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女神と夫婦になるために  作者: たつ
3章 狐の嫁入り
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第34話! 円卓とお願い

ブリテンなんてものはありません。


カズシは自己流の剣術を使っていますが、しっかり学んでいる人達には技術面では勝てません。


では、お楽しみいただけると幸いです。


「まってくれ、わかった。とりあえず話を聞くからやめてくれ」


 さすがに妻が人質になったら止まるよな。剣を鞘にしまってこちらの要求に従ってきた。ぐへへ……なんてことはしないよ。


 こういう奴らとの戦いになると、1発クリーンヒットを当てるだけで勝負がつくから怖いわ。


「ガウェインいいわ。私ごとこいつを倒して」


「そんなことできるわけないだろう」


「でも………………」


 あのー、そういうのいいんで。アーサーの周りに結界魔法【消音】してこちらも剣を下ろす。


「分かっているけど、自己紹介をしてくれ」


「……俺はガウェインだ。アーサーの夫でルー様の勇者だ」


「俺はカズシだ。勇者とはなんだ? 加護を持った者のことか?」


「ああ、そうだ」


『カズシ腕は?』


 ああ、忘れてたわ。【転移】で切り飛ばされた腕を手元に戻し、回復魔法でくっつけて、問題がないように回復。


「おい、なんだその回復魔法は! お前が使っていた魔法は精霊が発動させていたのではないのか?!」


 無詠唱の魔法はこの世界的には、精霊魔法しかないからな。それすらもほとんどの人は知らないし。回復魔法の精霊なんていないのだろう。


「魔法とはイメージだ。それだけ教えてあげよう。ルナが加護を与えた者達なんだからな」


「こちらからも質問いいかな」


 剣を抑えてるけど、殺意が濃いな。妻が磔なんだから当たり前か。


「どうぞ」


「お前は魔王なのか?」


「スラリン出てきて」


 スラリンに指示すると、服の下から人型で出てきた。


「私は変異種ではあるし、カズシのおかげでレベルも50を超えていて、あなたを倒すことは容易。でも、あなた達がルナ様の勇者というのであれば見逃してあげる。私のカズシにもう変なことをしないのであればだけど」


 そう言いながら抱きついてきた。スラリンはまた成長したな。肌触りがスライムから人間に近づいた。撫でてやろう。


「スライム……だと!…………わかった。それほどまでにしっかりとした理性を持ち、そこまで言うのであればまずはいい。次はなぜルー様の真名を知っているかだ」


 ルナに来てもらうのが一番なんだが、呼び方がわからん。スキルもまだ使えそうにないし。ミアを【転移】で引き寄せた。


「カズシ様お疲れ様です。冷たい水とタオルです」


 準備がいいね。


「ありがと。ミアはルナの呼び方知ってる?」


「ちょ!」


 ガウェインがなんか言おうとしているけど無視。


「ルナ様の呼び方はわかりません。いつも来てくださった時にお会いしているだけですので。でも、加護付き英雄の方とカズシ様が戦っているのに、なにも言ってこないというのも変ですね」


「確かにそうだな……教会に行くか」


「それがよろしいかと。タオル片付けますね……いってらっしゃいませ。戦いで抉れた地面は直しておきます」


「よろしく」


「ということでガウェイン。俺はルナと教会でなら会うことが出来るから、本人から説明してもらえ」


「は? 神が人ごときのために来るわけがないだろう」


 磔アーサーも首を縦に振ってる。確かに干渉はあまりしないとか言ってたしな。


「うるせえ、お前らの常識で物事を測ってんじゃねえ。俺が精霊なし詠唱なしで魔法を使ったばかりだろ」


「うむ」


 磔アーサーと考え事をしてるガウェインと共に教会の裏の人がいないところに【転移】。


「さっきから使っているこれはなんだ? なぜ別の場所に出ることが出来るんだ?」


「ルナに聞け」


 裏のところも教会の敷地内なので、多分出来るだろ。


「ルナ、ガウェインとアーサーも共に連れていってくれ」


 視界が真っ白になり、いつもの神界に到着した。お二人さんは混乱しているけど、ルナが説明すべき。


「ルナいるか?」


「ルナ様なら、仕事終わりで徹夜のゲームをしたため、寝ていますので私が引き上げました。そしてカズシすみません。カズシなら問題ないと思っていたので覗かないで仕事をしていたら、こんな事になってしまって」


 ピンクのボインであるアルミエが、叱られる子犬のように体を縮こませて謝ってきた。頭を撫でながら


「別にいいよ。俺のことを監視するのはルナの役割だろ? ていうか、神も徹夜でゲームするんだな」


「カズシを知るためとか言って、日本のゲームや本や漫画などに手を出しまくっていますね。カズシの部屋にあった現金を使い込んでいます」


 俺は手元に金は置いておく派だったので、銀行に振り込まれたバイト代とかは、全て家の金庫に入れている。


「ガウェインとアーサーはそこで待ってろ。アルミエ、ルナが寝てるのはベットがあるところか?」


「いえ、お茶をする部屋にソファーを設置して、そこで寝落ちしてます」


「なるほど……【転移】」


 俺の手元にルナを召喚して落とす。


「ぐへぇ……ちょっと誰よ! 仕事は終わられたからいいでしょ!」


 落とされて起こされたルナは、仕事の催促だとでも思ったようで、そんなことを言ってきたので、ケツを踏み付ける。


「え! ちょっとまって! 痛い、痛気持ちいい。そこ丁度いいわ!」


 アルミエは羨ましそうな顔をするな!


「おいルナ」


「へ?」


 ヨダレを垂らしながら、こちら見てアーサーガウェインも見たルナは、一瞬で佇まいを直して神々しいオーラを出しすべてを受け入れるポーズを取り始めた。


「お久しぶりですね。英雄ガウェインに英雄アーサー。貴方達の活躍は私の耳にもとど離せ! 痛い離せ! カズシ本当に痛い。後私の信者しかも加護を与えた子の前でアイアンクローとかやめてー。威厳が! 神としての威厳が」


 ルナと俺は身長差があるから、俺がアイアンクローで持ち上げると、足がぷらーんってなってその足で蹴ってきている。神のキックとか洒落にならないんだが。


「あのさー、別にいいのよ? お前はしっかり仕事をしてから徹夜ゲーなんてやってるだろうから。まじめだし、そのことは。でもさ、前にお前に頼んだこと覚えてる?」


「覚えてましゅ。痛いれす。本当に痛い、えっと、加護持ちで話を聞かないだろうな奴らに、カズシのことを説明しておいて欲しい……だったよね!」


 手の中でドヤ顔になってそうだったので、力を強めながら


「大当たりだよ「待ってほんと待ってやばいって」……それなのになんでガウェインとアーサーが襲ってきたの?「二人の信仰度がめっちゃ下がってる! カズシめっちゃ下がってる!」聖剣嫌いなのに聖剣に腕が切られたんだぜ、どう思う?」


「御冥福をお祈り申し上げます……いたーいほんとに辞めて謝るから! 土下座でもジャンピングでもするから、靴だって舐めますから!」


 そこまで言うなら辞めてもいいかな?


「カズシの腕は大丈夫なのですか?」


「アルミエも俺の回復魔法は知ってるだろう? 腕が切れるくらい余裕。聖剣に切られて痛かったけど」


「あー痛かった」


「まだ、お仕置きが残ってるがするか?」


「何もしてないわよ! しっかり仕事だって、馬車馬の如くしてるし」


「地球、日本、俺の家、金庫、中身」


「誠に申し訳ありませんでした」


 土下座の格好でジャンピングして、空中で一回転して、地面に頭を擦り付けて謝ってきた。威厳とかいいのかよ。


「威厳とかいいのかよ」


「アイアンクローはマジ勘弁。なんでカズシの攻撃はそんなに通るのよ! 神殺しは持ってないのよね?」


「最高神のじじいがそのままにする訳がない」


「あのー、ルー様?」


 またもや一瞬で姿勢を正し直した。その変わり身の速さも神には必要なのかな……


「なに? アーサー」


「カズシは何なのですか? ルー様に馴れ馴れしく色々やってますが」


 アーサー的にはアイアンクローは馴れ馴れしい行動なだけなのね。


「私の将来の夫よ! でも良かったわね。カズシは神も殺せるくらいの奴なのに殺されなくて」


「殺す人くらい選ぶわ。コイツらはお前の加護持ちだから、出来るだけ傷をつけないようにした」


「カズシさん。早とちりで悪だと決めつけて、襲ってしまいすみませんでした」


「カズシ、済まなかった」


二人とも土下座で頭を地面に擦り付けている。別にいいんだけどね? スラリンが紛らわしかったし、ルナのせいだから。


「別にいいから頭を上げろ。久々に本腰入れて戦えたから満足。あと悪いのは全てルナのせい」


「ちょっと!」


「カズシの要望の話を聞かないだろうな方々への説明は、私がやっておくのでお任せ下さい」


「アルミエなら安心だな」


「私だと安心できないとでも?!」


「だって、お前実際やってなかったじゃん」


「ぐぬぬ……そうだ! 三人にやってほしいことがあるの」


切り替えが早いな。まあ、ねちねちやる気はないからいいけどね。


「やって欲しいこととはなんだ?」


「ルー神聖国の都市ルーにある、教会本部を私が覗けなくなったの! 私が覗けないパターンは魔物関係だから、見てきて欲しい」


「可能なら、問題の解決だな。魔物関係で何かやってたら、そいつ等はどうする? 殺すか?」


「殺してもいいし、殺さなくてもいい」


「三人で行く必要性がなくないか? ぶっちゃけ足でまとい」


「ちょっと!」


「アーサー落ち着いて、実際カズシさんに二人で不意打ちから始めたのに、勝てなかっただろう」


「カズシは英雄として矢面になりたいの?」


「どちらでもいい。後ろ盾はガンスが保証してくれているから……俺まだSランクじゃねえや。ホムラに勝ったし、実績もあるからなれるかな」


「カズシさんはホムラさんに勝ったのかい?」


「ガウェインはたしか負けたんだっけな。勝ったぜ」


「おめでとうございます。ホムラさんをよろしく頼みます。改めまして私はこのガウェインの妻であり、パーティー円卓のSランク冒険者、アーサーです」


 アーサーが深々と下げてきた。色々あったんだろうな。


「ああ、了解した。俺はカズシだ。よろしくな」


「話戻すわよ? 魔物絡みで退治した場合、英雄として有名な二人が事情を話した方が楽だと思うのよね。私が説明来るよりも面倒が起こらないだろうし」


 確かにルナがその事件を解決したなんて言ったら、なんでもやってくれると思うやつが出てくるだろうからな。


「わかった。もう話すことないし帰るわ」


「え! 泊まっていかないの?」


「すぐに解決した方がいいでしょ。しかも、二人もいるからな」


「わかったわ。アーサーにガウェインもお願いしますね」


「「はい!」」





お疲れ様でした。


グィネヴィアもランスロットもいますが、選定を受けてませんし、ただ円卓というパーティーなだけです。


この世界の神は万能ではありません。割と雑魚です。人間に下手したら殺されるからね。


次回、第34話!神聖国へ

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