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【プロットタイプ】この家の子です

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

小さい頃は貰われっ子だと思ってたんですよ。


私が生まれた事を知ってるのは、両親と祖父母だけだったから。

自分が生まれた時の事は、自分では分からない。けれども下に弟や妹がいる場合は、自分が目撃者になれると思っている。だからこそ、『この家の子です』という確証が、幼少期は欲しかった事を覚えている。


夕飯が終わり、さも珍しく同居人と梅酒を嗜んでいた。鼈甲色の液体が少しづつ女の口に入る度に、少し酔いが回って来たしい。ふと徐に、相手が口を開いた。

「瑠衣たんってさぁ、双子ちゃんじゃない?」

呂律が回っていない。やや下が縺れた様な口調だった。鏡花は酔っても妙な絡み方はしない。寧ろ日常の方が執拗い。眠気が先に来るせいか、さっさと就寝の準備に励む。

だからこれは、さも珍しい事だった。

「私、一人っ子だからさぁ、私の生まれを保証してくれる人が両親しかいないんだよぉ。でも其れは瑠衣たんも一緒かぁ、同じ日に生まれたんだもん」

話の脈楽が読めず、思わず眉を顰める。何の話をしているのだろう。何があってこの話に陥ったのだろう。しかし鏡花はほろ酔い状態で、ただ気ままに話を続ける。

「私、両親との関係は良好で不自由だとは、以前話した通りなんだけどぉ、両親が喧嘩して離婚するって話になった事があるのぉ。その時、『ぱぴーの方に着く』って言っちゃってぇ、まみー怒らせちったぁ。

その時、まみーから結構素っ気ない態度とか、いっぱいされてぇ、其れでめっちゃ傷付いちゃってぇ、んぐ……『私、他所から来た貰われっ子なんかなぁ』ってその時思ったんだよォ」

かなり重たい話をしているが、酒の助けもあってからずっとヘラヘラとしている。いや……無理矢理その様に感情を持って行ってるだけかも知れない。

取り敢えず、このまま延々と飲ませていたら、タガが外れると予測した俺は、軽く肩を叩いて、鏡花の腕を抱いた。

「布団で寝ろ。また寝違えるぞ」

「んぐー。優すうぃ。でさー、私が生まれた時の事知ってんの、両親だけじゃん? って。兄弟とかいたら、私が生まれた時の事、語ってくれっかなぁって思ったんだけど、どう頑張っても居ないんだよぉ。理性のある親だから、誤魔化さちゃうん。

へっへっへっ。瑠衣たんのお家は良いなぁ。双子ちゃんだもん。顔を見る度に『この家の子ですっ』って言えるんだもん」

そう言って。首周りに巻きついた腕に力が籠った。離さない様に、逃さ無いように。

「子供とか要らねー。面倒見れねー。って思ってるから、作る気ないんだけどー、もし産まれたら、ホームビデオ撮っとかないと。証拠、残しとかないと。 『アンタはうちの子』って言える様にしないと。寂しくなっちゃうからねぇ」

誰かが生まれた時の事は、今でも覚えてます。

皆、赤ん坊に寄って、私は視線が届かないから、見れなかった。

でも其れが何よりの証拠。


でも自分が生まれた時のことって、両親と祖父母しか知らないんですよ。

だから自分以外の子を可愛がってるのを見る度に『あぁ私は貰われっ子だからそうなんだ』ってのはよく考えました。

せめて上に誰かいたらなぁ。


※幼少期から、偏見と空想が凄まじい人間。


だから証拠が欲しいとは何時も思ってます。

客観的で絶対的な証拠が。


まぁ幼少期って、『私は貰われっ子なんだ』と思うことがままぁあるという私の持論。

其れに対して、『良好で不自由』、つまり『相手に捨てられない様に顔色伺って、最適解を算出する』という純文学の話。


人間だもの。

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