13章-03 アーマー、その名は “閃” だよっ
おまたせだよっ!
1ヶ月の遅刻申し訳ないっ、PCの故障とデータサルベージに手こずりました。
ってまた作者からのメッセージかよっ
【この作品は、吾流峰子 のオリジナルです [海賊版サイト対策]】
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「あぁっちゃ~、本当は、明日広場にてコンセプトモデルのお披露目する予定だったのに、こんなに目立っちゃ 一旦引いてまた明日ってワケにも行かなくなっちまったなぁ」
「ダメなの? パパ」
「露天とか、デモンストレーションとかするには、事前にどこどこでやりますって申請しなきゃいけないからね、今日届け出に行く予定だったんだよ」
「ご・・・こめんなさぁい」
ぺたりと地面に座り込む。おや、フルアーマーなのになんとゆー可動域。
俗に言う『女の子座り』できるんだ。
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「売れてるかい?」
「まったくだ」
「そっちはどうだ・・・って見りゃ分かるか」
「でな・・・」
広場で露天を出しているおっちゃんたちが景気悪そうな顔でつぶやくように言い合っている
ネコミミ強化聴覚を使えば聞こえそうだけど、絶対やってはならない。
一応ゴジラ目の部分は鎧戸風のエア・インテークになっていて聴覚確保をしている。
でも、気密性の高いフルアーマー&フルヘルムであることを忘れてはいけない、内部の音が常に反響してるのだから。ONにした瞬間にアタシはのた打ち回ることになる。
アタシが鎧さんへのツッコミに音響攻撃を多用しているのは、『心の棚』に置いておこう
がやがやと広場全体に広がる露店商たちの談合、しばらくしてぱったりと止む。
「譲ちゃん、アンタは悪くない。」
「人助けして怒るような奴はこの国にはいねぇ」
「まぁ見てなってと」
がさこそと広場の露天商たちが店を畳んでいるのが見える。
露天の位置を移動する人もみえる。
「?」
ぽそぽそ話が広場に伝染していって、広場の1/3の面積が開いた
露店の隙間を駆け回ってた傭兵さんが鎧さんへと駆け寄る
「旦那ァ、使ってくだせぇ」
「おいおい、露店許可証もそんなに安いもんでもないだろ」
「露店出してもどーせ売れないしな」
「むしろ不倒ブランドの新作情報を直接見れるなんて千載一遇でさぁ」
「感謝する、荷物を取ってくるよ」
鎧さんは喚起に声・・・というか全身を震わせ、荷馬車を取りに行った。
「お嬢ちゃん、いい事を教えてあげよう。オレ達流れ者の傭兵ってのは、普段つるむ奴より初めてあった人に親切にしとくものなのさ」
「そうしておく事で、流れた先でもなんかの縁で生き残れる確率が上がるってもんさ」
拠点を定めない傭兵さんもたいへんなんだなー(※1)
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「あー、ウロコさわっちゃダメなのー」
「アハハ、踊り子さんにはお手を触れないようにってかぁ」
「違うの、このウロコ全部刃物になってるのー、ケガしちゃうの、ミスリルのエッジなのー」
「うおっ、あっぶね・・・皮手袋裂けてる」
「だいじょうぶ?ケガしてない?」
ガラガラと馬車が近づいてきて止まった。
樽の上からぴょいっとほぼ無音に飛び下りる、スケールアーマーでコレがてきるのはアタシくらいなもんだ。
「道具の準備も揃ってない中、先にデモはじめちゃったの?」
「パパごめ~ん、でもちゃんと高い所で触られないようにポーズとってみたの」
この鎧、全身が刃物になってるから、押しくら饅頭になっちゃったら血の海できちゃうからねー
「じゃ、今度こそ本当のデモンストレーションと行こうか、いいね?」
臨時展示台の樽の上へぴょいっと戻ってポーズ。
「お待たせしました、皆様ご愛用のちょっとマイナーなブランド『不倒』、それに新作がでましたぁ!
その名は・・・『閃』
まだコンセプトモデルの試作品ですが、ここからブラッシュアップして行こうと思います
着用モデルはアセンちゃん、製品化するときは大人用サイズで作るのでご心配なく。
『閃』、それは
軽鎧でありながら、重鎧に匹敵する防御力、機動力を生かした攻撃力なら上回る!
ピンチになっても切り抜ける、切り札!
そして何より一新された生物的デザイン! 」
「うむ」
「う~むむむ」
「ほーっ・・・」
キャラリーが一斉にうなり声をあげる。アイドルって言うより完全に『製品』として見られてるよ。
「今までは汎用、ややタンク向きの『不倒』ブランドではありました。
ですが、近作はソロ派やアタッカー向けの新型。
重ッ苦しい、垢抜けない、地味など、今までのお客様からの声」
「うそつきがー、重厚・堅実・目立たない分安全、の間違いだろうがよぉ」
「わはははは」
「命の最後の砦」
「おほんっ
不満点を解決した新コンセプト、スマートかつ高機動
軽量化と関節可動範囲、手足のガントレットとグリーブは背中と同じスケイルアーマー
ついでにヘルムもウロコ調のデザイン。
それでいて優れた静穏性」
アタシは樽の上、裏表全身がよく見えるようにでゆっくりと回る
「この全身鱗調が『閃』の強気な攻めのコンセプト! 攻撃を受け流すと同時に鱗自体が鋭い刃となっている。ミスリルコーティングエッジ
レザー程度なら2回も引っ掻いたらズタボロだ。」
「今までは汎用、ややタンク向きの『不倒』ブランドのアタッカー向けの新型。
どなたか、実践テストにご協力いただける方はおりませんかー」
「おーい、武器当てちまっていいのかーい?」
「ええ、思い切りどうぞ。 ただし装甲に穴が開いたり、部品が外れたりしたら、
追撃はご遠慮ください・・・多分穴は開かないでしょうけど」
「よっ・・・と」
木箱を持ってくる鎧さん。箱からは剣が何本も入っていた。
「これは?」
「鎧職人の僕だけど剣だって打つさ。習作だ、なまくらだよ(※2)」
ギャラリーの一部が剣を手に取る
「おおーいい剣だ」
「ほほぉ、こりゃけっこー業物だぞ」
やや不機嫌そうに鎧さんがつぶやく
「なまくらだ」
「「「へぇへぇ」」」
もう幾つか木箱を並べると
「あと、今鎧を持ってきてない人にはコレを貸そう
中古の傷物だけどな」
「おぉう『不倒』ブランドだぜー」
「レンタルなんて言わず、売ってくれ!」
「サイズ合うならあとで売ってやるよ、試着用中古品を売るのは性に合わないだけどなぁ」
「ほら、アセンも広場に降りて」
「パパー、アタシの剣は?」
「鎧のテストなんだからいらないだろ、それにお客さん斬っちゃあイカンだろ」
むー、小さな女の子を武装したオッサンでいたぶるなんて
「あー、格闘術も全力禁止、人間はジャイアントほど丈夫じゃないんだぞ」
アタシも巨人族じゃないんだけどね
「とにかく、攻撃禁止ー」
そんな~~
拙い作品をお読みいただきありがとうございます。
すまない・・・指、PC、ときて、メンタル壊れた・・・
別にまじまんじセンのせいではない、結局序盤の意図的は常識破る程度でぐらついて、
辛口とゆーか、上から目線で型にハマった文章しか受け付けられない人だったのね。
『読む価値なし』『うけつけない』は思考スペックに入らないから思考停止&白旗撤退
【解説】
(※1)拠点を定めない傭兵さんもたいへんなんだなー : 傭兵と冒険者、極近い存在であるが基本的に非正規の雇われ兵士 が傭兵、汎用便利屋なのが冒険者。
正規の兵士を補うのが傭兵である為、団体戦も得意である。
個性的な曲者の多い冒険者より、まじめな武芸者が多く、コミュ力は高い。
(※2)習作だ、なまくらだよ : 謙遜ではないらしい。鎧以上に強度に均一なバランスが求められるのが剣なのだそうだ。不均一だド応力集中を起こしてポッキリいくらしい。
ブックマーク、評価、とかはあまり気にしてませんが(あると嬉しいのは事実だけど)
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