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乙女ゲームの晩餐会の肉料理にされるモブ令嬢Bに転生した私はただ平穏に生きたい  作者: 暗黒神ゼブラ
第一章

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7/8

第七話芽生え始めた友情

第七話芽生え始めた友情


どうしようソフィールを優先しずぎて授業の後話そうって約束してたのに……忘れてた

私が焦っているとリゼッタがしれっと

「あの男の子にはちゃんと言っておいたから安心してギアラ」私の心を読んだような発言をした。

「リゼッタほんとありがとう!! どうして分かったの?」

「どうしてって言われればギアラが肉のことばかり考えて他のことを忘れた時に似てたから……かな?」

「リゼッタ様ばかりズルいです!!」

ユズの叫び声を聞いたソフィールの瞳の光は消え

「…………ここに私の入る余地はあるのでしょうか?」と嘆いているのを見て私は

「ソフィーなら大丈夫だよ私が保証するよ」と励ましのなるのか疑問に思う言葉しか掛けられなかった。

だけどゲームでもソフィールは最終章には親友と呼べる存在がギアラ以外にもいる。

そしてその相手がリゼッタとユズとサラサだ。

リゼッタとユズはギアラ経由で仲良くなったのだが、サラサは転校生として登場しソフィールにズカズカと近づいて仲良くなった。

ちなみにゲームではサラサはギアラと仲は良いが村の掟として自分に勝ったギアラとは結婚をしないといけないということで結構悩んでいる描写があった。

その時のギアラは格段可愛かったというか過去形じゃなく可愛いのだ!!

……いつもながら推しのことを考えると取り乱しちゃうけど愛ゆえ仕方ない!!

サラサが登場するのは獣人の国シルティマイアとの同盟が成立する一年後

サラサは主人公のアンジェとも仲が良く攻略手順さえ踏めばサラサルートがあるとかそういう都市伝説はあったんだけど本当かどうかは分からない。

サラサルートの都市伝説が出てからはサラサの二次創作が爆発的に増えて……"ネットニュースlive"で取り上げられた時は正直驚いた

『実は次作開発されていてサラサルートがあるから曖昧な回答をしてるんじゃ!?』って声も聞いたけど、それって運営さんがはっきりした回答をしてないからだと思うんだよね。

言えない事情があるのかもしれないけど……私的にはギアラルートを、ルートじゃなくてもギアラが楽しそうに生きてる姿が見たかったんだよぉぉぉ!!

どうしてどのルートでもギアラが肉料理にされるの嫌いなの!? とか聞きたいけど……シナリオライターの赤羽根さんが『僕はね好きなキャラほどいじめたいんです』とか言ってたからおそらく赤羽根さんも…………

ポンポン

「おーいギアラ戻ってこ〜い」

「どうしたのリゼッタ?」

「ギアラが何か考え始めて動かなかったから、私何回も呼びかけたんだよ」

「ごめんリゼッタ気づかなかった」

「あのギアラ様先ほど考え込んでいたみたいですけど、何かありましたか? お悩みでしたら私聞きますし一緒に考えます!」

「ありがとうユズ悩みがあったら話すからその時は相談するね」

「ギアラ様のためなら私はたとえ火の中水の中そういう心構えですから大船に乗ったつもりでお任せください!!」

「皆さん販売所が見えてきましたよ。なんて私が言ったとしても聞こえてないのでしょうね。しかしこの騒がしさは嫌いじゃありません」

「そう言ってくれて嬉しいよソフィー」

私がソフィールに素直に嬉しいことを伝えると

「うっ、嬉しいですか……本当ですかギアラ? 疑うのはイケナイことなのは分かってはいるのです。ですけど、やはり怖くて……また見捨てられたらって思うと」

ソフィールは苦笑いを浮かべ震えている

するとリゼッタがソフィールに

「割り込む形になったことは最初に謝っておくわね、ごめんなさい。ソフィール様安心してくださいギアラは誰かを見捨てたり出来ない性格ですから。それとですねソフィール様ギアラにはお肉を餌付けしていれば大抵どうにかなります(まあギアラが誰かを見捨てられないのは本当だけど餌付けしておけばどうにかなるってのは言い過ぎだと思うけどソフィール様が安心出来るなら責任は私が取ろう)」

「そっ、そうなのですか? あのギアラはこの売っている中だとどこの部位が好きですか?」

「どこ……か、う〜ん悩むなぁどこの部位も美味しくて好きなんだよね。ソフィーはどれが好き? せっかくだから一緒に食べたいから教えてよ」

「私ですか? 私がこの中で好きなのは……ヤゲン軟骨です。あのこりこりした歯応えが結構気に入ってまして、最近はヤゲン軟骨と親鳥を炭火焼きにして食べることにハマっているんです。ちょっとピリ辛なんですけど、ヤゲン軟骨は歯応えが良くてコリコリって音が癖になってしまって親鳥の引き締まったお肉の噛めば噛むほど口いっぱいに広がる美味しさ…………すみませんこんな私引きましたよね」

「ソフィール様……ギアラに負けないくらいお肉好きなんですね。以外とは思いましたけど引くほどじゃないです。美しさから遠い存在みたいに感じてましたが……なんだか親近感が湧いてきました」

「あのソフィール様って料理出来るのですか?」

「少しなら出来ますけど、本当に少しですから期待はしないでくださいよ」

「それでも良いですソフィール様。料理を教えてくれる人を探してたんです」

「そういうことなら分かりました」

「(ギアラ様に食べてもらうために)料理を出来るようになりたいって思ってましたので、本当にありがとうございますソフィール様……あの師匠と呼んでもよろしいでしょうか?」

「私貴方に師匠なんて呼んでもらえるような立派な人間ではないですよ……出来れば師匠よりはソフィーと呼んでほしい……です。リゼッタさんにもそう呼んでもらいたいです」

「これからソフィーって呼ぶのはいいのですが、砕けた話し方でも良いですか」

「そこは自由にしていただいても」

「それじゃそうさせてもらうね、ありがとうソフィー」

「ソフィー様見てください販売所の隣に調理場があります!!」

調理場には『お肉を焼く時は中心部までしっかり過熱してください』と大きく書かれた紙が壁に貼ってあった。

そして私たちはお肉を買い美味しく食べた。

その後屠畜場を後にした私たちは門のところで解散し各々の家に帰宅することになった。

私は帰る前にサルーヴァの森に向かって帰ることにした。

サルーヴァの森の"危険な魔物"の正体を確認するために。

読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来る時にしますね

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