灯宮義流って人が死んだ話
小説家になろうで誤字脱字だらけの作品を世に送り出し、顰蹙を買っていた灯宮義流という作家が死んだ。
原因は、誤字脱字ばかりの作品をなろうへ出しすぎたせいで、運営の人に呼び出しを食らって、話し合ってる最中に自分がこいた屁によって窒息死したから。
というわけではなくて。
ごはんライス先生が改名をしたのがショックで道頓堀に飛び込んだけど死に切れなくて、長い間放置されてたらいつの間にかどういう原理か剥製になってしまったから。
というわけではなくて。
豚インフルエンザに挑戦するぞと少ない月収なのに牛丼屋巡って豚丼食いまくり、お腹壊して「インフルだー!」と騒いで市民を混乱させた罪で死刑になったから。
というわけではなくて。
ただアメリカでガス風船をいくつ身体に括りつけたら浮けるだろうか、という実験をしていたら、低空飛行してきた飛行機に身体を貫かれたからである。
灯宮義流は、実を言うと火星を生き物の住めない星にしてしまった有害生命体の子孫、を主人公にした小説を日夜妄想していた。
だからいつも街中に出て、変な顔のした人がいると「あなたは地底人ですか」と聞いて回る癖があり、おかげでいつも警察に射殺されていた。
それでも死なないのは、その時彼が登場した作品が、ギャグテイストな短編小説だからである。
長編だったらもっとネチネチと追い回されたあげく、どういうわけかソフトバンクのお父さん犬に対戦車砲で粉砕されるという超展開で死ぬだろう。
現実なら、餃子好きな彼はお隣の国が大量に用意したフグの毒入り餃子を食して、巨大化しながらゲロ吐いて、東京中を胃液で溶かしながら死んでいくだろう。
まったく迷惑な奴だ。
だからスズメやミツバチが絶滅の危機に陥ってしまうんだ。死んで正解だった。
ところで、彼には莫大な遺産があった。
小説の中なんだからといって、彼はとあるヤクザのボスとして活躍した頃があるという今考えたご都合設定を、本当に今起用したのだ。
大きな遺産とたくさんの手下達、それは一体誰の手に渡るのであろうか?
二丁目の鈴木さんか?
ごはんライス先生の小説に良く出てこなさそうな巨乳大好きな家庭教師か?
ゆかヲタさんのいるかいないかよくわからない生き別れのお姉さんか?
アスファルトに咲いた世界に一つだけの大麻か?
ハッ。
と、僕はこれを書いている時に、重大なことに気づいた。
「小説家になろうのトップがちょっと変わってる!」
三代渡吉、自称三歳(電車とか映画で子供料金にしてもらいたいから、この作品ではこういう設定となりました)初の作品は、こうしてオチのつかないまま未完結のまま終わってしまったのである。
ライス先生が結局戻ったから、僕が代わりに変えてみた。もしデビューした時、ここで同じ名前で活動してたら大変だもんね!
まあ、そんな取らぬ狸の何とやらはともかく、ペンネームは僕の本名が元になってます。
前回のはいろいろ今まで語ってきた名前を組み合わせた結果だけど、今回は自分の名前をいじって漢字変えてまったくわからないようにしただけ。
でもわかっちゃうかな? 名探偵に突き止められたら僕は終わりだ。
そして、昨日で一つの新人賞も終わった。出せなかった。きー、悔しい。