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1章-03 確認は大事だよっ3

スキルってなぁに?

切り札的なスペシャル必殺技? 何かのポイント消費して使う技? 回数や時間制限のある特殊行動? 判定に有利な修正もらう為の肩書き? 技術? 単に行動に付けた名前?

どれも正しい様な気がするよっ


さて確認もこれからが本番、スキルの確認。これが使えなかったら何も出来ない


アタシがやっていたゲーム「MAGI」はスキル型のMMORPGだ、行動の殆どにスキルが割り振られている

戦闘の基本となる「近接戦闘術基本マスタリ」から「乳搾り」という他愛の無いものまで、およそ300種類くらいある

魔法1つ例にとっても「アイスボルト」と「ファイアボルト」は別スキルであり「魔法基礎マスタリ」といった根底スキルはあれど、伸ばしたいスキルを細かく指定できるため自分のプレイスタイルに合わせた育て方が可能になっている


スキルにはそれぞれ「ランク0(練習中、知ってるだけ)」から「ランクファイナル」まで16段階あり、完全に極めるとマスターランクとなる

当然同じスキルでもランクの違いは甚だしく、ランクFの初級呪文「ファイアボルト」は、ランク1の上位呪文「ファイアボール」より強かったりする


ただマスターランクだけは特別で、ランクFの上に位置するが、特典としてスキルの効果の調整が出来るようになる

これは、初心者とベテランが一緒に遊べるようにと用意された機能らしいが、使う人はまずいなかったみたい

でも、今のアタシにはとてもありがたい機能だと思ってるよっ


なぜって?アタシのスキル、一部の生産系スキルや趣味の合わないスキルを除いて、ほとんどのスキルがマスターランクなんだもの


チートじゃないよ、周り一般的にもそーゆー人多かったよ、不器用だったけどコツコツやってたらマスターなっちゃってたんだよっ

1つスキルを極めちゃったから他のスキルを上げる、そんな事を繰り返しているうちに皆なんでも出来るようになっちゃったってのが「MAGI」が過疎化した原因の1つなんだろうね

アタシもその1人 (¬▽¬;


でもちょっとまって、この世界が完全にゲームと同じじゃあないと思う

酷い過疎って事もないと思う、中世の人口密度ってそんなに高いものでもなかったと思うし、村とか町とか行けば・・・

まだ誰とも出会ってないけど (¬▽¬;


そんな事よりスキルの確認だよっ、特に戦闘系スキルはタイミングが命

防御が間に合わなかったり、攻撃のチャンスを逃したりしたら大変だ、

ゲームによっては相手をタゲっ(指定し)たらフルオートで攻撃してくれるタイプのシステムを持つのも有ったけど

アタシのやってた「MAGI」の場合、常時発動型のパッシブスキル以外は全て自分で発動タイミングをコントロールしなくてはならない


まずは、常時発動型(パッシブ)の「近接戦闘術基本マスタリ」と「剣術」スキル、基本中の基本だ

「近接戦闘術基本マスタリ」は剣だけでなく近接戦闘の基礎スキル「剣術」は剣について特化した上位スキル、この部分は使用する武器毎に分かれていて「斧術」「鈍器術」「槍術」など各種ある


とりあえず、近くにあった木に斬り付けてみる、


『ガッ!ガッ!!』


右手に持った片手剣が右上から1撃、返す剣で左上からもう1撃、木の幹の意識を向けた1点に素早く1太刀ずつ叩き込まれた

まるで身体が剣の振り方を覚えているようだ、小さい頃に剣道を少しかじった事はあるのだけど片手剣なんて使った事ない

狙った1点で正確に交差するXの字状態の剣線・・・これがスキルなんだなーって改めて感動


・・・メキ・・・バキキッ!


 ・・・バキッ・・・バキバキバキ・・・ドーン!!


あわわっ!! 斬り付けた木が倒れたー!!


立ち木はゲームでは破壊不可オブジェクトだったんで、まさか切り倒せるとは思ってもいなかった

(ゲームで)は木々への斬り付けは、武器ごとに異なる太刀筋モーションを確認するのに よく使ってたのにー


ネコミミがパタパタ動いてる・・・おちつけ、アタシ、とりあえず深呼吸


すー、はー、すー、はー


ふぃ~・・・周りに誰もいないことを確認しといてよかったー

いきなり立ち木を斬り倒してるの見られたら、不審者以外の何者でもないって


取り急ぎ剣撃のダメージに関わるスキルを1/3くらい・・・ランク5に下げておく

あまり下げすぎると剣速が遅くなって今まで経験してきたタイミングとかに違和感が出そうだったからこの程度に

うぃ、マスターランクでよかった~、でないと加減できないもの

必要なAPと条件がそれまでの数倍きつい為ランクFで止める人が多い中、アタシは言葉の響きだけでマスターランクまで上げきった

だって、カッコイイじゃん、マスターって・・・自己満足だとしても


さて、今度はアクティブな自分で発動するタイプのスキルの実験、むしろこっちが大切


周りに敵はいないので、防御系スキルを試してみる

メニューから『スキル』そしてその中の『ディフェンス』を選択


左腕が自然な感じで盾を前に構える、力んで固めると言うより心持ち押し返すような弾力的な力加減だ

そーか、盾ってこんな感じで使うんだねー

まるで昔から知っていて「久しぶりにやってみたら身体が覚えてたよー」って感覚

水泳とか自転車ってしばらくやってなくてもなんとなくできちゃうじゃない? そんなカンジ

このスキルってヤツこそRPGのRPGたる部分なんだろね

・・・ぶっちゃけキャラとプレイヤーのできることの違いってヤツ? 上手くいえないけど


今度は歩きながら『ディフェンス』、メニューのスキル一覧は出したまま意識ポインタでクリック、走りながらクリック、スキップしながらクリック

意識ポインタは、指でタップするのと違って、動いていてもブレ無い事を確認

某アニメでは「戦闘中は上手くスキルメニューが使えないぞ!」とかやってたのを見た事があるからコレ大事

でももっと素早くできないかな


ゲームにはスキルショートカットというスキルの登録欄があって、そこに登録したスキルやアイテムはキー1つで発動できた

今はキー操作をしているわけではないのでそんなものは無い

ここだけの話、超絶不器用だったアタシ(リアルでの方)は、ショートカットキーを外付けの片手用デバイスにびっしり登録して反応速度を稼いでたりしたのだった・・・(¬▽¬;

(フツーはキーボードを使うので片手だけで操作する場合は指使いが結構大変)


意識内に展開されているスキル一覧から選択-解除、選択-解除

選択も指定も意識を集中する事で行っているから、繰り返すうちに選択するスキルに付いてるアイコンが頭に残像の用に焼き付いてくる


よし、試してみよう・・・メニューを開かずに、スキルの残像をクリック・・・できた!

よし今度は、木に斬り付けて・・・2撃目が当たった直後にフォロースルーをキャンセルするように『ディフェンス』

お~、やってみるもんだー・・・ゲームのときの感覚に近い~


とりあえず近接戦闘関係のスキルを一通りと、牽制用の初級魔法3種類と緊急用防御呪文を十数回ずつ練習して

メニューに頼らずに使用できるようにしておいた。自分的には「意識ショートカット」と呼ぶ事にしよう


その数大体10数個、アタシの持っているスキルの1割にも満たないけど、とりあえず剣術で戦っていくには十分なはず

必要なら練習して追加すればいい。多すぎると咄嗟の判断が鈍る事もありえるからね


ここまで来たら実践で試してみたくなってくるよね

アタシはMAPの縮尺を変更して探査範囲を拡大してみた

さて、鬼が出るか蛇が出るか・・・

でもこの世界、オーガ()ボア()も出る可能性あるんだよね

拙い作品をお読みいただきありがとうございます


おかげさまで、昨日のデビュー開始初日は、186PVもいただきました。

とてもステキな誕生日プレゼントです。

これからも精進いたします。


異世界転生モノの醍醐味は無双するアクションとも言われていますが、もう少しお待ちください

何せ、この作品は「従来の異世界転生モノの疑問点に物申す」が裏テーマですので・・・


ブックマーク、評価、とかはあまり気にしてませんが

ご意見、ご感想、誤字脱字のご指摘、メッセージ等あると非常に嬉しいです

よろしくお願いいたします!


『メタもベタも極めてみせるよっ!』

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