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7章-04 気分だけ、でんじゃ~ぞ~ん だよっ

今回のタイトルに意味はないよっ、中国の海賊版サイトに丸ごと無断転載されたから

一番目立つ最新話タイトル表示に中国の禁句を入れてみた cao ni ma !

作者名表示なしってのが特に不愉快、パクっておいて所有権主張でもするのかな

なんかこの世界の特定魔族(とくま)みたいな存在だねっ

メタだけどこーゆー名前の地名があるという設定にしておこう

このタイトルは海賊版がなくなったら変更する予定~

ちなみにここ、前書き部分はコピーされないので何書いても問題なしっ!(≧▽≦)9


※4月17日0:00 海賊版サイトが消失したみたいなのでタイトル変えました

【この作品は、吾流峰子 のオリジナルです [海賊版サイト対策]】

本網站的所有圖片、文章的版權帰 吾流峰子 所有、未經許可禁止拷貝或使用和銷售。


船旅ってのは本来のんびり楽しむもの、たとえ到着先でシビアな任務が待っているとしても

いやむしろ、だからこそなおさら英気を養うべきなんでしょうけどね

「何もしない」がなかなかできなくて、ついつい何かやってしまう貧乏性。ゲーマー気質がアタシにも残ってるのかもね


昔から『備えあればうれしいな』と申しまして・・・(※1)



よし、のんびりするぞー

とりあえずせっかく海、沖の方の遠洋に出てるんだから、釣りでもしよう


甲板、右舷ほぼ中央船べり近くに寄るとインベントリから折りたたみ椅子をとりだして展開。

立ったままで釣っても構わないんだけど、せっかくの海釣りだしね。この椅子はゲーム時代に釣りの効果を高めてくれるマジックアイテム、その名も『釣り師(Fisherman)の椅子('s chair)


釣竿を手に深々とチェアのキャンバスに身を沈める。

んん~っ、このフィット感、ゲーム時代は気にもしてなかったじぇ

アタシのプレイしてた『MAGI』はMMORPGであってVRとかフルダイブじゃない、そんな技術はまだ実現してなかった。処理負荷対策の簡素化された控えめなポリゴンの視覚と大雑把な立体音響聴覚、それ以外の感覚はあくまでイメージで補完したインサイド能力(※2)

だけど今は違う、五感全てがホンモノだ。


なんだか釣れそうな予感、竿を振りかぶり第1投

さぁ、のんびりと海釣りだじぇ


ものの30秒もしないうちに反応がきた


「本日の1本目、ふぃ~~っしゅ!」


タイミング合わせて一気に釣り上げる


きらりと光る獲物が弧を描いて甲板に落ちてくる

四角い棒状の胴体、おっきな胸鰭、トビウオだー

サイズは40cmくらい、そこそこの大物かな


「「おおぅ」」


甲板にいた何人かが声を上げた


「これけっこう旨いんだよな」


誰かが言った

うんうん、トビウオはそのまま食べても干して出汁に使ってもいい、アゴダシってやつ

よ~っし、どんどん釣っちゃうよー


数十秒後、次の当たり

まるっこい魚、甲板に落ちるとぷく~っと膨れた、フグだ


オギ少年がもの珍しげにつついて転がしてる


「その魚は毒があるから食べれないよーっ、歯が鋭いから噛まれない様にきをつけるんだよっ」


ぺしぺしとまん丸フグを叩いては転がして遊んでる、この世界のフグは膨らむとボールみたいになるみたい。まー貝とか食べるくらい歯が鋭いって聞いてるけど噛付かれないように注意すれば大丈夫でしょ、もちろんこっちから噛み付いてもいけないよ、フグ毒怖いからね


この世界、ボールってないんだよねー。ゴムが発見されるのはコロンブスが2回目の新大陸航海の時

だから基本的に球技らしいもの自体が存在しないんよね

フグさんにはわるいけど、天然ボールとして遊び相手になっててもらおう

聞いた話によるとイルカさんも膨れたフグをつついて遊ぶらしいね


のんびりするつもりが雑念&脱線だらけ、修行が足りてないねっ

なんかポコポコ釣れるにゃあ、入れ食い状態だよっ


お次は・・・黒鯛っ∠(≧▽≦)ゝ これも美味しいんだよねー


「ししょ~、あたしもやってみたいですぅ」


タヌ子がポンポン釣っているところを見て興味を示したようだ

アタシはスペアの釣竿とエサ箱を取り出すと渡してやった、残念ながら椅子のスペアはない


「ほいさ、お気楽にのんびり釣るといいよん」


2人でしばし釣っていると、他の面々も気づいたようだ


「この海域、そんなにつれるのか? チャンスだな」


釣竿を取り出すクルーや冒険者たち

一気に釣り大会の開催だー、別にルールも勝利条件もないけど

いいんだよっ、たのしけりゃあ


言ってる端から釣れる釣れる、1投して大体30秒間隔くらい、入れ食いもいい所

そーいや、アタシがスキルランクを調整してるのって戦闘系スキルのみだったっけ

当然釣りスキルもカンスト済み


フグ、真鯛、アオザメ、黒鯛、トビウオ、マカジキ、マンボウ、チョウザメ、カジキマグロ

甲板に転がる魚介類、伊達に『釣りマスター』の称号は持ってない


かつてイベントでアイテムを釣り上げるクエストがあったけど、入手確率の低さを釣りマスターランクの圧倒的釣果量で力押しクリアしたんだっけ・・・


ちなみにこの世界にキャッチ&リリースの風潮はない

アタシの周りは釣り上げた獲物が積みあがっていく


「さてー、今度は深いところを狙ってみるかなー」


仕掛けを調整し、海底付近へと針を落とす


エイ、アンコウ、お! ロブスター

巨大なキングクラブ、2mちかいぞー

深い所にいるデカい蟹は歩き回ったりしないから甲板に放置しても安心(※3)


むー、たまにゃハズレ的にコンブの1つも掛かってくると思ったのになー

ダシ用に確保したかったけど大物ばっかし釣れる、なんで?


「ししょーは、釣れ過ぎなのですぅ」


隣で釣るタヌ子の周りには・・・アジ、小ぶりなトビウオ、クラゲ、イカ、そして

おぉ、コンブだー


「タヌ子、そのコンブ・・・コレと交換しよ」


カジキマグロと交換要請


「かまわないですけどぉ、こんなもの何に使うんですぅ」


「コンブはねぇ、海に生えるハーブ。サイコーの出汁がとれるんだよっ

 料理を極めるなら出汁にこだわる、コレ大事」


ふんふんと感心するようにうなづくタヌ子

西洋人(人でないのもいるけど)には海草を食べる習慣が無いからねぇ


「おーい、お嬢ちゃんたち、いくらなんでも食べきれねぇぞー」


船員さんが笑いながら近づいてくる、のんびりするつもりが熱くなり過ぎた

それにしても大漁過ぎる、高密度の魚群でもそばにいるの?


「ちょっと釣りすぎたとは思ってるけど、ここってそんなに豊富な漁場なの?」


「いや、比較的魚の多い場所ではあるが、ここまでは・・・

 何か魚たちが一挙にこちらへ向かってきたとしか思えねぇ」


船首の方で釣りしている冒険者たちもそれなりに大漁のご様子


「進行方向の海域に何かあって、魚がこっちへ向けて逃げてきてるとか・・・なんてね」


アタシの過去作品データベース(作品知識チート)が予測を弾き出したけど

そんなベタ展開、あってたまるかだよっ


「経験則でなら・・・ありえるぞ、船釣りで入れ食い状態になった後に大型水棲魔物と遭遇」


むー、やっぱりこの世界はテンプレで出来ているのかいな


「見張りの人は何か見つけてる?」


船員さんは見張り台へハンドサイン


「1時の方向、遠方に水柱を確認ッ! まだ原因は不明、クジラか何かとも推測されます!」


なんてドンピシャな報告、フラグ立ちまくりだよっ・・・泣けてくるぅ~

やっぱ確認が必要だよね、あくまで偵察哨戒


「偵察確認に出るわ、甲板を開けて!」


「小船を出すって分けじゃあないんだよな」


そんな命知らずな事はできないって


「動体視力と胆力に自信のある人名乗り出てっ!」


言い終わる直前にぽふっと頭に手が乗せられた、


「ここに適任者がいるだろ?」


・・・タツアン! 盗賊(シーフ)であり探求家(トレジャーハンター)


「ビビったりしたらそのまま海の底だかんね」


「スリルこそ人生のスパイス Alright(オーライ)?」


「後悔しても遅いかんね」


タツアン氏はにんまりと口元をゆがませている

この人はこーゆータイプだったっけ・・・


Call(おいで)っ! 『F-15 ストライク(※4)』っ!!」


広く開けておいてもらった甲板上に、巨大な(イーグル)が召還された


「「「おおぉぅっ!」」」


海上発進だから『雄猫(トムキャット)』と行きたかったけど、そんな飛行型召還獣(ペット)持ってないよっ

14と15、型番1つずれたくらいいいよね?(※5)


「アタシは操縦に専念するから後部座席からの哨戒よろしくっ!

今回は哨戒偵察のみ、確認したら一回帰還するよっ」


フライトプラン提出~


「タツアン、これを」


マミさんが愛用の魔道ビデオカメラ(Handy-Can)を手渡す


「これが撮影スイッチ、発進前から入れっぱなしでいいから、こっちがズーム、これがファインダー、あとはほぼ自動だから心配いらないわ、ぜ~ったい落とさないでよ」


アタシは前側の鞍へ、タツアンは後部の鞍につきベルトを締めた


ぴぅぅぅ~~~っ!


F-15もテンション上がってきたみたい


「よしっ、進路クリア、発信OKだっ!」


安全確認するクルー、全身でGOサイン、こーゆーノリ好きだー


ジャジャッ、ジャ~ン

♪ Highway to the danger zone ~


脳裏に流れる『DangerZ○ne《某有名戦闘機映画のテーマ》』


「F-15 ストライク、出ますっ!」


最初の一蹴りで急加速、滑空状態に入る。大鷲って脚力もすごいのよん

まるで甲板上で加速されて打ち出されるかように離陸する

別にカタパルトも滑走路も使用してないけど、気分はスクランブル発進

ノリだけは『トップ○ン』


飛び出した船の甲板の高さより一瞬ぐぐっと沈んで海面ギリギリから機首上げて上昇(※6)

うん、コレは艦上発進のお約束だー、ストライクちゃんわかってるねー


「うわぁぁああ!!」


上空に舞い上がると悲鳴を上げる同乗者(タツアン)を無視して、1回転ロール

大の大人が絶叫しないのっ

これはアンタの大好きなロマンって奴だよっ


拙い作品をお読みいただきありがとうございます


この世界はテンプレで出来ている? 


中国の海賊版のサイトが無断転載を行っているようです

全コピーならマシとは言いませんが

作者名を消しているところが不愉快かつ危険だと思います。

パクった側のアカの他人が「この作品は私が書きました」と言い張ることもありえるからです。

どうやら本文と各話タイトルはそのまま掲載されるらしいので、目立つタイトルの所に中国のNet禁句を、本文に作者名を入れておきました。

(※4月17日0:00 海賊版サイトが消失したみたいなので訂正)


実は、『フェザークロウ』という羽の生えた猫魔物で、『F-14トム』ってのを考えてはいたんだけど

絵面的に戦闘機っぽいイメージが出てこなかったのでボツになりました。

ネコミミ娘が羽猫に乗るってのも悪くは無いかもしれないけど、スクランブルっぽくない


「ト○プにゃん」ってのやりたかったけど、ドッグファイトするほど飛べる奴が他にいないことに気づいた


【解説】


(※1)昔から『備えあればうれしいな』と申しまして・・・:はいココ突っ込むポイント!


(※2)インサイド能力:超のめり込み能力。上位者となると文章や漫画でもキャラと一体化し、五感を実体験するらしい、命名は島本和彦先生


(※3)深い所にいるデカい蟹は歩き回ったりしないから甲板に放置しても安心:脚の長い巨大蟹には地上で自重を支えるだけの脚力は無い・・・ハズ


(※4)F-15ストライク:ミリヲタさんには怒られちゃいそうだけど、細かいことを言ってしまうと

『スト()()ク イーグル』はF-15()の愛称

初期型F-15の場合『スト()()ク イーグル』という試作機がある

両者の違いは用途と材質、後発のEの方はチタンを多用した対地攻撃機

ちなみにおーちゃんのやっていたMMORPGの『MAGI』ではペット名はユニークかつ早い者勝ち、いい名前を思いついても先に取られてて使えないことも多かったらしい


(※5)14と15、型番1つずれたくらいいいよね?:F-14は海軍の艦載機、F-15は空軍の対地攻撃機、ニワカだけどこれくらいは知ってる。でもノリだよっ、わかって


(※6)飛び出した船の甲板の高さより一瞬ぐぐっと沈んで海面ギリギリから機首上げて上昇:飛行機は基本的に主翼が固定されてるので、甲板上を滑空している時は地面効果で揚力が強まってる。

甲板を飛び出したら地面効果はなくなるので高度が落ちるのはごく当たり前の現象

ただし、飛行機ではなく垂直上昇も可能な『鳥』の場合は、意図的にやらない限りこの様にはならない! あらかじめ打ち合わせ、練習してあるのだ、美学だよっ

そもそも離陸時に滑走路も要らないのだしね


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『メタもベタも極めてみせるよっ!』



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