第19話!精霊魔法
すみません。予定が詰まっているので一応投稿しますが、後で後半は特に修正するかもしれません。誤字確認もしてないので後ほどします。
ではお楽しみいただけると幸いです。
家を手に入れたので、宿に行ってルーマさんにお礼を言って引払い、ルキナちゃんがついてくることになった。ルーマさんには頼んだよと言われた。任せて下さいお義母さん!とか行ったらぶっ叩かれた。帰り際に食材も買ってきた。家具は元々ファベログがしっかり整えていたので問題ない。
「この屋敷には従ってくれてる執事系リッチのファベログがいるから」
「え?リッチがここにいるんですか!」
「いるけど安全だから大丈夫だよ」
「カズシさんだからまあいいですけどね」
俺がする非常識は考えることを放棄したみたい。いいことだ!
なんてやり取りがあり、部屋決めや夕食、就寝などをしてその日を終えた。俺の部屋の大きいベッドでみんなで雑魚寝した。ファベログは自分の部屋。
起きて、なんやかんや準備が終わり
「今日は武具屋に行ってリルヒとフィーネの装備とファベログの魔法媒体を作るなり、買うなりする。その後はお金を渡すから必要な小物を買ってきて」
「カズシ様はどうするのですか?」
「俺はその間にフィーネに教えてもらいたいことがある。精霊について、精霊魔法について教えて」
「了解しました主様。ですが精霊について、エルフ以外に教えるのは良くないとされていますので、主様だけに教えるのであればですが」
「フィーネさん抜けがけですか?」
嫉妬モードのミアには慣れた。
「これは本当に教える人数を絞りたいのです……精霊魔法が使えるエルフは少なく、精霊にお願いして魔力を渡すだけで発動できるので、主様たちが使う無詠唱と同じことができます。ですのであまり広めたくないのです」
「むー」
「私は小物を買ってさっさと戻るわ。日差しでだるい」
『リルヒ』
「なに?スラリン」
『光闇複合魔法【デイウォーク】』
スラリンが魔法を唱えると、リルヒの体になにか魔力の膜ができた。デイウォーカーにする魔法とかいつ見つけたんだ?
『女神は偉大』
『思考をまた読まれた!』
これもなにかの技術なのかな?
「スラリンこれなにしたの?」
『ひをあびてもだるくならない。にんげんとかわらなくするまほう』
「え?まじ?」
今で喋っているけど、スラリンの言葉を聞いてダッシュで外に行って帰ってきた。
「スラリン!あなた凄いわ!ありがとう!!」
今は俺の肩にいるスライムをリルヒは撫でて感謝を示している。
『それほどでもない』
憧れちゃうなー
「これでリルヒもみんなと買い物が普通にできるな」
「うん!」
「じゃあ行くか」
ということで到着しました。クリスティーナ武具店。
「おはよう、クリスちゃんいる?」
カランカランと鐘が俺の入店を知らせる。
「カズシちゃんじゃないやっぱりきたのね!活躍したんだってね。カズシちゃんが仲間も増えているから武器の新調がするだろうから、準備しておけってガンスちゃんが教えてくれたのよ」
おい後ろ!そういう趣味なのねって何を言っているんだ?リルヒくん?後でお仕置きだな。ちゃん呼びしてるけどそういうのじゃないから。
「ギルド長か……えっと、武器の注文とかいいか?今回の報酬が来たら払おうと思ってるんだが。防具は素材があるが、今回の依頼で見せないといけないからまた今度」
「いいわよ!ちなみにどれくらい倒したの?その規模で大体の報酬がわかるから」
「オーク300ちょいに上位種50くらい、変異種キングが1体だな」
「わかっていたけど、やはり凄いわねあなた。大金貨十数枚ってところかしら?」
「オークの大群を倒しただけだぞ?」
「ええ、だけどその大群と戦うには討伐隊とかで冒険者を集めてしまうから、ほかの依頼が回らなくなる。そうするとそこら辺の補填が必要だし、今は上位ランクが軒並みいないってガンスちゃんが言ってた。そのせいでさらに多くの冒険者を雇わなくてはならない。しかも、その大群が動き出して商都かここにきたら経済的損害が馬鹿みたいに出たのよ?そしてこれが一番だろうけど、カズシちゃんがほかの国に行かないように、敵対しないようにするためかしらね」
「なるほどね。今話してわかったと思うけど、防具はオークキングの革を急所に使って欲しい。リルヒは近接格闘だから金属装備じゃきついだろうし、弓を使うフィーネも同様」
キングの革はそこらのものよりもいいものだからね。フィーネもあまり嫌がってなかったし。
「革系統もしくは甲殻系統で作ればいいのね。後で測るから……武器はどうするの?」
「欲しい武器を言ってみて……ミアから」
「私はこの短剣がありますし、大丈夫です」
「クリスちゃん、ミスリルの短剣ってどれくらい費用がかかるの?」
「うーん……金貨4.5枚くらいかしら?2本なら大金貨1枚以下ね」
「ならよろしく、ミアもいいね」
「カズシ様のプレゼントを拒むはずがありません!」
「次はリルヒ」
「篭手が欲しいわね。魔法で補強するけどやっぱりあるとないとじゃ違うし……あと出来ればブーツにも部分的に金属をつけてほしいかな?蹴りも使うからね」
「これもミスリルでお願い。だいたい分かるから値段はいいや。フィーネも希望言って」
「魔法の発動媒体になる弓をお願いしたいです」
「それなら霊木とかを使うわね。ちょっと待ってて…………霊木もあるからすぐに作れそうよ」
「クリスちゃんって複数の素材を使って弓を作ったことある?」
「……普通は単体素材でしか作らないけど、作ってみてってことかしら?」
「ああ、霊木とミスリルと後はなんか使って作れないかな?研究費は大金貨何枚か渡すから」
「いや、いらないわ。前からやってみようと思ってたけど、弓の素材を複数にするのは邪道だと言われていたからやらなかったのよね。今回はやってみるわ」
「ありがとう!前金とか必要だよな?」
「カズシちゃんは注文しっぱなしで逃げたりしないでしょ?ならいいわ。もしくは体で払ってもいいのよ?」
「わかった。後から全部払うよ。じゃあ測ったら行くからよろしく」
クリスちゃんの渾身の冗談……を躱してみんなのサイズを図り、店を出た。大銀貨数枚を渡してフィーネ以外は買い物に行かせた。自分の欲しいものを買うように言っておいた。
ちなみに俺の武器は今はこうなってる。
神剣・ルナ
分類:剣
素材:ミスリル(相当)
備考:霊体特攻、切れ味低下無効、不朽、魔法発動媒体、魔法切断、付加効率上昇、信託受信率上昇、(成長武器)
盗賊のアジトらへんは人もいないので、転移して移動してきた。
「精霊魔法について教えればよろしいのですよね?」
「ああ、頼む」
「まず、精霊というのはこの世界に大きく分けて2種類います。ひとつはそこら辺に流れている魔力と同じようにフワフワしている、大雑把な意思しか持っていない精霊ですね。この子達は魔力を与えれば一時的に力を貸してくれますが、与えた分だけしか働きません。しかも、しっかり指示をしないと動きません。主様が使うのであれば、もう一つの精霊がいいと思います」
「弱い意志を持った魔力の様なものがその精霊なんだな」
「はい、好き嫌いもなく力を貸してはくれるのですが、好かれることもなく便宜を図ってくれることもありません。二つ目の精霊は大精霊と言われていて、ある程度の意志を持った物から、自我がハッキリとしていて精神的に人種と変わらない子達もいます。そんな子達とは契約なんてまず出来ません。呼び出す魔法を使う時に魔力の量と魔力の質、美味しさによって来てくれる子達が変わります。主様の魔力はスラリンさんからも美味しいと言われているので、その子達が来るかも知れませんね!」
「大精霊の魔力に触れて、精霊という存在を認識している状態で見ようと思えば見えることもあります。それで見えたら精霊視が手に入ります。精霊の方が見られたくないと思ってしまったら、見ることが出来ないので、精霊視を得ることはできません。主様なら大丈夫でしょうが」
「俺なら大丈夫ってなんでわかるんだ?」
「犯罪者とか悪に属する者には基本的に見ることを拒みますね」
「なるほど。なら大丈夫かな?今から精霊の呼び方を教えてくれるの?」
「はい、契約などの時専用の魔法があります。それを今から教えますので、復唱をお願いします。我、精霊郷より大精霊を呼び出す者なり。大精霊よ!我が魔力を糧に召喚に応えよ!我は大精霊と契約を結びて覇を唱えるものなり。と言うのが召喚の略式ですね」
「わかった。けど夜やってみるよ、魔力があった方がいいみたいだし」
魔力の美味しさや質で来るやつが変わるっことは魔力の属性によって変わるってことだよな?なら4属性+光闇と雷くらいなら精霊もいそうだな。空間とか血液とかはわからないからまた今度。
「その時には私はいても宜しいですか?」
「ああ、いいよ」
この後小物を買っている3人と合流して、なんやかんや夜になり、庭にて召喚をすることにした。みんな庭に集まっている。
「さっきの呼び出して契約するのは絶対に詠唱しないとダメか?フィーネがやってくれたから理解出来たんだけど」
「ならば大丈夫だと思いますよ?無詠唱でやったなんてことなんて前例がありません」
火、水、風、土、光、闇、雷の魔力で精霊契約魔法のようなものを発動させる。発動させる魔法が全く同じで魔力を変えるだけなら負荷もないし、スラリンのアシストで問題ない。
「我がもとに来たれ、大精霊達よ!(むさい精霊は来るな!かわいい女の子型よこい!)」
心の声が漏れそうだった。火とか土がマッチョメンな精霊よりも可愛いほうがいいからね。
そうすると、俺の周りに7色の光の塊が出てきた。大半が手のひらサイズのこれぞ妖精という見た目の子達が現れた。
「火の精霊だよ!よろしく!」
火の精霊は活発そうな女の子(妖精サイズ)。
「水の精霊です。よろしくお願いします」
水の精霊はおっとりしてる女の子(妖精サイズ)。
「土の精霊です。これからよろしくお願いします」
土の精霊はまじめちゃんな女の子(妖精サイズ)。
「風の精霊……おやすみ」
風の精霊は眠たげな女の子(妖精サイズ)。
「光の精霊です。よろしくお願いします」
光の精霊はほかの子に比べておねえさんかな?あと胸がほかより大きい(妖精サイズ)。
「我は闇の精霊。我がいれば其方の未来は安泰である」
闇の精霊は眼帯のようなものを付けた中二病な女の子(妖精サイズ)。
「私は雷の妖精です。よろしくね!おにいちゃん」
雷の精霊は小学生低学年くらいある!?リルヒよりは小さいけどほかの子に比べて凄く大きい。なぜ?そしておにいちゃんとか……これが萌えか!
「俺はカズシだ。みんなを同時召喚しちゃったけどまあ、よろしくね!」
皆頷いてくれた。
「主様!こんなに明確に意志を持った精霊を同時契約してしまうなんて凄いことですよ!」
『カズシのまりょくはおいしいからとうぜん』
美味しさに釣られて来たと主張するスラリン。
「やっぱりそうだよね。でもなんで雷の子だけ大きいんだろう」
「我は知っているぞ!それは」
「闇ちゃんは黙ってて!私が説明するから」
と光ちゃん。
「えええ!うちが説明したい!せっかく契約できたんだから私もカズシと話したい!」
「闇ちゃん素が出てるよ」
「あああああまたやっちゃった!」
「光ちゃんでいいのかな?説明してくれる?」
火と水は肩に乗っかり魔力をねだられたのであげてる。土と風を俺の頭に乗り、魔力をあげている。雷は目の前でこちらを覗いてる。光と闇はそのすぐそばで浮いている。
「それで大丈夫です。まず、みんなに魔力を与えて契約を完了させてください」
触れてない子には魔力の糸を繋いで魔力をあげた。
「おいしい!」「あまい」「からうま」「すごい」
とか口々に言っているけど割とうるさい。雷の子は足に引っ付いてきた。
「とても美味しかったです。これで貴方の魔力を皆覚えたので大丈夫でしょう。雷ちゃんと説明する私以外は忙しいんだから戻りなさい」
周りからブーブー聞こえたけど、しぶしぶ帰っていった。闇と雷と光が残っている。
「闇ちゃんはどうしたの?やることあるんだから行かないと」
「我はもうしばし……」
「そのしゃべり方疲れるから辞めてって言わなかったっけ?」
「ひぃっ……わかった。今はこのしゃべり方やめるから怒らないで」
「ならばよろしい。皆魔力を覚えたので魔力を放出しながら光ちゃんきて!とか言えば多分来てくれます」
「私はいつでもくるからね?」
闇ちゃんの初めとのギャップがいいね!
「雷ちゃんは使役する者も雷魔法として発動する者もいなかったので割と最近生まれた子なんです。ですから、この妖精のようなサイズになることがまだできないのだと思います。合ってる?」
「合ってる!」
足に頭をゴリゴリしながら答えてくれた。微妙に痛い。
「用がある時や魔力に余裕がある時は呼んでくださいね!カズシの魔力は美味しいので好きです。では」
説明してくれた光の子は消えていった。
「闇ちゃんと雷ちゃんはまだいても大丈夫なの?」
「闇属性の精霊はあんまり人気がなくて、呼ばれないからうちがいなくても平気」
「雷ちゃんはやだ!名前つけて!」
「馬鹿やめろ!名前は自ら望んでつけられたら、その人にしか呼ばれなくなるんだぞ」
「別にいいもん!お兄ちゃん専用でも!名前つけてもらわないと憑依ができないじゃん」
なんかお兄ちゃん専用とかなんかあれだな。名前をつけられるとその存在に名前で縛られたりするのかな?
「名前だけじゃなくて憑依もとかエッチいぞ!」
「そんなんじゃないもん!闇ちゃんだって付けてもらうために残ったんでしょ?」
「なんで言うの?!カズシは精霊神様よりも強い感じがしたからいいかなって思っただけだもん。他のみんなだって本当はつけて欲しいと思ってるもん!うちだけじゃないもん」
「なら、別にいいじゃん。おにいちゃん!私と闇ちゃんに名前つけて!」
「え!あのその……お願いします」
なんか分からんが名前をつければいいんだよな。
「闇ちゃんがクロで雷ちゃんはライでいい?」
「わかった」「うん」
2人?が頷いたら光だして、収まるとなんか少しだけ成長している気がする。クロはより中二チックにライは小学生中学年くらいになった。後ろでフィーネが真契約を交わすとは!主様とかいって目をキラキラさせている。
特別なことだということは分かったけど訳が分からん。
「なんかいろいろ喋っていたけど二人ともよろしくね。後で詳しく教えてね」
「うちが後で教えてあげる。これで精霊郷に当分帰れなくなったし」
「ねー」
こうして各属性精霊と契約を結び、クロとライとは真契約を結んだ。
お疲れ様でした。
クロのライ以外は要所要所で出てきますがスタメンはこの2人?です。精霊の数え方とか知らねえ。
ライが初めから魔力とか関係なしに引っ付いていたのには理由があるのですが、説明されるかわからない裏設定です。
雷の精霊がリルヒよりも大きいとかいう重大なミスを修正。
次回、第20話!実験




