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6時間目 ロングホームルーム
「……ップ、あはははあはははは!」
『……?』
「ひひひひ……ひいーっひっひっひ!」
『ど、どうしたの?』
「す、すまんすまん。
なんか私、あんたの事誤解してたみたいだわ」
『んー?
まあ、誤解には慣れてるし、別にどうでもいいけど』
「私、ナエド子。
小林ナエド子。
よろしくな!」
『え、今さら自己紹介?
え、えーっと。
……ゴブリンだよ。
よろしくね』
「……ん。
よっしゃ、出会い記念と助太刀感謝に、コボルト公園のクレープ奢ってやるよ。
ついてこいや」
『え?
いや、止めとくよ、下校時の買い食いは、校則違反だし』
「真面目か」
『いやいや、ゴブリンの僕が言うのもなんだけど。
そう言う人間の《理》ってのは、大事なんだよ?』
「《理》が大事?
そいつは、心外だなあ」
『……?』
「だって、ホラ
……《背理法の方が、ゴブリンっぽい》だろ?」ニッコリ




