第四話学園の友人
第四話学園の友人
主人公のアンジェが学園に入学するのは私が摘み出されたあの舞踏会から一節と三日後の四の節十の日だ。
ゲームだとギアラは摘み出されていない、しかし私は摘み出された。
そのことでストーリーが変わる可能性はあるから注意して行動しないと!!
そっかそれならゲームと同じようにソフィールにお肉あげてもいい……よね?
肉は学園の屠畜場の販売コーナーで購入出来るから……まずはお金を数えよう
そして私は立ち止まりお金を数え始めた。
「どうしたのギアラお金数え始めて……何か欲しいお肉があるの?」
「ちょっとちょっと待って今話しかけないでリゼッタ!! ……どうしようどこまで数えたか分からなくなった」
「ごっごめん……確かさっき二万九千百二十九シルドだったよ」
「そっか……リゼッタありがとね」
私は感謝を伝えリゼッタに微笑んだ。
この世界の通貨は『ゴルド』『シルド』『ハクド』がある。
価値でいうとゴルドが日本でいうところの『万』シルドが『千』ハクドが『百』とのこと。
まあファンブック情報なんだけどね。
もう一つファンブックには『通貨については深く考えず頭の中をポワポワとしてください』と書いてあった。
『ポワポワってなんだポワポワって!! ふっふははは何なのよポワポワってなんか可愛いだけど』と笑ったのも思い出した。
どうしよう『前世の記憶』で思い出したけど、仕事の引き継ぎする前に私死んでるじゃん!!
そもそも私死ぬと思ってなかったから引き継ぎの準備すらしてないんだけど!!
先輩は退職する時に私に引き継ぎしてくれたから……私が引き継ぎは退職する時考えればいいやって、とんっでもなく甘く考えてたからこんなことに……よし心の中で前世の私として職場のみんなに謝ろう。『引き継ぎしないまま死んで本当ごめんなさい!! 書類は私のロッカーに入ってます。パソコンには書類の内容と取引先との商談の内容が入ったます。パスワードは…………』
って今言ったところで誰も聞こえないよね。
偶然でもいいから……職場の誰かが私のパソコンのロックを解除して!!
石塚くんなら解除したりして……まさかね、うんさすがにないよね……ありそうで怖いな。
カタカタカタカタカチ
「よしロック解除……ふふふはははこれでこの会社を壊せる!! すみませんね恵さん僕は恵さんにばかり仕事を押し付けるこんな会社をずっとずっと壊したかった……遅くなり申し訳ありません。これがあなたへの手向けです"僕だけの恵さん"……早く会いたいです。全てをぶっ壊して僕はあなたに会いに逝きますから待っててください」
ブルブル
なんだか悪寒が……気のせいかな
「ねえリゼッタ確か入学式って来節だったよね」
「そうだね。今年も『おいしすぎて憎いねニクニクパーティ肉以外もあるよ!!』をするの?」
「するよ!! 今日はそれとは別でソフィーにお肉あげようと思ってね。早くソフィーに笑顔になってほしいから」
「ねえギアラ……いつからソフィール様の呼び方変えたの? もしかして仲良くなったとか? ソフィー呼びはソフィール様が心を許した人にしかさせない呼び方だから……ねえギアラどうやって仲良くなったの!?」
そうだよね突然ソフィールの呼び方変えたらそう思うよね。
「これから仲良くなるの!!」
私がリゼッタにいうと呆れた様子で
「ギアラって時々ぶっ飛んだことするよね。そういうことなら私も協力するよ。私もソフィール様には笑っていて欲しいから……ネオンダール様も何であんな大勢の前で婚約破棄なんて……二人きりの時に婚約破棄をすれば王族の力があれば無かったことに出来ることぐらいネオンダール様なら分かるはずなのに…………」
パン
「さてギアラこの話はここまでにして……遅刻しそうだから走ろう!!」
そうして私とリゼッタは走った。
十分ほど走りなんとか遅刻しなかった。
ガラガラ
私が扉を開いて教室に入った瞬間
ザワザワ
「あっあのギアラ様この間の舞踏会でネオンダール様に摘み出されたって本当ですか?」
「本当だよユズ」
私に話しかけてきたのはギアラの友人でありモブ令嬢Cのユズ・ゾイフツァー
コポン・ゾイフツァー準男爵の娘だ。
あの時前世を思い出して叫んじゃったんだよねぇ
やっぱマズったよね
「ギアラ様はお肉への愛を叫ばずにはいられないんですか? また何か叫んだのですよねギアラ様」
「あはは、やっぱり分かっちゃうかぁ」
本当は肉のことじゃなくて最超推しのギアラに転生したこと、このままでは死ぬことに驚いて叫んだんだけど"今は"黙っておこう。
「分かりますよ。それとリゼッタ様ちょっといいですか?」
「いいけど、どうしたのユズちゃん?」
するとユズがリゼッタの耳元で何か話しかけていた。
「あのリゼッタ様ギアラ様の話し方が変わってますが何かあったのですか?」
「私にも分からない……けどこういう話し方も案外ありだと思ってるよ。ユズちゃんももっと砕けて口調でいいんだよ」
「善処します……あっいやその、がんばり……頑張るよ」
「そうそうその調子でこの口調でギアラにも話しかけてみて」
「そっそれは……今は恥ずかしいから……もうしばらくは今のままで」
「そんなだからギアラに気づいてもらえないんだよ」
「えっ、もっもしかしてリゼッタ様気づいて……」
「憧れてるんでしょ」
「それもあるけどほかにも……(よかったリゼッタ様に気づかれていないのならギアラ様に言われることは今はないよね。ギアラ様には私から伝いたいから……もう少し頑張ってみよう)」
すると再び教室の扉が開き
「はいはいみんな座って〜授業始めるわよ〜!!」と言いながら先生が入ってきた。
私はゲームで経験したあの授業を受けられるとワクワクしながら席に着いた。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来るときにしますね