第10話!朝とギルドと
知らない話が昨日投稿されてるぞー(棒)
そんなことはいいんだ!重要なことじゃない。
今回は朝とギルドの話で9000いった。半分くらいで終わらせたいんだけどな……やはりあさだけでおわらせるべきだったか?
戯話もこれも見直しがされていません。明日か明後日行う予定です。
ではお楽しみいただければ幸いです。
おはようございます。カズシです。まだ朝早いですが変な夢を見たようで起きてしまいました。金髪の女性が金髪黒目の赤ちゃんに授乳させている場面を見る夢でした。全く知らない人だと思うけど何だったのだろう?
部屋の空気と二人の少女を浄化で清潔にしてベッドから起き上がる。昨日の盗賊のアジトで手に入れた物を確認してみることにした。発動させている気はないのだがやっている相手の子を宿す場所に避妊魔法のようなものが毎回自動発動をしている。管轄的にアルミエだろうけどそんなものつけるなんて言ってなかったんだけどな……
まず、金だな金。これに盗賊の討伐報酬が多分あるからうまい。普通なら数人のパーティーで回復薬とか使うだろうから旨いかもだけどここまでじゃないはず。
魔鉄の大剣はとりあえず倉庫番だな。常時使うには大きすぎる。重鈍で防御力が高いヤツとかに使うかもしれないか。あとは仲間に使わせるとかかな?
鋼のハーフプレートは俺が装備しよう。少し大きいが革の紐である程度なら調整できるようになってるし大丈夫。鋼の短剣はミアが使って後は倉庫。黒鉄の斧……木こりに使おう(魔法の方が楽)。鋼のラウンドシールドは大楯が手に入るまではこれを使おう。
枯れ霊樹の杖は仲間用、俺使わねえ。毒防ぎの指輪はミアにでも渡すか、俺は元々の毒耐性が強いからな……元勇者だし。後の武器は投擲武器とか念動魔法で金ピカの王の真似とか俺の鍛冶魔法の練習台だな。
そうそう、俺は錬金術魔法を持っているが生産のところに錬金術というのがあることが判明した。昨日のミアの必要なものの買い物の時、マップでいろんな店の人を見てどんな店があるか調べてたら、薬屋みたいなところで錬金術を持ってる人がいた。
魔法とただの錬金術の違いはなにかわからんが予想だと、錬金術はしっかりとした工程とちゃんとした材料が必要だけど、魔法の方はイメージ補完が可能、その代わり魔力が多く持ってかれるとかそんなんだと思う。これも錬金術が広まっているから魔法で錬金術をやる野郎がいなくて広まらないのかな?まず詠唱ではイメージが乗せられるのか?
てか、詠唱ってなんだ?今はないと言われている空間魔法はこの世界の人が次元の違いなどを認識して空間魔法を見つけたとしてどうやって詠唱する呪文がわかるんだ?俺とは違う何かのアシストとかがあるのか?わからん。ルナに聞くことが増えたな。
魔道具は人が作ったものとダンジョンで取れるものの二種類に分けられると言っていた。作ったものはライターみたいなのだったり、ライトだったりの割と簡単?なものが多いらしい。ダンジョン産がどのような物かは知らん。お楽しみだそうだ。
なんてことを考えているとルキナちゃんが起きてきた。
「お、ルキナちゃんおはよう!」
「う、あーはい、おはようございます……」
まだ寝ぼけてるみたいだな……
「って!カズシさん何をしてくれたんですか!私初めてだったんですよ!なんでいきなり引っ張りこんであああんなことをしたんですか!」
「だってルキナちゃんが覗きながらひとりでしつつ「いいなぁ」とか言ってたからかな?後はルキナちゃんとやりたかったし!」
サムズアップしてキメ顔でそう言った。
「えええぇぇぇ!聞こえてたんですか!えっとそのあれはですねそのあれなんですよそうあれなんです!」
ルナが前任者がレベル限界に達していない人を引き上げたとか言ってたし、ハーレムメンバーも限界まで上げろとは言ってないし、レベルがあまりない人でも上に行くのはやれると思うから責任はとれと言われれば取るつもり。神になるには100必要らしいけど神界には他にもいたし、天使とか。数人なら大丈夫でしょ。責任?……最近は頭を何かがよぎることが多い。
「おーけーおーけー落ち着けルキナちゃん。深呼吸だ…………」
「なんですかカズシさん」
「初めて奪ったんだから責任を取りなさいよね!とか言うのなら取る気もあるから落ち着け」
「せせせ責任ってあの責任ですよね…………カズシさんの気持ちはありがたいですが、お金がなければダメってことはないですが冒険者としてはFランクで女の子を二人も養うほどお金を稼げませんよね?」
なんかすっごいマトモな顔で言ってきたんだが、いやそれが大事なのはわかる。だけどなんか考えていたかのようにすらすら言っているのだがまさか……ね?
「今はFだけどギルドに行けばDランクにすぐなれるよ。ルキナちゃんが言ってたんじゃん!ゴブリンの常時依頼」
「ああ、そうでしたね。準備して待ってたのに来ませんでしたもんね」
あっれー?なんか性格がちがくない?まあ、イヤミも言えない環境なんて良くないけどさ。
「まあ、やることがあったからね。ルキナちゃんはここらへんで大剣を使ったボスの盗賊団って知ってる?」
「え?はい、知ってますよ。この街ではよく名が知られています。大剣使いと魔法使いのコンビがトップの盗賊団ですね。ここは商都手前の街ですから沢山の商人さんたちが通ります。それを狙って襲うのが手口なのですが連携が取れていてCランクが殺されてしまったこともあり国がさらに懸賞金をかけてますね!連携に地形を完全に把握した逃走方法、それに盗賊なのに魔法使いがいるってだけで危険度が跳ね上がりますからね」
「へぇーあいつ等ってそんなに名が売れた盗賊だったんだね」
「と言っても大剣使いアレックスの名前が上がっていて、魔法使いは何故か伏せられていますね。それ以外は連携のできる雑魚とか言われてはいますが脅威ですよ………………あれ?なにか変な言い方しませんでした?盗賊だったと言いませんでした?」
「俺が壊滅させた」
あっれー?なんかまーた頭を抑えてるぞー頭痛持ちは大変だね!
「なんでそんな危険なことをするんですか!ミアさんは戦えるという感じもしませんしひとりで戦ったんですよね?そんな無茶しないでくださいよ!死んじゃったらどうするんですか……」
「すまなかった」
真剣に言ってくれたからしっかり謝る。これ大事。
「うう」
「頭が痛いなら回復魔法かけてあげるよヒール」
適当に魔法に名前を付けて印象つけることでその言葉を発しただけで使えるように訓練している。無詠唱もいいけどイメージを毎回しないといけないからな。一言言うだけでイメージが湧き上がるように出来るようになりたい。今はまだ「消音」「ヒール」だけだ。消音は使う頻度が多くて一番早く発動できる。
「あ!頭痛いのが治りました。ありがとうございます……なんで回復魔法使ってるんですか?」
「表示してないだけで使えるから」
まーた頭抑えだした。頭痛持(ry
「夕方の門が閉まる少しの間にゴブリンを50体以上見つけられるような技術を持ち時間的にゴブリンを瞬殺して、それに回復魔法まで使えるんですか」
なんか喋ってるけど、汗とかを拭くために濡れタオルを用意してあげることにした。ミアがもぞもぞ起きだした。
「ミアおはよう」
「カズシ様おはようございます。ルキナさんもおはようございます」
「ミアさんもおはようございます」
そういえばミアは奴隷なのにさん付けされてるんだよな……なんか理由でもあるんだろうか?
「二人とも汗とかでぐっちょりだろうから濡れタオルを用意したから拭いて」
「はい!ありがとうございます」
「あれ?こ、これはどこで暖かい濡れタオルを作ったんですか?」
「魔法だが?」
ベッドに頭を打ち付けないで!壊れちゃうだろ!いやあえて情報をちょこちょこ出して遊んでたけどね、さすがに打ち付けるのはまずい。
「ルキナちゃん、世の中にはふしぎがいっぱいなんだよ。後服を着ようね!」
なんかがちゃがちゃ言っているけど雑談はルーマさんがくるまで続いた。
朝の挨拶のテンプレを終わらせた時にいつもと周りの反応が違った。
「おい、なんでルキナちゃんがあの糞野郎と一緒に降りてくるんだよ!」「おい、まじかよ!俺達の天使が汚されちまったのかよ」「てめえ何言ってんだあ?」「廊下でたまたまあっただけだろ」「ルキナちゃんの部屋は一回にあることを知ってんだろうがよ」「いやまて慌てるな慌てるなまて」「そうだよ起こしに行ってあげただけだ!」「そうだそれだ!」「なんだよ俺達の天使が堕天使になるところだったぜ」
スルー安定。
ハンバーグと野菜をパンに挟んでものがでてきた。聞いてみたら老牛の肉とか質の悪いものと普通なものを合い挽きにして作ったからコストは下がったのに皆が美味しいと言ってくれてよかったと言っていた。
そして小声で「責任を取る覚悟があるなら良し」と何も言ってないのに言われた。考えただけのことを言ってくるとか母強しということか。
その後はルキナちゃんが少ししたら絶対に来てください。と言ってギルドに向かった。回復魔法でルキナちゃんに説明を要求されるという行動を阻害したから早く詳細を知りたいのだろう。名が売れている盗賊を壊滅だしお偉いさんが出てきて説明しないといけないだろうから二度手間はたるい。テンプレ的にはギルマスかな?
少し時間があるのでミアに鋼の短剣二本と毒防ぎの指輪をあげるから訓練頑張ろうな!的なことを言ったらすごい喜んでた。
「なぜそんなに嬉しがっているんだ?」
「ああ、カズシ様はそういうところが疎いんですものね!えっとですね。好きな相手や結婚相手からもらった指輪を右手の薬指にはめることは一種のステータスなんです。私はこの人もものなので気安くそういうお誘いはかけないでくださいね!ということを示せるんですよ!」
「ものって言い方なのに嬉しいのか?」
「ものという言い方していますが私はこの人以外は目に入らない、ゾッコンなので意味無いですよという意味合いがあるんです。そしてある程度余裕がある家庭でこれが行われて、さらに効果のあるものや高価な金属で作られた指輪を右手の薬指にはめられるのは本当に一部なので嬉しいです!」
ゾッコンって古くない?この世界ではトレンドなのか?
「なるほどね」
「あっ!カズシ様、右手の薬指にはめてもいいですか?」
「話の流れからしてはめる流れではないのか?」
「奴隷にそのようなことをする人は奴隷しか右手の薬指に受け取ってくれない。命令すれば基本的に何でもいうことを聞くやつにしかはめてもらえない奴だと思われてしまうかもしれません」
なるほど、二次嫁に本気で貢いでいるのをそのキャラを全く知らない一般人が見た時のような感じか……逆にわかりずらいか!
勝手に悲しそうな顔をし出したので指輪を取り、右手の薬指にはめてあげた。
「これでいいんだろう?いちいちそういう事で落ち込むな」
「……はい!ありがとうございます」
はめられた右手をあげて眺めるようなことをしている。ルキナちゃんの分も用意しておいた方がいいのかな?ちなみに場所によって変わるが女性の初めては日本よりも意味合いが強いらしい。
冒険者とかそういう特殊な職以外は(魔物に犯されたりが割とあるらしい)結婚相手=初めてが大半らしい。さっき聞いたから責任うんぬん考えている。今更だがこの世界は一夫多妻制がある。魔物と戦ったり兵士になるのは男の方が比率が多く6対4とかの割合で男が少ない。
ゲームとかみたいに指輪とかで耐性を上げておきたいな。装備枠が10枠あるんだから。鍛冶や細工の魔法を取得したいな。
ギルドに向かう途中右手をチラチラせわしなく見ていた。そんなに嬉しいならそれ専用の指輪も作ってあげたい。今は盗賊のものだけど我慢してもらおう。
ギルドの受付に行くとルキナちゃんが出迎えてくれた。モヒカンは酒場の奥にいる。あ、ちなみに上はハーフプレートに革の鎧が下、ルナ剣を腰にかけている。
「待ってました!カズシさんに会いたい人という人がいるのでついてきてもらえますか?」
「わかった。ミアも一緒でいいよな?」
「同行者も一緒で大丈夫らしいです」
ギルド長室と書かれた部屋の前でルキナちゃんがノックをしている。
ギルド長とのご対面か!定番ならやっぱできる女って感じの人かそれとも
「入っていいぞ!」
実力のあるおっちゃんか……野太い声が聞こえた。後者か……
「失礼します、カズシさんを連れてきました。私はどうすればいいですか?」
お前が答えろ的な感じで返答を委ねてきた。顔をクイッとして相手に向けるあれね。表現の仕方ががが。
「ルキナちゃんも聞きたいだろうし、いてくれた方が助かるな。冒険者のことほとんど知らないし」
「はい」
席に促されて座ろうとしたらミアが後ろに立とうとしたので持ち上げて座らせた。ルキナちゃんも立ってようとしているので座らせた。この程度なら文句を言わんだろう。見た目的に。
ちなみにギルド長の見た目は筋肉モリモリマッチョマンって感じ。
「来てくれてありがとう、私はこのスーマギルドの長をやっているガンスだ。よろしく」
ガンス、レベル52のガチガチのタンク構成のスキル。
と言って手を差し伸べてくれたので握った。なんか強いんだけど握り方強いんだけど。やり返した。
「ふむ、あの盗賊団を滅ぼしたというのもあながち嘘ではないようだな。詳細を教えてもらってもいいか?」
初見の挨拶での握手で図るとか脳筋かよ!それとも考えてあえてやってんのか?
「はい、いいですよ。この街に冒険者登録をしにくる途中、魔物を狩りながら行こうとしたので街道から外れたところを通っていたんです。洞窟に入っていく奴らがいたので見てみたら盗賊だとわかり一度放置、街に来て登録をし準備が整ったので夜に奇襲をかけて皆殺しにしました。囚われている人もいなかったです。死体はアジトの前で穴を掘って燃やして埋めました」
と言いつつ盗賊のステータスカードを出した。
「君のステータスカードも出してもらえるか?盗賊を殺したと思ったら一般人でしたなどがあるからな」
と言われたので見せた。
「ふむ、アレックスとケミーは懸賞金がかかっている。他はなしだな。最近大きな商会の馬車を襲ったことで懸賞金が跳ね上がっているな。アレックスとケミーのペアはどうだった?強かったか?」
「知りません」
麻痺らせて首切っただけだもん
「は?」
「見張りふたりは強襲で殺し、警報の鈴というのがあったので解除。ドアをすべて開け、入口を塞ぎ、しびれ煙玉を投げ入れ少し時間が経ったら中に入り麻痺して動けない奴らの首を1人ずつ飛ばしただけなので」
「どうやって入口を塞いだか教えて貰っても?」
「魔法です」
「洞窟の中で煙玉なんて放ったら少し時間が経っても煙が出ないと思うんだが」
「魔法です」
「こういう時によく頭を痛がる、頭痛持ちのルキナが痛そうにしていないのだが何か知ってるか?」
「魔法です」
「は~…………なるほどわかった。報酬を手配させる」
と言って大声で人を呼び盗賊のステータスカードを渡しなにかを伝えていた。
「君は確かFランクだったね?とりあえずはDランクにあげようと思う。本当はCランクとかにしたいのだが3階級上げるのは本元がうるさくてな」
「いえ結構です。Dランクまでなら今すぐ上がるので」
「どういうことだ?」
「ギルド長、カズシさんはDランクに上がるだけの常設討伐依頼の証明部位を持ってきているらしいです」
「それは本当なのかい?」
「はい、ほら」
と言ってコートのポケット経由でゴブリンの耳を65個出した。コートの中からゴブリンの片耳が65個出てくるとかシュールな光景を見てギルド長が引きつっている。数じゃなくてポケットを見て引きつっている。
「…………ギルド長すべて討伐証明部位ですね。カズシさんギルドカードを貸してください」
俺の奇行を初めから知らされていたルキナちゃんは何食わぬ顔で作業をしてくれている。おっさんが俺の股間あたりのポケットをずっと見てるとか怖いんだが。
「カズシさんおめでとうございます!今からあなたはDランクです」
「ああ、ありがとう」
と言って俺を見た後にミアを見て固まった。視線の先は右手薬指。そこを見たあとに俺の顔を見て悲しそうな顔をしそうだったので
「ルキナちゃんの分も用意する予定だから待っててね」
と言った。ミアは火傷の跡から救ったからわかる。ルキナちゃんの好感度は稼いでないんだがな……
「えっ!…………宜しくお願いします」
てか甘甘な空気を出してるのにギルド長がまーだ考え事しながら股間のあたりを見てきてるんだが
「ギルド長!動いてください」
「あ、ああ。カズシ君君のコートのポケットはなんだい?」
「深いだけです」
「いやいや!」
「深いだけです」
「……冒険者は自分の手の内を晒さないのが鉄則なのに君は妙に晒したのにそこは黙秘か」
「切り札の副産物なので」
そんな切り札はない!
「あーもういいや。カズシ君は今日からCランクね」
ものっそい投げやりだな。
「ギルド長!そんなに簡単にCランクにしていいんですか?ていうか試験はどうするのですか?」
「ルキナくん、ギルドの試験内容を述べてみなさい」
「?……はい、Cランクより上になると依頼の難易度がさらに上昇するため一定以上の実力が求められます。なのでCよりも上になるには上昇する度に試験を受けて相応しい実力があるか証明する必要があります。盾役ならその盾として働けているかを見て、魔法使いなら魔法がすぐに使えなくならないか、魔法以外にもある程度の護身の術があるか、斥候ならその索敵能力を見たりなどをして無理なランクアップをしないようにするために仕組みです」
「そうだ。でこのカズシ君はDランク中堅のチームのモヒカンを瞬殺して巷で噂の盗賊団を壊滅させたのに実力不足ではないと?」
「実力は足りていますが冒険者登録をして数日なのにCランクになってしかも試験をしていないとなると裏で何かをしたやら、あいつを倒せば実力を示せるなど色々面倒なことを課すのですか?カズシさんに!」
ルキナちゃんやめてくれと思ったがしっかり考えてくれていたんだな。
「ルキナくん、それを決めるのは君じゃないカズシ君だ」
「ルキナちゃんもありがとう」
と言って頭を撫でながら
「Cランクへの昇格お願いします。これでルキナちゃんが朝に行った甲斐性の問題も地位の問題も大丈夫だね!」
「そんな簡単に決めないでくださいよ」
「あははは、女のためという理由はよくあるからな。早く実績を重ねて昇格してくれ」
とかなんか話しているとさっき盗賊のステータスカードを持っていった人がじゃらじゃらさせながら入ってきた。
「ルキナちゃん、ミアは冒険者登録できる?」
「カズシさんのランク以下までならできますよ」
「ならミアの登録しておいてギルド長と話してるから」
と言いながら銀貨を渡しルキナちゃんにお願いする。
「カズシ君、準備が整った。まずはゴブリンの常時依頼が13回達成。1回につき大銅貨1枚で13枚。懸賞金の掛かっていない盗賊25人。一人につき銀貨5枚、よって金貨1枚と大銀貨2枚、銀貨5枚だな」
盗賊うめえええええ!盗賊狩りするだけで馬鹿みたいに儲かるじゃん。まあ、普通なら地の利がある狭い場所で戦いを余儀なくされたら被害が出て、薬代とか治療費がかかるからな。
「まず、魔法使いケミーは懸賞金が掛かっているが名前は公開されていなかったんだよ」
「なぜですか?」
嫌な予感がする。
「貴族の令嬢が盗賊の頭にどこかで一目惚れ、家を飛び出し盗賊の頭について行っていたらしい」
ああああああ、フラグが立ってしまった。
「ちなみにその貴族はどこにいるんですか?」
「当主はミルガルド・リゼットと言って商都の西にある村数個を収める男爵だよ」
しかも男爵。位が高ければそれはそれで面倒だけどお山の大将をやっているであろう貴族もめんどい。
「まあ、その家からも報酬金の上乗せがあるんだよ。口止め料だな」
「分かってます。はー」
「まあ、典型的な貴族だからねこの人も……まあいい報酬の話だが金貨4枚だ。Cランクがやられたから討伐できるのならB以上で頭のアレックスと常に共にいるらしいことも分かっていたのでこの報酬だな。内訳は半々」
やっべ金貨2枚の口止め料ってお前を殺すのは最後にしてやるってやつか。
「最後に頭のアレックスだが金貨5枚だな。大剣使いだから魔法使いよりも低いはずなのだが国もしくは商都の上層部が1枚でリゼット家から4枚だな。娘を誑かした糞を即殺せという意味合いだろうな」
「合計して金貨10枚、大銀貨2枚、銀貨5枚、大銀貨13枚だな」
「盗賊退治ってこんなに報酬はいいんですか?普通」
「いや、他のところは半分以下だな。ここら辺は商都周辺だから商人が多く来る関係上盗賊も増える。被害が出ると商都を治めている貴族がバッシングを受ける。それを回避するために騎士を巡回させるのだが商都の周りが限界。だから冒険者達を報酬で釣っているだよ。盗賊狩りも意欲的にやらせるために」
成程ね。盗賊狩りをするなら商都周りが安定なのね。
「わかりましたありがとう。当分はミアの育成をする予定なのでCランクの依頼は受けませんが緊急を要するものなら言ってください」
「ああ、わかった。その時は頼む。ミアという子は奴隷なのか」
「はい、さっきの会話でわかったんですね」
「ああ、冒険者の中には仲間を奴隷で埋めるやつといるからな。信用などの面で有効だしな」
「ああ、オススメの武器屋とかってありますか?この街で」
「数箇所あるのだが君が人を差別するような人でなければ一番いい場所を紹介できる」
「人種とかどうでもいいのでお願いします」
「うむ、少し違うがまあいいだろう。クリスティーナ武具店というのがあそこを曲がって言った先を…………という所にある」
「ありがとうございます。行ってみますね」
「ルキナちゃんも作ってくれてありがとう」
「いえいえ仕事ですから」
「じゃあまた後でね」
「ルキナさんさようなら」
と言ってギルド長室を出た。
「ルキナ君もとうとう見つけたのだな」
「そういう事言わなくていいので働いてください」
「いや、今日は無理そうだ」
「言い訳ですか?」
「いや、これだ」
といって見せたのはカズシという少年と握手をした手。実力を軽く測るために強く握ったら握り返されて腫れてしまった。
「どうせギルド長がバカしたからカズシさんにやられたんでしょう。しかもその手は利き手ではないじゃないですか」
「ガハハハハ」
名前:カズシ
年齢:18
種族:人間
Lv:9
職業:Fランク冒険者
筋力:G 耐久:G 俊敏:G 魔力:G 幸運:G
スキル:
武術系統
片手剣術:5 大剣術:2 槍術:2 双剣術:2 棒術:2 槌術:1 弓術:2 格闘術:4 盾術:3
魔術系統
火魔法:2 水魔法:2 風魔法:3 土魔法:1 光魔法:1 闇魔法:1 雷魔法:1 回復魔法:6 神聖魔法:3 空間魔法:4 錬金魔法:5 無属性魔法:5 結界魔法:1 付加魔法:2 血液魔法:3 念動魔法:3
生産系統
技術系統
気配察知:3 魔力察知:4 熱察知:2 隠密:3 魔力操作:5
耐性系統
その他
精力強化:5 MP回復速度上昇:10 魔核浄化魔法 神(太陽と輪廻)召喚:? 神(愛と豊饒)召喚:? 月を司る 重力魔法
所有奴隷:ミア
罰則:なし
名前:ミア
年齢:16
種族:人間
Lv:3
職業:奴隷
筋力:A 耐久:B 俊敏:S 魔力:B 幸運:A
スキル:短剣の才 家事:3 料理:4 火耐性:3 計算:2 奉仕:3
太陽と輪廻を司る神の寵愛(小) 月と魔を司る者の加護
所有者:カズシ
罰則:なし
カズシ君は目立たないようにするということはしません。だって面倒だから。ギルド長に力を教えたのは報酬がいい難易度の高いものを流させるためです。
あとルキナちゃんは無理矢理ではないです。雰囲気に流された感はありますが。あとなぜルキナちゃんが惚れてるのかは後ほど出ると思いますが主人公補正が女神ルナから与えられたとでも思っておいてください。ご注意ください。
次回!武具屋とスライムと の予定ですが武具屋で馬鹿みたいに説明を入れたり喋って5000近くになった場合は武具屋とになります。




