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はぢめてのダンジョンマスター  作者: 闇統王様
第二章 目指せダンジョン村。
13/27

ダンジョンに住んで貰おう。

おほん、おほん。ど、どうやら、うさ耳ちゃんたちが扉の前まで来たようだね。さ、さて改めてうさ耳ちゃんをしっかり見てみようかな。さっきは緊張しててあんまりよく見てなかったからね。


うさ耳ちゃんはソフトな獣人さんですね。姿はほぼ人間でうさ耳とうさ尻尾が付いてるだけって感じ。

でも、うさ耳ちゃんが他の人と違うのはその毛と肌が白ってこと、そして瞳は赤。所謂アルビニズム(先天性色素欠乏症)さんってやつなのかな。あっちの世界と同じ感じかはわからないけどね。

それを含めてうさ耳ちゃんはとっても美幼女なのです!早くもふりたい!


一応他の人達は薄茶の毛に日本人みたいな肌色、黒系の瞳です。


「入る前にひと悶着あったね。」


「そうですね。」


私がうさ耳ちゃんをじっくり窃sゲフンゲフン、観察しているときに扉に入る入らないでちょっと揉めたっぽい。結局全員で入ってきたけどね。


そして今は突然閉じた扉に驚いて騒いでる。


「ようこそ我がダンジョンへ、歓迎しよう。そしてその扉は話が終わったら開けるので心配しないで欲しい。重ねて言うが君たちに危害を加える気はない。その証拠に我が僕を紹介しよう。カビロンちゃんだよ!」


【マスター口調が・・・。】


「っ!!!~~~。」


突如頭に響く声に叫びそうになるのを口を押さえて必死に耐えて急いで通話ボタンを切る。


「っぷは~~~。ダコアちゃんいきなりの念話はびっくりするよ~。」


「すみません。邪魔をしないようにと、良かれと思ったのですが・・・。」


「うん、それはありがとう。私の心構えが全く無かったからとってもびっくりしたけど、念話を使う判断は良かったよ。今度からは手を握るなりしてくれると私の心構えが出来るから、そうして欲しいかも。」


「分かりました。」


そんなことをしている間にあっちではカビロンちゃんの登場にうさ耳ちゃん達が震えあがっていました。


「うっわ、みんなすっごい怯えてるね。」


「うさ耳族は警戒や危険察知に優れていますので、カビロンの脅威を感じているのでしょう。」


「ふえ~あんなに可愛いのに本当に強いんだ。」


「・・・・・・。」


「一番可愛いのはダコアちゃんだから安心してね。」


なでくりなでくり。


「・・・何がですか。」


「えへへへへ~。」


一見クールなダコアちゃんだけど本当に嫉妬深いんだから、もう可愛いなあ。

って、そろそろあっちの対応もしないとね。


「そう怯えなくてもいい。先程から言っているように君たちに危害を加える気はない。」


〈・・・本当にうさ?〉


「今の状況で何もしない、ということが示していると思っているが?」


〈・・・そうだねうさ。〉


〈・・・確かにうさ。〉


〈・・・う、うああああっー!〉


〈あっ馬鹿うさっ!〉


何かと反対していた奴が突然奇声を上げて剣を抜くと、カビロンちゃんに突っ込んでいく。


「カビロンちゃん!」


〈ぷひっ。〉 ドカッ、カランカラン。


っと思ったらカビロンちゃんの一啼きで壁に吹っ飛ばされてた。


私はダコアちゃんのお腹を二回絞る。キュキュ。グリグリグリ。

本体(ダコアちゃん)で手をグリグリされた後、


【・・・今のは風魔法ですね。】


私の意図を理解してくれたダコアちゃんが解説してくれます。本体(ダコアちゃん)でグリグリですか・・・そうですよね・・・手、塞がってますもんね・・・。

ありがとうの意味を込めてなでなでしてから、あっちに意識を向ける。


「危害を加えないというのは、こちらに危害を加えようとしたならば、その限りでは無いと分かって頂けると思うが?」


〈ご、ごめんなさいうさ!〉


〈あの馬鹿の処遇は如何様にでもうさ。〉


〈じ、じい!〉


〈致し方ありますまい。先に手を出したのはこちらですうさ。〉


〈で、でもうさ・・・。〉


「よい。こちらに被害はない、これからも無いであろう。何かを求めたいのならこの洞窟から出さないようにせよ。この話は終わりだ、そろそろ本題に入ろう。」


〈寛大なお心に感謝いたしますうさ。・・・本題ですかうさ?〉


「そう、君達にはこのダンジョンで生活してもらいたい。そのために何が必要か、という話し合いをしよう。見ての通りここには何もないからね。」


〈生活に必要なものうさ?〉


「一先ずの飲み水と食料は提供しようと思うが、それにしても君達が何を食べ、何が食べられないか知らないし、どのような生活様式で暮らしていたかも知らない。だからそれらを聞こうと言うのだ。勿論叶えられるものとそうでないものはあるだろうがね。」


それから色々聞いた。基本的に狩猟採集の部族で畑は家庭菜園に毛の生えた感じだったっぽい。住んでたのは掘っ立て小屋、トイレは川。この部族は川の近くに住んでたから衛生的には恵まれたてたっぽい。

だから主食は肉と木の実と果実かと思えば、パンや野菜も食べてたらしい。そういった農作物は狩ってきた獲物の皮や骨などを加工した物と交換していたそう。ああ、剣みたいな金属器もそうだったみたい。

だからメインウエポンは弓と槍らしいんだけど、その割には弓持ってる人居ないなぁと思ってたら道中で矢を使い果たしたから身軽にするために捨ててきたらしい。

それに大抵の生活用品は自分たちで作っていたようなので材料さえあればよさそう。


さて、どうしようかな。取り敢えずボス部屋出て左の空間を男女別の部屋にしてそれぞれに扉を・・・男に扉はいらないか、APも掛かるしね。女子部屋に扉を付けて鍵もかかるようにしてっと。

次は水場かな、地面を高くしてそこから水が湧く様にして、坂を作って流れるようにして、途中に水が貯まる場所をつくって、また角度を付けてトイレに流すっと。これを男女ともに作る。この流れてった水ってどこに行くんだろうね~謎。

まぁ部屋はこんなもんかな。


次は食料方面を、今度は出て右の空間を二つに区切って、手前を植物、奥を肉にする。先ず肉は羊にした。肉のほかに毛も皮も乳も取れるしね。ってことで羊のリスポーン地点を設置。魔物や動物のリスポーン地点は一地点につき一日一体、最大10体同時存在するまで湧き続ける場所。ほぼ永遠に継続するそれが対象の10倍のAPで設置できるなんてお得過ぎる。

植物系は木材用に山毛欅(ブナ)と檜、採集用にリンゴを一本ずつ。後は小麦、ライ麦、野菜、薬草とかハーブみたいなもの数種類を1㎡ずつ。

こんなもんかな、因みに植物系は伐採や収穫しても1週間で元に戻るという不思議植物になってます。ビバダンジョン!


そんなダンジョンリフォームをうさ耳ちゃんたちに黒パン、ソーセージ、山羊乳を人数分と水1小樽を渡した後に済ませました。


さてさて、うさ耳ちゃん達は気に入ってくれるかな?

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