初接触!うさ耳幼女とその他。
「・・・ま、マスター?」
はっ衝撃的な映像に思わず叫んでしまった。ってダコアちゃんの耳元で思いっきり叫んじゃったよぉ。
「ごめんねダコアちゃん!うるさかったよね?」
ごめんね。ごめんね。と言いつつダコアちゃん両耳をなでなでする。な、何この感触!?何だろう?なんて言っていいかわからないけど。何か気持ちいい!
「~~~~~もう大丈夫ですから、早く対象と接触を・・・。」
はっ、そ、そうだった。えっと、すーはー、ひーふー、落ち着いて落ち着いて、あ、あ、うー。よし、じゃあボタンを押して、
「私はこの洞窟のダンジョンマスター。あなた達に危害を加えるつもりは無いので、話を聞いて欲しい。」
〈な、なにうさ!〉
〈どこから声が聞こえるうさ!〉
〈だ、だれだうさ!〉
「ぶふぅっ!」
思わず吹き出す私。慌ててボタンを押して通話オフ!
「な、なに今の?幼女はともかくイケオジなおっさん迄うさうさ言ってたよ?・・・ぷふっ。」
「失礼ですよマスター。彼の者らはうさ耳族で語尾がうさになるのが特徴の一つです。」
「ぐふっ・・・・・・そ、そうなの?でも・・・無理、ちょと話せそうにない・・・ぐふっ。」
「・・・・・・。」
「・・・も、もうちょっと・・・待ってね。」
「よし、もう大丈夫。あっちも落ち着いたかな?」
「そうですね。今の所は。」
では、改めまして行きますか。通話オン。
「突然の事で混乱しているとは思うが、私の話を聞いてくれる状態にはなってくれたかな?」
〈また聞こえたうさ!〉
〈一体何なんだうさ!〉
〈何者だうさ!〉
「・・・私はダンジョンマスター、この洞窟の支配者だ。君達にとっても悪くない取引をしたいと思っている。」
〈・・・ダンジョンマスターうさ?〉
〈取引だとうさ?〉
〈何が目的だうさ!〉
「・・・・・・こちらには安全に休める場所と水と食料を提供する用意がある。」
〈・・・お水うさ。〉
〈こちらは何を差し出すうさ。〉
〈信じられるかうさ!〉
「・・・こちらが求めるのは、この洞窟内で生活してもらう事。極力洞窟外には出ないのが望ましい。」
〈ここで生活うさ?〉
〈そんな事が取引になるうさ?〉
〈何を企んでいるうさ!〉
「・・・君達がこの洞窟で生活する事が私の利益になる。なので、その為に必要なものの提供もしよう。だから私が君たちに危害を加える事は無い。」
〈信じてもいいうさ?〉
〈それだけで信用する訳にはいかないうさ。〉
〈信じられる訳ないうさ!〉
「そう簡単に信じて貰えるとは思わないが、君達にはそれ程選ぶ道は無いのでは?詳しい話をするにも、そこは落ち着かないだろう。危害を加えない一つの証明になるだろうし、少し奥に進んだ所の正面にある扉の中に入って来て欲しい。」
〈そこに貴女が居るのうさ?〉
〈確かに選べる道は無いかうさ。〉
〈罠に決まってるうさ!〉
通話オフ。
「ふへ~~。緊張したよ~ダコアちゃん~。」
そう言いつつダコアちゃんをぎゅ~っと抱き締めてすりすりする。
「・・・お疲れ様です。マスター。」
「うんうん、お疲れだよ~。でも、あんな感じで良かったかな~。」
「そうですね。良かったのではないかと。・・・しかし、あの口調はどうしたんですか。」
「ふぇっ、へ、変だったかな?ちょっとそれっぽさを出してみたというか何というか・・・。」
「・・・良かったのではないかと。」
「ふぁっ、へへへ~じゃあ良かった~。」
そしてまた、ダコアちゃんをぎゅっとしてすりすりする。はふ~やっぱりダコアちゃんは素晴らしいね~。髪も肌もすべすべだし、す~は~、す~は~、なんかいい匂いもするし、す~は~、す~は~、はふ~。
「・・・・・・どうやら全員で来るようですね。」
「ふへっ、・・・本当だ。じゃあこっちも準備しないと、カビロンちゃんに指示って出せるよね?」
ふう~、危ない危ない、またダコアちゃんに夢中になってたよ。直ぐに私を虜にするんだから、ダコアちゃんはいけない子だよ。
「・・・すべての魔物にある程度の命令は可能です。ボス化した・・・カビロンには更に細かい命令ができます。」
「そうなんだ。早速カビロンちゃんにお願いしたい事があるんだけど・・・え~とどうすればいいのかな?」
「そうですね。魔物に命令する方法としては、ダンジョンメニューからの入力と直接会話、念話となります。メニューからは細かい設定は出来ませんし、マスターは念話が使えないので直接会話ですね。ボス部屋のカビロンと繋げます。・・・どうぞ。」
するとさっきの人達が映ってる画面とは別の画面が出て来てカビロンちゃんが映ってる。
「カビロンちゃん、カビロンちゃん聞こえますか?」
〈ぷひ?ぷっひぷひ。(マスター?聞こえてるよ。)〉
「・・・ダコアちゃん、私カビロンちゃんが何言ってるか分かる気がするんだけど・・・。」
「・・・名前を付けた事でテイム化に近い状態になっているのかもしれません。」
「テイム化?それになると言葉が分かるようになるの?」
「テイムした者はテイムされた者と意思の疎通ができるそうです。」
「そうなんだ。」
〈ぷひ?ぷっひ~。(マスター?何か用~。)〉
「あっ、ごめんねカビロンちゃん。えっとね、今からその部屋にうさ耳族の人達が来ると思うんだけど、その人達は殺さないで欲しいの。」
〈ぷひぷひ~?(殺しちゃダメなの?)〉
「うん。その人達とお話しする事が目的だから、出来れば大怪我もさせないで欲しいんだけど・・・、あっでもカビロンちゃんが怪我しそうならそういうの気にしないで自分を守ってね。」
〈ぷひ。ぷっぷひ~。(うん。分かった~。)〉
「それじゃあ、お願いね。」
〈ぷひ~。(まかせて~。)〉
「カビロンちゃんは素直ないい子だね~。」
「・・・そうですか。ぷひぷひ鳴いているだけでしたけど。」
「えっ、あっ、そ、そうなんだ・・・。」
えっ?何?えっ?何で機嫌悪くなってるの?なってるよね?で、でもダコアちゃんがぷひぷひって・・・・・・可愛過ぎかよ!!
「・・・もう!ダコアちゃん可愛過ぎ!」
そう言ってダコアちゃんを撫で繰り回す。
「!っ何ですか急に・・・ひぅっ。」
あっ・・・勢い余って、耳舐めちゃった・・・。や、やばいかな・・・ちょ、ちょっとどころじゃ無く興奮しただけなんだよ~!あ~ダコアちゃんがぷるぷるしてるよ~。
「・・・えっと、あのぉ・・・そのぉ・・・。」
「・・・・・・うさ耳族が到着したみたいですね。」
「えっ?あっ本当だ。」
さ、さあお話し合いの第二ラウンドの開始だよ!