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マリアが仲間に加わり


少しにぎやかな雰囲気がでてきた俺たちはもう一人 パーティーに参加する 人を集めていた


3人居なければ「試練の森」Eランクダンジョンに参加することもできないからである



「ていうか、なんでパーティーになったの?「試練の森」なんだから一人でクリアするのが普通だと思うんだけど 去年までそうだったのにさ」



なんだかクエストのことをよく知っていそうなマリアに聞いてみる



「武器が装備できない私たちシスターはモンスターを倒すことができません 攻撃魔法を使える人ももちろんいますが 私のように 回復魔法 ヒーリングしか使えない人たちもたくさんいるんです なので 今年からパーティを組んで力を合わせ モンスターを倒し その経験値や戦利品 対価などを分け合うことで攻撃ができない私たちもレベルアップできるようになったんです」



「なるほどね」




しかし、そういった面でも攻撃型の人がこのパーティーには絶対ほしいところだ 彼女は回復魔法で回復できるけど彼女はモンスターを倒せない そして頼みは俺なんだが俺の武器はこの木の棒だ モンスターを倒すどころか死んで終わるだろう なんか 強力な そう、勇者のような人物 どんなモンスターも一瞬で倒してくれそうな そんなやつがほしい




、、、




(ってそんな都合よくいないよなー 勇者みたいな人  つるぎを持っているやつはもうとっくにパーティーに組んじゃってるし)




「あ!居ましたよ!!」



(マリアが大きな声で俺を手招きしている そんな強いやつがまだいたのか)



マリアの視線の先に目をやると いかにも「勇者」と思わせるような 風格をもった人物が 手持ちの刀を振るい 華麗に刀を振り回していた


頭は短髪にしていて髪の色は金髪 筋肉隆々で なんだか すごい つるぎを持ってる 


(いいな、つるぎ つるぎっていう響きがいい 俺も銅のつるぎでもいいからつるぎが欲しいよ)



「つるぎのまい  とはこういうものか」




その人を円で人を囲みながら舞っている姿はなんかのショーのように溶錬であった



俺は思いきって聞いている こんな素晴らしいものをみせられということは間違えなく剣の達人だ




「あの、パーティーって組まれてますか?」



つるぎのまいを一旦休止すると俺に話かける



「パーティーは組んでいない 一人だが」



マリアと俺は思わずハイタッチし喜びを分かち合う



「じゃ、俺とマリアさんのパーティーに一緒に参加してもらえませんか?」



だがその男は突然思ってもないような発言を返してきた






「俺、人を殺してるけど 」





「え?」




この国では殺人は最も思い刑とされる みつかれば重罪で 極刑 つまり 死刑に値する




「だからここまで逃げてきたんだ ゲートの中は警備の兵もいないからな」



俺とマリアはお互いの顔を見やり 少しうなづく





「「犯人はコイツです!!!」」




「おいおいおい 俺を売る気かよ」




当たり前だ パーティー内で重罪をしているやつがいれば 連帯責任でこっちも極刑となってしまうからだ




「じゃ~失礼しまーす」



「オイ!ちょっと待て! 2人!!」



「なんですか?」



「取引しないか? お前たちは ダンジョンに参加するための許可証がほしいんだろ?

俺がそのボスのところまで行って倒してやるよ

その代わりだが 俺は盗賊をやってるんだ 戦利品や報酬は俺が全てもらう いい考えだろ?」



「でも、犯罪者ですからね?シスターの私が犯罪者に力を貸していると知ったら大変なことになりますし」




「それはバレなきゃいい! 」





「はぁ~え?そうですね わかりました」






俺は強さと引き換えにとんでもない悪を背負ってしまった気がする


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