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4章-31 貫くんだよっ

ほんの一瞬の時間が、長く長く感じられることってあるよね

これって思考の速度が一時的に跳ね上がって相対的に時間が遅く感じられてるんだと思う

我々にはまだまだ未知のいろんな力があるんだと思う

間違っても神様が描写に凝りたいがために世界の進行を遅らせているんだとは思ってはいけないよっ、例えそう思ったとしても



超・岩石砲ハイパー・ロック・キャノン収束爆炎砲インフェルノ・バスター

両者がぶつかり合い、閃光と爆炎と衝撃の奔流が辺りを包み込み、真っ白な世界を体現する


・・・そして爆風と光の奔流がおさまると・・・


----------


-魔道甲冑内部-


〔メイン・エクステンド・バレル、損傷多数、過負荷により機能停止〕


システム・アラートが鳴っている、そんな事は分かっている

本来魔神や魔獣の大型の “人ならざる者” を想定して用意した試作兵器だ

試射テストが出来ただけでも御の字と思わなくては


しかしこの一撃を相殺してしまうとは、なんというバカ魔力だ、

だが優位はこちらにある、あの大技は連発できるものでもないだろう

急いで2発目を発射だ。こちらの砲身(バレル)は右肩にもう1つある


展開、装填を急げ!

目視確認及び照準でき次第発射だ!


----------


考えろ! もし、自分が魔道甲冑を駆っていたならこの状況にどう打って出る?


・・・大技を撃った直後には隙ができる、自分なら一撃目が相殺したなら、出来うる限り早く第二射を放つ

そして、バスター発射後で再装填もままならない自分の取れる手は・・・これよ!


昇り行く豪者(ライジング・ハード)突撃MODE(アサルト)セットアップ!」

「Yes Master」


宝珠を咥えた口端のような穂先がほぼ一直線に閉じ、全体的に矢印のようなシルエットを描く

魔道杖(ロッド)というより突撃槍(ランス)のフォルム

これが『Risingライジング-()Hard(ハード)  Assault(アサルト)-()Form(フォーム)

そして、アタシの腰にさらに1対の光の翼が発生する


「大技直後で辛いだろうけど、もうちょっとだけ無理を通してもらうよっ」

「No Problem Master」


「ドライブ!」

「Over Boost」


肩にある、フェアリーウィングの光翼、1対

腰にある、アサルトフォームの追加翼、1対

足首の基本飛行用の光翼、片足ずつで、2対

ライジング・ハードのバランサー光翼、2対


計6対12枚の翼が一斉に光の粒子を吹き出して加速する


----------


・・・そして爆風と光の奔流がおさまる・・・



アタシは・・・


 最大加速で魔道鎧に肉薄していた


狙うは今エネルギーが収束されているもう1つの主砲

撃たれる前に・・・壊す!


フルブーストの勢いそのまま、突撃槍(ランス)の切っ先を砲口に突き立てる


「届け!!」


ガシュゥゥン! ガシュゥゥン! ガシュゥゥン!


「ブレイジング・シュート!!」


穂先に魔力(エネルギー)が収束する

エネルギーの一点賭け!!


「あと一歩、貫け!・・・ぶちぬぅけぇぇぇ!!!」


ガシュゥゥン! ガシュゥゥン! ガシャッ・・・


Risingライジング-()Hard(ハード)排莢口エキストラクター・ポートが開いたまま停止する

カートリッジが尽きた?!


ゴガウゥンッ!!


弾丸と化したアタシの身体は砲身を貫通し魔道甲冑の背後へと抜ける

内側からこじ裂かれ貫通された砲身は発射直前のエネルギーを誘爆、アタシの背後で爆発が起る


「・・・ Sorry Master」


過剰負荷を吸収・排出できなくなった Risingライジング-()Hard(ハード) のボディに亀裂が走り、コアの宝珠から光が消える


爆風に呑まれアタシは傷ついた魔法杖を抱きかかえるように地面を転がる。満身創痍だけど転がりながら背後を確認する。

魔道甲冑は右肩の主砲の爆発により頭部の側面ならびに肩を破損し、右腕が根元から落下しそうになっている。だけどそれだけだ、左腕も胴体も足腰も大きな破損は見られない

・・・そして多分、搭乗者はまったく持って無傷


機能停止したRising(ライジング)-()Hard(ハード) をインベに仕舞うと上体を起こし立膝のまま身構えた

・・・正直言って、この後戦闘継続していく自信はあまりない。

既に全身ボロボロだし、魔力(マナ)もあまり残っていない


- 残念だけどここまでかな、シッポ欲しかったな・・・ -


バシュウゥゥ・・・ガシガシガシ・・・・


魔道甲冑が開いて中からルーディ氏が降りてくる。

肩を回し、体をほぐすような仕草をしながら


「あーもぅダメだ、秘密兵器(とっておき)の魔道甲冑もこんなになっちまった」


つかつかと歩いてアタシの所まで来ると、右腕をつかんで引っ張り上げた


「お嬢ちゃん、アンタの勝ちだよ。俺はもう魔力(マナ)がねぇ」


・・・といいつつ、耳元でささやいた


(『レディ、ホントは狐じゃないんだろ?

 それにシッポ千切れかけてるぞ、観客に見られたらまずいんじゃないか?』)


ぎくぅっ、慌てて狐尻尾を抱え込む、かなりボロボロ

あと少しでも引っ張ったら半分くらいで千切れる状態だった。アブナイ危ない・・・


「よく戦ったよ、これ以上はもうゴメンだ・・・それに」


ばさっ


着ていた黄土色のローブを脱ぐとアタシに掛けた、体格差的にほぼ全身が覆われる

そーいやアタシの巫女衣装、あちこち破れてひどい状態、改めて見ると風紀上よろしくない事この上ない

アタシがオヤジスキーなのを除いても、好感度UPかなー、しっかり紳士してくれてる


(『・・・俺としては、お嬢ちゃん(レディ)が勝ってくれた方が得になるんでね』)


「試合終了! ルーディ選手、サレンダー宣言により、本大会の優勝は リーザ選手と相成りました!!」


うわぁぁぁぁっ!


会場は歓声と拍手の嵐に包まれた


ルーディ、ルーディ・・・思い出したー! フィギュアの造形師っ!


----------


「でゅふふふふ・・・これでフィギュア第1弾の人気は揺るぐことなし」


構えていた魔道カメラ(Handy-Can)を下ろして笑いを噛み締める


「第2弾は、決勝戦クラッシュモデル限定版よね~」


カメラを操作しながら、表情が急変する


「なんなの? 記録されてない?? なんで? なんでなのっ!」


わたわたと動揺する前チャンプ(マミさん)のところに、タヌ子が通りかかる


「どーしたんですかー?」


「大会の記録がっ・・・」


「その箱ですねー、一昨日預かった時、中から水晶みたいのがコロっとでてきたですよー」


「それそれっ! 記録用クリスタル、どこにあるのっ?」


「シショーに渡しておきましたですよー」


「・・・・・( ̄△ ̄)」


 - 盗撮は、犯罪です -



拙い作品をお読みいただきありがとうございます


ルーディ「勝てばチャンプの称号(ステータス)、負けても優勝者フィギュアで大儲け」


∠(≧△≦)ゝなーっ! オトナ、抜け目(きた)ないよっ


あのクリスタルって何かと思ったけど、タヌ子でかした! クラッシュモデル(衣装破け)フィギュアなんて作られてたまるかだよっ

ダメ、盗撮絶対ダメ!


そーいや、ルーディ氏がフィギュアの造形師って事は、この人アタシのビデオ映像見てたって事?

戦う時のパターンや仕草・・・はてはスカートの中まで・・・?! Σ( ̄□ ̄;)


あー、あとがきをキャラに乗っ取られた

おーちゃんのフリートークは前書き部分に入るはずなんだけど・・・(¬▽¬;


ブックマーク、評価、とかはあまり気にしてませんが

ご意見、ご感想、誤字脱字のご指摘、メッセージ等あると非常に嬉しいです

活動報告の方によろしくお願いいたします!


『メタもベタも極めてみせるよっ!』


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