戯話第6話!Four heavenly kings 最弱四天王
皆待たせたかな?月の神マールことシンイチだよ!
今回は特にいうことは無いね
では楽しんでいってね
今僕は魔の森の前の街にいる。
え?道中はどうしたか?勇者千堂はどうなったか?
まず、僕の権能でこの世界の月にいく。その後にこの星の大体の魔の森の場所を視認する。瞬間移動でみんなで移動。ね?簡単でしょ?
勇者千堂はほかの女子生徒達に手を出して、ハーレムを作ってるんじゃない?ほかの男生徒はこの世界の奴隷美少女や奴隷美女を侍らせて戦うみたい。
魔の森のいうのは、聖なる森が大魔王の配下のひとり、ぶっちゃけ四天王の森の魔王エルダートレントによって侵食されてしまった領域のことを言う。
聖なる森はエルフなどの妖精族が暮らしていて、平和を維持していた森らしいね。この場所は魔力が豊富で農作物や森の恵みがたくさん取れることで有名だったらしい。
だけど、魔の森に侵食されてからは、魔の森の侵食を防ぐことに森が力を使っているせいで、豊潤な魔力も良い恵みも取れなくなっているらしい。
これは誠に遺憾である。聖なる森の桃のようなものは女性を美しくすると言われていて、食べてもとても美味しいと聞いた。僕はそれがどのような味なのか気になる!とっても気になる。
神なんだから旨いものなんて食い飽きてるだろう?とか言うかもしれないけど、そんなことはない。神は基本的に食事は不要だ。それ故に食の技術は発展しない。だけど、僕は食事が必要な人間になった。食の探求を求めるのは至極当然だね。
禁断の果実とかそんなものはあるけど、力が手に入るだけで不味いし(禁断の果実を食べるために豊穣の女神を脅迫したり)、神酒だってただの薬物みたいなもんだし(神になって間もない、幼気な少女のような女神に飲ませて中毒にしたり)くらいしかないもの。面白いものが多いけど、美味しいものはほとんどない。和の国がある世界、和の神が月を治めている場合、月には兎族がいる。そこの兎が作る餅は美味かったね。美味しすぎて、その月を征服したまである。神であった時ですら、食に少しは興味があったけど、今は美食をこよなく愛する。
だから、僕は聖なる森の果実のために魔の森の魔王を倒してやることに決めた。隣の森の聖なる森の被害を考慮しないなら、月を落とすなりすれば終わりなんだけど、それをすると桃が食べられなくなる。それは度し難い。よって面倒だがRPGの勇者よろしく、森の奥にいる魔王の為に森の入口から入ろうとしている。
おかしい。僕はたしかにカズシをラスボスに見立てて主人公だと言った。だか、
「貴様!なぜリマジハ国に嫁に行かされたシルフィ王女がここにいる!」
「なぜ王女様が!エルフの為に下等生物の国に行かれた王女様がこいらに!」
エルフの仲間を引き連れて、人間のそれも日本人の勇者が俺に問いかけてきた。この世界はあれか。ピンチになるといろんな国が勇者召喚をするということは、神間共通盟約に違反している。または加盟していないのか。
すごい面倒くさい。源氏装備をある敵から小数点以下の確率で盗むくらい面倒くさい。ぶっちゃけ僕が動けばこういう奴らとエンカウントすると思うけど、もうやる気がなくなってきた。
面倒だけど回答しようとしたんだけど
「貴様!聞いているのか!俺の名前は一宮和希だ。貴様も名を名乗れ!」
「処しますか?」「うわ、話聞かない自分が絶対に正しいと思っている人だわ」「顔があれだから学校でも中心人物だったんだろうね」「おだてられて勇者やってるに1票」「私も」「うちも」「私も」「これみんな票入れたら意味無いじゃん」
ハーレム達はもう話題が変わり始めている。シルフィはどうしましょう?と聞いてきている。一応こちらからは王国との契約を破棄する気はない。あそこは拠点としては立地もいいからな。夜になったら転移で帰るつもりだし。
「僕は勇者としてその人間の国に召喚されたシンイチだ。シルフィは魔王討伐に手を貸してくれると言っていたから付いてきてもらっている」
「シンイチか!シルフィ王女をこちらによこせ。俺が召喚されたエルフの国の王女であり、貴様のような人間と一緒にいるような方ではない」
「そうだ、下等生物には過ぎたお方だ。いくら早くこちらに来てくださいシルフィ様」
「いえ、私はこちらのパーティーで魔王討伐をしますので」
「シンイチとかいう貴様!シルフィ様を脅してそちらに付かせているな!エルフはエルフといた方がいいに決まっている。それなのに人間と共にいる選択をするなど、脅されている以外にありえん!」
「そうなんですか!ジグムンドさん。同じ日本人なのに見損なったぞお前!絶対に許さん成敗してくれる!」
何故こうなるのだろうか?特に日本にいた時から力があったわけではないと思う。それなのにこんな馬鹿になるということは、異世界に飛ばされるとこんなアホになりやすいのかね。……前に異世界人の統計をとった時は6割が傲慢になっていたな。こんなものか。
「お前らは話を聞いていないのか?なぜ脅されているということになる。今俺に刃を向けるってことは国同士の戦争になるってことだよ?わかってるカズキとやら?戦争だよ?」
「俺達が正しい。勇者は常に正しいんだよ!だから俺が負けるわけがない」
…………なんで僕がこんなに下手にでないといけないのか…………イライラしてきたよ。
「御主人様」
「なんだシルフィ。僕は今機嫌が悪いから変なことは言わない方がいいよ」
「戦争をしてしまえばいいのです。そして御主人様が我がエルフを統治してしまえばいいのです」
目がすごいキラキラしてる。この子は全てのしがらみという名の権力から解き放たれて、すべてを支配して欲しいとかいう性癖の持ち主だけど、ここまでひどいとは…………酷くしたのは僕かな?
「え?面倒くさい。傲慢なエルフを統治なんて面倒したくないよ。シルフィみたいに従順な雌ならいいけどね」
「御主人!」
「貴様!聞いているのか!」
「うるせえ黙れ!僕はシルフィと喋っているんだ!死ね!【ムーンダウン】…………あっ!」
俺の名前は一宮和希。僕普通の高校生をやっていた。ひょんなことから異世界に飛ばされて俺だったが、女神から与えられたスキル、剣聖により剣の腕が世界最強になり、様々な悪を召喚してくれたエルフの人々とともに切り捨ててきた。
俺は日本は窮屈だと思っていたから、有難かった。
エルフの住む森を浸食してくる魔王を倒すために、様々な悪を倒してレベルを上げて、今回も国に戻ってきた時にそいつと出会った。
何人もの日本人に外国人、そして俺が召喚された時に和平のために嫁に出させられた、シルフィ王女を引き連れた男がこの森に現れた。
彼がいうにはシルフィ王女は善意でついてきていると言っていた。シルフィ王女はとても性格がよく(こいつが見えていないだけ)綺麗な方だったので、それもあるかな?と思ったけど召喚された時からの仲間のジグムンドさんが違うと言っていた。
ふざけるな!正義の勇者である俺に対して嘘をはいたことになる。同郷のものだから優しく問いかけたが、勇者である俺に対して不遜な態度を取ってくるあいつはきっと悪だ。
ジグムンドさんだってあいつは悪だと言っている。それなら剣聖である俺が切り捨ててやらなければならない。異世界に来て悪に染まった同郷のものを切ったことは何度もある。それでも僕は魔王を倒すために戦わないといけないんだ!と心を震わせてシンイチとかいう奴に切りかかろうとした。
一瞬前までは明るかったのに急に周りが暗くなった。空を見てみると、この世界の月の小さいバージョンのような物がこちらに落ちてきていた。え?これ勇者である俺が死なないか?おかしい。そんなことは間違っている。あああああああああああ
「ふぅー危ない危ない。怒りで月落としなんて使っちゃダメだな。魔の森に落としたけど、聖なる森もだいぶえぐれちゃったかな?」
「魔の森の魔王が消えさえすればすぐにその程度元に戻せますので大丈夫ですよ」
「そうなの?」
「はい」
ならいいかな。神でも知らないことはあるんだよ。なんかうざいエルフの国の勇者とその仲間は月落としの衝撃で飛んできた木に巻き込まれて、飛んでいった。
その後は皆でエルダートレントのいる森の奥に言ったら、墜落地点のすぐ真横で、死んでいた。
第一四天王、森の魔王エルダートレントを討伐した。
「あー疲れた。帰えろうか」
みんなの肯定の声を聞きながら、転移で城に戻るのだった。
楽しんでくれたよね?
僕以外の勇者はみんなかませだろうね!
さすがに僕が殺されるような敵が出てきたら、凄いインフレしちゃうから安心だね




