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女神と夫婦になるために  作者: たつ
2章 紅月の夜の暴虐
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第24話!火のダンジョン前半その2

この話は今期が始まる前から考えていた流れです。


あの装備は出さないとね!


ではお楽しみいただけると幸いです。

 鉄板のように熱い地面でゴロゴロと転がるという、高等被虐行為を終わらせたリルヒがきた。


「痛かった」


「手加減はしたけど、痛く殴ったからな。爪が刺さったらもっと痛かったぞ」


「ごめんなさい」


 頭を下げて、項垂れるリルヒの頭を撫でながら


「別にいいんだ。でも次回からはしっかり止めをさしてから、ああいうことをするんだ。ミアだってこういう事あったしね」


「なんで私のことを出すんですか!」


「あははは」


 近づいてきたミアの頭も撫でながら、回復魔法で体力回復と魔力を与えて、魔力を回復させる。フィーネも回復しようとしたら、後ろで頭をこちらに出してスタンバっているフィーネがいたので、撫でながら回復させた。クロとライにもやった。


 休憩は回復もしたし、もう動いてもいいとの事なので次の階層へ行くことにした。


 六層目


 4層までは鎧を着た大人が、3人横並びになったらもう通れないくらいの道幅だったのが、5人分くらいに広がっている。マップも少しだけ広がっている。それでも通路は狭いな。


 出てくる敵は変わってフレイムゴブリンだった。緑のゴブリンが赤くなって、燃えている棍棒を持っている。Dランクのようだ。


 一応俺が先に戦ったけど、棍棒自体が燃えているだけ!しかも棍棒はしっかり燃えた分はすり減っている。…………みんなの敵ではなかった。


 この階層も最短距離で進んでいたけど、少し外れたところに宝箱があったので、寄ってみた。


「カズシ!開けていい?商都のダンジョンに潜ったりしたけど、見つけたことないのよね!」


「いいけど、罠が掛かってて死んでも知らないよ?」


「えっ!?」


「それには罠なんて掛かってないけどね。でも気をつけてね」


「うん。なにかな?なにかな……」


 リルヒが力づくで開けて、中身を取り出している。その様子を生暖かい目で見ているミアとフィーネ。お前らはリルヒの母親か!俺もそんな感じで見ていた気がしないでもない。リルヒはあれでも28歳だ。


「うーん?杖……効果はやっぱりわからないわね。カズシこれはどんな効果があるの?」


 渡された物を見てみると、火炎赤鋼の杖というリルヒと同じくらいの長さのある杖だった。効果は火属性の魔法の消費魔力を下げて、威力を上げる。その代わり他属性は消費魔力が上がり、威力が下がるらしい。俺は使わないな。ダンジョン産の武器に興味があるみたいなので、ミア達にも渡して


「これは火属性魔法に特化した杖だな。それ以外の属性にマイナスの効果がつく代わりに、火属性は消費魔力が下がり、威力が上がるみたい。でも今のメンツじゃ誰も使わないんだよね」


「そうね。私は殴りだから論外だもの」


 結局これはアイテムボックス行きになった。倉庫番かな?


 その後はサクサク進んで


 七層目


 5層単位で数がリセットされて、一種類ずつ増えるのかと思ったが、違った。この階層はフレイムゴブリンとフレイムゴブリンナイトとフレイムゴブリンランサーが敵のようだ。火ゴブリンに赤い鎧を着させて、燃えている鉄の剣や燃えている鉄の槍を持っている。


 前のフロアから分かってたけど、この6層から10層まではゴブリンなのかな?あと数が多い。ゴブリンとゴブリンナイトが合わせて10体は同時に来ている。


  壁に通路があるみたいで、壁から出てくるのだが俺達は入れないようだ。魔物専用の通路みたい。戦うために立ち止まると周りからどんどん2種類のゴブリンが襲ってくる。


 しかし、ナイトは剣と粗末な部分的に鉄装備を付けているだけのゴブリンなので一刀両断、一撃粉砕……矢も一撃で倒している。


 この階層は問題ないようだが、遠距離系が出てきたらどうなるんだろう?フラグだよ。これは出てきて欲しいから建てたフラグだよ。


 あと燃えている鉄武器の詳細を見てみると、ゴブリンの炎の鉄剣やゴブリンの炎の鉄槍などとゴブリンの名が冠してあり、ゴブリン以外が持っても燃え上がることはなく、ゴブリン専用装備だった。棍棒は棍棒だった。


 ブロンドやディルの為に少し数を集めておいた。


 八層目


 フラグ万歳!この階で追加されたのは、フレイムゴブリンアーチャーという火ゴブリンに弓を持たせたようなやつだった。放ってくる矢の鏃が燃えている。


 フィーネがアーチャーの対処、リルヒとミアが近接ゴブリンの対処と役割分担して戦い始めたのだが、一旦撤退してきた。


「撤退してきてどうした?」


 見ていたので分かっているが聞いてみる。あと土魔法【ストーンウォール】でゴブリンがこちらに来ないようにしておく。壁にもストーンウォールを張って侵入防止。


「あのまま戦っていたら誰かが大怪我をすると思い、撤退してきました」


「なぜ大怪我をするんだ?」


「弓矢の精度でしたら私の方がいいのですが、弓を使う敵が多すぎてミアやリルヒに鏃が向く前に倒すことが出来ず、遠距離を気にして戦っていたらきっと怪我をすると思いました」


「うん。アーチャーとかもどんどん奥からきているね。殲滅速度が間に合ってなかったな」


 この先に湧きが集中しているのだ。しかも下への階段に向けて増えていっているので、戦わないで放置したパーティーがいたのかもしれない。


「でも、火を使ってくる魔物でランクはDで、通路も外とくらべて狭くて相手はどんどんこちらに来る。それをいくらBランク3人だからって魔法専門職もいないし、手数が足りないだろうね……軽い魔法で援護するからやってみようか」


 俺が援護すると言ったら、顔を輝かせるミア。みんなと俺も戦いたいけど俺が入るとまともな戦闘にならないからな。Aランクくらいまでなら人間らしい。Sランクの奴らはみんな人外。


 通路を塞いでいた壁を石の棘に変形させてゴブリン側に向ける。すると壁の向こうで待ってました!というようにこちらに詰め寄ってくるゴブリン達の前衛共に突き刺さっていく。


【ストーンアロー】でアーチャーや前衛組の死角や背後を取ろうとするゴブリン達の頭を打ち抜いていく。手加減はしてる。


 サポート程度に力をセーブしてみんなと戦い、階段前の部屋の手前の通路についた。階段前の部屋に馬鹿みたいに溜まっている魔物達は俺が倒すことにした。物量で押し切られて訓練にならん。


 通路と部屋の境目に【ストーンウォール】をたくさんの魔力を注いで建てて、部屋の中で火雷複合魔法【エクスプロージョン改】を使い、爆殺させた。


 ダンジョンは攻撃では崩壊しないらしいということを聞いたのでやった。らしいだったから少し怖かった。


 なぜ改なのかというと、火属性単体で【エクスプロージョン】があるらしい。だけど雷と混ぜたほうが威力が段違い(海の水を取りに行く時に海でいろいろ試した。そのお陰でお魚がいっぱい取れました)だったので、改にした。二式と迷った。中二病とかじゃねえから!ここはリアルがファンタジーだから中二病とかじゃねえから!


 塞いだ部屋の中に無属性魔法【消臭】を発動して中に入り、魔核以外はボロボロだったので魔核だけ回収。【エクスプロージョン改】の弱点は倒した敵の素材がボロボロになるところ。


 ここで一度休憩を挟み、次の階層に行く。


 九層目


 この階層にはフレイムゴブリンソーサラーという、火属性魔法を使う赤い木の杖を持った火ゴブリンが追加されていた。それよりも


「お前らはここで待機。この先に一人で戦っている人がいる。その周りに死体があるから仲間は全滅したんだろう。助けに行ってくるからここで待機!」


【ストーンウォール】で壁と通路を塞ぎ、氷の柱を立てておく。マップはダンジョンに入ればある階層すべてが映る。だけど、敵対シンボルなどの赤点などは同じ階層に入らないと表示されない。


 その人から少し離れた場所に転移して


「助太刀する」


 と声をかけてルナ剣を使って全力で殲滅にかかった。スラリンは残っていた女性の援護として雷魔法【ライトニングアロー】で危ない敵だけを麻痺させていっている。


 数十秒で殲滅が完了した。


「だから言ったのに……助かったありがとう」


 前半はボソッと言っただけなので、普通は聞こえないだろう。この女性は170後半もの身長を持ち、フィーネよりも俺よりも大きい。フィーネと俺が同じくらいでミアがリルヒよりも大きい。


 少し焼けた肌に何と言ってもビキニアーマー!ビキニアーマー!ビキニアーマー!!金属のビキニ水着に、肩の部分には金属の肩パットのようなもの、腰の横には盾みたいな

 鎧?がついている。あとは篭手にブーツ、ミスリル大剣を持った赤毛の戦士な女性。サーチステータスでは


 名前:フラン

 年齢:32

 種族:半龍人

 Lv:41

 職業:Aランク冒険者

 筋力:A 耐久:B 俊敏:B 魔力:D 幸運:E

 スキル:大剣術 龍魔法 気配察知

 罰則:なし


 この人もAランク冒険者みたい。信じられるか?この潜在はなんの加護もかかってないんだぜ?素でこれ。スキル数が圧倒的に少ないけど、きっとすごい高いのだろう。大剣の扱い方がすごかった。大剣の凄いやつとは会ったことないから、どれくらいか分からんけど6か7はあるんじゃない?そして気になる龍魔法。


 めっちゃ血が出てるし左腕は折れているのか動かない。


「お前の仲間は俺の魔法で回収する。お前をダンジョンの外まで送り届けてやりたいが、とりあえず10階層までいくつもりなので付いてくるなら、ついでに守ってやる。あと回復魔法だ」


 そういや回復魔法は魔法の名前を考えないで完治させられる。【完治】とか魔法キーを意識しなくても問題がない。回復魔法は難易度が高いはずなんだがな。


「ありがとう。だが、10階層のボス部屋は行かない方がいい」


「なぜだ?ダンジョンに詳しくないから、そういう面なら教えてくれ」


「ダンジョンのボス部屋っていうのは、二種類あってな。一つは出てくる魔物を全滅されるまで補充がされないタイプ。もう一つは次のパーティーが入ってきたら、完全に補充されるタイプ。このダンジョンは後者だ。だから前に入ったパーティーが魔物を削って倒しきらないで、次の階層に行ったとしても、次のパーティーが入る時は中の魔物が全て新しくなって、最初から戦うことになるらしい。しかし、10階層はボス系の魔物が2体いた」


「ボスが2体って、その2体ともボスなんじゃないか?」


「ボスが2体というところもある。だが、今回は全く同じボスが2体いたんだ。2体がボスのところは遠距離系と近距離系のボスのセットとか、魔法が効かなくて物理が効くのと、物理が効かなくて魔法が効くなんて魔物のセットがあったりする。同じ魔物、しかも指揮個体が2体は流石にない。しかも周りの魔物も異常に多かった」


「ふーん。ちなみにボスとか取り巻きはどんな感じ?」


 普通に喋っているけどゴブリンは襲ってきている。スラリンがすべて処理してるだけ。フランさんは「こいつも精霊使いか」とか言ってた。確かに精霊使いでもある、詠唱なしで魔法を使っているだけです。


 「似たヤツを見たことがあるから分かったが、ジェネラルゴブリンの赤いヤツが2体にナイトが4体、ランサーが8体、アーチャーが4体、ソーサラーが2体だったな」


「それはたしかに多そうだな」


「しかも、こいつらは陣形を組んでいた。ナイトが壁になり、その後ろからランサーが刺して、アーチャーとソーサラーがジェネラルと一緒にいた。ジェネラルが複数集まるとこんな事になるということも聞いたことがあるが、眉唾物だと思っていた」


「それなら陣形を組むジェネラル複合ってのがその階層のボスの特徴なんじゃないの?」


「このダンジョンの敵は大体がDランクだ。9階層までがDランク難易度なのに、10階層だけがBランク相当になることはないんだよ」


 ダンジョンにもルールがあるんだな。てか、ビキニアーマーがほとんど壊れているのにそのまま喋っているから、すっごいぷるんぷるんなんだが。真面目な話だから見ないけど……見ないけど!


「なんかそういうことが起こるような状況ってないのか?」


「あるには、あるが……君も調査に向かわされたのだから知っていた方がいいか。パーティー毎に補充されるタイプだとごく稀にあるのだが、前に入ったパーティーがその階層のボス達から逃げて次の階層に行き、それを追ってボス達が階層を降りる。でその間に次のパーティーが入り魔物が追加されてから、追っていった奴らが戻ってくることが稀にある。でも、調査に出されたパーティーは基本的に逃げるのはいけないこととされている。倒せないなら調査から撤退するのが暗黙の了解になっていたのだがな」


 魔物の押し付けってことかよ。しかもボスの押しつけ。これって一番に踏破したいからあえてやってるなんて事ってないよな?


「まあいいや。誰かが駆除しないといけないなら俺がするし……という事で仲間のところに行くから。今から起こることは説明はしない」


 死体をアイテムボックスに入れて、フランに触って転移でみんなのところに戻ってきた。


「え?はっ?ここどこ?」


 いきなり転移してきて驚いてるみたいだけど、それよりもミアが「……これで前衛がより一層強くなります!仲間に引き込みましょうか」とかぼそぼそ言ってるんだけど。助けた人が毎回仲間になるわけないだろ!


「九階層の入口だ。鎧が壊れかけてるし外套貸そうか?」


 なんか目をつぶって考えている。


「なるほど!あんたも人外のひとりなのか!ならわからなくて当然だな!アハハハ。外套は暑いしいいや。助けてくれたお礼に見たければ見ればいいし」


 腰に手を当てて豪快に笑っている。助けた人を人外とか呼ぶのはやめて欲しいのだが、人外のようなものなのは認めるけどさ。


「ならいい。10階層に異常があるらしいから見に行く。他に被害者が出たら面倒だからすぐに行くから、道中は少ししか戦闘をしない」


 4人が頷く。フランも了承してくれたみたいだ。


「あ!あんたの名前聞いてないや!私はフランだ!よろしくな」


「俺はカズシだ。よろしく頼む」


 握手を求めてきたのでしておいた。


 9階層はソーサラーの追加だったけど、無属性魔法【ドレインマジック】で相手のソーサラーから魔力を奪って、ただのカカシにして8階層と同じ戦い方をした。違うのは、リルヒが相手の攻撃を受け止めると、受け止められた敵は大剣で両断されて狩る速度が上がったことくらい。


 十層目手前から見てみると、確かに部屋大きさにしては沢山いた。


「全部殺してくるからお前らはそこで待っててくれ」


 仲間3人は頷いてくれたけどフランは


「ちょっと待ってくれ!恩人が死にに行くのを見逃せるかよ!というかお前らは仲間のはずだろ!なんでそんなに簡単に行かせようとする。全員で一当てしてみるとかじゃないのかよ!」


「カズシ様が負けるはずがないからですけど?」


 ミアがさも当然という顔でそんなことを言っている。リルヒもフィーネも頷いている。


「カズシが強いことはわかってる。だけどいくら強くても物量に押されたら、力をまともに出せないで押しつぶされるんだぞ?私だって腕には自信があったけど、ダメだった」


「まあまあ、フラン。とりあえず見ていてください。戦おうと思っていないのですぐ終わりますから」


「は?戦おうと思っていない?」


 フロアを見て思った。3人の特訓には厳しすぎると、それに俺が縛って戦っても結局手を沢山出さないといけないと。ならワンキルでもいいよね?


 俺が階段を全部降りて10階層に到着すると、ゴブリンたちが睨んできた。確かにしっかり隊列を組んでいるようだね。


『鉄装備じゃカズシの攻撃は防げない』


 スラリンが思っていることを言ってくれた。


『どう倒すのか楽しみ!』


『私の力を使ってもいいんだよ?』


 中にいる精霊たちがいろいろ言っている。今回はクロの力を使う気はない。


「見たら寝る。惰眠を貪れるのは凄い。とてもまったり出来てる」


 中にいないフウもそんなことを言ってる。やろうとしていることは視覚的にはつまらんのだがな。


「風魔法の【鎌鼬】と空間魔法の【空間断裂】を合わせて」


「風空間複合魔法【ディメンションスラッシュ】」(命名クロ)


 鎌鼬に空間ごと物を切る魔法を付属させて、前面140度くらいに拡がる鎌鼬?飛ぶ斬撃を放った。


『すごーい!!!斬られたのに切られたように見えない!でも倒せてる』


 体を上下に真っ二つされた敵はそのまま絶命。みな立ったまま絶命しているように見える。


「は?」


 後ろでフランの声が聞こえる。


「今のが戦闘に見えたか?」


お疲れ様でした。


爆裂なアニメを見たからって訳ではありません。マウスを見て、実践では使ってないし試したいなと思っていたのでこのタイミングになりました。


残念ながらこの世界のビキニアーマーは魔法的な強さはなく、肌の部分はノーガードです。主人公がどうにかしてくれるんじゃないですかね?


次回、第25話!火のダンジョン前半その3か騒乱の前の平和のどちらかですね。


火のダンジョンを進めるか、戻るか決めかねている。

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