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緊急クエストの内容からしてやはりダンジョンに行って資源を集めることがいいと判断した
緊急クエストでクリアしてもレベルアップしないとわかったからだ
ディリークエストもみてみたが今の俺の実力ではやはりクリアするのが難しい それならば仲間になったパーティには悪いが強い人にモンスターを倒してもらい 俺は後ろで資源を回収していく そして阿波よくは報酬もほしい 求め過ぎだろうか
俺は再びダンジョンに参加すべく再び家に戻った
お母さんは買い物から帰ってきたようでご飯の準備をしている
「お母さん、またダンジョンに行って来るよ」
「そうなんだ、シオン 今度こそ! がっぽりゴールドを稼いできてね」
「わかったよ お母さんも極力家をぶっ壊さないようにね」
「今度は気を付けるね」
料理ができたようで家の工事をしていたお父さんも戻ってきたようだ
久しぶりの家族団らんの食事 今日はお母さんの得意料理であるハンバーグ 周りには付け合わせとしてじゃがいも ニンジン ほうれん草が添えられていた
「いただきます!」
「いただきます!」
お父さんの声に続き俺もいただきますをした
「Dランクダンジョンに行くんだけど もっと強い装備品欲しいんだけど」
俺はお父さんお母さんにおねだりをした
「さすがに木の棒じゃなぁー」
お父さんも俺のことを気づかって装備品見直そうと考えてくれているようだった
「アイテムボックスも空だから けっこうきついんだ」
「そうだなぁー」
(よし、もう少し押せばもしかして強い武器が」
「いいのがある!ちょっと待っててね!」
お母さんは家の外に飛び出していった
「はい!これ!」
しばらく待っているとお母さんが何かを持ってきた
「じゃじゃーん ひのきのぼう❤」
「お母さん?それ木の棒だけど?」
「これは普通の木の棒じゃないのよ!あの高級なヒノキを使ったヒノキの棒なの!きっと普通の木よりも強いに決まってるわ!」
(いや、!お母さん?ヒノキは高級だけど攻撃力は普通の木の棒と同じで、、、)
(お父さん!お父さん?」
お父さんは優しく微笑み返してくるだけだ
「うん!ありがと!お母さん!」
「いってらっしゃーい」
(あーあ そろそろ木の棒 から銅のつるぎに装備変えたいなぁー)
俺はトボトボとダンジョンが行われる場所に歩いていったのだった




