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ある朝
朝、7時、夜勤明けから帰ってきただんなが話かけてくる。
ぜんぜん面白くもないし、忙しいんや、こっちは。
と思ってる態度に気付いたのか、
急に声を荒げて
「なんや、俺と話したくないんか」と言った。
おそるおそる、
「いろいろあって、家を出ていこうと思う」
「え、ちょっと、ちょっと待って」
急にあわてて、だんなが言った
(あほ、急ちゃうわ)
「え、いつ?」
「2週間後とか、一か月後とか、半年後とか?」
しばらく、考えて、
「一週間後」
実は、新しく住むマンションんのカギが明日、手に入る。
でも、なにも、準備していない。
そして、一週間後。家を出た。