第二話 異世界転生
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俺は異世界転生をしたらしい。
俺がミルクの味を覚えてから数カ月の時が経ち、ようやく頭がはっきりしてきてわかった。
まず、俺が寝ているこの部屋には電気がなかった。
代わりにランタンが置いてあったんだ、しかし正確にはランタンではなかった。
そのランタンのような物の灯りが消えたある時、昔のヨーロッパの農民が着るような衣装に、身を包んだ茶髪の女性がやってきた。
またあの女か、俺のお世話に熱心なことだぜ。
そんなことを考えていた俺のそばで、女性がランタンを手に取った。
するとランタンの方ではなく、手が輝き始めたんだ。
あっけに取られて咥えてたおしゃぶりを俺は落とした。
そしてしばらくすると、先ほどまでの女性の手の輝きが消え、まるで入れ替わったように、先ほどまで消えていたランタンがまた灯り始めた。
それを見て俺は確信したんだ、あれは魔力を注いでるんじゃないかって
ここは夢にまでみた魔法の存在する異世界なんじゃないかってね。
最初はなんで俺が異世界転移したのか、前世の俺は死んだのか。
色々な考えが頭をぐるぐる回って混乱した。
けどそれと同時に、俺は期待に胸を膨らませた。だって、ニートが異世界転移したら
チートスキルやらチートステータスが手に入って、ハーレムを形成して俺TUEEEEEする夢が叶うんだ。
話せるようになったら、俺の時代の幕開けだ。
そんな感じで、俺がいる世界のことはざっくり理解できた。
しかし、そんなざっくりとしたことよりも大事なことに俺は気が付いてしまった。
俺の自慢のテクニックで搾り取っていた女性は、母親だったらしいね!
ランタンに魔力を注ぎに来た茶髪の女性が母ちゃんだった。
最近になるまで意識もはっきりしてなかったから、これぽっちも気が付かなかった。
ミルクを飲んでいる時ですら……
母ちゃんのパイ乙で興奮してた俺ってなんだよ……