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超サマルはテンプレなんかに負けないよっ!   作者: 吾流峰子
13章:今日も特魔の魔の手が伸びる
199/212

13章-06 まちカド鎧ぞく だよっ

ワルモノ駆けてきたから (ベタなひったくりくだね)

思わず飛び出したの (へっでぃんぐ きらぁ)

ゆらゆらゆれる照準 パワーは押さえたから

勝利のカウント聞こえるよ (スリー ツー ワン)


大遅刻しちゃったけど、あけおめだよっ


【この作品は、吾流峰子 のオリジナルです [海賊版サイト対策]】

本網站的所有圖片、文章的版權帰 吾流峰子 所有、未經許可禁止拷貝或使用和銷售。

original: http://ncode.syosetu.com/n7904dz/

――――――――――


「なるほど・・・な・・・」


痩せた手足、頬骨とエラの飛び出た老人は不機嫌そうに記憶をたどった。


憤怒に身を任せたトロル混じりがいたんで、先祖返りの力を与えてやった(※1)

ボゴブリンやオーガを手下に使えるようにもしたんただが、騎士団すらない辺境の村ひとつ落せんかった。

ボス1頭強くとも知恵のない魔物の群れ、トロルの頭に作戦行動なぞ無理と言うモノなのであろうか。たかが自警団や村人相手に・・・ええい腹ガ立つ!


路頭に迷っていた異色な傭兵団を見つけたので、とりあえず介抱し恩を売っておいた。(※2)

回復するや否や自発的に訓練等を始める辺り傭兵よりどこぞの軍人だったのだろう。

身分の高そうな連中だったらしく、礼にと砦1つ落してみせるとの事だったが数回の失敗の後霧散した。

身分は高そうで実力も有りそうだったが、見掛け倒し・・・うむむ、癪に障る


「なにを壁に向かって唸っているのだ?」


声をかけられた老人は冷静をよそおって振り向くが反射的に口元をぬぐう。

口角に泡がついていた。

危ないところだった、口角の泡は感情が暴走する症状(※3)の前触れなのである。


「考え事をしていた。我も数たび実験はしてみたのだが、うまくいなかったのだ」


「戦いは所詮数だからな、小規模実験では誤差もでたのであろう」


「そうだな、この町は比較的金で動かせる傭兵が多い。

 しかし大規模な実験が出来るのは宰相殿くらいで」


――――――――――


「ロスケリアのケメチシェイクはあまり美味しくなかったの」


「残ってる店はルチョ系列の店ばかりだな」


「畳んで引越した店がでるとその場所で商売してたらしいの」


「事実上、乗っ取りだね。ルチョのしたたかさが怖い」


「こうして少しずつ勢力を広げてるみたい」


どぉんっ!


∠(≧△≦)ゝなっ


突然の火事、爆破テロ?

爆心地は魔道具の店だ、可視範囲まで駆け寄ると・・・


「半壊しとるな」


「魔道具の暴走? そんなバワーのありそうな品あったっけ~なの」


道行く人がいきなり大声をあげた


「うわっ、なんだ!あちちっ」


さっきまで手にしてたのであろう四角い板が手を離れて宙を舞う。

直感的にこのままでは まぢヤバくね?って気がして反射的に体が動く。


地面に落ちる。爆音・・・


間一髪、爆風と破片から一般人を護る盾になる。

歩行者は他にもいたから爆風破片が直撃しないように割って入る。

うん、コスト度外視した試作デモ鎧(コンセプトモデル)、多重積層ミスリルはにかみ構造

この程度の爆発、たとえ密着だったとしてもどーという事も無い。ふんすっ


「だいじょうぶ? なにがあったの?」


爆発物の持ち主は尻餅をついていたが、ケガは無さそうだ。

同じくそのさらに奥の通行者にもけが人はいなさそうだ。ナイスセーブ、アタシ。


「こないだ買った『ガラチーNOTE7』がいきなり熱くなって、おもわず手を離したら・・・うわっ」


まー、目の前に立ちはだかっているのは鋼の怪獣(※5)、しかもそいつが女の子の声でしゃべっているのだから、怪しまない方が珍しいかも。違和感社畜働きw


ガラチーってのは魔道爆弾? 市販するもんじゃないでしょ。


――――――――――


「騎士団も来週には到着する、魔物隊にしては任せる」


「我に抜かりなし、常に正しい」


感情の揺らぎを特殊な薬用酒(※4)を一口あおり一息つくと、独り言をつぶやく


「この戦いどちらが勝とうと目的は達せられるのだ

 ザッパなぞいくら死のうと構わないのだ」


「期待しているぞ、ギモント殿・・・いや ス・ギョント」


――――――――――


そして、数日の聞きまわり調査を続けるも、大した情報は入らず、アタシ達は帰還するのだった。




拙い作品をお読みいただきありがとうございます。

勤務地変わって生活リズムめたくたgdgd・・・・年末年始はなんて言い訳しません。

前書き後書きのネタはBGMの影響が大きいのだった・・・


うーっ! やーっ! たーっ!


さっそうと潜入して

大した事掴めなくって

ふがいないないね

傷心転進(しょうしんてんしん)


きぶんはずんずんでも

シッポで返事するの


【解説】


(※1)憤怒に身を任せたトロル混じりがいたんで、先祖返りの力を与えてやった : ティル村テロ事件(5章-04~07)たぶん首謀者はまだ入院中


(※2)路頭に迷っていた異色な傭兵団を見つけたので、とりあえず介抱し恩を売っておいた。 :タラエージ砦襲撃の件(5章-16)


(※3)感情が暴走する症状 : 感情が加速&無限ループする神経性の疾患。

酷くなるとまともな思考は出来なくなる、『炎呪(フリャオン)』と呼ばれる症状。

原因は遺伝的なもので特定の生物でしか見られない。

チョウォル族の80%が潜在的に持っている


(※4)特殊な薬用酒 ; 「ルスント酒」と呼ばれるチョウォルの薬用酒。効果不明、製法は想像を絶する、ついでに臭い。普通の人間には飲めたものではない。


(※5)鋼の怪獣 : 『ドラゴニックフォーム』です、詳細はちょい前「13章-04」 を参照、

装甲を展開して防御力を強化する。反面機動力は低下する・・・はずなのだけど、収納固定されていた尻尾も展開されるためオートバランサーやモーメントジェネレータが使用できる分俊敏な動きが出来たりする。


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[良い点] >うーっ! やーっ! たーっ! シェーンいくぞ [一言] あけましておめでとうございます 本年もおもろいやつお願いします 第6派来襲寸前?
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