居場所と夢
思い付きで何となく書いたので温かい目で見て頂ければ幸いです。
誤字脱字や文章がおかしい所があれば教えていただきたいです。
僕には居場所がない。学校の中は勿論だが、家の中ではもっと酷い。なぜなら家の中で僕は、奴隷のような扱いを受けているからだ。そんな中でも唯一対等な人間として扱ってくれる場所がある。言ってしまえばそこが僕の唯一の居場所になる。そこは、個人商店で深夜限定で開店する学生専用のバーだ。学生専用のバーだから大人が来る心配もないし、ソフトドリンク等の飲み物も安いという最高な居場所だ。そしてこのバーは、現在は大阪と東京の二か所で展開されている。僕がよく行っているバーはその二か所のうちの大阪側の方だ。東京の方の学生専用バーにも何度か行ったことがあるのだがどうも落ち着かなかった。だから主に大阪側のバーに行っている。
ここに来てからたくさん友達もできたし、オーナーにも仲良くしてもらっている。ただ、ここは1時~4時半までしか開いていない為ほんの一瞬の逃げ場に過ぎない。その理由を僕はオーナーにも「なんでここは4時半までしか開けてないの?」と聞いてみたことがある。オーナーいわく大体の大人は5時~6時の間に起きるやつが多いらしい。だからここは4時半までしか開けないのだというのだ。理由を話した後オーナーは、一つのことについて話し出した。「私にはね、一つ夢があるの。」と。それを聞いた直後に僕は、聞いた。「何なの?その夢って」その答えはすぐに帰ってきた。「このバーをね、全国展開することなんだ~」ととても明るい声と真剣な表情で帰ってきた。本当に叶えたいと思っていることが表情や声から伝わってきた。それを聞いた後、意図してない言葉が不意に僕の口から出た。「その夢、僕にも手伝わせてよ」と。何を思ったのか僕は直ぐに口を手で塞いだ。どうしてそのような行動をとったのか僕には、分からなかった。「どうしてこんな事を…」と考えていると、僕の事をじっと見ていたオーナーが笑い出した。僕は口を塞いでいた手を解き、ジトっとした目でオーナーを見ながら、「なんで笑ってるの…」と言った。するとオーナーが、「だって、柚希君、めちゃくちゃ難しい顔してんねんもん!」と謎の関西弁で言われた。ちなみに、このバーは大阪が一号店で東京が二号店らしい。オーナーは元々は関東で暮らしていたがこのバーを開店させるために26歳の時に大阪に引っ越してきたらしい。こっちに来てから大体8年ぐらいになるから関西弁を聞きすぎて興奮するとたまに出てしまうらしい。そこからもう少しいろんな話を聞いた。そこまでしっかり聞いたうえで僕は、一つの疑問を抱いた。その疑問をオーナーに聞いてみた。
「ねぇ、オーナー?」
「ん?どうしたの?」
「一つ聞きたいことがあるんだけど、いい?」
「いいよー、なぁに?」
「オーナーはさぁ~なんでー-------」
その問いを聞いた直後、オーナーの顔が少しこわばったのを僕は、見逃さなかった。
今回から不定期で連載をしていきますので,これからもよろしくお願いします!!