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女神と夫婦になるために  作者: たつ
3章 狐の嫁入り
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第33話!英雄と聖剣

本編の久々の更新です。


番外編も書きたいことがまた出来たから、忙しくて書けなかったときとかのストックにしておく。


この世界に円卓の騎士という、冒険者の大パーティーがあります。


では、お楽しみいただけると幸いです。

「ま、負けました」


 この魔法は手加減ができないから、上に打った。だから自分から降参してくれなかったら、面倒だと思ってたけどよかったわ。


 それにしても、もっとフェニックスを形取るとか、ドラゴンのブレスとかを再現したりできないのかな? ただ大きなファイアーボールだと、真ん中を打ち抜くだけで霧散しちゃうと思うんだけど……


 ていうか、アルテシアを復活させたらきっと怒られるんだろうな。英雄でも節操なしはやめなさいとか、カズシは沢山の女性を幸せにできますが、増やすなら管理する人を作りなさいとか言われてたのに、なんか沢山いるし、そういう役の人はいないし。はー……ホムラさん……ホムラを近くにおいてどういう性格になるかが問題だな。


「俺の勝ちだね。ギルド長もこれなら被害も出てないし、Sランクが誰も傷ついてない」


 審判をしてくれてたギルド長に話しかける。


「ああ、本当に良かったよ。これでホムラ君の居場所がわからないということもなくなる」


「どういうことだ? 放浪癖でもあるのか?」


「夫探し」


「あーあ」


「そんなことはいいんです。これからよろしくお願いします! かずしさん」


「ああ。だけど、俺以外の人にも許可をとってね」


 一応そうはいったけど、ミアがこれで魔法使いがゲットですね! とかいって周りと話していたから、根回しは完璧だと思う。


 あ、賭け忘れた……ある人に近づいて話しかけてみた。


「オーズさん。今回は儲けられました?」


 オーズさんとはこういう時の元締め役の人でBランクの剣士。この人は俺が見ていない時に、ルキナにちょっかいを掛けた他の街から来た冒険者を撃退してくれたり、モヒカンの時に元締めをしていた人。


「モヒカンの時ほどじゃなかったが、儲けさせてもらったぜ」


「ならよかったです」


 なんて会話を周りとした後に皆と屋敷に帰る途中。後依頼はやる気が削がれた。


「ミアさん」


「私のことはミアでいいですよ、この中で唯一の奴隷ですし」


 ……? ああ、ミアは奴隷だったな。前に俺から一生離れないとか言ってくれた時に、なら奴隷を解除しても変わらないから、するか? と聞いた時に「これもカズシ様との絆の一つなので大丈夫です」とか言ってたからな。


「わかったわ、ミア。それでかずしさんが言ってたルナさんとアルミエさんはどこにいるのでしょうか? それとも現地妻的な人なのでしょうか?」


「カズシ様」


 俺に喋ってもいいのか聞いてきた。


「別に話してもいいぞ。周りの奴らに聞こえないようにするから」


 言いながら、自分を起点にして移動型結界、結界魔法【消音】を発動。


「ルナ様というのはこの世界の主神であるルー様と呼ばれている神様のことですね。アルミエ様はルナ様を補佐している神様ですね」


「…………? かずしさん、ミアはどうしたの?」


「いや、頭がおかしいとか、おかしくなったとかじゃねえからな。この世界の主神と副神が俺の嫁なだけ。正確に言うと100レベルになって神になれば夫婦になれるから、婚約みたいなもんだな」


「……マジ?」


「マジ。教会に行くなり、なんかすれば連絡取れるんじゃない? 俺は今は直接会えないけど、こいつらは会ってるみたいだし」


 ということを言うと、ミアとホムラが俺から離れて何かを説明し始めた。ていうか、なんで俺はルナと会っちゃいけないんだろう?


『ただのテレ』


 なにかスラリンが言っていた気がするが、まさか神がテレていて、前に出てこないなんてことはないだろう。なんて話していたら屋敷についた。


「ホムラ、俺達の家に着いたぞ。お前は荷物ないのか?」


「夫のところにいつでも行けるように、家も持っていませんし、必要なものは全て背負える物に入れてますから」


 だから、この狐は無駄に大きい、山登りのバッグよりも大きな奴を背負っているのか。てか、想いが重い。


「……あれ? かずしさんこの家ってリッチハウスではありませんか」


 リッチハウスなんて呼ばれてたんだね。


「詳しいことはリッチ本人に聞いてくれ」


「リッチを懐柔するとは凄いですね。リッチは女性ですか?」


 そんな凄んて聞かないで! さっきの決闘よりも怖い顔してる。


「ファベログと言って、執事をしてくれているリッチ。男? だよ」


 リッチの性別を男と言っていいのか? きっと大丈夫だろう。生前は男だし。


 なんて話をして屋敷の敷地にみんなが入ったので、門番をしてくれていたブロンズが屋敷の門を締めようとした時に、そいつらが来た。


 ちなみに俺は何も無い時でも、頻繁にマップの点を確認して、敵対者がいないか見ている。俺達からスろうとする小悪党とかは土雷複合魔法【地走雷】読んで字のごとく、地面の表面を走る弱い雷を撃って、小悪党を撃退とかしている。


 そんなことをしているから、俺はマップを見ている。屋敷を外から見ようとする奴らも多いから、入る時はよく確認をしている。更に、気配察知や魔力察知も併用しているから、大丈夫だ、問題ない。という状態だったので、そいつらに先手を取られた。


 門が閉まった瞬間に、俺の周りに知らない気配が2人出現した。正確には門から滑り込んできたのだろう。


 1人は俺に向けて剣を振るってきて、もう1人は俺の左側にいたブロンズに剣を振るってきた。気がついた時には目の前まで迫ってきていたので、ブロンズを庇うために腕を伸ばして、剣を弾こうとした。


 おかしい。今俺に剣を振るってきているのに、敵対者として気配察知が反応していない。


 俺の今のスペックは、そんじょそこらの攻撃では傷が付かず、逆に金属音はならないけど、俺に打ち込むと巨大な金属壁を切りつけるよりも痛いとミアやフランに言われるほどだ。


 それなのに、俺の左腕は肩から先が飛んでいった。


「は? いてええええええ」


 瞬間、俺の警戒レベルがマックスになり、すぐにブロンズを含めた全員を屋敷の中に【転移】させて、腰に差しているルナ剣を右手に転移して、右からの斬撃を弾く。


 それでやっと襲撃者を見ることが出来た。サーチするほどの隙はなかったけど。1人は男で金髪蒼眼のイケメン。オリハルコンかな? の鎧をつけてそいつの手には銀色に光る剣。もう1人は銀髪蒼眼の女で美人。こちらも似たような機動性重視の鎧を着て、金色に光る剣を持って、オリハルコンの盾を持っている。


 アレは聖剣だ。最も憎い剣だ……俺からアルテシアを奪う要因になった剣だ。


 俺は焼かれようが、砕かれようが、切られようが、潰されようが、拷問されようが、埋められようが痛みを無視できるようになっている。てか、勇者時代後半では巨人族やエルフを倒すために様々な攻撃を受けたせいで、耐えられるようになった。でも、アルテシアを失った聖剣は無理。あれは持ち主が敵と定めると、しかも相手が魔王だと絶大な威力を発する。


 その2人の剣閃を避けたり、ルナ剣で打ち合わせ、甲高い音を鳴らしながら弾いたりをしながら問いかける。前にスラリンに言っておく。


『スラリンは俺を庇って剣を受けるなよ? お前が受けたら下手したら消滅してしまう。アレは聖剣だ』


 ならば、スラリンも屋敷に飛ばせと思うかもしれない。スラリンと半憑依のような状態をずっとしていたお陰で、スラリンの知覚能力が自分のモノのように使えるようになったので、俺は死角がなくなっている。今回の強敵に、しかも俺の腕を切り、その腕前が2人いる状況で、その知覚を無くすのは怖いので、いてもらっている。


『カズシの言いたいことも思ってることも分かってるから大丈夫だよ』


 スラリンがいるだけで、こんなにも心が落ち着く。聖剣使いは死すべし慈悲はない、の状態から簡単に抜け出せた。


「お前らは何者だ」


 サーチをしても、出来たとしても情報が読む暇がないと意味がないので、今表示されると逆に邪魔なので見れない。


「うるさい! 魔王の手先が!」


 女の方が喋れば


「貴様のその力は変異種のものではない! もう既に魔王になっている力だ! なぜ貴様のようなモノがホムラさんに手を出す!」


 男の方も答えた。


 は? 魔王……スラリンとブロンズのことか? 魔王になっている力というのは、スラリンが強すぎるから勘違いしてるのかな?


「まて! 話を聞け」


「魔のものの話など聞くわけがないだろう」


「精神魔法の一種かもしれんのに聞けるか!」


 また、話を聞かない連中かよ。


常に二人は俺の体の対角線にいたり、女の後に男がいる。縮地を女が使えるようで、2人で絶え間なく攻撃してきた。


 何度も打ち合っているうちに、片手では攻撃を受けきれなくて、足も使って捌いていたけど、隙が出来たのかシールドバッシュをまともに食らってしまい、足が地面から離れた。その隙に男が剣を撫でると、何メートルもある炎が剣に纏わりつきそれを振るってきた。


 回復魔法を使う隙すらできない。とりあえず、女の後に【転移】して


『ライは俺と憑依してくれ』


 後ろに転移したのに既に目の前には金の剣が迫っていた。それを弾きながら、女が男との壁になるように動きながら


「「憑依!」」


「な! 魔王が精霊化だと!」


「ガウェイン、私たちも」


「ああ」


「「憑依」」


「「憑依」」


 えー……ガウェイン? なんでルナが加護を与えている奴らが、俺を襲うの? ガウェインという事は女の方はアーサーか。


 ガウェインは火の精霊と同一化したのか、体が燃えていて、瞳が赤くなっている。アーサーは風の精霊と同一化したのか、体の色が薄くなり、風をまとい、瞳の色が緑になっている。


「まて、アーサーとガウェイン。俺はカズシだ! ルナから聞いているだろう」


 俺のことはルナが加護を与えている奴らに説明が言っているはず。やると言っていたからこれで大丈夫だと思ったのに……


「貴様! ルー様の真名まで知っているとは! 死ね」


「ルー様の名にかけて討滅します」


 聖剣は全てを切り裂くと言われているから、精霊化している今の状態でも切ることが出来る。俺のルナ剣も魔法切断がついてからは切れるようになっている。


 でも、参ったな。この2人は殺しちゃまずい奴らだわ…………死なない程度にボコってルナに神託でも出してもらおう。あと精霊化は物理攻撃が効かなくなるけど、なぜか剣を持っていたりはできる。


 俺がガウェインを切りつけたら、アーサーがガードしてガウェインが攻撃をしてくる。逆にアーサーに攻撃をしても、同じこと。


 まずいな……


『カズシ?』


『どうしたライ』


『憑依に慣れたから、雷の速度で動いても大丈夫だよ?』


 おおお! そんなことも出来るのか!


『【ギアアップ】』


 更に光魔法【蜃気楼】を発動させて、俺の位置を把握しづらくする。


 同じような剣のやり取りを繰り返して、ちょうどアーサーがガウェインへの攻撃を受けようとした時に、一気に速度を加速させて防御の手を掻い潜り、アーサーへと標的を変えて剣を持っている腕を切りつける。


「話を聞け!」


「くそ」


「貴様よくもアーサーを!」


 腕を切ったはずなのに、切れてない? 『精霊化してるなら切っても、魔力があれば問題ない』らしい。まじかよ。


 速さで翻弄しながら、決定打が打てない状態でクロとフウに話しかける。


『クロ、フウ、あのふたりが真契約しているのは、俺が仮契約した姫たちじゃないよな?』


『カズシと仮契約したのに、カズシを傷つけることなんてしないよ。うちは絶対にしないから、ほかもしないと思う』


『あの風の精霊は私の部下』


『マジか……精霊界に帰るように命令できる?』


『余裕』


 フウが俺から出てきて、精霊化して狐耳が出来ている頭に乗り


「風の精霊よ! 我は風の姫精霊である。そなたの主は我が主を傷つけている。精霊界に帰り猛省せよ」


 なんて言ったら、アーサーの精霊化が解除されて、何かが消えていった。精霊かな。


「え! なんで」


「え!」


 2人が驚いて止まった一瞬に


「【トールハンマー】」


 イメージは読めばわかるだろう。ミョルニルだな。雷で出来た巨大なハンマーで、2人を潰す。ガウェインは精霊化しているので、問題ないみたいだが、アーサーは精霊化していない状態で受けたので、麻痺して動けないようだ。


 すぐに【転移】してアーサーを念動魔法【力場拘束】で空中に固定して、聖剣を遠くに蹴っ飛ばしてその首筋にルナ剣を当て


「アーサーが殺されたくなかったら、話を聞け!」


 ………………あれ? これ完全に俺が悪役じゃね?




お疲れ様でした。


加護持ちの方々は優秀ですが、悪即斬なところがあり、基本は話を聞きません。


聞いた結果、それが隙になることもありますからね。一概に悪い訳ではありません。


次回、第34話! 円卓とお願い

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