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はぢめてのダンジョンマスター  作者: 闇統王様
第一章 ダンジョンを創ろう。
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ダンジョンのお勉強 AP獲得編

「それではマスター、ダンジョンについての説明を始めます。」


「はい、お願いします。」


私は相変わらずの膝抱っこ状態で、ぎゅぎゅすんすんしつつも声だけは真剣味持たせて答える。


「・・・まず、大凡の認識としては『地球』におけるラノベやゲーム等に出て来るものと同じようなものと思ってもらって構いません。」


ふむふむ。と言うと謎の不思議空間でモンスターが跋扈しトラップが蔓延る中、何故か宝箱やお宝等が置いてあるという不思議存在ですかね。

ダンジョンマスターが居るタイプってことは、なんとかポイントとかを使ってダンジョンに色々やってく感じかな。

って!


「ダコアちゃん『地球』のラノベやゲームを知ってるの?さっきはこの世界の事しか知らないって言ってた様な?」


「コミュニケーション用外部端末を生成する際に、マスターの知識を読み取りその情報を元に外部端末を生成しました。その時に得た知識を記憶しています。」


「えっ、あの時そんなことしてたんだ?」


「・・・不快だったでしょうか?」


「ふえっ、そんなことないよ。知識を共有してるって事はいちいち説明しなくても話が通じるって事だから便利だよ。それにそれをしたからこそ、この理想を具現化したようなダコアちゃんが今ここに居るんだから、むしろありがとうだよ♪」


「・・・そうですか。では説明を続けます。」


「はい、お願いします♪」


「基本的には生物の魂を回収しAPに変換し、そのAPを使用しダンジョンの拡張や魔物等の配置、各種設備の設置等を行います。」


うわぁ来ましたよ。生物の魂ですって。


「生物って事は人間以外でもいいって事?例えば動物とか。」


「そうですね。人族である必要はありません。魂であればどんなものでもAPに変換できます。生物以外のもの、例を上げれば付喪憑きのアイテム等からでも回収できます。」


そうすると、人をいっぱい殺さなくてもいいのかな。今生そこまで忌避感は無い感じだけど、なんとなくね~。


「ですが、野良魔物や野生動物にとってダンジョンは恐懼するものと設定されていますので、ダンジョン内に侵入する事は稀であると考えます。そして魂の入ったアイテム等は希少品であるので、基本的に人族を対象にする事になると思います。」


まぁそんなに甘くはないか。ってか設定って言っちゃったよこの子、神様がそう作ったんだろうからそうなんだろうけど、なんだかなぁ。


「ん~~。魂の回収以外でAPを得る方法は無いの?」


駄目もとでダコアちゃんに聞いてみる。


「ありますよ。」


と、あっさり答えるダコアちゃん。ってあるんか~い!


「APを得る方法を詳しくお願いします。」


聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥ってやつかな。恥って訳ではないけど聞いて良かった~。


「魂の回収では対象個体のレベルの100倍のAPが得れます。そして一定のレベルを超える毎にボーナス倍率が乗算されます。」


出ましたレベル、基本ですね~。それの100倍!今は多いのか少ないのか比較対象が無いから分からないけど、倍率乗算ってすんごい事になってくんじゃ。


「レベルにいてとボーナス倍率を詳しく。」


「レベルはこの世界の全てのものが持っている指標となるものです。」


「全てのものってことは生物だけじゃないんだ。」


「生物、無生物問わずもっています。植物や路傍の石、作られた道具等にもあります。」


へ~、全部調べようとしたら物凄く大変そうだ。


「ボーナス倍率は20レベル以上が2倍、30以上が5倍、40以上が20倍、50以上が100倍、60以上が500倍になります。」


うへぇ、後半が凄いことになってるよ?。

え~と、1レベルだと100AP、10だと1000、20だと4000、30で15000、40が80000、50で500000、60は3000000って事?


「60レベルの人一人と吊り合うには1レベルの人3万人が必要って・・・。」


「マスターにとってはこの世界の命は等価値ではないと言うことですね。」


「そうなっちゃうねぇ・・・。」


「この世界の人族は成人時に10レベルを超えているくらいが平常となっています。」


なら10レベルを基本に考えればいいか。それでも1:3000かぁ。


「AP得る他の方法ですが、まずダンジョン侵入時に対象個体のレベルと同値のAPが得られます。これにレベルによるボーナスはありません。」


おおっそうだった、他にもAP獲得方があるんだった。


「再度このAPを得るにはダンジョン外で12時間以上の経過が必要です。」


入口で出たり入ったりして荒稼ぎは出来ないわけだ。


「また、対象個体がダンジョン内で一定時間以上存在し続けている場合、経過時間毎にレベルにボーナス倍率を乗算したAPが得られます。」


私は、ふむふむ言いながら頷く。


「ボーナス倍率は24時間経過毎に1.1倍、1.2倍、1.3倍と0.1倍ずつ増加し2倍が上限になり、少数以下は切り捨てになります。」


となると10レベルの人だと、・・・・足してって・・・うん~・・・。


「・・・10レベルの魂の回収と同等になるには1248時間・52日間必要になります。」


頭の上でぶつぶつらうんうんしているのが気になったのか、ダコアちゃんが知りたい答えをくれました。


「ありがとう。52日間もずっとダンジョンに入っている人なんていないよねぇ。」


感謝を込めてダコアちゃんの頭をなでなでしながら独り言つ。


「最後に無生物の回収でもレベルと同値のAPを得られます。この際回収した無生物はAPを使用してダンジョンに複製品を作ることが出来ます。なおダンジョン産のドロップ品や採集品はレベルに関わらず回収できるAPは1になります。」


こう聞いて見ると、魂の回収の倍率は圧倒的だね。最低でも100倍だからねぇ。


「あっそう言えばAPって何の略なの?」


魂の回収なのにSP(ソウルポイント)とかTP(たましいポイント)じゃなくてAPだからね。ちょっとひねってAP(オーラポイント)とかかな?


「・・・ありがとうポイントです。」


「へっ?」


「・・・APはありがとうポイントを略したものです。」


ありがとう(A)ポイント(P)って、魂くれてありがとうって事?神様・・・。

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― 新着の感想 ―
[一言] 銀髪幼女が無表情で少し躊躇ってからありがとうポイント って言ったとこ想像して悶絶しましたw
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