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はぢめてのダンジョンマスター  作者: 闇統王様
第一章 ダンジョンを創ろう。
6/27

眠れし獣の目覚め・・・そして・・・。

19/9/10 改稿しました内容は後書きに。

「な、なんの鳴き声ですか?」


ビクッとなって、きょろきょろと辺りを見渡すダコアちゃん。


「グ、グクゥ~キュキュキュキュル」


「ま、また。まだ何の魔物の召喚していないはずです。・・・この部屋にマスターと私以外の反応は感知出来ません。目視でも何もいない、マスターの後ろが死角になっています。マスター後ろに何かいますか。」


折角の焦って早口になっているダコアちゃんを堪能する余裕は今の私にはなく。


「い、いるかなぁ」


「いるのですか?一体いつの間に何の魔物を召喚したのですか?」


「ね、眠れし獣?」


「眠れし獣?・・・そんな魔物いたでしょうか・・・?」


多分羞恥で顔は真っ赤になってます、体もプルプル震えて来ました。何で余計な事言った私!


「ググゥ~~キュ」


そこに畳み掛ける、獣の唸り声。


「ま、またです。マスター魔物は何処ですか?」


「お、お腹のなか?」


「な、何でそんなところに・・・大丈夫なんですか?」


はい、大丈夫です。ちょっと餌を上げれば落ち着きます。・・・いや!もう無理!私の心が限界です。


「ごめんなさい!私のお腹が鳴ってるだけです!お腹すきました!何か食べたいです!」


一息に早口で捲し立てる私。固まるダコアちゃん。


「・・・お腹が鳴ってるだけ?・・・眠れし獣のですか?」


「ごめんなさい!それは忘れて下さい!」


うひゃ~恥ずか死ぬ。あはは、お腹なっちゃた。とか最初に言ってれば、ちょっと呆れられるくらいで済んだだろうに、でもあの音は我ながら言い出せないほど、恥ずかしかったのですよぉ。


くるんと90°回って私のお腹を覗き込むダコアちゃん。そして一声鳴く獣。


「グ、キュキュ」


「・・・本当に何も居ませんか?」


「い、居ないよ。寧ろ何もないからこそと言いますか・・・。」


「・・・ではAPを使って何か食べ物を出しましょう。」


そう言ってくるんと元の体勢に戻りつつ、近未来VRMMO的にメニュー画面を空中に出すダコアちゃん。


「うわぁ凄い。どうなってるのこれ。」


「・・・わかりません。喚べば出て来ます。」


「・・・そうなんだ。」


身体を動かす時にどういう原理で動くとか知らなくても動かせるのと同じ感じかな、魔法的な何かで出来ているんでしょう。多分。


「・・・この中から選んで下さい。」


何やらてしてし操作していたダコアちゃんが画面を私に見やすいようにずらしてくれます。


「ええと、どれどれ・・・。」


「操作はスマホ等と同じと思ってもらって構いません。選んだらドラッグして横の買い物かごに入れてください。」


どれどれ買い物かごとな。ふむ、ネット通販でよくあるような車輪が付いたカートじゃなくて、上に取っ手が付いた木や竹で編んだバスケットみたいな画像があるね。これですね。


「下にもまだあるのでスクロールして見てください。後、上のタブでジャンルを替えれらます。今は主食になっています。」


どきどき、謎物質に初タッチですよ。てし、おおっ指先に確かな存在を感じましたよ。画面に厚さなんて全くないのにぺなぺなな感じではなく、全く微動だにしませんでした。って、あああ!画面が変わっちゃてます。


「項目をタップすると詳細が表示されます。左フリック戻れます。」


取り敢えず左フリックで・・・おおっ元の画面に戻れました。では改めて見て行きましょうか。

まずは出ました定番の黒パン、お隣は白パンですね。他にも色々ありますね。スクロールして・・・まだいっぱいある。まぁまずは黒パンを見てみますか。タップと。


『黒パン

 黒麦を使ったパン。焼き上がりの密度が高く水分の抜けが少ないので保存に向く。強い酸味があるのが特徴。庶民の主食。』


黒麦ってなに?あっちじゃライ麦とかじゃなかったっけ?まぁいっか。

えっと、個数入力場所とお値段が5APと。ん?その下にカット、ハーフ、ハーフカットってのがあるね。

丸いのが輪切りになってる画像、半分になってる画像、半分が輪切りになってる画像、お値段はそれぞれ6AP、3AP、3AP。カット代が1APって事?

ハーフとハーフカットが同じ値段ってのは・・・ハーフカットがお得って言うよりハーフが割高なのかな。


定番は押さえておきますか。でも一個って結構おっきいよね。それにナイフもないし丸齧り?流石にそれはねぇ。ハーフのカットにしとこう。え~と、画像をドラッグして・・・っと、


「ピコン♪」


おっと、可愛い音が鳴りましたよ。あっそれに買い物かごの画像も変わってる。空っぽだったバスケットがなんか入ってる感じになった。何ていうのかなバスケットの中身が山盛りになっててその上に布が掛けてある感じ?


食べ比べということで白パンもチェック。


『白パン

 小麦を使ったパン。焼き上がりはふっくらしている。酸味はあるが仄かに甘みを感じる。富裕層の主食。』


ん?こっちも酸味があるの?私が思ってるのと違うものなのかな?お値段は50AP!高っか!黒パンの10倍ですか。ちょっと悩むけどこちらもハーフカットで26APと。


パンはこれでいいや。お次は飲み物かな。パンと言えば牛乳でしょうこれは譲れない!

えっと、飲み物の、おっ更に下にタブが出てる。水、乳、茶、果汁、酒。これは選びやすいね。さっきもあったのかな、全然気付かなかったや。


ええっと、牛乳牛乳っとあった・・・って200AP!?え?高!なにこれ乳ってこんなに高いの?って隣の羊乳は10APでその隣の山羊乳は5APじゃん。何で牛乳だけ、牛乳詳細!


『牛乳

 一部地域にのみ生息する大型草食動物の乳。家畜化も極少数しかされていないため、希少品。』


「希少品・・・。」


「・・・魔物が多く存在する世界ですから、対抗手段を持たない大型の草食動物の生存できる環境は限られるかと。家畜化はあまり試みられていないようですね。」


「・・・そうなんだ・・・。」


もう山羊乳でいいや。ほい。


「取り敢えずこれでいいや。この後どうすればいいの?」


「もういいんですか?」


「取り敢えず食べてみて、何が合いそうか考えてからまた選びたいんだけど・・・。」


「分かりました。では買い物かごをタップしてください。」


てし。今までのが一覧で表示されてるね。


『黒パン ハーフカット  3AP

 白パン ハーフカット 26AP

 山羊乳         5AP

 

 合計         34AP』


「右下の『交換』をタップしてください。それで交換できます。」


はい。交換をタップっと、


「チャリン♪」


支払いましたな音が鳴りました。

音は鳴りましたがものは何処に?


「これはどうやって届くのかな?」


「あっそうでした。初期設定では私の収納に入るんでした。今出しますね。」


ダコアちゃんの収納?幼女様なので勿論、谷間はありません。他とい


「はい。どうぞ。」


ダコアちゃんの声と共に、考え終わる間も無く何処からともなく机の上に先程の品々が!

改稿内容

一覧表示時の黒パンハーフカットのAP間違いとそれに伴う合計値の修正。

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