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やはり最強

腰の少し上くらいまである綺麗な水色の髪、全てを見透かす様な黄色い瞳、そして見事に整った顔、こんなの元の世界にはいなかった。


俺はこの世界に来てから一番会いたかった人とのとてつもなく早い再会に言葉が出なかった。


「えと、あの...」だめだ、言葉が出ない。

まるで母だと思っていた人から実母ではないと告げられ、なおかつ母だと思っていた人が実は男で、しかもオカマであなたはただ川に捨てられてたのを俺の母性本能がほって置けなくて育ててたんだっ!


などという意味のわからない展開になった時ぐらい言葉が出ないッ!!


今どう言うことかイマイチ理解出来なかった。

という人に一つ言わせてもらおう。それは君たちの理解能力が足りなかっただけだ!!


とまぁこんなどうでもいいことは置いといて、

俺は今、運命をも感じさせる出会いをしているのだ。


「えっと、大丈夫?」彼女が心配してくれている。


今俺がいるのは噴水広場と言うらしい。この噴水広場を解読するために3分は使った。情けない。

その噴水が彼女の後ろにあるのだが、彼女の髪が噴水の綺麗な水を透かしていてより綺麗に光っているように見える。それにも見とれてしまいさらに声が出ない。

それはまるで修学旅行の夜、友達と一緒に過ごすあのry)


「あ、私のこと覚えてない?まぁそーだよね、気を失いそーだったし...」なんか彼女がどことなく落ち込んだように見えた。


この娘のこんな顔見たくない!俺は勇気を振り絞り言葉を発した。


「も、もちろん覚えてりゅよ!」


おい、神よ。今すぐ俺を殺せ、さぁ。

返事はなしと。ふぅ


やっちまったぁぁぁぁぁぁ!!!


か、噛んだ!!覚えてるりゅだ?

何を言ってんだ俺は!馬鹿野郎!!


今俺の顔はゆでダコのように、いや、茹でたカニのようにいや、まてよ、茹でたエビのように赤くなっているはずだ。え?タコとかカニとかどーでもいい?

分かっちゃいないな!全然違うじゃないか!!

いや、そんなのどうでもいいんだよ。(あ、今お前自身もどうでもいいのかよ!って思ったやつ。そこはスルーだ。)俺は恐らく茹でたエビのように赤くなった顔を恐る恐る彼女の方に向ける。


「...っっ、、、ふふっ、、、、」笑っている。堪えようとしているが堪えれていない。確実に笑っている。

はぁ、これで俺の顔もエビからカニへとランクアップだな。


「あ、ごめんなさい、気にしないでね!」優しくフォローしたつもりなんだろうけどやめてくれ!俺のライフはもうゼロよ!そこはスルーして!!


「い、いやいや、気にしてませんよはい、気にしてない。」だめだ会話出来ん。


「そ、そう?ならいいんだけど、体調はどう?」優しい子だ。こんな俺を心配してくれているのか。


「お陰様で全然大丈夫ですよ。ありがとうございます。」少し喋るのにも慣れてきた。勝手に敬語になってしまうが。

「そんなに畏まらないでよ。普通でいいよ!」


ええ娘や...


「そ、そーですか、、えっと...」だめだ。こんな俺がこの御方に名前を聴くなどあってはならない!!

けど知りたい!この娘の名前!!ダメだ!俺にそんな勇気はない!!クソッ!ラノベ主人公と言われる奴らならこの場面で平気で名前は?とか聞いてんだろーな!!なんて奴らだ!


「ん?どうしたの?あ、もしかして名前?ルーナよ。普通にルーナって呼んでいいよ。」


神様。ありがとうございます。名前を教えていただいてほんとにありがとう。


「え、えっとルーナ、さん、はどうしてここに?」

ダメだ!呼び捨てなんてとても出来ない!!!


「さん、なんてやめてよー!なんかくすぐったいよ!」


なんて可愛いんだ。俺もう死んでもいいわ。


「偶然君を見かけたから声かけただけだよ!昨日はほんとに死んじゃいそうだったから、」


「そ、そーなん、だ。昨日はありがとう。宿代まで出してもらっちゃって。いくらだった?払うよ、です。」


お金なんて持ってないのに、その時の俺にはそんなの考えられなかった。


「いいよいいよ!!困った時はお互い様!ね?」


天使か。俺は今天使を見ている。美しい


「それより君の名前も教えてよ!」

な、なんと、、、名前を教え合う...だと?こんな俺とこんな可愛い娘が?

神様ありがとうございます。


「陸だよ。一条陸」これで名前を教え合えた。幸せだ。


「イチジョウ?変わった名前ね?」

これはお約束展開だな。日本のままの名前だと異世界では変わった名前だからな。仕方ない。


「リクでいいよ。」よし。これでいい。


「そお?じゃあリク君、もし行く当てないなら家くる?」

ん?暑さで耳が逝ったか?家にくる?って言ったか?マジで?え?え?


「昨日の服装から見るにこの国の人じゃないでしょ?」


昨日の服装というのは言うまでもなくあの寒さ完全対策の服装だ。俺は宿屋のベットの横にあった着替えに着替えてきた訳だが、まさかこの服も。


「この服用意してくれたのって...」俺は若干願望混じりに聴いてみた。


「あ、うん、それは私...」

き、来た!!ルーナ様の服なのか!!マジで!!!!俺ってやっぱりこの世界じゃ最強なんじゃ?


「が昨日買ってきた服だよ!男の子のは分かんなくて、サイズとかもだけど、センスとか無かったらごめんね、」


うん。知ってた。ルーナ様のじゃないって知ってたもん。知ってたもん...


「い、いやいやいや!超ありがたいよ!センスも凄くいいし!」正直俺よりセンスがいい。


「よかったー!あ、それでさ!行くとこないなら家来る?」


やはり現実だったか。幻聴ではなかったか。

マジか。ほんとにあれだ。俺最強かも。


「迷惑じゃないなら...お願いしようかな。」


落ち着け俺!冷静にだ。冷静になれ。


「ほんと!?じゃあ着いてきて!」そう言うと彼女、ルーナは歩き出したのだった。


神様。僕は今、とても幸せです。


「って言うかこの服の代金も返すよ!!ほんとに悪いよ!」


「気にしない気にしなーい!」

どうも!結城ソラです!いやー、第3分の投稿が遅れてしまい申し訳ありません。色々と忙しくて、、

これからも投稿はしていくのでよろしくお願いしますね!ではまた次でお会いしましょう。

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