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はぢめてのダンジョンマスター  作者: 闇統王様
第二章 目指せダンジョン村。
15/27

一つの事件と朝の一時。

うぅん・・・すぅ・・・はぁ・・・何か凄くいい匂いがする。それに、抱き締めてるこの温か柔らかいものは何だろう?それに顔に当たるすべすべさらさらなものは?・・・すぅ・・・はぁ・・・まぁいいか・・・すんごく心地良いよぅ・・・すぅ・・・はぁ・・・それにもにもに柔らかi「ゴッ!」アガッ!


おおおおおおぉ・・・。何かが・・・頭に・・・直撃?・・・くぉぉぉぅ・・・い、一体何が・・・?


「・・・・・・おはようございます。マスター。」


「・・・お、おはよう?・・・ダコアちゃん・・・。」


()から聞こえる声にそう答え乍ら目を開けると・・・そこには神々しいばかりの銀髪の半眼幼女様がい、ぅぅぅぅぅっ・・・。


「・・・ダ、ダコアちゃん・・・さっき頭に何か当たったような気がするんだけど・・・何か知らない?」


「・・・存じ上げません。」


ん、ん?妙に畏まった言い方だね・・・うぅ、ダコアちゃんでも分からないのはやばいんじゃ・・・。それにしても何故か今日はダコアちゃんが両手で持ってる本体(ダコアちゃん)が妙に気になるなぁ・・・うぐっそ、それよりも・・・。


「うぅ・・・。ダコアちゃん、私の頭大丈夫?」


そう言って頭をダコアちゃんに見せる私。


「・・・・・・大丈夫かと。」


な、なんか妙に長い間が気になったけど、そりゃあ聞いて即答したら逆に変だよね。ちゃんとしっかり見てくれていたってことだよ。何か変な勘繰りをしてるなぁ。


「それじゃあ敵は?」


「いません。」


「事故?」


「ありません。」


じゃあさっきの激痛は何だったんだろう・・・まさか持病とか?私って持病持ちだったの?頭に持病ってヤバすぎじゃん、聞いてないよ神様~。


「それより朝食にしませんか。大分空腹だと思うのですが。」


「え?そn「ぐぅぅぅぅ~。」そ、そうしようかな?」


まったく私のお腹は正直過ぎるよ。そういえば昨日はお試しパンを食べただけだったっけ。

そんなことよりって思ったけど、まぁダコアちゃんが全然焦ってなくて落ち着いているから危険はないんだろうね。そ、それよりも・・・。


「ダコアちゃん、私って変な持病とか持ってたりする?」


「・・・マスターは至って健康体ですよ。」


「そ、そっかぁ・・・。」


神様、冤罪御免なさい。それじゃあ心配事も無くなったことだし、美味しい朝食といきますか!




「今回は一般的は庶民の食事を用意してみました。」


おっどれどれ・・・先ずは黒パン・・・まぁ君は居るよね。お次にスープ、かな?木の深皿に芋っぽいのと根菜っぽいのと葉野菜っぽいのが汁に浸かってる。後は山羊乳。以上です!


「おおっそれっぽいラインナップだねぇ。それではいただきます。」


先ずは山羊乳から、んく、んく、んく・・・ぷはぁ。やっぱり朝は牛乳だね!って山羊乳だよ!


「お代わりしますか?」


「え?あるの?」


って出せばいくらでもあるよね。まぁいくらでもは言い過ぎたかな。でも、またカップが増えるのもなぁ。


「小樽にしましたので。」


「あっ、そうなんだ・・・う~ん、でも今はいいやありがとう。ダコアちゃん。」


「そうですか。」


値段を聞いたら180APだって。カップ1杯200㎖で5AP、小樽が10ℓで180AP。カップ50杯分で小樽1つ分だから・・・おおっ超お得!って思いました。私も。

でも思い出しました。ダンジョン産のものは何でも1APで回収できると、だから飲み終わった空のカップは回収できるのです。ダコアちゃんに確認したので間違いありません。

だから70APもお得だよ!って思ったら実は20APしかお得じゃない・・・って、それでも差額で1割引きですからね。十分お得なんですよ。でも、なんか、ねぇ?


では、改めてスープ(仮)をいただきましょう。木のスプーンが付いてるんだね・・・え?別売り?世知辛い・・・。

今度こそいただきます。先ずは汁から・・・うん、素材の味が出てるね。次は芋っぽいの・・・うん、これは素材の味が出てるね。次は根菜っぽいの・・・これもそうだね。葉野菜っぽいの・・・うん、最後の希望も断たれた・・・っていうか素材の味しかしないよ!

水でお野菜煮ただけだよね?味付けは?塩味が欲しい・・・せめてソーセージとか入れようよそれだけで大分違うよ。


「塩は庶民にとっては高級とまでは言えませんが、安くは無いようです。ですので、腸詰等も冬越しの為の貴重な保存食のようです。それらが入ったものは冬の定番ですね。」


「そうなんだ。せめてそっちがよかったよ・・・。」


「ですから、殆ど味が分からなくなる汁に入れるのではなく、後掛けで少量使うようです。」


「・・・もう、ダコアちゃん?」


そう言って掌を上にしてダコアちゃんに向ける。するとその上に何かが乗った感触が、メニュー画面を出さずに出て来たって事は収納からだよね?


「もう、意地悪なんだかr!・・・。」


掌の上には石ころ二つ。ほんとに意地悪なんだけど・・・。って、ダコアちゃんがそんなことする訳無いよね?・・・って事は・・・!岩塩か!いや~見た目ちょっと綺麗な石ころにしか見えないよ。


「・・・岩塩なんだ。えっと、あの卸し金みたいなのは?」


「ありません。」


あっ無いんだ。う~ん、って事は・・・


「なめなめしながら・・・。」

「二つを擦り合わ・・・。」


「・・・マスター?」


「なぁにダコアちゃん?」


「・・・いえ。」


「二つを擦り合わせて使うんだね。成程ね。」


私真っ赤になってる?大丈夫かな?でも、顔が熱いって事はなってるのかな?もう、なめなめしながら食べる分けないじゃん!渾身の笑顔でダコアちゃんの追及は免れたけど、少しは二つ出て来た意味を考えろ私!


では、気を取り直しまして、ごりごりごりっと。うん、意外と出来るもんだ。

お味は・・・うん、食べられるようになった。只煮ただけだもんねそんなもんだよね。


おっと、黒パンさんを忘れてましたね。中身を刳り貫いて、取り敢えず外側は汁に浸しとく。硬ったいからね。

でも、この味気ない汁に浸しても美味しいのかなぁ。まぁ食べてみますか。浸して、あむっ。

うん・・・まぁ・・・そうだよね、分かってた。味気ないんだから味気ないよね。汁を吸った分食べやすくはなったかな・・・。


それ程美味しくなかった朝食を完食。黒パンの外側も少しは柔らかくなったので食べやすくなってた。それでも硬いは硬いんだけどね。最後に山羊乳お代わりいただきました。

お腹は落ち着いたけど、これじゃ出来合いで済ませるのは今後辛いかな?でもソーセージ様は美味しかったし、冬の定番スープの方ならいけるかな?駄目なら自炊?ちょっと考えなきゃだね。


「あまり美味しくありませんでしたか?」


「え?う、うん・・・正直味気ない・・・。」


「そうでしょうね。」


「・・・そうでしょうねって・・・。」


「マスターの世界は食が発達し過ぎています。こちらで美味しいと思える料理は少ないのではないかと。」


う~ん、確かにそうなのかも。あっちは食材からして散々品種改良してるからなぁ。こっちの可能性としては魔物と魔力関連でいい感じなのが有るかどうか、かなぁ。


「う~ん、食に関してはちょっと考えないといけなきゃかもだねぇ。」


さて、お腹も落ち着いたし今日は何をしようかな。何かしなきゃいけない事あったっけ?


「・・・煮炊き場の設置位でしょうか。」


「あっそう言えばそうだったっけ。」


えっと、何をどうして、どうするんだったかな?


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