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はぢめてのダンジョンマスター  作者: 闇統王様
第二章 目指せダンジョン村。
25/27

お米を炊こう。

そうは言っても、私は料理が出来ない。切って、ぶっこんで、煮る。というサーフィちゃんとたいして変わらない物しか作れないだろう。

むしろ、経験はあっちの方が圧倒的にある。

ならば、あれ以下の物しか現状作れないだろう。

だから、取り敢えずご飯を炊こうと思う。


「と言う訳で、ご飯を炊こうと思います。」


今回はちゃんとさっきの過程を言いましたよ。

じゃないと、またダコアちゃんに怒られちゃいますからね。


「・・・いいのではないですか。」


よし、ダコアちゃんのオッケー出ました。

早速始めましょう。


何合炊こうかなぁ・・・ん?そういえばお米量るカップ無いよね?

勿論お鍋に目盛りなんて付いてない。あれ?これどうやってお米の量量るの?


「ダコアちゃん、あのお米量るカップってある?」


「無いですね。」


「ですよね~。」


まぁ、無いものは仕方ない。量は適当だね。後は水の量って確か手の甲が浸る位だったかな?


とにかくお米を出そうか。ほいっと。何か茶色いなこれ。ってこれ玄米だよ!?

そういえば精米なんてしてなかった。


これって水の量おんなじで良いのかな?それとも多くする?少ないってことは無いよね?

もしくは浸けとく時間を長く?炊く時間を長く?やばい、玄米の炊き方何て知らないぞ。意識高い系じゃなかったぽい私は、専ら白米派だったっぽい。


もう、これは失敗前提でやってみるしかないか。

取り敢えず軽く洗って、水入れて、水の量は手の甲が浸る位にしておこう。

これを浸けとく訳だけど・・・あれ、具体的にどれくらいの時間浸けとくんだ?

あっちでは寝る前に炊飯器に入れてタイマーセットだった・・・。


う~ん。同じようにをやろうと思うと何時間もかかるなぁ・・・。

これは先にご飯炊こうと思ったのは失敗だったかな?


まぁいいや。取り敢えずお米は放置して、他のを作ろう。

そうすれば作ってる間に時間経つだろうから、それから炊こう。


さてと、それだと先ほど廃案になったぶっこみ鍋になるのかな?

う~ん・・・。まぁ他に出来そうなものもないし・・・それで行くか。


あっ昨日の蓋に使った鍋そのままだった。温くなったお湯が入ってるけど、流石に入れ替えるか・・・っ!?


ちょっと待って!これってダコアちゃんが出した水だったよね!?

言うなればダコア水!!

これを使わないという選択肢があるだろうか!?いや!ありはしない!!


うむ。それではこの鍋はそのまま使うとして、材料を切ってぶっこもう!


適当に野菜類を出して水洗い。根菜類は皮剥いて適当に切ってぶっこむ、葉野菜も適当に切ってぶっこむ、これに肉類を入れたいところだが、まだサーフィちゃんに羊肉を貰ってない。

仕方ないソーセージを入れよう。出汁が出るように適当に穴開けてこれもぶっこむ。


後は適当に塩入れて煮るだけ。簡単だね。


さてと、それでは火を点けて煮ましょう。


薪の量を調整して・・・っと。


「ダコアちゃんお願いします。」


ダコアちゃんが手を翳すと、ぼっと火が。


「おお~。」


「昨日も見たじゃないですか。」


「いやいや、何度見ても不思議なものは不思議だよ。」


「そうですか。」


おっと、今度は燃え盛らないようにちゃんと見てないとね。


あっ!火かき棒?って言うのかな?薪を動かすために突っ込む棒を用意してないよ!


「ダコアちゃん、突っ込む棒ってどうしようか?」


「・・・何の話ですか。」


あれ?通じてない?


「えっと、薪を動かすための・・・。」


何かを持って、竈の中をいじいじするジェスチャーをする私。


「・・・もしかして火かき棒の事ですか?」


「あっ、それで合ってたんだ。そう、それです。」


「・・・どうしてさっきので通じると思ったんですか・・・。せめて何処に使うか言って下さい。」


「あ、はい。すみません。」


ううう、怒られちゃった・・・。確かに何処に突っ込むんだよって感じだよね。さっきのだと・・・。


「APで交換するのが一番かと。」


「ぅへ?」


「・・・何ですかそれは。」


ううう、変な声出ちゃった・・・。


「な、何でもないです・・・。やっぱりAPで交換するのが一番かぁ。」


まぁ、これからも料理していくなら、ずっと使う物だからね。


「よし、さくっと交換しよう。」


ええと、・・・100APか・・・そこそこするねぇ、まあしゃあなし。ぽちっと。


ぐらぐらと煮たって来たら、薪を崩して広げて火力を落とす。

弱くなり過ぎたら薪を集めて、それでも足りない時は薪を足す。


そんなこんなで根菜に火が通ったら、最後に味を調整して完成。

うん。初めてにしては良く出来たんじゃないかな。


ふむ、まだやる気はあるな。よし!ご飯を炊くか!


え~っと、ご飯の炊き方は何だったかなぁ・・・。何か呪文みたいなのあったよね?


え~・・・はじめちょろちょろなかぱっぱあかごないてもふたとるな?だったかな?


うん、この呪文だけ思い出しても、ふたとるな、しか分かんないよね?


確か始めの方は火力だった気がするけど・・・ぱっぱって、なんじゃらほ?


ちょろ火とかは聞いた事があるような気がするけど、ぱっぱ火って聞いた事無いよね?


それに、これだとそれぞれを何処までやるかが分からない・・・。

うん、まともに出来る気がしないね、こりゃ。


う~ん、まぁ取り敢えずちょろ火にかけておこう。後は出たとこ勝負だ。

しかし、ちょろ火ってどんくらいだろう・・・。ちょろって言う位だから、かなり弱弱なんだろう。う~まぁどうせ分かんないし適当だね。こんなもんでいいでしょう。


謎のぱっぱをどうするか、だけど。ちょろちょろからぱっぱになるってんだから、恐らく火力を上げるのだろう。問題はタイミングだね。さて、どうしたものか・・・。





う~ん・・・。しばらくちょろ火にかけてるけど何も変わらない・・・。

こりゃどうしたものか・・・。これから何か変化があるの?




もう少し待ってみたけれど何も無い。よし!ぱっぱしよう!

火力を上げるぞ~。


お~ぐつぐつしてきた!ここからどうするか。ふたとるなの所か?

なら蓋をしたまま現状維持か?


うぉー!吹き零れて来たんだけど!?このままで良いの!?これが泣いてもってところ!?このまま維持ってこと!?大丈夫なの!?


じゃんじゃか吹き零れているのを、はらはらしながら見守る・・・。

すっごいことになってるんだけど・・・、大丈夫なのこれ?


そのまま見守っていると、吹き零れが止まり、その代わり焦げ臭い臭いがしてきた。


「って焦げてんじゃないのこれ!?」


急いで薪を動かし火を外し、鍋を一旦収納してから火の無い場所にもう一度出す。


「ふぅ、何とか大惨事は防げたかな?」


ううう、これちゃんと食べれるようになってるかなぁ・・・。

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