第98話! 死神様降臨
今更だけど技は少し表現変えてパク……リスペクトしてるけど、この程度なら問題ないよね?
少し不安だな。
では、お楽しみ頂けると幸いです。
うわぁ。速攻で話しながら倒したら、ひでえ状況になってるわ。
レイスを討伐しているホムラはなんか神性を感じる炎を出してる。待ておかしい。あの神性は知らないはずなのに知っているぞ? 認識が阻害されているのか見えねえし。コールゴットが出来るとか聞いてねえんだけど。
骨龍を討伐しているフィーネは竜巻を発動して、竜巻の頭を真空。さらに内部の空気を撹拌して雷を流している。
あっ、リルヒが光になれとかいいそうな、
「光になああああれえええええ!!!」
……黄金に輝く接続型武器のような必殺技のような攻撃をして、周りに重大な被害を出しながら、敵を倒して、痛みで叫んでる。
『リルヒの骨折をすぐに治すのは禁止ね』
『わかった。リルヒに言われても無視するね』
スラリンの本体は街の防衛をしているけど、分体は俺の中に置いていったんだな。これでリルヒは当分は痛みに苦しみ、反省するだろう。
『あとスラリン』
『街の揺れと建物的な被害を修正、人的被害0。全てオールグリン』
『マジ優秀』
そしてちょうどミアが巨人に到着したようで、金属糸の結界【ジャングルジム】を発動した。あの中で戦う時は全方位確認して、飛んでくるチャクラムもしっかり全てを認識していないと辛いんだよね。あれを使われて危うく負けるところだった。
あれ? 解除って! なんでミアは俺が剣を使って発動した魔法の、元の作品の系列のジャック・ザ・リッパーよりも露出が大きい格好してるんだよ……もしかして空気抵抗うんぬんじゃねえよな?
『空気抵抗うんぬん言ってるね』
スラリンをみんなにくっ付けてるけど、プライバシーもへったくれもねえな! ミアなら24時間365日見てて欲しいとか言いそうだけど。最近なんかミアが怖いんだよね。それ以上に可愛いからいいけど。
体のラインはくっきりしちゃうけど、ピチピチスーツ(オリハルコン)を作るべきだな。他の奴にはあんなの見せたくない。
って、なんか俺が教えた風を剣に纏わせる魔法から何十歩も離れた魔法を使ってるんですが。おかしいな。ミアに教えてから一月くらいしか経ってないんだけどな。
魂ofソードみたいな名前の式が真っ青な規模の風の剣なんだけど。何メートルあるんだ? 25メートルは確実にあるぞ? それが二本。
哀れ敵の首は爆発四散。
空気圧縮の結界膨大な熱が発生したのか? 意味がわからん。空気を圧縮すればプラズマが出るんだっけ? あ、反射とかいいかも。魔法で再現しよっと。魔法もエネルギーだから演算できるし……スラリンが!
さて、とりあえずミアを迎えに行こうかな。
「おいおい、どこに行く気だい?」
は? 俺の目の前に光の柱が現れて、その中から金糸の縫い込まれた荘厳な黒いローブを着た骸骨が出てきた。うわぁ。神性を感じるし、俺の中の力も感じるんだけど。
「またかよ、マールさんよおおおおおお!!!」
まーたマールのアホが力を貸しやがった。しかも、ノーライフキングの昇神とか死神系統だろどうせ。ゲームとかではそうだからきっとそう。それで月の力は象徴だから貸さないとして、副産物の魔を操る力をレンタルしたのか。
「私は帰ってきたぞ! カズシよ」
「あー、一応質問。お前はもしかして神様になり、さらに神様によって強化されたんじゃない?」
「やはりそうか。貴様はあいつと対になる存在なのだな。今の私ならその力も感じ取れるぞ!」
別に人間の時から神の雰囲気なんて感じ取ることが出来たんだけどな。マールの前に殺した神も見た瞬間神だってわかったし。
てか面倒くせえな……いやどうなんだ? もしかして……
「あー、そうなのね。わーたいへんだー。おれもしかしてまけちゃうかもしれなーい」
神同士の戦いなんて初めてだからな。ああ、あれを使ってみよう。
俺の煽りを煽りだと認識したようで、ローブが荒ぶり始め、魔力があたりに放出され始めた。魔力無限は持ってそうだな。月の所有権を持ってないと発動しないはずなんだがな。
ちなみに俺はこの世界の唯一神ルナに貢いでもらいました。アルミエはこの世界の神ではなく、ルナについている神ってだけだからね。
「貴様はまだ前回までの私だと舐め腐っているな?」
「我が聖域に御招待しよう。我が故郷、我が聖域【月の地は我が故郷】! 」
これを唱えて指パッチンをした瞬間、視界は一気に変わり月へと強制的に場面変更した。
これは移動ではなく、元々ここにいたかのように場面が移り変わるように場所を変化させる俺の権能のひとつ。と言っても、なんとなく月に行けるとわかっていたけど、移動ではなくこんな力だとは思わなかった。
ミア達はついてきてないね。よかった。
「は? え? ここはどこだ!?」
月に空気や重力とかはないはずだけど、普通に活動できるな。まあ、故郷とか名がついているのに、動きづらかったら嫌だもんね。そして死神も招待したからその影響下に入ると。
「ここは月だが何か問題でも?」
「問題大有りだ! ここに移動するのに魔法的効果は全く発動していなかったそれなのに…………ふむ、なるほど。神の力というのは魔力とは別の何かによって発動しているのだな」
別に神の力に代償なんてねえよ。それだと豊穣の力を司る神が毎回仕事をする為に、生物を増やす度に代償を払わないといけなくなるじゃんか。ゼウスが代償払って雷落としてるとか考えたくねえよ。言わねえけどな。
「まあいい。まずは私はお前に勧告してやろう。今すぐに我に跪け。そうすれば命までは取らないでやろう」
こいつは何を言っているんだ?
「は? 何故貴様に跪かないといけない? それとも跪く格好が見たいの? それならお願いすれば見せてあげるよ。あ、土下座を見せてって言っても嫌だよ? 俺が月の地面に膝をついても汚れないけど、土下座とか女性に遊びで手を出して、孕ませた時くらいしか使う気ないから」
おい、なんとなく言っておくが、そんな過ちは犯したことはないぞ!……多分。だってさ、俺は勇者召喚される前の数年以前の記憶はないからね。俺って記憶なくしすぎだよな。
「あはははは。今は私にはそのような煽りは効かないぞ」
煽ってねえよ。
「はよ理由言えや」
「私は死神、それも最高位と言っても過言ではない力を手に入れた。我々の死をも操ることが出来る」
我々ってことは神の死を操れる? やばくね? え? やばい。まじやばくね? マールはその力を知っていて俺に差し向けてきたの? やばくね?
「【月重力】【月落下(1/100スケール)】」
月に地球の何百倍もの重力を死神に発動して、その場に釘付けにして、スケールダウンさせた擬似月を死神の上に落とした。
クレーターは出来るけど、後で治すので問題ないです。
神の力マシマシで放ったそれは、死神がなにか叫んでいたがその音も飲み込んで、衝突の音も飲み込んで、死神をすり潰した。
「使われたらやばい力は使われる前に殺すに限る!」
「そうだな。【デッド】」
後ろに何故かいる死神に死を囁かれ、また俺は意識をブラックアウトさせられた。
お疲れ様でした。
まーたカズシ殿が死んでしまいましたぞ。
一応ステータスに前に表記した月の権能の一覧、
月を司る者
月の夜は我が時間
月の地は我が故郷
月の魔は我がもの
月の力は我がもの
月の死は我が滅亡
しかも、神は神によって殺されても本質的には死なないと少し前に説明しています。が、そんなことは死神、アラストリエス・マギスオールド君は知りません。てか、神の戦いとか知りません。
次回、勇者の力




