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超サマルはテンプレなんかに負けないよっ!   作者: 吾流峰子
13章:今日も特魔の魔の手が伸びる
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13章-05  またヘンなアダナついたよっ

ホームワークの普及ってさ、通勤がなくなった分だけ時間的に湯用は出来るんだけどさ、な~んか気力ってのが無くなってくる・・・家から出なかった(足に外傷5針)から運動不足?

されより外から入ってくる他愛のない情報、乱数値やオッドマンになる・・・コレが絶たれたせいだろう。

とくにNET中心に情報入手を頼ってきた身としては、かなりの情報源から切り離された気分、


『 Stand Alone COMPLEX 』そんな気分のまだ触り程度なのだろうけど・・・


【この作品は、吾流峰子 のオリジナルです [海賊版サイト対策]】

本網站的所有圖片、文章的版權帰 吾流峰子 所有、未經許可禁止拷貝或使用和銷售。

original: http://ncode.syosetu.com/n7904dz/

――――――――――


「「アレが普及したら・・・」」

「「戦が変わる」」」


ざわめく人々の声を背に、広場を片付けサル鎧の二人

埃っぽい街角

道端にはゴミが落ちており、ちょっと異臭がする。


しってるよ、昔の町は中世はおろか近代化が進むまでゴミだらけだったって事も。

家の窓から生ゴミや汚物を外に捨てていたって事も、ハイヒールって汚物を踏まないようにする為の靴だったって事とか・・・


アタシの今まで居た国と町、村がきれい過ぎ・・・いやゲーム的過ぎたんだ。

人口が少なく、畑と放牧地が殆んどのティル村、「村社会」の自治地区だけに民度は高い。

とゆーか、草木の香りの方が目立つ。羊はうろついてるし・・・

交易中継点であり商人と冒険者の町ダヌパは、冒険者はともかく商人の清潔感への執着は強い。売り上げに直結するからね。

オヤカタを頂点としたピラミッド構造の職人町のダンは誰もが親方に心酔してる鉄の規律。

存在そのものが領主の権威の象徴、ぶっちゃけ“見栄”になっている王都や荘園都市マーハは、騎士団が巡回している。(さすがに掃除は掃除屋を雇っている)


一応交易でにぎわっている町って聞いていたから、アメ横みたいなもんかって予想してたけどちょっと違ったなー。

商店街は分かるんだけど、閉まっている店が多い、本当に戦争でも起きそうとでもいうのだろうか?

いささかテンプレっぽくて嫌だったんだけど、てきとーに開いていた酒場に入ってみる。


「らっしゃい、鋼の巨人とチビドラゴンかい」


アタシと鎧さん間席についた。

むー、酒場の内装ってどこもほとんど変わらないもんだねー。

ちょっと饐えた臭いをアルコール臭が打ち消して退廃的な雰囲気・・・

全身装甲に覆われているとはいえ、サイズ的にも声的に威厳のかけらも無い、こういうやり取りは大人に任せとこう、せめて10代中盤なるまでは。

注文来るまで店の内装でも眺めてよう、がおがお。


「エールと果汁水を」

「傭兵かい?」

「いや、冒険者だ、鍛冶屋でもあるけどな」

「戦士かい?」

「それ以外何に見える?」

「へへっ、念にはって事で・・・テイマーかと・・・」

「あれは魔物ではない、試作品の鎧。中に入っているのは・・・む娘だ」(※1)


「パパ~、このヘルム、口は開くのに、お水飲めないよー」(※2)


仕方ないから長いストローをバイザーのスリットからカップまで伸ばして、ちぅちぅと啜った


―――――――――


戦争勃発の噂により、一般の商人や普通の市民は国境から離れた町へ引っ越し、その分傭兵が増えたとの事。


大雑把にこの町の情報を得てアタシ達は向かう、まだ人の多く残るこの町の南地区へ。

東西南北と区分けされたこの町、南側にあるナンチョタウンは変わらず賑わっている。

治安はあまりよくないが、活気だけはあるみたいだ、なんとなくアメ横っぽい。


近づくに連れて()えたにおいガあちこちから漂ってくる。漬物っぽい臭い。

ナンチョタウンはぶっちゃけルチョ(※2)のコロニー跡だ。この国では、チョウォル族に対してあまりきつく対立していないみたい。

数世代人間社会で過ごしたのなら、変化もするでしょ。

街頭デモのような声も聞こえない、よきかな。


「あ、珍しいお店、見にいこなの、パパ」


「魔道具の店・・・か、珍しいな」


アタシ達の居た国では、魔力付与された武器は武器店へ、服なら服飾店と用途別に分けて販売されている。特殊な魔道具は大抵は受注生産。この世界に大量生産の技術はない。

この国では魔道具はジャンル問わずまとめて販売しているようだ。

どちらがいいとはいえない。


――――――――――


「へ~ぇ、炎の剣なの」


「ほぉ、めずらしいな、剣としてはちょっと仕上げが雑な感じもするが・・・ほしいのか?」


「ううん、この・魔法付与剣。派手だけど魔道回路(サーキット)がお粗末過ぎ、安全装置すら付いてないの」


細かく調査した訳じゃないけど、鞘から抜かれるとスイッチが入り、柄の中の魔池(マッチ)によって魔道基盤の回路に繋がれた素子から火炎を発生させる。せいぜい火炎程度・魔法付与剣(※4))


抜刀、納刀時に注意しないとやけどするぞー、M.L.C (※5) も入ってない安物魔剣だ。

アタシだったらデモ用の剣舞の依頼でもない限り持ちたくない剣だ。当然実戦では脅し以外の役に立ちそうも無い。


「アセンはエレメンタル系より切れ味追求派なの。炎とか氷とか剣に纏った厨二病全開はやーなの」


「それなら、こちらはいかがでしょう」


店員さんが別の商品を薦めてくる。なにこの四角い板?


「アドン商会で作られた万能ツール『ガラチーNOTE7』(※6)基本はランタンですが、マッピング機能や相手の敵意を察知したりいろめんな機能仮説いてるンですよ、冒険者ならちょいとお得な機能がぎっちり」


「コレひ弱そうなの、いちりゅーの戦士は、しつじつごーけんをこのむものなの!」


「甲竜姫は手厳しいようで・・・」


店員は作り笑いを浮かべ離れていった。

だが、その作り笑いに入る一瞬前に、得も知れない感情の片鱗が漏れたのを感じた。

お勧めを断られたら舌打ち位する店員は居るもんだけど、撒き散らされたのは殺気にも近い怒りの感情だった。


――――――――――


近くにあったごく普通の酒場、道辺で感じた漬物のにおい


「なんか怖い店員さんだったの」


「多分“ルチョ”だな、2世か3世かもしれんがな」


「聞いてたのとズイブン印違うの」


「はいよお待たせ、この町名物のオクケメ丼(※7)、大盛り2つ」


いかにもうわさやゴシップが好きそうなおばちゃんが料理を持って繰る。

雰囲気からしてこの人は人間だ。


「でもねぇ本場の味なんて言っちゃ居るけど、ここだけの話し、材料も料理人も国産なんだよね。でも味には自信あるから安心しておあがり」


雰囲気のいい店だ、さっきの魔道具店が酷すぎただけ?

大衆食堂的な感じが安らぐ・・・けどちょと待て!

この状態から先に進むには、どうしてもやってもらわないといけない事がある。


「ねぇパパ、この兜の口、ちゃんと開くようにして欲しいの!

 でないとご飯がたべられないの!」


拙い作品をお読みいただきありがとうございます


あとがきデータふっ飛ばしてしまったので、書き直しです、


アドン商会です「サム○ン」ではありません。

ルチョとチォウォル族の違いは過去の大戦後本土へ帰ったのがメインのチョウォル族、帰らずに土着残留したのがルチョ、100年近く袂を判ったまんまですが、基本的思考や行動パターンは、遺伝子レベルで受け継がれているようです。

見た目がなまじ人間に近いだけに、強くは無いけど恐ろしい魔物です。


【解説】


(※1) 中に入っているのは・・・む娘だ : こっちの世界へ来るまえは、TRPGやレイヤーでなりきりなたけていた おーちゃんはと異なれり、鎧さんは口下手でなりきりきれずに噛んでしまったとゆーことで。


(※2) このヘルム、口は開くのに、お水飲めないよー : 「閃」のバイザーは上顎・下顎の2つあるけど、上顎は固定されていて動かない。鳴らしたバイザーはと言うと、口を開いて開いてブレスを吐いてみせた。今でこそ陸海空それぞれ別れてしまった「敬礼」であるが、コメカミ付近に手を上げるのはこのバイザーを明けて顔を見せる行為から始まったと言う。


(※3) 魔池(マッチ) ; 魔道具文化が一気に進化普及ととなった立役者的な部品。マナを貯めておき、必要に応じて引き出せる魔道部品。大きく重いが大容量長時間安定のラウマス式、小型高出力高速反応のルラクター式など色いろんな種類がある。ぶっちゃけマナ・バッテリー。


(※4) 魔法付与剣 : 炎吹いたり冷気を纏ったり特定の魔法を放ったりできるようにした剣。前述の

魔池などの進歩により誰にでも扱えるようになった。炎の魔剣といってもお金で何とかなる。

通は、気に入って使い慣れた武器に後から魔力効果付与する。シンプルで派手なエレメントの基付け魔剣は、『成金騎士』とかに人気。


(※5) M.L.C : マイントセ・リンク・クリスタル が正しい呼び方。精神とのインタフェースもってねラズパイみたいなもの。ちなみにインタフェース気の生まない演算部品は単にクリスタルって言われてる。見た目と大きさが性能と無関係な技術者泣かせの魔道部品。


(※6) ガラチーNOTE7 : もうネタ的に古いね、でも『言わぬがフラワー』よのぅ


(※7) オクケメ丼 : オッケメ(OK目)丼とも呼ばれ、験を担ぐ(げんをかつぐ)商人に大人気。オークの肉を薄めにスライスして、チョウォル族のソウルフーズの辛い漬物『ケメチ』を刻んで一緒に炒め上げた料理。オーク肉の癖がほぼ吹っ飛ばされて食べやすい。

ただし、現地は衛生管理がひどいらしく本当の本場ものは避けた方がいい。


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