ボヤ騒ぎのち初風呂。
いつの間にか竃が燃え盛ってるし!
「びっくりしたぁ。いつの間に・・・薪入れ過ぎだったかなぁ・・・。」
ってか、うぉっ!?とか乙女にあるまじき言葉を発してしまったよ。恥ずかしい。世の乙女はよく咄嗟に、きゃっとか言えるよね。尊敬するわ。
しかし、これ近付けないじゃん。中の薪を崩すにしても、何か長い棒が必要だよ。
「ど、どうしよう。ダコアちゃん。」
「まず、壁や天井が焼けるのは良くないので、鍋で蓋をしましょう。」
そう言って、ダコアちゃんは収納から出した鍋を穴に嵌める。
おお~。火柱が消えた。
「空焚きは良くないので、水を入れて置きます。」
そう言って鍋に手を翳すダコアちゃん。すると鍋に水が溜まって行く。
おお~。確かに空焚きは良くないね。
「そして竃の口を塞ぎます。」
あっ成程、酸欠で火を消す訳ですね。
「ふぅ。これで火事で全焼は免れたね。」
「気を付けて下さいマスター。」
「は~い。ってダコアちゃんもあんなになるまで見てたじゃん!」
「マスターに何らかの意図があるのかと。」
「あ、そうですか。はい。無かったです。」
これで火は消えたかな。でも、ここで急いで開けてはいけない。バックドラフトがおきるかも知れないからね。詳しい原理は何だか忘れたけど、消えたと思った炎がぶわっと出て来る現象だ。
だから中の温度が下がるまで待つのだ。
さて、待つ間に何を作るか考えようか。と思ったんだけど・・・。
びっくりして、安心したら一気に眠くなってきた・・・。
そういえば、お昼も食べずに夕方までお風呂と台所作って、過酷な夕飯の後、農作物生やして収穫迄したんだっけ。道理で眠くなる訳だ。
かなり眠くて、もうベッドに行きたいけど、せっかく作ったお風呂に入りたい。
そう、お・風・呂。も、勿論ダコアちゃんも一緒ですよね?
と言うことはですよ。お風呂に入る訳だから、ダコアちゃんは勿論そういうことなっている訳ですよね?
すっぽんぽんですよね!
「だ、ダコアちゃん、私今何か言った?」
「・・・いえ何も言ってませんが。」
ふぅ~、危なかった。思わずリビドーが口から迸る所だったよ。
女の子同士なんだから一緒に入るのは問題無いよね?
ううう、でも私、すっ、すっぽんぽんのダコアちゃんに耐えられるのかな?一緒に入るってことは、あ、洗いっこもするわけでしょ?
ううう、もう出たとこ勝負でしょ!
「ダ、ダ、ダコアちゃん!おふ、おふ、おふ・・・。」
「・・・マスター?」
だー!これじゃ、危ない人だよ!
ダコアちゃんも心なしか、かわいそうな人を見るような表情になってるよ!
お、落ち着け~私!ここで断られたら意味無いぞ!
すーはー、すーはー・・・よし!
「ダ、ダコアちゃん!一緒にお風呂に入ろう!」
よし!言えたぞ!
「私は必要ありません。」
その返答は想定内だよ!
「代謝がなくったって、今日は農作業をしたから埃とか浴びてる筈だよ!」
「う・・・・・・仕方ありませんね。」
「よっしゃー!」
思わず飛び出る言葉とガッツポーズ。
そして、冷ややかに見つめるダコアちゃん。
「・・・はぁ。分かりましたから。先に入っていて下さい。」
「絶対来てね!絶対だよ!」
「・・・分かりましたから。」
よっしゃー!っと勢い込んでお風呂へのドアを開ける。
あっ、脱衣場無いんだっけ。
その場でポイポイっと服を脱いでお風呂に突入!
温泉が垂れ流しになっているので、その余熱で室内はほかほかしてる。
他に誰も居ないので、そのまま湯槽にざぶんでもいいんだけど、流石にかけ湯位するか。
・・・その為の桶がない。そういえばお風呂用品何も用意してないな。
ま、いっか。取り敢えず桶だけ出して、温泉入ろ。
本来のかけ湯は、何か物凄くざばざば掛けるって聞いた事がある気がするけど、良く覚えて無いので適当にざばざば掛けて湯槽に入る。
「はふぁ~。」
思わず変な声が出てしまったよ。出るよね?
やっぱりお風呂はいいね~。かけ流しの温泉だし、まぁ効能は無いけど。それにこの熱めの温度も良い。私はこの位のが好きだ。
「ふほぉぁ~。」
ダコアちゃんまだかな~・・・。
・・・やばい眠くなってきた。お風呂で寝るのはやばい。・・・ああ、まずい・・・まずいんだけど・・・。
「お待たせしましたマスター。」
ん~?ごぼごぼごぼ・・・。
「マス・・・・・・!?。」
そこで私の意識は途切れた。




