オーナーの過去 中編
前編よりも少し長いです。
誤字脱字や日本語がおかしい所がありましたら教えていただけると幸いです。
若干エセ関西弁になってる所があるかもしれません。
「いらしゃいませ~」
ドアを開けるとそう声が聞こえた。その次に聞こえてきた言葉は、誰もが簡単にわかることで、自分でもわかっていた。「あれ?自分学生とちゃうん?」と。だが、そのあとに聞こえてきた言葉は、とても予想ができない言葉だった。「まぁ、ええわ。」というたった一言。「追い出さないんですか?」と質問をした。すると、そのバーのオーナーらしき人が言った。「なんかあってここにたどり着いたんやろ。酒は出されへんけどゆっくりしていき。」そう言われたものの、バーなんて来たことがないのでどうしたらいいか分からず佇んでいると「そんなとこに立ってらんと、はよこっち来て座りな。」と手招きしながら言われたので、それについていきカウンターに座った。「はい、ソフトドリンクのメニューと食べる物のメニュー。」と、二つのメニューを渡された。「ありがとうございます。」とお礼を言いつつ受け取った。その直後に「自分お金なんぼ持ってんの?」と聞かれた。そして「1500円ぐらいです。」と答えた。すると「そうか、ほんなら食べ物の値段は、半額でええわ。」とオーナーが行ってきた。私はすぐに「いやいや!!!そんなの悪いですよ!ちゃんと払います!」
「でも、自分お金ないんやろ?」
「いや、そうですけど…」
「ほんなら、やっぱ半額でええわ。」
「でも…」
「多分やけど自分、親とかにあんま甘えてこぉへんかったタイプやろ。」
「うっ…」
「やっぱり図星やな。」
「はい…」
「ほんなら、今日ぐらいはええんとちゃう?自分を甘やかすことも大事やで。」
「…分かりました。じゃあお言葉に甘えてさせていただきます。」
「そうそう、それでええねん。後、このバーは無礼講でやってるから従業員とか他のお客に対してもタメ口でええし、むこうもタメ口で話しかけてくるからな。勿論うちに対してもな。」
そう言われたので早速「わかった!ありがとう!オーナー!」といった。少し微笑んだ後「そういえば自分名前は?聞いてなかったやんな?」
そう聞かれたので私は「桐月恵理那!中学一年!恵理那って呼んで!」そのあとオーナーは「ん、了解。」続けてオーナーは「ほんなら今度はうちの番やな。うちの名前は久連陽菜。みんなうちのこと久連とかくーちゃんとかよんでるわ。まぁ好きなように呼んでくれたらええで。」
そういわれたので「わかった!じゃあ久連って呼ぶね!」と返した。「まぁそれは一旦置いといて、恵理那あんた中一言ったやんな。」
「うん。そうだよ?それがどうかした?」
「いや、どうかしたじゃなくて若すぎひんか?」
「まぁそうだね。」
「そうだねって…恵理那、見た感じ夜遊びするタイプの人やないし、できひんタイプやろ。やのになんでこんな時間にこの場所に来たんや?」
そう聞かれ私は、今までのことを思い出し、下唇を噛み俯いてしまった。すると久連は「あぁ、いらんこと聞いてしもたな。ごめんなぁ…」といった。その言葉を聞いた私は「ううん、大丈夫!」と笑顔で返した。すると「恵理那ってスマホ持ってるやんな?」と聞いてきた。勿論持っていたので「持ってるよ。」と返した。そのあと「ほんならちょっと待っててな。」と言いお店の裏に行ってしまった。
今回もお読みいただきありがとうございます!
ほんとは前後編で終わらすつもりだったんですが、書きたいことを書いていくと
圧倒的に前後編じゃ終わらないことに気が付いたので中編もプラスしました。
オーナーの過去編が終わるまでもう少しかかりますが、よろしくお願いします!
相変わらず不定期で上げていくのでよろしくお願いします!
ではまた次回!