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はじまり
僕は…懐かしい場所へと
10年の時間の過ぎ去った後で…ここへと来たのだった
とても暑い夏の日 セミが鳴いてる
奈良の寺 かの有名な寺院 今日は一つめの重厚な寺を詣り
…隣の寺にも参詣
まわりは四角の中楼 それを囲む紅い柱が印象的な寺…
あれはまだ幼い頃に
仲良しだった双子の姉妹の父親に一緒に旅に連れてきてもらったんだ…
綾菜ちゃん…可愛くて、優しかった幼友達
大好きだったけど…
今はいない…あれは海での事故だった…。
まだ、僕らは12才だった
数ヵ月後で僕は、家族の仕事で海外に…それっきり
忘れられない綺麗で愛らしい少女
思い出を辿るように あの紅い柱に触れる
柱…
柱から…楽の音色が微かにした…
「え?」
金の糸のようなものが輝きを放ちながら
そう 紅い柱にレリーフのようなものが 浮かぶ
「なに…?」
金の糸…それは竜神の形や天女を形をとる…
柱に巻き付くように金の線の竜神や天女はうごめき
次々に紅い柱に広がった…
そして…柱から浮き出るように形をなす
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