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女神と夫婦になるために  作者: たつ
2章 紅月の夜の暴虐
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第22話!Aランク冒険者の決闘

やってしまった。まさかコイツのために1話を費やしてしまうとは……


カズシの暴走スイッチはこれでわかったかな?度々押されるから楽しみにしていてください。今回は1回書き直しました。ちょっと過激にしすぎたのね。


ではお楽しみいただけると幸いです。

 ダンジョンに入る前に馬鹿に呼び止められ、決闘をすることになった。


 坊ちゃんのパーティーメンバーの1人が、ギルド員を呼びに行っている。


「俺様がやると言ったらやるんだよ。セリア!ギルドの奴らを呼んでこい」


 このセリフを聞いてから俺は行動に移していた。


『クロ、セリアとかいう奴がどうやってギルドの奴を連れてくるか監視してくれないか?』


『いいけど、なんで?』


『貴族は汚い奴が多いから』


『わからないけど行ってくるね』


『俺達以外に姿を晒すなよ』


『うん』


 と言って俺の中からクロがギルドの方に飛んでいった。一応【透明化】もかけておいた。


『ギルド長!ハーティアルとかいう奴と決闘する事になった。こちらは無理やり仲間を賭けることになりそうなんだけど、俺は何を要求した方がいい?』


『そういう時は向こうの仲間だな』


『…………これと言って特徴がない。いらん』


『うむ……後で面倒になるかもしれんが、装備でも全没収しとけば良かろう』


『ミアに失礼な言い方するが、ミアは貴族からしたらはした金くらいしか価値がないんじゃないか?買った時よりも上がってるとしても』


『いやいやいや、お前がミア君を買った時は色々ひどかったようじゃないか。だけど、Aランクの冒険者のパーティーに入れるだけの実力があり、見た目も良い。そして魔法が使える。それだけでいくらかかるやら』


『ミア自体の周りから見た価値が上がっているなら嬉しいことだな。絶対に手放さないけど。あとさ、決闘前に後ろから頭めがけて槍を突いてきたんだが』


『はぁ!…………これだからクソジジイのところの奴らは……えっととりあえず勝て。その後ならどんな処理でもできるが、多分勝ってその事も握りつぶす気だろう』


『四肢を損失しない程度に、死なない程度にボコる』


『勝てばなんでも自由とかそんな感じな事を言ってくるからそれに乗っとけ。ボコった後に回復魔法をかけるなんて慈悲はするなよ?貴族は勝負のあとの友情なんてないからな。あと商都のギルド長にもこの事を伝えといてやる……ありがたく思えよ?』


『ミアとフィーネを魔物の玩具にするとか言ってきた輩に、慈悲なんて不要。勝ったら連絡する』


 ちょうどギルド員と向こうのセリアとかいう子とクロが帰ってきた。クロは帰ってくると同時に俺の中に入ってきた。


『お金渡してた』


『なんて言って?』


『これはハーティアル家の名誉ある闘いである。受け取ってください。って言ってたよ』


 審判が不正をできないほど完璧に勝てばよかろう。


「おい、お前!決闘の条件はこれだ」


 契約魔法書を見せてきた。内容はタイマンで勝った方がすべてを得る。とかいう内容で、降参または審判のジャッジで勝敗が決まるらしい。それに対して俺は


「Aランク同士の戦いに審判がしっかり見極めてジャッジ出来るわけないだろう?審判を介入するとしたら、決闘一時中断が関の山だな」



「ギリ……(ニヤリッ)ああ、Aランク同士の戦いなら審判なんて不要だな。ひどい残虐性や看過出来ない非道があれば止めるということでいいかい?」


「それでいいぞ」


「決闘は600カウント後にスタートだ。それまでせいぜい最後の仲間との時を過ごしているんだな」


 ハハハと笑って下がっていった。魔力を漏らさないようにしながら、向こうの神官と魔法使いがバフ系統の魔法を詠唱しているのは気がついているけど、決闘の前だからね。別に問題ないね。


 にしても、リルヒやフィーネに比べたらお粗末だな。魔力が漏れるとかミアは初日だけだったぞ?



「カズシ様すみませんでした」


「主様すみませんでした」


「別にいい。お前らを見たときから、どんな手段でも使って奪おうと模索していたと思う。Aランク攻撃職がどんな動きをするか気になっていたからな。問題ない」


 決闘に指定したところの俺のスタート位置に土属性のバインド?関係の魔法を設置している。決闘前だし、そういうことをしてはダメという取り決めはしてないけど、面白いね。


「それなら良かったです。カズシ様?あいつらが決闘のフィールドに小細工してますがいいのですか?」


「決闘前にそういうことしちゃダメっていう取り決めなかったしいいんじゃない?剣で魔法を切ってもいいし、濃い魔力で押し流してもいい」


 魔法はその魔法に込められている魔力の何倍かの魔力で、押しつぶすことが出来る。まあ、逆の属性の魔法なら同じ魔力量でも消せるんだけどね。


「せっかくのAランク同士の戦いだと思ったけど、相手がカズシじゃつまんないわね」


 つまんないとか言うなよ。


「リルヒ?何を言っているのですか?眼中になかった子は黙っていてください」


「ミア酷すぎない?カズシ!余裕があったら魔法抜きでやってよ」


「元々そのつもり。魔法ありだったら、空を飛んで一方的に攻撃で終わりだしな」


「時間になりました!決闘者以外は範囲の外に出てください」


『やべえ、ギルド長。スラリンってタイマンの決闘に連れていっていいの?』


『いいに決まっているだろう。それがだめだったら、調教師が決闘できなくなってしまうし、そんな取り決めはなかったのだろう?』


 絶対にニヤリとしているよこの人!


「お別れの挨拶は出来たか?」


「うるさいよ。早く始めろよ」


「ぜってえに殺す」


 審判が離れたところから「これより決闘を始めます……はじめ!」と言った瞬間に土の塊に足を包まれた。


「呑気におしゃべりしてるからこういう事になるんだよ!」


 と言って大振りの攻撃を足に放ってきた。いたぶる気ですねわかります。突きだしているのに音が全くならないのは、付加で消音でもつけたのかね。それいいね!でも俺は体全体にかけるからいらねえわ……


「いや、この程度はなんともねえから」


 相手の放ってきた槍の側面を蹴っ飛ばして、少し距離をとる。土のバインド?魔力を過剰に流してボロボロにしたよ?


「あああ?なんで拘束が効いてねえんだよ!後で罰だからなウル」


 と叫びながら連続で突きを放ってきた。剣で流してみたら、予想以上に力が強く持ってかれそうになる。バフってやっぱり大事だわ。縛ったのミスったかな?


「おいおい、防戦一方じゃ勝てねえぞ!」


「攻めてるのに1度もカスってすらいないのに何を言ってんだか」


「殺す絶対殺す」


 喋りながらも相手は突きや払い、石突?でついたり、足を使ってきたりしてきている。


 うん、何だろう。全く燃えない。てか弱い。槍だけど多彩な攻撃に様々なバフ、設置型の魔法の数々が襲ってくる。だけどこれなら、数日で鍛えたゴブリン3人を同時に相手した方が辛かったと思う。


「くそが!当たれよ!」


「当たんねえよ」


 当たらないことにイラついたのか知らんが一度距離を取ったようだ。


「てめえのようななりたてにこの手を使いたくなかったんだがな……本気を出してやるよ」


 とか言ってまーた突っ込んできた。と思ったら何かを投げてきたのでそれを切って撃墜したら、閃光玉だったようだ。


「目が、目がぁ~!」


「しね!」


 これって卑劣な行為じゃないのか……相手が放ってくる攻撃は気配察知と魔力察知、魔力を多量に拡散して相手の動きを読み、避けたり受け流したりしていく。


「てめえもバケモンの部類かよ!ふざけんな」


 とか言いながら次は俺の足元に何かを投げてきた。痺れ薬が入ったなにかか……それを投げながら突っ込んできて俺の足を突こうとしてくる。


「効かねえよ坊ちゃん」


 もう小細工しかないようなので、相手の突きをギリギリで避けて顔面を思いっきり殴る。ゴキ?ボキ?的な音を鳴らしながら吹っ飛んでいく。


 なぜ痺れ薬が効かないか……わからん。前に自分で調合してた時に濃縮して濃縮して濃縮した眠り煙玉をミスって割ったことがある。それを思いっきり吸ったのに眠くならなくて、効果がなかったのかと思いミアに吸わせたら、吸った瞬間にぶっ倒れて寝た。その後に痺れや毒、スラリンに頼んでやってもらった幻覚や魅了(魅了をやれとは言っていないのにやられた)なども効かなかった。


 多分ルナとかの加護の効果か月の権能を持っているからのどちらかだと思う。神に人間の作りし毒が効くとは思えないからな。一応神みたいなもんだし。


「ああああ!僕の鼻がああああああ!!」


 吹っ飛ばされたイケメンを見てみると、イケメンな顔にとても似合っていた高い鼻が、日本人よりも低い鼻にしかも曲がってくっついていた。


「おい審判。閃光玉や痺れ薬まで使っても止めなかったんだから、ここから追い打ちをしても止めねえよな?ああ?」


 凄んで睨み、魔力を審判に放出しながら言ったら黄色い池を作りながら頷いていた。やりすぎたかな?


『カズシがそんな凄み方したら、Bランク以下はみんなああなる』


 スラリンが教えてくれた。まじか……リルヒに凄んでみた……あとで謝ろう。ぴぃ!とか言ってた。可愛い。


「おいおいおいおい、顔面を強打されただけでなに蹲ってんだ?審判はこの追い打ちを止めないらしいぞ?しかもこの決闘は殺すことを禁止してないから殺しても罪にもならないんだぞ?ハリーハリーハリーハリー」


「ふざげるな!じね!」


 懐に忍ばしていたのかな?投げナイフを投げてきたけどキャッチ!そして足めがけて返品してあげた。


「あああああああ……オレザマにこんなごとしてただですむと思ってるのか!?」


「元Aランクの冒険者で英雄と言われているガンスギルド長と商都メネスのギルド長には今回の件を既に報告済なんだけど……君が今からパパに泣きつくのとその2人が動いてくれるの……どちらが早いと思う?」


「じょ、城壁のガンスと四属性クワトロ魔法使ウィッチいのハーレイルだと!嘘つくな!」


 ガンスってそんな二つ名なんだ……そしてちょいちょい出てくる商都のギルド長ハーレイルって名前なんだ。


「まあいいよ信じないなら……降参してくれね?これ以上やって君勝てるの?」


「俺様がするわけねえだろ!」


 ん?何でこいつは回復してるんだ?……外野から回復魔法を貰ってんのか。


「うーんルール違反だけど別にいいよ」


『スラリン。俺が前に教えたツァトゥグアに食われる幻覚を見せてあげて』


ツァトゥグアとはトト○のような化物である。


『わかった!』


 精神闇複合魔法【邪神の悪夢】


 クトゥルーは精神にダメージが大きい化物が多いからね。それを幻覚として見せてあげるだけの魔法。物理的になんもしてないからね。優しいでしょ?


「ぎゃああああああああああ!!!やめろ!掴むな化け物!!!やめろ!やめろやめろやめろやめろぉぉぉぉぉ!嫌だ食うな!痛いいだいいだいいだいいだい!あああああああああああああ」


 少し離れたところで座って眺めている。イケメンくんは黒いモヤに包まれて悶え続けている。向こうの魔法使いと神官の子が解呪とか色々してるけど無駄。闇魔法を混ぜているから解除するには神聖魔法と光魔法でやらないと無理。


 せっかくにイケメンでかっこいい金髪の髪だったのに、白髪が混じり始めた。やりすぎた。


『スラリン魔法停止』


「おい、イケメン君?やめて欲しいなら降参するしかないけどどうする?」


「おれざまがぞんなごどずるわげないだろ!」


 逆にすげえよお前!それで心が折れないなんて!


「わかったよ。次は脳缶になって宇宙旅行だな」


『スラリンよろ』


『オッケー!』


「いやだいやだ………………」


 なんか叫んでたけど数分後には大人しくなった。また一度止めて


「降参するかい?」


「もう嫌です……ごうさんします」


 割と残虐なことをした自覚があるから俺とイケメン以外の人に音がいかないように消音結界を貼っておいた。それを解除して


「降参なんだな?」


「こうさんします」


「審判聞いたか?終わらせてくれ」


「は、はい。この度の決闘はカズシ様の勝ちです。勝者は敗者に命以外ならば何をしてもいいという取り決めになってますが?」


「こいつの装備は全部もらう。服とかは特殊じゃないしいらん。あとはそこの女ども」


 うわ、めっちゃ怖がられてるんだけど……イケメンが地面に蹲って叫んでたのは見えてたからね、聞こえてないけど。


「無理やりパーティーに入れさせられて、こいつのパーティーから出ていきたい奴らは勝手にしていいぞ。こいつの金からいくらか持って、行きたいところにいけ」


 そういった瞬間女の子皆が笑顔になり、荷物の中からお金を出していくらか持って、装備も持ちここから去っていった……誰も残らなかったんだけど。


「「「「「ありがとうございます」」」」」


 とだけ言ってくれたから満足。


ミスリルの槍と鎧、麻痺耐性の首飾りとこいつの残りの持ち金のうち大金貨一枚を残して全部もらい、イケメン君はギルド員に預けてダンジョンに向かう。


『勝った。イケメンはボコって放置この後よろしく』


返事を聞かないで念話を切った。


「カズシ様お疲れ様でした!Aランクですら寄せ付けないその強さに感服しました!」


「おう」


「カズシ」


「なんだリルヒ?」


「魔法使ったよね?」


「……あっ!?」


「後で罰ゲームね!あと漏らしてないから!」


俺の視力は池を映していた。


「あのまま殴ってても切っても折れない気がしたから使っちまったわ」


「主様この後ダンジョンですが大丈夫ですか?」


「余裕」


お疲れ様でした。


誤字脱字は投稿後に確認します。申し訳ない(メタルマン)


いやー予想以上に誤字脱字そしてルビミスってたわ。すみませんでした。


クトゥルーが今回は出てきましたが、何でも使います。


次回、第23話!火のダンジョン前半その1

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