10章-20 穴と氷河の女王だよっ
今回は、
『カツオ、叩かれる』
『ワカメ、ふえる』
『アナゴ、氷の女王』 の3本です・・・んがんぐー
・・・なんてのんきな展開だったら良かったのにね・・・( ̄△ ̄)
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みんな・・・いくらなんでも採り過ぎじゃないだろうか・・・
「いやさね、あまりにもポンポンと採れるから、面白くなっちゃってね・・・」
目の泳ぐタツアンとドヤ顔のオギ
「オイラ、ものすごく役に立ったんだぜ」
うん、想像はついてる。トレジャーハンターの素質は十分、きっと将来大成する。
「そっちは?」
「呪文でサーチしたら、氷の中に埋まってるのをごっそり見つけっちゃった」
「そーゆーおーちゃん達は?」
「氷河で削れた岩肌から掘り出したんだよっ」
これがコミックやアニメだったなら、空中に文字が浮いて、アタシと鎧さんに矢印が伸びていることだろう。
それぞれ
『鍛冶屋さん:鉱石掘りは日常』
『採掘スキルマスター』ってね
『あと5~6個』って言われてたんだけど、どう見ても各チームその10倍は下らない
全員が同じことを思った
「「「手分けして探すまでもなかった」」」
思い出すなー、小さい頃にやった『おいも掘り』色こそ青いけど形といい大きさといい、大量に掘り出したサツマイモのよう。
とりあえず仕舞っておこう、サムソナイト!(※1)
手早く100個ほど格納しておいた、嵩張るし重いからねー
まだ50個ほど仕舞いきれて無い
「・・・だぁれ~? そこにいるんでしょ~」
声が近い、そろそろ目視距離に入るよー
いそいで召喚わんこを送り返す。これは保険。
万が一全力撤退したとしても氷河の末端で『詰み』とならないためのね。
「ね、ね、これまではどうしてたんだよっ」
「昔はこそっと掘り出して一旦退避ってのを繰り返してたみたいで、今まで女王が攻めて来ることなんてなかったらしいんだってば」
鎧さんもしどろもどろ
「女王様はお冠みたいなのです、どーしてあんなに怒ってるんですぅ」
「そーいえばイフリートは言ってたっけ。
『フレームジュエルはオヤツに食べると美味しい』って」
「うきゅ、炎の精霊イフリートがフレームジュエルを食べるのなら、氷の精霊のアラハトがブリザードジュエルを食べてもおかしくない。
単なる氷と違って保存性も良好だし、あれはエネルギーの高密度結晶らしいから・・・」
「はわわぁっ、すぐに返すのですぅ、食べ物の恨みは怖いのですぅ
大事に隠しておいたオヤツを取られたら激怒して当然なのですぅ」
タヌ子、とりあえず落ち着いて!
「だぁれ~? 私の宝物取っていったのはぁ!」
うわきゃっ!! 完全に虚を突かれた!
霧の立ち込める谷間の氷河とは言え、間合いの内に入られた!!
反射的に手にもっていた袋を押し付け、バックステップで間合いを取る。
「あら~、これはまだ掘りたてねぇ、土がついてるからわっちのではないわぁ」
身長こそ鎧さんとトントンだけど、ノースリーブのドレスから覗く青い肌と尖った耳を除けばあまり魔物じみた雰囲気は伝わってこない。単に巨大な女性といった風貌。
だけどそこはかとない圧力とゆーかオーラ的なものを感じる・・・これが氷の上位精霊?
まだ争うと決まった訳ではないので武器は抜かない
だけど万一に備えて身構えてはおく
ゆるりと余裕を持った、けだるげな表情で氷河の女王が語った
「別に捕って喰ろうたりはせん、しかしな石は置いていけ、わっちも食わねば春夏が越せんのじゃ」
「やはり、ここは僕がいこう」
リーダーらしく鎧さんが前へ出る
「掘り出したり拾ったりした鉱石はここにあります。
僕達は氷河の先の隣国へと向かいます故、失礼させていただきます。」
跪き大袋2つを献上するように差し出す。
「そーいう真摯な態度、わっちは好きよぉ・・・けど」
・・・けど? (¬~¬; 嫌な予感しか思い浮かばない。
「おぬし等から微かじゃがイフリートの気配を感じる・・・気が変わった、ひとつ勝負といこうじゃないのぉ」
「ルールは単純じゃ、わっちを転倒させる事が出来れば おぬし等の勝ち
わっちが確実に氷河の終わりを越えさせてやろう」
「武器も魔法も遠慮や心配は要らぬ、これでも氷河の女王と呼ばれる身、
この氷河にいる限り わっちは不死身じゃからの」
すっと滑るように、氷河の女王は氷面を移動し始めた。その顔は薄笑いを浮かべている。
「そして、おぬし等が動けなくなったなら、わっちの勝ちじゃ」
――――――――――
速い、とてもじゃないけど走っていては追いつけない。
向こうもそれを分かっているのか時たまコースを変えると、こちらへ向かってくる。
そしてまた通り過ぎていく、これの繰り返し。
完全に翻弄されている。せめてコースでも読めたなら・・・
氷河の端まで行ってはカクっと向きを変えて突っ込んでくる。減速もなしに跳ね返るように・・・
むー・・・この動き・・・どこかで見たような
・・・アレだ! エアーホッケー
まー、氷の上だしね
コースを読めれば速くても何とかなるっ
あっちに行ったから、あそこで反射してここでさらに・・・
アタシはミニMAPの地形表示の上に反射コースの線を引いてみる、頭の中だけど。
「デュアル・スマーーッシュ!!」
2刀を同時に叩きつける渾身の強打スキル!
遠慮要らないって、不死身だって言ってたよね
ズゴンッッ!!
首筋側面を狙った剣は、女王の金色のガントレットに阻まれる
刃は半分ほど食い込んだが女王の表情に苦痛はない。痛覚がない? 何か秘法がある?
「思い切りのいい容赦ない一撃、いいものをもっておるな」
なっ・・・なんなんだよっ・・・この技はガードブレイク属性のダウン技なのにっ!!
ロックゴーレムすら3枚に下ろすのにっ!
「だが、わっちは倒れぬぞ」
さっきまで女王の居た地点の氷に1m少々の穴が開く、トラップ?
しゅばぁっ!
開いた穴から水が吹き上がる、本能的にこの水は触れてはいけないって予感がした。
尻尾を大きく振り、飛び上がって斬り付けた後の着地コースを捻じ曲げる
ぱしゃっ
水柱の一部が尻尾に触れる。残念ながら触れたことしか分からない
この人工の尻尾には触覚と重量負荷感覚、後付けの視覚しかない。痛覚も温度感覚も付けていないのだった。
触れた水が、粘りつくように尻尾の先を覆い固まっていく。固まったところにさらに飛沫がくっつき歪な曇りガラスのように塊を成長させていく
アタシに当たらなかった大部分の水も大地にぶつかる瞬間に液体から固体に変化して小山を作っていく
『おぬし等が動けなくなったなら、わっちの勝ちじゃ』
女王のセリフが脳裏を横切る。この通常とは異なった“粘りつく水”、触れたもの全てを縛り固める
これ、見た事がある・・・『過冷却水』だ(※2) 、普通は0℃で凍る水を静かにさらに低温にしたもの
ぶっちゃけ『凍る事を忘れていた水』注いだり衝撃を与えると思い出したように一気に固体化する。
当然普通の氷より冷たい、よかった~、尻尾に温度感覚無くって。
感覚あったら絶対 ぴゃっ! ってなる。防水撥水が不完全なら心臓麻痺モノだ。
「ほほほ、そう簡単にわっちを倒せると思うな」
余裕で氷の上を滑るようにかっ飛んでいく女王
「でも、こちらも進まなくてはならないからね・・・っ!」
ずっごぉうんっ!!
アタシとのやり取りの微かな隙を突いて鎧さんの全身を破砕槌としたタックル、と言うより体当たり。
身長、大きさでは互角、多分に重量では勝っている。
メキキ・・・バキッ!
明らかに生物からは発しないような音をたてて、女王がたたらを踏む
いっけぇ~~っ!!
バシューーッ!!
アタシがダメ押しの追撃しようと踏み込みかけたところに、再度過冷却水間欠泉の反撃が来る。
「手強いな、僕の体当たりでもバランスを崩させるのがやっとか」
鎧さんの片足が氷漬けになって氷河にくっついている。過冷却水攻撃を食らってしまったみたいだ。
こりゃヤバい、うかつに飛び込んだら氷漬け、アタシという具の入ったアイスバーにされてしまう所だった。
TOONの真似事や形状変化フェチの方々に媚てあげる必然性は今は無い。
「すぐに溶かすよっ、熱かったら言って『フレイム・スロゥア』!」
火炎放射が地面から脛の半ば辺りまで盛り上がる氷の山を溶かし始める
どうやら中身までは凍ってないんで、とりあえずは一安心かな
むー、どうやら力技では押し切れそうに無い。それに一撃与えたらその地点の氷河に大穴が開く、穴の中は過冷却水の反撃・・・開いた穴に落ちたらENDなので鬱陶しい事この上ない。
足場は段々狭くなっていく
・・・おまえはダ○ク・ファクトかいな(※3)
「ぉいぃーっす! 声が小さい!もいちどー!」 「ぉいぃーっす!」なんてボケてる場合じゃない
「単身攻撃、単体技でかなう相手じゃないよっ
むー、後衛サボるなー!∠(≧△≦)ゝなー」
「ンな事言われても俺っち盗賊に大火力求められても・・・」
実はアタシも困ってたりする、お得意のカウンターは相手が攻撃してきてくれないと発動できないのだ。
それでも攻め手を緩めるわけにもいかない
「でゅふふ・・・殴ってダメなら傷リ潰してあげる 破滅の漆黒宝珠(※4)!!」
闇を圧縮したような黒い珠が放たれ、女王の進路を塞ぐも、カクっとした挙動でコースを変え舞うように回避する女王
「ふふ、1発じゃ終わらないって!」
さらに2発の魔法球が放たれるも女王の俊敏な動きに難なく避けられる
確かこの呪文って、設置型で移動速度は遅いって聞いてたけど
ギィィン!
「ビンゴっ!」
タツアンの声が上がる
「ミスリル鋼線のスネアトラップだっ! 大抵の魔物はまっぷたつなシロモンだぜいっ」
女王の動きが止まった・・・スカートごと足首の辺りに張られた細い線が食い込んでいる
マミさんとタツアンがアイコンタクトを交し合いサムアップ、狙っての連携だったらしい。やるにゃあ
しかし、意外な事が起こった。
ギギィィィ・・・キンッ
食い込んだミスリル鋼線がそのまま水平に足を切断するようにゆっくりと進んで・・・外れた
鋼線は切られていない、もちろん足が千切れた様子は無い。すりぬけた?
それを見て結論にたどり着いた。
「女王は氷だ、氷そのものなんだよっ」
「どーゆーことですぅ?」
「氷はね、鋼線に力を掛けたとしても切断できないのよ」(※5)
マミさん、フォローさんきゅ
「それなら足場ごと砕くつ! 火遁・暴龍牙痕!(※6)」
しゅかかかっ! ドドドドォンッ!
女王の足元に4本の苦無が飛び、爆砕する
「面白い技じゃが、この程度の花火ではの・・・」
「・・・ 回れ、集え、重なれ、凝れ
我に仇なす邪なる者達へ鉄槌を放つ宝玉
その御力を示し全てを焼き尽くせ! 」
今まで見た限りでは吹き上がる水柱は、高さ5~6m
より高い位置から攻撃すれば自動反撃も届かない(はず)
フル詠唱には劣るけど無詠唱よりはずっと威力の高い『半詠唱』の爆炎球(※7)
忍術スキルで足元に注意を向けさせて置いた無防備な背中に叩き込んだ
どっこぉぉ~んん!
爆炎があたりに荒れ狂い、水蒸気が一瞬視界を覆う
体の厚さ半分くらいまで抉り取られている・・・と書くと なかなかグロいものを思わせそうだけど、中身は何も無い氷の固まりだ。
おしかったなー、あとちょっとで地面(?)に這い蹲らせることもできたんだろうなー
シュバーッ
案の定女王の足元から冷水が吹き上がる。今回のは反撃ではない、そのほとんどは女王自身に降り注いでいる。
「おぉぅ、いまのは油断しておった。 危うく上半身が千切れて地面とキスする所じゃった」
あ、ずるい、復活した女王の体形が少しだけふくよかになってる
防御力と耐熱性上げたのが見え見え
見かけによらず硬い、吹っ飛ばない、ロングスカートが吸盤にでもなってるんじゃないかってくらい浮かない、一瞬たりとも氷面から離れたりしない。何かおかしい
ここから導き出される仮説は「女王・氷河一体説」
イフリートの時もそうだったけど、精霊は何かしらの寄り代がないと実体化が出来ないんじゃないだろうか、試練の迷宮のイフリートは溶岩で作られた身体を寄り代としていた
そして、今目の前に居るこの氷河の女王アラハトは多分氷で寄り代となる身体を作っている。
ただし、ほぼ人型に見える部分がアラハトの身体なのではなく、氷河全体がその寄り代なんじゃないかと思う。
氷河の表面女王が移動しているのではなく、氷河の一部分が隆起して女王の形を形成していると。
バサっと振って波を起こしたシーツやカーペットのようなもの、その波が女王の(見かけ上の)身体。
攻撃のあった場所に穴をあけて、過冷却水を噴出させる
これってひょっとしたら、さっきの「女王・氷河一体説」の証明なんじゃないかな?
ダメージを受けるほど揺らぐと、その接続部分が折れる、その折れた所に穴が開く
この世界で例えるものがないけど『ぷ○ちんプリン』のプッチンする棒のように
そして、人型体の部分が折れようと融けようと、氷河そのものが即座に修復してしまう。
もちろん繋がっているから転倒なんかするはずも無い。
『自分が座っているイスをそのまま頭上に掲げて下さい』というのと同程度に無理難題だ。
でもやりようはある。
「氷河の女王の無敵のトリックは解ったよっ!」
「作戦A、流星の召喚で氷河そのものを打ち砕く!」
「却下!!」
「やめてくれっ、地形が変わってしまうって!」
うん、想定内。目的を間違えちゃあいけない
「なら作戦B、女王の人型部分を氷河より砕き切り離し、修復される前に地面に叩きつける!」
「できればいいのぅ」
ふんふんと、女王自身もアタシの作戦案に相槌を打つとまた氷面を滑るように走り出した
――――――――――
「・・・結局は、作戦Cって事ね」
女王が離れた事を確認し、軽くすり合わせ、この作戦でダメだったなら、大破壊か逃げるくらいしかない・・・あ、そろそろ女王がまた近づいてくる、いくよっ!!
「うおぉぉりゃああぁっ!!」
鎧さんが身を挺した盾突撃で女王の足を止める
「ほぅらよっと、まだまだっ、もういっちょ!」
タツアンがすかさず鋼線トラップを仕掛けて固定する
つぎはアタシの番
「土遁・履鬼威(※8)・気合増量ッ!」
両手を地面に叩きつけるように突く! 女王とそれを固定するワイヤー杭もろとも3m四方の地面がたたみ返しのようにめくれ、跳ね上がる。
上に乗ったものを打ち上げたり、垂直に保って壁にしたりしない、そのままひっくり返す!!
これこそが本来のこのスキルの使い方、さぁ、足場ごとひっくり返れ!
「い・・・いかんっ! 切り離されたっ、だ・・・脱出っ」
何本ものミスリル・ワイヤーが女王の身体を透過していく
魔法で外そうとしても効果を跳ね返すワイヤーだが、物理的にすり抜けられては抵抗のしようがない
「逃がさないわ、ついでに再接続もさせない」
サイドに回りこんだマミさんが口元だけで薄く笑う
「正気の生成し壁(※9)、突き出し!」
壁?確かに壁には違いないけど縦・横・厚さ、全部同じな立方体がドカンと突き出されて、ワイヤーを抜け出した直後の女王を突き飛ばす。
「おねがいっ、神様、げんこつしてっ!!」
どっごぉぉーんんん・・・・!!
天空の彼方、雲間を貫いて垂直に打ち下ろされる、巨大な光の拳
空中に放り出された氷河の女王を的確に捉え、そのまま氷の大地に突き刺さった
「勝負あったな」
鎧さんは自動反撃の噴水で垂直に立ったまま氷山と化したグレートシールドに寄りかかりながらつぶやいた。
「うきゅ、だいじょうぶ?」
光る神様のげんこつの跡には、その窪みにハマる形、型に詰め込まれたようにぺっしゃんこに潰された氷河の女王の姿があった・・・神様はTOON的な表現がお好きなようだ。(※10)
拙い作品をお読みいただきありがとうございます
鎧さんが受け止め
タツアンが捕らえて固定
おーちゃんが、ひっくり返して本体との接続を切断
マミさんが突き飛ばして再接続を防止
マーくんが止めに神様げんこつで叩きつける
このコンビネーション、気持ちいいけどやられた側はひとたまりもないだろうね (¬~¬;
フレイムジュエルはただの岩塊みたいに形も大きさも様々だったけど、ブリザードジュエルは、比較的大きさや形が似通っていて、基本紡錘形
・・・じつはイメージは焼き芋 (¬▽¬;
氷河の女王様は人知れずこれをはむはむ齧るのです
なんとなーく浮かんだビジョンですけど・・・
【解説】
(※1)サムソナイト! : 荷物持ち用召喚獣わんこ、ラブラドールレトリバーインベントリが大きいのでフレイムジュエルの運搬にも役立ってくれました。
あと3頭同種の ツーリスタ、トゥミ、 リモワってのがいる
3匹居れば巨大ゴーレムの足一本分は納まる
(※2)『過冷却水』だ : 本編でも言ってるけど『凍るのを忘れていた水』、普通の水と違って粘性が高く、衝撃を与えると瞬間的に凍りつく
2011年に発表された研究によると水が絶対的に凍る温度は、マイナス48度だった。
実は、ご家庭でも比較的簡単に過冷却水は作る事が可能で、ペットボトルに入ってるドリンク類を冷蔵庫(チルド室がお勧め)でゆっくりと静かに凍らせれば(水じゃないけど)お手軽に作れたりする。かなり美味!(≧▽≦)9
(※3)おまえはダ○ク・ファクトかいな : レトロゲー(PC)好きなら知ってるかも、「イー○1」のラスボス、アニメではうだつの上がらない先生役だけどそこは置いといて、強敵。
このラスボスの攻撃は、当たれば大ダメージ、外れたらその場所の地面に穴が開くという凶悪なもの。
ちなみにガードなんてものはこのゲームのシステムに無いので時と共に主人公の動ける範囲が狭まっていく。(ボスは無視して通っていく)
昔のゲームには理不尽な攻め方をしてくる敵も多かった。もちろんアルゴリズム的に抜けた所もあって、勝ちパターンを作る事もできたりしたけれど・・・
(※4)破滅の漆黒宝珠 : マミさんの得意技オリジナル呪文、魔力力場の輪を重ねて高速回転させた球体ヤスリ、触れたものを抓り千切り削る凶悪呪文
(※5)「氷はね、鋼線に力を掛けたとしても切断できないのよ」 : 割り箸等の硬い棒に針金の両端を固定し、冷蔵庫の氷でいいので、上から力を込めて切断してみよう。ギコギコ擦らずにゆっくりと力を加えるだけでかまわない。針金は氷を通り抜ける。
復氷現象といって氷というヤツは圧力が掛った所が一時的に融け、掛った力が抜けるとまた凝固する。
(※6)火遁・暴龍牙痕 : フレイムジュエル製の巨大ゴーレム戦(8章-08)に使った、忍術スキルの1つ。
爆発する御札を付けた苦無を地面に打ち込み地雷のようにダメージと転倒を狙う技
(※7)『半詠唱』の爆炎球 : 同じ呪文なら詠唱したほうがエネルギー効率(火力)は高くなる、フル詠唱は8章-04にあります
(※8)土遁・履鬼威 : 忍術スキル「どこでも畳返し」、垂直に立てて即席の壁にしたりする事が多いが、本来はそのまま相手を圧殺する攻撃スキル。通常は畳1枚分だけど加減可能。
ある程度平らな地面が必要で、空中では使用不可。
(※9)正気の生成し壁 : 「Mine」ではなく「Mind」です。略して『マイクラ』。
多くの魔導師たちが研究し続けている「創造魔法」・・・の未完成な試作段階
研究途中なので、形は単純化される上にあまり長時間存在させる事が出来ない。
完成したら一瞬で城や橋といった巨大建造物などを生成する事が出来るそうな。
魔法学会において「風邪薬」のような存在の魔法
(※10)神様はTOON的な表現がお好きなようだ : 神様は独自の美学らしく、惨たらしい倒し方を避ける傾向にある。
血肉のある魔物に対しても、血まみれミンチにはならないように倒す。
本体はエネルギー体のアラハトは、氷で形成された寄り代にすぎないので、型に押し込んだカキ氷のような状態になってしまったというわけで・・・
ブックマーク、評価、とかはあまり気にしてませんが (あると嬉しいのは事実だけど)
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『メタもベタも極めてみせるよっ!』