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女神と夫婦になるために  作者: たつ
2章 紅月の夜の暴虐
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第25話!火のダンジョン前半その3

カズシ君が戦うとこうなります。


この章はもうすぐ終わりそうです。


神様回はもう少し後です。


ではお楽しみいただけると幸いです。

「うーん。なるほど! わからん。確かに今のは戦闘ではないわな! あんたはSランク冒険者だったのか」


 人外のやつらはこういう事もできるのか。戦うことがあるなら、気をつけないとな。なにかあって戦うことになっても聖剣だけは勘弁。


「いや、俺はまだAランクなりたてだが? 仲間はBランクね」


「なら、あんたは最近冒険者ギルドに登録したんだね。一気に上げると上がうるさいからな。そういえば助けてもらってから、なぜ私だけ生き残っていたかとか聞かないんだね?」


「そんな所だろうな。聞いて欲しいなら聞く。仲間が死んだことなんて聞いて欲しくないと思って聞かなかったんだが」


俺なら嫌だ。


「私は旅をしているから固定パーティーではなかったんだ。金がなくなったからギルドによって依頼を受けようとしたら、この依頼を強制されちゃってね。この依頼を一緒に受けたAランクパーティーは馬鹿みたいに弱くて、それでいて私は腕には自信があったんだけど、それを自分たちの力とでも思ったんだろうね。10階層のボス達に突っ込んでほとんど死亡。一人だけなんとか救い出したんだけど、出血で死んじまったよ」


 うわ、依頼を強制するギルドなんてあるのかよ。ガンスのとこのギルドでよかったわ。いいお酒の1杯でも奢ってやるか。


「依頼の強制なんてあるのかよ。あと気になっていたんだが、ビキニアーマーって防御力ない装備をなんでつけているんだ?」


「私が痴女だから」


「は!?」


「嘘だよ。大剣とかいう重装備だけど回避が得意だから、極力軽量化した結果がこれ」


 胸の下で腕を組んで痴女宣言は流石にずるい。アホみたいな顔をしてしまったではないか!


「痴女なら腕を組んで、ポロり対策なんてしない、それに見られるのを恥ずかしがったりしない」


 頭の上のフウがそんなことを教えてくれた。


「やっぱりあんたには精霊がいるんだね。しかも普通に喋るとか高位な精霊じゃないか! 見えないけど。ていうか恥ずかしがってなんかないぞ」


「いや、あれは恥ずかしがっている。指摘したら体温が上がっていたからことから明らか」


「なんでそんなことがわかるんだよ!」


「風の妖精だからですが?」


 ドヤ顔で腕を組んで頭の上で仁王立ちしているらしい。クロが『それうちのポーズ』とか言ってたから多分そう。


「まあ、いいや。このダンジョンは30階層で出来ているから、半分まで行って引き上げる。気になることができたから、15層までは行くけど、俺が戦う。ボス戦はみんなで戦うからね! 一階層1分で終わらせるから」


「は?そんなことできるわけ……できるんだろうな! 凄いなあんた」


 今まではだいたい30分はかかっている。入ってから7時間くらいたってるのかな?


 11階層、ファイアーリザードマン。赤いウロコのリザードマンマンで火を吹く。リザードマンの火の槍を使っている。


 12階層、ファイアーリザードマンナイト。火を吐いて、しっかりとした鎧をつけた片手剣と盾を持ったやつ。ガチャガチャギャアギャアと鎧と鳴き声がうるせえ。


 13階層、ファイアーリザードマンアーチャー。ファイアーゴブリンアーチャーよりも数は少ないけど、正確に打ってくるウザイヤツ。


 14階層、ファイアーリザードマンプリースト。回復魔法を使えて、杖を持っただけのファイアーリザードマン。回復とかする前に殺すから無意味。


 アイテムボックスは生き物を入れられないけど、例外もある。それは石化した生物や氷漬けにした生物は入る。今までの階層では各魔物を一体は水魔法【エターナルフォースブリザード】で、魔物の周りの大気ごと永久的に氷漬けにして、ボックスに入れている。これをギルド長に渡せば報告書もいらんだろう。炎ごと、時すらも凍らせる魔法なんてあるんだね。氷の中で炎も動きを止めてるし……


 早く帰りたい。気になることもあるけど、ぶっちゃけ飽きたから一度帰りたい。みんなを念動魔法【飛行】と無属性魔法【透明化】で俺の後につけて、最短距離を全力飛行した。進行ルートにいる敵は【エターナルフォースブリザード】で冷凍して、ボックスに入れてを繰り返して15階層に続く階段をまできた。敵の動きに慣らすために数回は戦わせたけどね。


「空を飛んだのなんて初めてだよ! 後で外でもやって欲しいくらいだ」


「別に外でやってもいいぞ? ほとんど俺が倒したけど数回は戦わせたから相手の動きわかるな?」


「だいたい分かったけど、なんでそんなに急いでるの?」


リルヒは当然の質問をしてきた。面倒だから答えないけど。


「調べたいことが出来たから」


「言う気は無いのね」


「ああ」


 マップでもっとスーマの街にピンを立てて隙をなくした方がいいな。


「敵は今まで出てきたリザードマン系の奴らが2体ずつにハイファイアーリザードマンとかいう、ほかのリザードマンよりも大きくて、強そうな槍を持ってるやつだ。フィーネ指示をしろ」


「かしこまりました。主様にはまたボスを抑えてもらいたいです。あと出来れば相手の魔法使いの無力化。リルヒはリーチの関係上普通のやつよりもナイトとかの方がいいと思うから、ナイトを優先して撃破してほしいです。フランさんはただのリザードマンとナイトをお願いします。ミアは……」


「私は隠密とかを使って後衛組を倒すよ」


「私と一緒に後衛組を素早く倒しましょう」


「ミアがバックから攻めるなら【透明化】これでいいか?」


「ありがとうございます!」


「では、よろしくおねがいします」


 俺の役割は前回と同じ、ボスの足止め。俺がボスの目の前に来た時点で、ミアは敵後衛のアーチャーのうちの一体を倒していた。縮地って連続発動できるのかな?


 リルヒとフランの組み合わせはいいね。リルヒがヘイトを稼いで視線を誘導して、その一瞬でフランが相手を両断。それを見たリザードマンはフランに集まろうとするが、その横から身を屈めてさらに小さくなったリルヒが殴り飛ばす。場を荒らしてヘイトを集めるというのを繰り返して戦っている。


 フィーネは風の精霊にお願いして、曲射とかしてるし。なんて観察をしていたら、ボスリザードマンの心臓あたりを風を纏った短剣によって、背後から刺されて死んでいた。


「ミアお疲れ様。隠密を使って相手を暗殺して、周りの視界から外れてまた隠密って感じで今回は戦ってみたいだな」


「はい! どうだったでしょうか?」


「いいと思うよ。魔力糸を使った四刀流も面白かったけど」


「ありがとうございます!」


 ミアと喋っていた間に戦いが終わったようだ。フランの持っている龍魔法が気になっているんだけど、使わなかったな。


「あんたはこの階で一度ダンジョンを出るとか言ってたよね?」


「そうだ。さっき九階層の入口に戻ったやつでスーマまで戻る。あと街に行くのに壊れかけのビキニアーマーじゃ恥ずかしいだろ?外套貸してやるよ」


「分かった。……外套ありがとう」


 16階層入口にピンを打っておいて、スーマの入口近くまで転移。ビキニアーマーを着ている見た目姉御が、恥ずがっている姿はとてもいいですね。


 ギルドに行ってルキナちゃんといちゃついて待っていたら、ギルド長が来たので部屋に行く。


「なんだ? もう踏破したのか。早かったな」


「いやまだ踏破してねえけどな。皆にも戦わせているからそんな早くは踏破できないよ。半分はいったけど」


「この時間で半分でも異様だけどな。それでなんで孤高の大剣使いがお前と一緒にいるんだ?」


「孤高の大剣使い? フランのことか。仲間が死んで1人だったところを助けた」


「お久しぶりです、ガンスギルド長」


「おお、久しいなフラン君。君がいたパーティーが全滅とは穏やかではないね」


「それがですね………………という事で、AランクなのにBランクくらいの強さしかなかったかな? 程度の連中を押し付けられてしまい、異常発生したボスに突っ込みそいつ等は死亡してしまいました」


「後で契約書で真偽を確かめて、正式な書類を作ろう」


「なんで一々真偽なんて調べるんだ? カードの罰則でわかるだろ?」


「直接殺していないことはわかる。だけど魔物を意図的に近づけて殺すという方法がないわけではない。指揮個体のボス2体は引っ張りからの押し付けだろうな。クソジジイのギルドが先行調査でそれを行ったことが1度だけあった。多分今回もやったのだろう」


 MPKをゲーム以外でするなよ。リアルで擦り付けとか最低だな。


「少しカズシ君とだけ話したいことがあるから、ほかの皆は出ていて欲しい」


「私もいてはいけないのかい? Aランクだが」


「今回はカズシ君だけだな」


「わかったよ」


 ギルド長が俺だけ残してみんなを部屋から出した。


「正直このタイミングで帰ってきてくれたのは幸運だったよ」


「ゴブリンが街の周りに一切いない事となにか関係あるのか?」


そうなのだ。この街の周りにいくつか付けてあったピンの周辺に、1匹もゴブリンがいないのだ。


「やはり気がついていたか」


「それが気になって戻ってきたからな」


「調査を出したパーティーによると、オークがいる場所とゴブリンのところの境目まで見てみたらしいのだが、1匹も見当たらなかったらしい」


「こんな事は今までには」


「なかった。しかも商都近くにいるゴブリンすら見かけないらしい。向こうのギルド長が教えてくれたよ」


「なんかの予兆とかなのか?」


「君はレジェンドオーガによる大反乱は知っているな」


「いや知らん」


「本当に言っているのか?……本当のようだな。なら、アーサーとガウェインというSランク冒険者は知っているな?」


 それはルナがなんか言ってた気がする。確か結婚したから安産祈願とかその他加護をあげたとか。


「そっちは知ってる」


「あの2人が筆頭となって解決したレジェンドオーガの大反乱の時は、発生場所の近くのオーガが大反乱の少し前の時に消えていた」


「それってゴブリンの大反乱が起こることがほぼ確定してないか?」


「ああ、そういうことになるな」


「でも、オーガよりもゴブリンの方が雑魚だし、なんとでもなるだろ」


「そうでもないぞ。ゴブリンはオーガに比べて何十倍も数がいるからな。下手したらまともに戦う前に物量で押しつぶされるかもしれん」


「ギルド長の要求はゴブリンの謎が解けるまでは街にいて欲しい。もしくはすぐ帰ってこれるようにしておけってところだな」


「そういうことだ。帝都には元々Sランクはいるし、商都には紅蓮の火狐がいるから大丈夫だろう。そして商都の近くの街であるここには君がいる」


紅蓮の火狐ということは、獣人の狐。火属性を操るってことなのかな?見てみたいな。どんな魔法を使うのか。


「ほかは大丈夫なのか? あとまばらにある村とか」


「村は避難が完了している。オーガの時はそこら辺が疎かだったからな。魔物の大群は人の多いところに来るからこの3箇所をとりあえずといった感じだな」


「わかった。待っている間に1人でダンジョンを速攻で踏破しておくよ。なにか起きたら俺の屋敷に行けば俺に伝わる。念話も開いておくから」


「ダンジョンの方は諦めかと思ったが、それならそっちも安心だな」


 話が終わったので部屋を出てみんなと合流して、屋敷に帰ってきたのだが


「なぜフランが一緒に入ってこようとしているんだ?」


「まーなんだ? ミアちゃんに説得されてな。お前といる方が旅をするよりも面白いことがあると言われたんだよ。金は出すから当分泊めてくれないか?」


 ミアを見てみると、褒めて褒めてと尻尾を振っているような様子を幻視できた。凄いやりきった顔をしている。まあ、いいか。


「別にいいし、金もいらん。てか、お前は今金ないんだろ?」


「……あっ」



お疲れ様でした。


人型だし、ほとんど同じ動作で倒せてしまうのでカット!蜥蜴は犠牲になったのだ。



神の方の戦闘描写が入れられなくてひどい。


次回、サブタイも決まってない。多分短い。

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