12章-08 超穴場ZAPパークだよっ
あっけましておめでとーっ!(≧▽≦)9
去年ははパワーダウンしてたみたいで、更新ペースがお世辞にも安定してなかったのよね
2ケ月ほど前は特に酷かったよっ!
今年の目標は 『健康第一』 体調管理しっかりやって、更新ペースを何とか回復していきたいかなーって
今年もヨロシクだよっ (∂▽-)-☆
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コラボカフェは3日間、大盛況を極めた。
常連さんは限定メニューに舌鼓を打ち、噂を聞きつけてとんできたファンはバーガー系(※1)やデザートに群がる。『C・C・C』のコースターをフルコンプしようと頭痛に耐えながら奮戦する者もいた。物販もそこそこの売り上げ
何よりの人気は、大型魔法ビジョンプロジェクターによる熱戦の再現。
弁士(無音映画ナレーター)の実況&解説iに加えて音響楽団と声優を追加したのが効いた
「おいしかった~」
「つぎの大会は直接見に行きたいな」
「ホンモノのリーザちゃんって思ってたより小さかった」
そして店長(雇われ)は決断を下した
『コラボは確実に儲かる』
コラボ本人は店を留守にするが、コラボカフェ期間は少しだけ延長するらしい。
『げに業深きは人間の欲である』 (子供たちに罪は無い)
・・・by コースターとミニフラッグを大量に作らされるオーナーのユニア
「おねーちゃん、強さはともかく若さでは勝ちようが無いよ」
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風が気持ちいい、マーハの町の南側には大きな湖が広がっている。我々一行はそんなピクニック向けとも呼べそうな草原にきている。
となりを旗を持ったツアーガイドに連れられた団体さんが歩いてた。
「のぅウマよ、ワシ等をどこへ連れて行く気なのじゃ?」
「スターゲートだよ、存在ぐらいは知っているでしょ」
「ゲートには余り良い思い出が無いのぅ・・・わらわを含めて故郷から飛ばされた者がおるでの(※2)」
「オイラも」「わたしもですぅ」
そばうどんコンビも声を上げた
「今から向かう所は管理がしっかリしてるから問題ないよ」
「日付・・・星の廻りで行き先が変わるのじゃろ?」
「大丈夫だよ、管理部署からちゃんと発表されている。今日の行き先はTEO島だ」
「なんなのじゃ? その島は」
「この街、マーハの南側に広い湖が広がっている、見えてるからわかるけど
その南西の奥の方にある島がTEO島、特別保護区になっているんだ
通称『ZAPパーク』!」
「どーゆーところなのじゃ! ア二マルガールやフレンヅでもおるのか?}
「ア二マルガールはいないけど、精霊のエレメンツはいるよ
野生のゴーレムとかもいるよ」
「ゴーレムとは作られた命じゃなかったかのぅ、魔結晶や魔道コア無しに動けるのか?」
「TEO島にはとてつもない精霊力が集まるんだ。その力でコアが生まれるらしいよ
人間と敵対とかしてないから手出ししなければ安全」
一般向けのツアーもあるくらいだからね、大して危険ではないとは思う・・・
「さ、順番が来たよ、ゲートインしよ」
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ゲートを越えるとホールの中。祭壇+空港って感じかな
八角形のホールにドアは4つ、1つは「STAF ONLY」の職員専用。
そして1つは『順路・コース入り口』と、『順路出口・逆行禁止』が1つ
1つのコースの出口と入り口なんでしょね。入り口と出口は90度向きが違う。
そして残ったひとつには『EXIT』とプレートが付いていて、一般出口のようだ。
出口を抜けると、お土産屋さんやお弁当屋さんなどちょっとしたショッピングモール。
商売根性たくましいけど観光地なんてこんなもの
「のぅユニア、あの『順路』ってのは何なのじゃ?」
「あっちは、冒険の経験の無い商人とかの一般市民専用コース。
鉄格子と結界を張った窓から精霊や野生魔物を見学するコース
われわれ冒険者が行くところじゃあないよ!」
「わらわは冒険者ではないのじゃがのぅ・・・」
「私より強い人が文句言わない!」
物販エリアの奥の扉を通り、島への第一歩歩踏み出す・・・
うん、フツーの島。暖かい日差しに緩やかな風、辺りに漂うマナはちょっと濃い目。
せっかく狐になってるんだから、ついでに地磁気をサーチ・・・げー、ぐちゃぐちゃ・・・
結界とかがこの島全体を覆っているせいらしい
そーいや結界なら目の前の観光コースにも張ってあるんだっけ
ズルいとは思いながらもミニMapを開いてみる。オープンフィールドだから大まかな地形はオートマッピングされる。ついでに野生生物の位置もアイコン表示。
Map情報によると観光コースは島の西側半分くらいをぐるっと回って戻ってきているようだ。
ん? 何か近づいてくる、ほほ真南の方向、Mapのアイコンの色は緑、敵意の無い人外?
敵意は無いってわかってはいるんだからちょっと近づいてみる、目視可能な距離まで。
距離が近づくにつれてそいつからは発せられるエネルギーがハロゲンヒーターのように体にしみこむように感じられる。完全な火属性・・・
少し離れた木の影、根元の辺りから首をかしげるようにころんと丸いものがこちらを伺う。
赤・オレンジ・黄色がまだらに渦を巻くように丸まっている。その中心にはつぶらな目が1つ、背中(?)には透明な妖精のような羽が生えていた。そして羽を除いた球体部分は薄く炎に包まれていた。これ直径30cm程度だからまだかわいげもあるけど、大きかったら怖いぞ・・・
視認距離ギリギリなので無意識のうちに眉間に力が入る。 『ファイア・エレメント』の表示が視界に重なる。これがフレンヅ・・・じゃなくてエレメンツ! (見た目はセル▼アンだけど)
「その節は親分がお世話になりやしたです」
エレメントの丸い体が60度ほど回転してすぐ戻る。一礼したのかな。
「しゃべれるの?」
「今回は限定的に会話能力、上から授かってますんで」
「限定的?」
「あの時の試練所にいた面子にしか、オラの声は聞こえんです」
ちょうどよかった。ならこの会話はアタシの発言さえ注意すれば、極秘にできる
「相談なんだけど・・・あなたにはアタシのこと、どうみえているの?」
「そりゃ、微かに親分の残り香をまとった人間ですわな、聞かされている容姿より少し炎の力が強いようですけど」
「変装しても精霊使いには通じないって話を聞いてんだけど、対策ってあるの」
「オラの知る限りでは精霊使いが見ているのは精霊力のみ、オラ達低位精霊の知覚もそんなものでさぁナ、普通の生物みたいにはっきりと見えてるわけじゃないでさ」
つまりは一般的な視覚とは別なもの(※3)を知覚しているんだ、なら変装もあまり意味を持たない。
多分マー君と出会っても一瞬で変装がバレちゃうんだろーな(※4)
「まあ火を隠すなら炎の中、簡単な加護でも付ければ十分ごまかせまっせ
オラでもそれくらいは出来るんで」
「できるんだ、なら頼んじゃおうかな」
これでシャーマン対策もばっちり!・・・と思ったら、乱入者があらわれた!
「ちょいとまちな、『ロリコンドモガーモドキ』の火の玉虫!
アンタの先走りは放っとけないって!」
いつの間にか近づいてきたのは、正8面体のクリスタルの中に渦巻くキラキラが詰まった精霊、一目でアイス・エレメントだってわかる。
こっちの声は女性風に聞こえるけど、属性的に仲が悪いようだ
拙い作品をお読みいただきありがとうございます
けものはいても、ハゲものはいない、でも けだものもいるし 化け物はいっぱいいる
発毛DAY・・・じゃなくて初詣?
ぶっちゃけこの世界の精霊っていうのは、4大元素のエネルギーを親玉の元素神から各所に運び循環させるという世界の血球のようなものなのです。
普通は姿を見せないものなのですが、この島だけは特別なようで、
ゆえにシャーマンの聖地とも修行場とも言われてます。
【解説】
(※1)バーガー系 : ユニアが描いたSDイラストのミニフラッグが刺さってたりする
(※2)故郷から飛ばされた者がおるでの : ついでに言うと、ドウギと彼の仲間もるランダム転移事故の被害者である
で、本当の事をいってしまうと、おーちゃんはゲート事故被害者ではない
(※3)視覚とは別なもの : この場合は精霊力、
(※4)マー君と出会っても一瞬で変装がバレちゃうんだろーな : 彼の場合は嗅覚でバレる。ついでに言っちゃうと 5章-13 で狐巫女の格好で作戦実行してる。リーザとは名乗ってないけどね
ブックマーク、評価とかはあまり気にしてませんが (あると嬉しいのは事実だけど)
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『メタもベタも極めてみせるよっ!』