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第一話 異世界はミルクの味

異世界転生が好きなので思い切って書いてみました。

よろしくお願いします。


追記:読みやすくなるように行間を空けました。

 俺はわめくような声を聞いて目が覚めた。

しかし、視界は水の中で目を開けた時のようにぼやけるし、寝起きだからか頭もはっきりしない。

ぼやけた視界の中にこちらを見下ろすようにして覗き込んでいる二人がいた。


はっきりとしない視界の中に見えたその二人が、何者なのだろうか?


普通ならすぐに考えるだろうそんな簡単な疑問も、まったく働かない俺の頭では思いつきもしなかったし、思いついたところでニートな俺の頭ではわからなかっただろう。

そして俺は浮遊感に包まれ、二人の顔がさらに近くなった。

何もかもがはっきりとしない世界だった、ただ一つだけはっきりとしたことが俺にはわかった。


俺を覗き込むその二人がとても幸せそうだったと。


 二人の気持ちが俺にも移ったのか?

そんなことを考えながら俺は、幸せな気持ちに心を包み、起きた時にうるさく響いていたわめくような声を耳にしなくなった空間で、眠りに落ちた。




―――― 半年後 ――――




 また、泣きわめく声で目が覚めた。


 まったくうるさいなぁ、また同じ奴が叫んでるぞ。人がせっかく寝てたっていうのに。

しかし、今は何時だ?ずいぶんと長く寝ていたような気もするけど。俺はそんなことを思いながら目を開いた。

 

目を開いた俺は想像もしていなかった光景に驚いた。


 そこに広がるのは間違えるはずもない、万国共通で男たちがいくつになっても追い求める、女性特有の脂肪の塊、そう、パイ乙があったんだ!


「はーい、セハンご飯ですよー」


 何やら聞き覚えのない言語が聞こえるが、今はそれでころではないのだ!

なぜなら!先ほどから目が離せないでいる丘の先の突起に自然と口が近づいているんだよ!!

俺はまずパイの持ち主の顔を確認することにした。そして俺はまた驚く。


なん……だと……その女性はニコニコと笑みを浮かべている!ってことは、いい……のか……?


 この突起を口に含んでいいのか……?いいや、違う!そんなことを考えている暇はない!今行かなきゃチャンスを逃してしまう!でも本当にいいのか?俺があーでもないこーでもないとあれこれ考えれている間に丘の上のポチが俺の口の中に入った。


「あらやだ、この子ったら吸わずに舐めてるわ」


 あらやだ、俺ったら気が付いたら無心で舐めていたみたい。

ここは甘噛みをすべきだろう。あれ?歯がない。ならば吸うまで!


「そうよ、たくさん母乳を飲んでパパみたいに強い男になるのよ」


 しばしの間、夢中になって乳を飲んだ俺の背中をその女性は

トン、トンと、軽快だけど心に響くようなすごく心地の良いリズムで叩き出した。


そうして俺はまた、眠りについた。

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