第六話 ミスターオクトパス
「新しい船が必要ね」
「確かにそろそろちゃんとした船が
必要だな」
「この私が持って来た地図は
遥か彼方の海域でこの船だと無理ね」
「そうみたいだな」
「更に言えば船大工や船医が必要だな」
「コヤックもそう思うか?」
「ああ、いろいろ俺達には足りないぜ」
「とりあえず、船員はどうにか後で加入させるとして先ずは船だな」
「なら彼処か?」
「ああ、ドワーフ達の造船場なら良い船が手に入るかもしれないからな」
「だがそれにはあの場所を通らないとな」
「あの場所って?」
「極悪海賊の拠点の海域だな」
「極悪海賊って何だ?アニキ!」
「『ミスターオクトパス』普通の腕に六本の触手を持つっていう残忍な海賊さ」
「片腕として『アリゲーター』って言うワニ顔の剣士も居るって話だ」
「ソイツ等の縄張りを横切らないと
造船場には向かえ無い」
「なら向かうしかねぇじゃん!」
「そうだな、最悪ぶつかるかもしれないが向かうか」
こうしてノワール達は新しい船を手にいれるためミスターオクトパスの縄張りを突っ切る事にした。
縄張りを進んでるととある港町が目に写る。
その町は略奪され燃やされていた。
「ヒドイ、、、」
「海賊はこんなやり方で町を潰すのが普通だ、俺達からしたら胸くそ悪いがな」
「だけどこれはやり過ぎだろ!アニキ!!」
「どうする船長?」
「海賊としてそれぞれのやり方がある、、、」
「そんな!!なら黙って見過ごせって事?」
「だから俺達も俺達のやり方を貫き
奴等から略奪するぞ!!」
「アニキ!!!」
「ノワール!!!」
トウヤとカトリーナが嬉しそうに声を上げた。
「なら標的は黒墨海賊団だな」
「ああ、全速前進で奴等を見つけるぞ!!」
「「おう!!」」
「ええ」
黒墨海賊団の拠点に向け舵を切ったノワール達だった。
「海賊らしく正面から突撃と行こうか!!」
黒墨海賊団の拠点を発見したノワール達は真正面から突撃する事にした。
船砦に突っ込み奇襲を仕掛ける。
「雑魚どもはどきな!!」
ノワール達達は船から飛び降りて突っ走る。
邪魔な敵切り捨てながらどんどん突き進むノワール達しかし、、、
「野郎ども相手は四人だ!押し潰せ!!」
「数が多いな」
ノワールの呟きに音の衝撃波と風のかまいたちが前方の敵を薙ぎ払う
「船長は先に行け!!」
「私達がここをどうにかするわ!!」
「コヤック、カトリーナ、、、」
「トウヤも行け、ワニを切り刻んでやれ!!」
「わかった!コヤックのアニキ
行ってくるぜ!!」
「さぁ殺るか」
「コヤック遅れないでよ」
「ふん、減らず口が叩けるなら大丈夫だな」
コヤックとカトリーナが構える。
ミスターオクトパスの元に走る二人そんな二人に上から剣を振り下ろしてくる男がいた。
ガキッン!!
トウヤがすかさず剣で受け止める。
「出やがったなワニ野郎」
「船長の首を狙ったんだがな
こんなガキに受け止められるとはな」
「そのガキがお前を捌いてやるよ!!」
「やれるもんならやってみろガキ
俺が『惨殺のアリゲーター』だ
お前みたいな坊っちゃんを何人も切り捨てて来た」
「アニキは行ってくれ、コイツはおれが刺身にしてやるから」
「わかった、頼むぞ」
「舐められたもんだな俺も」
「見くびるなよワニ野郎!!」
「威勢は良いが勝てると思っているのか?」
「お前なんか余裕で刺身にしてやるよ」
トウヤとアリゲーターはお互いに構える。
「ここまで来たか」
「ああ、ここまで来たぞオクトパス」
「なぜ俺達を攻撃する、俺達は海賊として当然の事をしてるだけだがな」
「確かにお前等のやり方に俺達が首を突っ込むのもおかしな話だが、、、」
「ならなおさらだろう」
「だが俺達は気に入らないからけりをつけに来た、海賊らしくな」
「舐められたもんだな、たった四人で俺達を殲滅する気か?」
「ああ」
「愚かな」
そう言うとオクトパスは触手を展開する
「お前等が俺達をなめくさってるな!お前等こそ油断した事後悔しな!!」
ノワールも構え向かい合う。
「刺身にしてやるよ!!」
「切り伏せる」
ノワール達は初めての海賊の火蓋が切って落とされた。