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女神と夫婦になるために  作者: たつ
1章 ひしめく肉塊と再誕の神
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第12話!○○○○がこちらをみている。

反省もしていないし後悔もしていない。

怒られないか心配。

何が怒られないかは見てからのお楽しみです。

ではお楽しみいただけると幸いです。

 クリスちゃんの武具店を出て、ついてくるミアは入ってきた時と違い今度は買った装備を撫でたり見たり、見せてくれたりしてはしゃいでいる。


「ミアの装備も揃ったし外に出てある作業をしてから短剣二本の使い方を教える。お前ならすぐに型を覚えると思うからその後は魔物との立ち回り方やいろいろ教える」


「私は魔法も覚えるんですよね?いつ教えてくださるんですか?」


 目をキラキラさせながら聞いてくる。魔法を使えないと思ってた人が使えるとわかればみんなこうなる。俺もなった。


「うむ、1通りの属性を教えるけど相性が悪くて使えなかったらごめんな?一つの属性くらいなら絶対使えるから安心していいけど」


火が怖かったりしたら扱うこと自体を怖がりそうだしね。


「私が魔法ですよ魔法!しかも火傷の跡を治してもらったので思いっきり動けるので楽しみです!」


 火傷してから体調がずっと悪くてまともに動けてなかったとか言ってた気がする。前に比べてさらに動きやすくなってるのがわかるからずっと待ってたんだな。


「おう、どんどん動いて戦えるようになれ。もしどうしてもダメだったとしても家を買った時にそこで働いてもらうから安心してやってみろ」


「いえ、絶対戦えるようになってみせます!」


 とか喋りながら街の外に出た。この街スーマは東西南北に門があり、俺が入ってきた東側はゴブリン系統が多いらしい。


 今出たのは北で商都がある方向。こちらは商都がある関係か、危険な魔物がいなくて初心者が武器に慣れたりお金を稼ぐ場所だとかルキナちゃんが教えてくれたので来た。ラビット系とスライム系が出てくる。


 ここらに出てくるラビット系はほとんどが名称ラビット、レベル2で格闘のスキルを持っている。体当たりと噛み付きによる攻撃らしい。白のモフモフだけど敵意を持った奴が近づくと赤い目をギラギラさせて攻撃してくる。武器なし戦闘経験なしレベル1の一般人だと負けるので逃げ安定。武器持ちで刃物の場合、体当たりも噛み付きも飛びついてくるのでそこに武器を振るえば簡単に倒せて、魔核はゴブリンよりもだいぶ小さく価値がないが肉は食えるので初心者御用達らしい。


 スライム系は大半は名称プチスライムでレベル1でスキルなし。火魔法とか松明でじゅーとするとすぐに死ぬ。斬系と突系の攻撃ではBB玉くらいの魔核を狙うしかない。打撃だと魔核関係なくぶっ叩いてスライムの液体をある程度分散させると死ぬ。魔法以外の殺し方だと魔核も手に入らない。ラビットみたいに肉もない。という不人気な魔物。物理無効のスライム系もいるらしいがそういうのはダンジョンとかに出てくるらしい。ここらへんでプチスラ以外が出てきても少しだけ強いスライムが出てくるくらいらしい。見た目は潰れた水滴で目もないし口もない。少し水色の液体。大きさはバレーボール以下。


 全部ルキナちゃんに聞いた。


 名前:スライム

 Lv:1

 筋力:F 耐久:F 俊敏:F 魔力:F 幸運:F

 スキル:なし


 名前:ラビット

 Lv:2

 筋力:F 耐久:F 俊敏:E 魔力:F 幸運:F

 スキル:格闘:1

 街を出てマップで人も魔物も周りにいないところに行き


「まずはこれを割ろうと思いながら握りつぶしてくれ75個」


 と言って取り出しのは今まで浄化だけして貯めていたゴブリン種の魔核。レベルを少し上げてから訓練した方が体力が増えるだろうから疲れにくいので長くできる。俺が回復魔法でたいりょくをかいふくしてもいい。



 魔核3つは実験したら割れた。一つ目はただ単に魔力を込め続けたら割れてサラサラになった。次は雷の魔力(ビリビリした力)を流すことをイメージし続けたらただの魔力よりも簡単に割れた。ビリビリした。最後に魔核の貯蔵できる魔力が決まってるのかもと思い空間魔法の魔力でそのキャパを少しだけ広げる感じでやったら成功はしたけどその後の魔力流しでミスってサラサラになった。


 火の魔力を込めてグレネードみたいにしたり、ゆくゆくは魔法を格納して使い捨ての魔法発生アイテムにできるかもしれないことが分かって満足した。



「これは魔核ですよね?でもなんでこんなに透明なんですか?昨日この色にしてましたが」


 そうなのだ。浄化したら赤黒い見た目だった魔核が透明になり中で白い光がもわもわしている。魔物と人種の相容れないなにかを消したらこの色になったんだろうけど綺麗。


「レベルは魔物を倒したり何かを作ったりすると上がるだろ?でも魔物を倒すのと同じくらい魔核をこの透明なやつにして割るとレベルアップがしやすいんだよ」


「カズシ様はそんなこと知ってるんですね!すごいです!」


 神に教えてもらったこととかは言わない方がいいな。


「割る意思があれば簡単に出来ると思うからまずはやってみてくれ」


「はい!」


 割れろ割れろ言いながら握っては割りを繰り返している。魔核を割ると魔核の中の白い光がミアの中に入っていく。


「すべて終わりました!」


 と言って来たのでステータスを見てみると


 名前:ミア

 年齢:16

 種族:人間

 Lv:9

 職業:奴隷

 筋力:A 耐久:B 俊敏:S 魔力:B 幸運:A

 スキル:短剣の才 短剣術:1 家事:3 料理:4 火耐性:3 計算:2 奉仕:3

 太陽と輪廻を司る神の寵愛(小) 月と魔を司る者の加護

 所有者:カズシ

 罰則:なし


 レベル9ね。ギルド長やクリスちゃんを見てわかったのはこの潜在値は異常だということ。あの二人でも得意なものがSだったけどそれ以外はB以下だったしこんなに高くなかった。


 前回に比べてスキルに奉仕と短剣術が追加されている。奉仕はまあ、そういうことだ!言わせんな恥ずかしい。で!なんで短剣術があるの?ミアは渡された後におもちゃの武器をもらった子供のように振り回したり、腰につけたりしてただけなのだがな。動きをわかってる俺でも2日の間フルで振って取得だったんだが。短剣の才の凄さだろうね。


 冒険者の中で才能系スキルを持ってる人は少しだけ居たけどその才能を伸ばしていた人はガンスの盾術くらいで他は違うものを上げていた。持っていても知らないとうまく噛み合わないよな。


「体の具合はどうだ?」


「力が漲っている感じがします!」


「ステータスカード見てみな」


「えっと……レベルがあがってます!あと短剣術と奉仕が増えてます!」


「ああ、漲ってきているのはそれのおかげだな。教える前から短剣を振っただけで短剣術を手に入るのは凄いな」


「はい!これをもっと鍛えればいいんですよね」


「ああ、今はただ振っているだけだから使い方を教える」


 と言って勇者時代に教えてもらった型や動き方を教えていく。教えたことはちょっとすればすぐに動きの本質を理解できるようで昼過ぎまでに短剣術が3まで上がってた。すごい上がるのね。これなら単体のゴブリンくらいなら狩れるな。


 その後は女神達お手製サンドイッチを分け合って食べた。これで香辛料が効いた食い物が残り1食。この街で買うよりも商都に行ったほうが数があるし、値段も変わってくるとか言ってたから行こう。


「ミアがすごい速さで上達したから今から魔法もやろう。どの魔法が使いやすいか診断して軽く教えてからラビットとかスライムとか倒してみようか!」


「たくさん動けて楽しいです!」


 診断といったが何をさせるのか。まずミアに触れて火の魔法なら、目を瞑らせて手を前に出させ手のひらを向け合う。その手のひらの中に火を想像させる。とても熱くて燃え滾り、真っ赤な火が燃えている。とか暗示のように想像させる。後は俺が無理やりミアの魔力の流れを魔法を発動させるために動かして魔法を発動させる。あっその前にその魔法を見せてあげたよ。イメージがしやすくなるだろうと思ってね。


 火、水、風、土、光、闇、回復、雷をやらせたがまず、闇と光と雷が全く発動する気配すらなかった。どれもそれぞれの意味を全く理解していないからだろうと予想。火はライターの火くらいは出たけど苦手属性っぽい。てか半身火傷のこともありほとんどやらせなかった。


 水魔法はコップいっぱいの水を出せたけどスキル取得ならず。でも絶対に手に入れるとか言ってた。火事の影響だね。


 土魔法は地面に触れながら隆起させたのを見せてやらせたけどいまいちわからないらしい。詠唱がわからないから、感覚でしか教えられないんだよな……


 風魔法は俺達の周りの風が回っているとかそんなことを言ったらすぐに風が発生。後は走るのが楽しいみたいだったしあなたは風と一体になって今までよりも早く走れるようになると言ってやったらすぐに風魔法の風を纏って素早さを上昇させることをやってのけた。風魔法を取得した。


 この世界の教え方でどれくらいの期間で習得できるかわからないけど魔法は感覚で取得するのが本当の取得方法なのかもな。(魔力を感じることはすぐにできるがそれをどう動かすかを学ぶのに時間がかかるのだがそれをゴリ押しで突破しているとは知らないカズシ)


 当分は風魔法を教えてちょいちょい水魔法も教えて欲しいと言ってきたので了承。数秒立ち止まってイメージしなければいけないけど風魔法の「カマイタチ」(風の刃を飛ばすやつ)と「俊敏上昇」(上のヤツ)と風を強く吹かせる「強風」と武器に風をまとわせることができるようになった「武器に風を」。魔力の流れを意識させて俺が何度も発動までの流れを覚えさせた。


 相手の魔力を流すために俺の魔力を流していたが消費は俺の魔力が消費されていた。付加魔法は発動時に魔力を消費してバフが発動だけど、ミアが使うのは常に風魔法を発動し続けて短剣の刃の部分に風を纏わせて切れ味を上げるという魔法だった。バフの説明をしたけどなんで発動した時の魔力の消費だけで発動時間の長い効果が得れるのかわからないみたいでイメージ出来なかった。俺も理解してない。イメージはゲームのをしてるだけ。


 実践では刃に纏わせるのは戦闘前から発動するとまだ燃費が悪い。敵に攻撃する時だけ発動するのがいいのだが、まだそんなに素早く発動できないので練習するみたいだ。だいたい夕方前にここまで終わった。ミアが優秀なのかルナとかがなにかボーナスをくれているのか。


 俺もだが無詠唱よりも魔法に名前を付けてその魔法名を唱えながらイメージした方が発動が簡単。ミアは当分これを使うみたい。俺も魔法を漢字で当てはめて名前を付けてたほうが維持が楽。対人とか知性の高い魔物以外は魔法名を唱えて使うことにする。


「これからは短剣術と風魔法を練習していってもらう。のちのち隠密とかを覚えてもらって戦いの途中に気配を消したりしながら戦えるようになってもらう予定だ。水魔法もおいおいだな」


「今日1日で凄い動きができるようになったと思います!」


「ああ、今のミアなら単独のゴブリンなら余裕。複数なら複数の戦い方を覚えれば戦えるようになると思う」


「私がゴブリンを倒せるようになるんですね!」


 この世界でもゴブリンは一般人には強くて女性の敵だからね。


「だけどそれはたくさんの戦闘経験を体験して手に入れた力じゃないからすごく脆い。才能に頼った部分が大きいしな。変に調子こいて戦うとぼろぼろにされるし、そんな状態で戦って強敵が現れて勝てない状況になったら、足が竦んで殺られるのを待つだけなんて事にもなりかねないから気をつけろ」


 私がそうでしたよ。いやーあの時のオークキングは強敵でしたね。


「……はい!この力はカズシ様に貰った力なので慢心しないで頑張ります!」


 俺があげたわけではないんだが慢心とかしてたらその時は俺と模擬戦してもらえばいいかな?俺にボコられてもしょうがないとか思っちゃうかな?


「そんな危ない状況になったらぶっ叩いてでも教え直してやるから、まあそんなに気を詰めなくていいぞ」


「わかりました!それでこのあとは何をするんですか?」


「ミアは魔物を殺せる力が手に入ったけど殺せる?」


「ん?魔物のことですよね?できますよ」


 ああ、この世界の人は魔物を殺すのは俺達が周りを飛び回る蚊を叩き殺すのと一緒の感覚なのだろうな。


「今後は魔物以外にも盗賊とかが襲ってくることもあるかもしれないからその時は無理せずに俺を頼ること。勝てないと思ったらすぐに俺に助けを求めること。いいね?」


「はい!」



 マップを見てみるとラビットはほとんどの冒険者の子達に追いかけられているみたいなので、ラビットはいいか。


 プチスラをマップで検索してその方向に歩く。最初から複数。プチスラくらいなら3体でも変わらないか。


「ミア、あそこにいるプチスライム3体を倒しておいで。魔核のことは考えなくていいからね」


 離れてみるために目に魔力を集中。魔法ほどではないけど視力とかが上がる。


「行ってきます!……俊敏上昇!」


 ミアが駆け出した。スライムの近くまで近づいて立ち止まり


「……カマイタチ!」


 比較的近くにいる3体のスライムにカマイタチを1発ずつ放った。一体には当たったがまだ動いている。ほか2発は外れてスライムが寄ってきた。断面から魔核がすぐそこにあるのが見える。そこに駆け寄り短剣を一閃。少しずれてしまったみたいだか二本目の短剣が魔核を叩き割った。


「はあああああ」


 さらに近くのプチスライムに振り下ろした低い体勢のまま横薙ぎに振るう。何度か切りつけ魔核を切断。ラストも同じ感じで倒した。


 すごい勢いで近づいてきて


「カズシ様!プチスライムですけど魔物を複数体同時に倒せましたよ!」


 武器を持ってないとラビット系よりも危ない。棒とかがあるだけで倒せるが。そんな一般人からしたら危ない生物を初めて倒せて興奮しているようだ。


「よくやったな!偉いぞ!」


 頭をくしゃくしゃ撫でてあげた。「えへへ」とか笑っている。


 その後はプチスライムを倒し続けてラビットも一体だけ近くにいたので倒していたが飛んできたタイミングに合わせて短剣を振るって仕留めていた。


 そんなことをしていたらこいつが現れた。


 名前:スライム(変異種)

 Lv:5

 筋力:F 耐久:F 俊敏:F 魔力:E 幸運:E

 スキル:格闘:1 吸収:3 打撃耐性:3


 というのが近くの草から出てきた。ほかのプチスライムと比較して強いけど見た目がさらに透明でほんの少し大きい。それ以外は特に変わらないのだが、さっきまではこの近さで現れたら体当たりをしてくるものが大半だったにも関わらずこのスライムはまるでこちらを見ているかのよう動かない。


「少し色が違いますが倒してきます」


 まだ見てる気がする。気になる。


「ミア待て!そのスライムは俺が相手する」


 駆け出していたのにすぐに俺の横まで戻ってきて、戦闘態勢を維持している。


 俺はそのスライムに近づいたら



 なんと スライムが (おきあがり)

 なかまに なりたそうに こちらをみている!

 なかまに しますか?


 というのが頭をよぎった気がする。絶対に気の所為。


 そのスライムに近づいて膝をつきバスケットボールくらいの大きさのスライムの頭を撫でてみた。


 擦り寄ってきた。


 スライムが なかまに くわわった!

 スライムは うれしそうに よってきた。




お疲れ様でした。

話の流れが3章までかけた。5章か6章くらいで終わる流れになりつついる。まだ当分先ですけどね。その途中に割とご都合主義というタグの効力によるゴリ押しが入る事もあるので気をつけてご視聴ください。まだ先だけどね。


次回、第13話!魔物とレベリングと……


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