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超サマルはテンプレなんかに負けないよっ!   作者: 吾流峰子
12章:巻き込まれ人生
184/212

12章-03 パァンっ!だよっ

今回の訓練は、あまりしごいて無い? “鬼”教官して無い?


だいじょーぶ! これから鬼になるんだよっ


【この作品は、吾流峰子 のオリジナルです [海賊版サイト対策]】

本網站的所有圖片、文章的版權帰 吾流峰子 所有、未經許可禁止拷貝或使用和銷售。

original: http://ncode.syosetu.com/n7904dz/

――――――――――


『盾貫』グループ


「先に言おう、刺突型武器の場合、難易度は高くなる、覚悟せよ!

なぜなら、剣や槍で突いてくる攻撃を、正面から受け止めようとするか?

もしそうだと思うのなら、もう一度基礎からやり直せ!

人は突きに対しては反射的に払いのけ(パーリング)するものだ」


「「「イエス、マァム!!」」」


「どんなに鋭い突きでも、浅い角度で払われたら効果を発揮できない

立ち位置、攻める方向の見極めが重要となる、瞬時に判断せよ!」


「「「イエス、マァム!!」」」


ん?なんか気になる装備の奴がいた


「オマエ、なんでこちらの組にいる? その武器で盾を貫いてどうする?」


「へ? アッシが一番得意な武器は、この短剣でざっくりと・・・」


「仮に技を得て盾を貫けたとしよう、でものその長さで奥にある敵の体に届くのか?」


「・・・あ゛」


よく考えても見ろって、剣ってのは刃が当たらなきゃ意味がないってんだ。最低30センチの刃渡りは必要


「とれる対応方法は3つ!


『長剣に持ち換える』、『2刀流の修行をし斬撃(盾割)型に転向する』、『突進力を鍛える』


よーするに、盾の奥まで届く武器に切り替える。

2刀流に転向し、一太刀目で盾を割りもう1刀でその奥を断つ。

突進して盾と体の間の隙間をなくしてしまう。」


「どれも難しい茨の道だがな。(※1) 選ぶのは自分だ」


そろそろ型の説明をしよう


「『盾貫』の型はシンプルだ。しかし豪快かつ素早い体裁きを必要とする『盾割』とは反対に繊細な感覚が必要だ。

特に間合いの見極めは数ミリ単位での判断が必要だ。」


「構えはこうだ。柄尻を胸・・・鳩尾のやや横に当て、進行方向に一致させ突進する」


たったったっ、ガシュッ!


吊るしてある盾を貫く


「見えにくいので口で説明するが、突きが当たる寸前に刀身を高速で回転させている

言うなれば『コークスクリュー(コルク栓抜き)突き』だ」


足で蹴り飛ばして刺さった剣を抜く


「そして重要なのが突いたら即座に剣を抜く事、これを怠ると大きな隙を生み危険だ。

 突きと蹴り込みはワンセットとして身に刻め」


「「「イエス、マァム!!」」」


――――――――――


 数日の時が過ぎた。


――――――――――


「で、型を会得した優秀な諸君らは、最後の仕上げに入る」


アヴォイド・ロール(無敵回避)のスキル会得の時に感じただろう、

『カンッ』ってカンジの不思議な力の流れ、

攻撃スキルの場合、身を持って食らうことでしか、この流れはつかめない。

よってこれより『ガードブレイク』をその身で体験してもらう」


「安心しろ、ほとんどダメージは無いはずだ。」


大型のバスケットから1本、棒状のものを取り出す


「これは、ティル村産の高級小麦100%の『ふかふか柔らかバゲット』」


手にもった側のり端っこを指でちょっとちぎると、破片を口へ放り込んだ。


「とても柔らかく、すごく美味しい

もちろん、会得できた奴にプレゼントだ。先着10名

1発でこの技の力の流れを会得できなかった場合、2回目以後はここダヌパで買った『ふつうのパゲット』になる、こっちはそれなりに硬いじぇ」


「覚悟の出来た順に・・・並べ」


(それがし)が受けよう」


一番手はドウギ師範か・・・既に優秀な剣士であるがゆえ、縁理(エンリ)流を吸収するが目的か

ならば思い切り行くのが彼のため


かつて有名な格闘家が言った

『正義無き力は暴力なり』(2※)と・・・


『かわいいは正義』とも聞いた事がある

ならアタシが今振るうのは正義の力!!


「ドウギ、ちゃんと受取れよッ!!」


たんっ・・・(るんっ)すっパァーン!!


盾を持たないドウギの片手半剣(バスダード・ソード)によるガード

その胸元中心にパンによる一撃が打ち込まれそのまま振りぬかれる


『!、何だこの衝撃は?! 回転によるフェイントは分かる。だが受けた剣をすり抜けて全身に浸透してくる力・・・まるで柔らかい壁に激突されて弾き飛ばされるような感覚・・・これは耐えれない!』


「あおぉ~~ん」


ドウギの身体は放物線を描いて宙に飛び、そのまま受身も取れずに地面に叩きつけられた。


ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ・・・・・・・

地面に仰向けに倒れたままピクピクと時たま震えている


「大丈夫か?ドウギ師範」


「・・・な、なんとなくは、つかめた気がした、だが、あの柔らかい壁は?」


アタシは手にしたパゲットの端っこを少しちぎると、ドウギの口に押し込んだ。


「お主がぶつかったのはこれだよ、打撃武器だったら硬い壁を、剣なら刃を感じたはずだ」


「これが縁理流・・・力なき者が強きものを打ち倒す剣、敵わぬ訳だ」


「感覚つかむ訓練だからパンで放ったからこんな感じ、実際は打撃斬撃が飛んで来るんだよっ」


「防御を貫いて押し寄せる力の波動・・・あと少しでつかめそうな気がする」


「ならもう1発行くか?」


「はっ、お願いつかまつる」


スパーン!!


ぎゃうんっ!


吹き飛ばされ、地面で身もだえする狼剣士

この訓練で目覚めちゃう奴も多いと聞く、できればそれは避けたいな(※3)


「オラァ! 次はどいつだ!」


パーン! パーン! パーン! ・・・・・・

ぐはぁっ おごぉっ うぐっ


この日夜更けまで殴打音と男たちの悲鳴が響いたらしい。


――――――――――


「あぶあぶぅ」


「男の子なら強い子に育つんだぞ」

・・・ぽんっ


強い子になるように願いを懸け、赤ん坊を細長いパンで軽く叩く

という風習が出来たのは、この100年くらいあとのお話・・・


拙い作品をお読みいただきありがとうございます。

1週間ほど遅刻しました。言い訳しません。


あ~あ~やっちゃった。

おーちゃん自身の禁忌「出来うる限り、個人が世界や文化を変えない」

100年後のおまじない的風習だけどね (¬▽¬;

冒険者強化訓練所「カッツェ」の面々も強化しとかないとと思ってるうちに延び延びになってしまってました。本当はも少し早く強くなってもらう予定だったのでした。

攻めればすり抜け回避、守っても崩される、これなら強い部類に入れるでしょう。

今すぐではないけど、後への伏線である事は変わりないかも・・・


あと登場するたびにドウギちゃんの株が下がってく・・・

一応彼は、イケワン、いやイケメン枠なのよん。

ストイックで不器用ながら剣の道を究めようとする狼SAMRAI

ホケモナーつーか、ディープなケモナーへ向けたポジションだったはずなのに・・・


いじりやすいキャラでもあるけど・・・ (¬▽¬;


ケモナーさんって♂けも好きって聞いたけどホント?


《余談》

武器でないものを武器として使ったらどうなるのだろう

ナイフやフォークなど食器なんかはそれなりにダメージありそうだけどね。

某MMORPGでは手に持てる(装備できる物)はみな楽器など含めて火力設定があったけど

火力設定の無いメロンパンは素手より弱かった記憶が・・・


大昔のコンシューマRPGで、武器の攻撃力が〔ちからの1/10〕といった計算で

最強の剣が〔ちからの1/2〕というゲームがありまして

偶然にもバグで、とある生き物 (アイテム)を武器装備できてしまい最強の剣の倍の威力!なんていう都市伝説

通称「ひとでなしソード」というのを知っている人・・・もういないよね。(修正されたらしい)


【解説】


(※1)どれも難しいがな : 1番目は『今までのスタイル』を切り替えるという事、今までの研鑽をやり直すという事。

2番目も同様、2刀と1刀では体の扱い方が異なる。

3番目は盾を相手の体に密着させる動作が入る分難易度が跳ね上がる、押し込むだけでは密着はしない。


(※2)『正義無き力は暴力なり』 : 極真会館の創立者、故大山倍達氏の言葉。作者もアニメの空手バカ一代でその名を知った程度のニワカ

『かわいいは正義』と合わせて考えると『かわいく無い力は暴力』という事になる


(※3)できればそれは避けたいな : 一応ドウギちゃんは「綺麗所キャラ」

イケワンで生真面目でストイック、不器用で剣一筋の狼獣人(ヴォルフェン)のサムライ

ドMに目覚めちゃったらキャラ崩壊だよっ



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『メタもベタも極めてみせるよっ!』


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― 新着の感想 ―
[良い点] 短剣で楯抜いてどうする しかも体ごと突っ込んでるから無理がある [気になる点] 柔らかパゲットって日本だけのものらしい 日持ちがするのと香ばしさ重視で撲殺出来そうなのが本場ものらしい …
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