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潜り好き男の転生

作者: タチマ

1話だけの話を試しに書いてみました!


思い付きで書いただけなのでかなりむちゃくちゃです。


それでもよいと言う方はこの先に





        いってらっしゃい!

とあるところに1人の青年がいた。


彼は言ってしまえばただの凡人で、普通としか言えない人間。


だがひとつだけ、彼自身が誇れる他とは違うと言えることがあった。


それは潜ることが好きと言うことである。


例えば、冬の寒い時期にコタツに潜るとか、海に着たなら海水に潜るとか、そう言う潜ると言う行為が大好きな人間だったのだ。


そんな彼は会社から帰る途中、今日も帰ったら風呂のお湯の中に潜ってから布団の中に潜ろうなどと考えていたとき、悲劇が起きてしまう。


彼の身体は感覚を失ったのだ。


否、というよりは突然の出来事に脳と感覚が追い付いていないのだろうか、彼は宙を舞っていた。


同時に叫び声と鈍い音も聞こえてくる。


その後に人の声が聞こえてくるが、何を言っているのかわからない。


彼のみに何が起こったのか、彼自身にはわからない。


だが、回りの人から見た彼のみに起きたこと、それは……




    トラックに跳ねられたのだ




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

死んだはずの彼であったが、死んではいなかった。


痛みもなければ傷もない。


いや、傷などありはしない。


何故なら彼の体は存在していないのだから。


現状を理解するために自分の身体をよく見てみると、なにやらユラユラとした青い炎のような姿をしていた。


これは俗に言う、「人魂」と言うやつだ。


青年はやはり死んだのかと確認すると、もう何かに潜ることができなくなったのだなと悲しくなる。


しかし、ある考えが頭をよぎる。



「この姿なら、壁の中に潜れるんじゃね?」



そう考えると青年は興奮してきてしまう。

あまりの興奮の度合いのせいで青い人魂が赤色になってしまうほどに。


壁に潜ると言うのはどんな感覚なのだろうと、新感覚を想像していると、とある声が聞こえてくる。



「聞きなさい、潜り好きの変態さん」



声がするほうへと意識を向けると、そこには美しい女神様が立っていた。



「あなたは、不運にもこの世界での生を終えてしまいました。 しかし、慈悲深い私はそんな変態なあなたを転生させてあげようと思うのです」



何も考えずに聞いていれば転生させてくれるいい人なのだろうが、よく聞いてみればめっちゃ自意識過剰な感じがすごくて、人のことをバカにしてくる言動だ。


潜り好きと言うことは否定しないが変態と言うのはやめてほしい。


多様性の世の中でそのようではいつか痛い目見るぞこのやろう。


…と、彼は心の中でそう愚痴る。


しかし、まだまだ生きたりない彼は転生を受け入れる



「ただ転生させると言うのも面白くはないので、ルーレットで決めましょう」



そう言った後に何処からともなくルーレットが現れる。


ルーレットは2回まわすらしく、1回目は転生する種族、2回目はその分類だそうだ。


おそらく、1回目で亜人種が出た場合なら、2回目では亜人種のどれかが当たる感じだろう。


と、彼は考察する



「始まってきました! 転生ルーレット!! ハズレ転生は怖くないかぁ!!?」



どこかの番組の罰ゲームは怖くないかと言う掛け声のテンションに突っ込んでしまう。


しかし、それと同時にテンションの上げ下げの激しさを見て、情緒が不安定なのかなと心配になる。


そうこうしているうちに1回目のルーレットがまわさる。



「な、な、なんと! 大当たり! 種族は竜です!」



青年はそれを聞いて思わず心が踊ってしまう。


竜と言うのは架空の存在であり、ゲームなどではボスを勤め勝ちで、しかも超強いで有名であるからである。


男なら一度は夢見るであろう竜になれると聞いて、興奮しないわけがない。



「さぁ! 2回目のルーレットと行きましょう! レッツルーレット!」



そう言って2回目のルーレットをまわし、結果が現れる。



「出ました! なんと大地を統べる竜! 土竜でございます!」



それを聞いた彼はより興奮した。

土の竜とはなんとも力強そうな竜なのだろうと。


そうして注意事項も聞かずにかれは転生許可書にサインをし、早速転生してもらうのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ーーーーーーー



ーーーーー



ーーーー



ーーー



ーー




転生してすぐ、彼は自らの姿に驚いていた。


それは竜の姿に驚いたのではない。


彼の新しい身体は、毛むくじゃらで、両手両足にある五本の指から生える鋭い爪、そしてとがった鼻。


そして視界に広がる貧相な畑。


彼は…









   土竜(モグラ)に転生したのだった






よくよく思い返してみれば、あの女神は異世界などとは言っておらず、転生としか言ってはいない。


もしかしたら、転生する先もランダムなのかもしれないが、今はどうでも良い。


彼はその現状を理解して震えていた。


普通の人間ならモグラに転生して、怒るのは当然だろう。






     そう、普通であれば






よく思い返してみてほしい。


彼には普通ではないところがある。


彼は変態と思えるほどの潜り好きだ。


今震えているのは、この現状を喜んでいるからだ。


彼は子供の頃に土の中に潜りたいと思い、土の中に埋まろうとした。


しかし親に叱られてしまい、できなかったと言う過去があった。


しかし、モグラとなった今そんなことは関係ない。


思う存分潜ってやろうと決意する。


土ならば潜り方はアイデアがあればどんな潜り方もできる。


しかも彼は前世建築士でもあったため、土であろうと何でも作れる。


まさに彼にとっては最高の転生と言うわけだ。


こうして、彼の土竜(モグラ)ライフが始まったのであった。







    「土の中気持ちいぃ!!!」


最後まで読んでもらいありがとうございました!


はじめての短編挑戦だったのですがどうでしたか?


よければ感想と評価をお願いします!


そして、別作品ではギャグありストーリーありの連載小説もやっています!


かなりマイペースな投稿頻度で、最初のほうは下手くそです。


それでも良いと言う方は是非見てください!


それでは別作品でお会いましょう!


これからもタチマをよろしくです!

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