが鎖で繋がれていた」


 この世界で魔法陣なんて初めて見たけど、大規模な儀式とかは使うのかね?


「魔法陣って何に使うの?」


「カズシさんってすごい魔法を使うのに、基礎的なところが抜けてますよね?」


「うるせえガウェイン。この世界の魔法の習得工程なんて知るか」


 やれやれみたいなポージングと顔がむかつく。野郎がやっても可愛げねえから。


「魔法陣はひとつの魔法を複数人で発動させたり、発動工程が長い魔法などを使う時は、よく使われているはずです。冒険者には特に必要な技能ではありませんね。国の魔法使い達が使うことが多い手段です」


『なあなあ、スラリン』


『なに?』


『思考は読んでないのね。事前に魔法陣を書いておいて、魔力で空中に魔法陣をコピペして魔法発動とかできないかな?』


『魔力集束火龍砲を魔法陣で発動して、チャージが完了するまで放置するとかそういうこと?』


『ああ、集束速度は早くないだろうけど、機能的にやった方が安定しそうじゃない?』


『カズシが思っている火力を出すには、どれくらいの規模の魔法陣が必要なんだろうね』


『魔法陣を二重三重にしたり、魔法陣を球体にするとかどうよ?』


『構想は練っておくけど、カズシが戦いながら、私が別処理で発動すれば済むよね?』


『その時は我が力も使うと良い……使ってね?』


『クロのそれは無理してやっていることは、ここ数日でわかったからな。無理しないでいいぞ? それも可愛いけどさ。スラリンがいるから俺は必要ないか』


『前までは無理してたけど、今のうちは本当にかっこいいと思ってるもん! カズシの憑依の姿を見て、やっぱりこれだって思ったんだもん!』


『わかった、わかった。泣くな』


『泣いてないし』


 脳内やり取り数秒のことである。


「俺にも必要な技術じゃなかったわ」


「カズシさんなら、そんなもの必要なしで大規模魔法が撃てそうですものね」


「でよ、カズシさ……カズシ、教祖レスタルがやってるってのは何でわかったんだ? その部屋にいて、怪しい詠唱でもやってたのか?」


「怪しい詠唱もやってたし、少し頭がいってたな。何を知ってしまったら、あんな狂気になるのやら」


 蝋燭だけの明かりの石畳の地下室で、壁には鎖でつながれた獣人。部屋の中心の地面に書いてある、魔法陣の周りに赤い瘴気が充満していて、魔法陣の上には事切れた獣人亜人の女の死体。


 教祖レスタルだっけか? そいつは目が見開いていて、ヒヒヒヒ笑ってたから、正気じゃないだろうとわかった。


 俺達が監視し始めた時から、死体を増やそうとしていなかったから、こうやって悠長に話している。


「あのクソ男許せねえ!」


「なんか接点でもあるのか?」


「結構前に依頼を1度そいつから受けたことがあるんだよ。その時はアーサーを気持ち悪い目で見ていたから、好きじゃないですね」


 最近結婚した夫婦で、それまではガウェインは鈍感系だったはず。それでも、やっぱりそういうのは嫌だったんすね。


「問題はどうやってそこまで侵入するかですね」


「俺がひとりで解決まで持っていっていいか?」


「えっと……さっき言ってた影魔法と転移魔法ですね!」


「影魔法と空間魔法の【転移】だけどね。それ……」


『カズシ! 兎獣人の子が魔法陣の方に引っ張られてる』


「二人とも、獣人の子1人が動かされているらしい。多分殺されるだろうからその前に解決させる……いいよな?」


「お願いします」


「パパッとヒーローしてきてください」


『クロ』


『『憑依!』』


 スラリンの視覚をリンクされて、位置情報を取得。闇雷複合魔法【黒雷】を左腕に巻いてある鎖にチャージ。今回の闇魔法は状態異常を増幅させる役割として加えた。現場に向けて【転移】。


「一度眠ってろ【転移】【黒雷開放】」


「な!」


 引き摺られてる兎ちゃんを右腕まで転移で引き寄せて、ズガァァァァンという音と共に、教祖に雷がぶち当たる。


 音がでかいけど、威力は調整してあるから、大丈夫……なはず……大丈夫、息はしてる。


「ここは瘴気が濃いな。気持ち悪くなってくるわ。教会の下がこんなとかひどいね」


『あんまり長居はよくないと思う。カズシが暴走したのも、瘴気が原因かもしれないんだし』


「そうだな。この子以外にももう一人いたよな?」


 引きずられていた兎獣人の子は、中学生入りたてくらいの身長しかない。白い髪に白い耳、胸もまだ平坦なのかな?…………耳をもふもふもふもふ。


「っ……んぅ……ふぁ……あっ……」


『カズシ……勝手にもふもふして喘がせるのはいいけど、早くこの部屋を浄化して出よう?』


『そんなことやるなら……うちにやっても……いいから……はやう終わらせて』


 はい、すんませんスラリンさん。ちょっと耳モフモフが気持ちよかったから、夢中でやってたわ。クロは恥ずかしいなら言わなければいいのに、噛んでるし。


「すまんすまん、【転移】この子達は双子かな?」


 壁に鎖で繋がれていたもう1人を引き寄せたら、今さっきモフった子と大きさも同じだし、カラーも同じ。もふもふしたいけど、2度目は多分怒られる。


「このふたりは一度置いて、魔法陣の真ん中をぶっ叩けば壊れるかな?」


 部屋の隅に寝かせて魔法陣の上まで移動した。右手は魔力圧縮なう。


『その前に浄化』


「壊れた時に瘴気が出てくるだろうから、それからでいいだろ……はぁ!」


 魔法陣の真ん中に立って、真下に拳を振り下ろす。ちゃんと手加減もしているからね? 地面を凹ませないために。


 魔法陣に触れる瞬間


「死ね!」


 魔法陣を殴るために下を向いていた首に大鎌が


『させるわけ』


 めり込まない。スラリンのナイスガード。


「なんだと!」


 完璧なタイミングで攻撃したはずなのに、防がれて動きが止まっていた敵を本気で蹴っ飛ばして、距離を取ってみたら相手は異形の悪魔だった。真っ黒な体に角に尻尾に翼。目が赤い点で

 よっ。いかにもな感じの悪魔がこれまたいかにもな大鎌を持って、壁にめり込んでいた。


「おかしいな。壊した瞬間、もしくは触れる瞬間になにか出てくるかもしれないことは、警戒していたんだが、なんであいつは俺と殆ど同じ気配なんだ? それのせいで避けれなかったわ」


 スラリンがいるからって、調子こき過ぎているな最近の俺は。


『それでも慢心してたことには変わりない』


「いやいや、精霊化してるから切られないと思ったんだよ」


『えっとね、カズシ? 模擬戦やるから切った、敵対物理攻撃無効は切ったままだよ?』


『クロは有効にしといて、スラリンはありがとう』


「いててて、悪魔を蹴っ飛ばすとかすげえなお前! でも、効かねえんだわ」


「お前はなんだ? 悪魔のくせになんで俺とほとんど同じ魔力を持っているんだ? ていうか、この世界に悪魔はいるのか? アンデット系と何が違うんだ? なんでお前のステータスは表示されないんだ?」


 この世界に悪魔みたいなやつがいるとは聞いていないし、サーチでステータスを見ようとしても、見れない。というか、こいつがそこにいると認識されていない。マップでも点として表示されてない。


「若造は質問が多いな……ていうか、お前の見た目まんま中二病じゃねえか! マジ受けるんだが」


 え? なんでそんなこと知ってるの?…………俺は今左腕に無属性魔法【身体能力強化】を掛けたけど、特に反応はない。認識できないのか、その程度はどうでもいいと切り捨てたのか…………結界魔法【断界】を発動。この魔法は張った中の空間と外の空間を切り離す。音とかそんな類のものが漏らさないのと、逃げれないようにするため。答えは前者の可能性が高くなったな。


 ルナ剣を取り出す。こいつは生かして捕らえる。





お疲れ様でした。


カズシの頭の中から教祖レスタルのことは消えています。


あと教祖って言ってるけど、こいつが開いた訳では無い。そういう位なだけ。ルー教はできてからあまり時間が経ってません。数百くらいしか経ってない。

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