第102話!雑談
2300文字しか今回はありません。本当はまだ書いたのですが、その次のキリの良い所だと5000超えそうだったのでやめた。
本当はサブタイトルは体づくりだったんだけど、雑談だけで一話投稿させてもらいます。明日は予定があって書く時間がないからね。
では、お楽しみ頂けると幸いです。
「何故王位継承権が発生するかというのは、この国は英雄が建てた国だからってのが一つだな。お前は皇帝になんかならないと思うが、ルーゼリーゼと子作りに励むなら皇族としての立場でいて欲しい」
えぇ〜。面倒くせえ。皇族になるってことは土地を納めたりするんだろ? 俺には出来ねえぞ? できる身内はスラリンとスラリンが作った写本を読みまくって勉強しているディルくらいじゃねえか。
「ああ、名前だけ置いてくれればいい。土地とかの管理が嫌なんだろう? 冒険者はみんなそう言うからな」
表情だけで読み取ってくれたか。てか、出された紅茶はうめえな。ジャムを入れて飲む紅茶も美味しいんだけど、お茶請けを酸っぱくしたり、塩っぱくしたいな。
「俺は既に嫁が何人もいるし、これからも増えると思う。一応二人は第一と第二という立場に置くけどそれでもいいか? みんなはそんなの気にしないよな?」
ミア、リルヒ、フィーネ、ホムラ、フランに目線で問いかけて、フラン以外は了承を取れた。フランはキョドっているので無視。後、今気がついたがこの部屋に俺の身内と王族しかいないんだけど、騎士のひとりもいないとか大丈夫なのか?
「てかさ、なんで護衛の騎士とかいないの?」
「騎士たちには街に出てもらって問題解決に行ってもらっている。護衛なんてお前がいれば問題ないだろう? お前が負ける敵が現れたら、俺達の騎士じゃどうにもならないしな」
そうっすね。でも、形というかなんかそういうのがあると思うが、身内になる奴にそんな気は回さないのか。ルドは大雑把でアホだからな。
「わかった。説明は明日でいいか? 少し疲れているんだけど」
「……ああ、お前疲れてたのか。すまんすまん。伝説のノーライフキングと戦ったのに傷一つ、汚れ一つないからそんなことはないと思ってたぞ。レイアはこのあと特にやることないよな? メイドを何人か連れて空いている部屋に連れていってやってくれ」
「はーい! どんな魔法を使ったのか実演してもらおう」
エルフの人妻魔法バカはこんな時も魔法なのか。
あと疲れているのは本当だぞ? なんか体が崩壊し始めているからな。多分内部は神になったけど、体自体は変わらないから限界を超えちゃっているんだろう。新しく作らなくちゃね。
「じゃあこちらに来てくださいね! 英雄様御一行御案内!」
歳考えろエルフ。
「カズシ? 私は親しくしているけど、変なことは考えないでね?」
あっはい。とっても怖かったです。
連れてこられた大きな客間に入り、レイアをルド達がまだ話し合っているさっきのホールに転移で戻してあげる。
「……周りには誰もいないな?」
『はい、みんなお疲れ様です。そして俺は神になったんでよろしくね』
ほかの人には説明出来ない事実を念話で語る。相手はノーライフキングだったけど、殺したら死神という死を操る神になったこと、それを殺す為に自重とセーブをやめたこと、結果的に俺は神三柱分の力を手に入れたことなどを話した。
「意味がわからないし。吸血鬼が龍になって、狐獣人になる方がまだ信憑性があるんだけど」
「吸血鬼がそんなことを言うなんてだめじゃないか。取り込んだ血によってはいろんな力を手に入れられるんだから」
「うるしゃい! てか、なんで皆は納得してるのよ!」
「カズシ様ですから」
「主様ですし」
「納得はしてないけど、ルナ様よりも上の存在みたいですし、私達の想像を超えた何かをしても、あっそうなんですね、としか言えません」
「難しいことはわからん」
「ああああああ」
簡単に割り切れる信者でも、考えを放棄した狐でも、馬鹿な龍でもない吸血鬼娘は頭を抑えて壁にガンガンぶつけている。
「リルヒやめろ。壁が壊れちゃうだろ」
「私の心配をしなさいよ!」
え? 壁がミシミシいってるんだから、心配するのは壁で問題ないだろう?
「うーん。もっとか弱くて、ルキナくらいの柔らかさでなら心配してたかな?」
「あの子は非戦闘員でしょ!」
ルキナは非戦闘員……レベルが30超えていて、棒術だけならCランクを超えるくらいに無理やり成長させたルキナが非戦闘員。まあ、一番の雑魚だからしょうがないね。
「あのーカズシ様? ノーライフキングが何かしていた残骸はどうします? 確か死霊魔法の種でしたっけ?」
即効でぬっころしたから忘れてたわ。どうしよう。
『おい、ルナ聞こえますか?』
『おお! 教会じゃないのにしっかりはっきりくっきり聞こえる!』
『世界にばら蒔かれている死霊魔法の種を消滅させておいてね』
『ええー!? それってすごい大変なんだよ?』
『お前がやらないなら、俺が無理やりな方法で消すけどいいか?』
『えーと、今私は悪神死神が発生した報告書を書いてるからやれるならやっちやって』
『わかった』
『待ってくださいカズシ! あなたが』
「よし、種を消すぞ!」
アルミエが何かを言っていたが、突発的な難聴で聞こえなかった。
「世界律編集開始【……死霊の種の存在を削除……削除した際のデメリット……人体への影響は可能な限り少なく……地形への影響は可能な限り少なく……修正による反動の歪み……亜空間に放出……】これでいいかな。世界律編集完了!」
この世界の設定を一度テンプレに載せて、テンプレを弄り、それを反映させただけ。完了した瞬間、僅かな空間の悲鳴が聞こえたが、それも何処かにポイ捨てされたので問題ない。しいていえば、こんな力を使ったから体がボロボロのゾンビみたいになったことくらい。
「主様! 肌が」
「皆はここにいてくれ。俺は屋敷に戻って治療してくる」
「国の人達が来たらなんて言っておけばいい?」
「復興の手伝いと神の仕事とでも言っておけばいいでしょ。じゃあ行ってくる」
「「「「「いってらっしゃい」」」」」
お疲れ様でした。
全く盛り上がりのないまま終わりましたね。でも、久しぶりにハーレムメンバーとの会話が少しだけですがかけてよかった。
次回、体づくり




