第八話サルーヴァの森の異変
第八話サルーヴァの森の異変
屠畜場で解散した私は帰る前に確認することにしたサルーヴァの森の"危険な魔物"に正体を。
この森で出てくる普段から危険と呼ばれる魔物は何種類かいるけど、先生たちなら勝てる強さ……異変があったのは間違いない。
そう考えながら歩いている時見つけたのは、満身創痍で弱っている"瞳の色が銀色と金色のオッドアイの"魔物だった。
「今治すから暴れないでね」
私は治癒魔法を使いこの魔物を治した。
このゲームでは魔物の瞳の色によって仲間なるかどうかが決まる。
赤色は仲間にはならず、青色は仲間になる。
そして黄色が条件をクリアすれば仲間になる。
銀と金のオッドアイは……魔の王族にだけ現れる固有の瞳だ。
今登場するには早すぎる。
しかもこの子のこと私みたことがないけど……魔の姿がどこか魔王リュートに似てるけど見た目が違うから……って否定しきれない。
なぜなら公式が一問一答で
『幼少の魔族は成長が個人差があるが最低でも人間の倍以上は早い』そう言及しているのと実際仲間になった幼少の魔族がゲーム内時間二節で身長が二十センチ伸び顔立ちも大人びた。
あの育成システムが最高に良い…………って余韻に浸ってる場合じゃない。
この子が怪我してたってことは、近くに攻撃した奴がいるはず
ガサガサ
「……坊ちゃん!!」
あれこの人……
「クオリア!?」
「誰ですか貴方それにどうして…………坊ちゃんに何をするつもりですか? 返答次第では……始末しますよ」
「私は怪我をしていたこの子を見つけたので治癒魔法で治しただけです。危害を加える気はございません」
この話し方なら……何もしないって分かってもらえるかな?
「鑑定…………事実のようですね、治癒魔法を使った痕跡がありますので。剣を向けたこと、そして始末するといった言葉を浴びせてしまったこと謝罪いたします」
「頭を上げてください! 私は当然のことをしただけなので」
というか、弱ったまま放置したら罪悪感でどうにかなるから治しただけなんだ私は!!
口調いつ戻そう……お願いだから早く目を覚まして
「坊ちゃんを見つけた経緯などを教えていただけないでしょうか? また化身で逃げられても見つけやすくなるかもしれないので」
「もう無理…………経緯って言ったってこの森に危険な魔物が出たって聞いたから確認しにきたらボロボロになってるを見つけただけだよ」
「そうですか……今すぐそいつを始末しなければ」
「まっ、魔力を抑えてもらえたら嬉しいですけど」
恐怖からか身体の震えが止まらない。
というかクオリアがいる時点でこの子……魔王リュートじゃん!!
いや正確にはこの時はまだリュートは魔王じゃないけどね。
それに流石は魔王代理のクオリア……魔力の圧が半端じゃない。これでも本気だと森が消し飛ぶのを理解してるしていて、抑えるのが分かってしまう。
クオリアを倒すためにプレイヤーがどれだけレベルを上げるために時間を使ったことか、私だってとんでもない時間使ったんだよぉぉぉ!!
カンストさせても負けるなんて普通にあったから、SAN値削られるんだよ!!
っと文句はここまでにしないと百面相し続けてしちゃう。
「ふっ……坊ちゃんをお助けいただき感謝申し上げます」
鼻で笑われた。
クオリアがリュートを抱いて去った後魔物の断末魔が聞こえたことでクオリアが宣言通り見つけて始末したことが分かった。
……これなら来節に延期にしなくていいんじゃないかとも思ったけど、他にも危険な魔物がいる可能性をある。
確認してから対話してみて無理そうなら退治しよう。
プニュン……プルルン
「チャッピチャピ?」
プニ
「あっ、咄嗟にプニってしちゃった。ごめんね」
「チャピチャチャッピー!?」
何を言っているのか分からないけど、表情を見る限り驚いてるのは分かる。
……この予備動作は避けないとマズイ!!
ジュウウウ……ドロォ
瞳が青だからって安心して触っちゃったから……ごめん
「氷の槍!!」
プチュ……パーン!!
飛び散っちゃったけど、"スライムの弱酸"を手に入れれた。
手に入れるなら生きてる時の"強酸"が欲しかったけど弱酸を集めれば錬金室の"アイテム進化"で強酸に出来る。
あの素材があれば"猛毒シリーズ"の装備が作れる。
時間あるし素材集めようかな。
この森はゲームだとチュートリアルステージでもあるから発生スパンも短く素材や仲間の魔物を集めやすかった。
現実だとどうか分かんないけど……手に入れた素材は大切に使う。
生きてる魔物を殺して手に入れる物なんだから。
殺されたくないから今の自分がどれだけ動けるかも確認しておきたい、実戦の方が早く感覚も掴めると思う。
勝てそうにないと思った時点ですぐ帰るけどね。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




